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摩天楼の怪人
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摩天楼の怪人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全15件 1~15 1/1ページ
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海外ではいたって常識人な御手洗氏ですが振り回されるキャラはやはり必要なようで、石岡君の偉大さがわかります。 もちろん石岡と出会う前のお話ですから無茶なのですが。 マンハッタンの情景が浮かぶような文章はさすがです。 やはり実際に住んでいないと書けない文章だと思いました。 Kindle版で出ていれば星は5つでした。 | ||||
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どんでん返しで思いもつかない犯人とトリックでした。ドキドキワクワクの連続でした。御手洗潔の推理は全部読みます。 | ||||
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「オペラ座の怪人」を思い出させる内容とタイトル。詳しくは言えないものの、最後もそっくり。一種のオマージュのような作品ですね。 内容も奇妙奇天烈なストーリー。まさに島田荘司にしか書けないプロットでしょう。これほどのケレンを思いつくのは、日本では彼以外にいない。おまけに舞台は大好きなニューヨーク。探偵御手洗潔は母校の助教授と来た。うんうん、嬉しいぞ。というわけで、最後まで十分に堪能致しました。 しかし、それにしても…。600頁は長いよー。もうちょっと短く、コンパクトにならないかな。読み手のことを少しは考えてほしい作品です。 | ||||
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「幻想」「連続殺人」「建築史」「完全密室」「怪人(本作では『ファントム』)」「社会的不合理」「歴史」「風俗」などが随所にテンコ盛りですべてが伏線となる。もちろん主人公は「キヨシ・ミタライ」で最初から最後まで存分に純粋な推理小説を楽しむことができた。1か所だけ余計な幻想というか回想があったがこれも読者をいい意味で裏切るための技術であって残念感は残らない。 ブロードウェイの国民的大女優がいまわの際に突然告白を始めた殺人事件への関与は、はたして記憶の混沌がなせるわざだったのか?もし真実だったとしても物理的に移動が不可能(もちろんここに大トリックがあることは言うまでもありませんが)なのにどうしてそれができたのか?そして、その事件のどれもがニューヨーク・マンハッタンにそびえたつ超高層ビルという巨大な密室であり、各部屋にも建築上の細工があり窓の開閉は不可能。そのビルのシンボルである大時計での凄惨(このおどろおどろしさの描写も作者ならでは)な殺人、火薬も使わずに吹き飛ばされた窓ガラスのすべて、転落死してしまう設計者である建築家まで含めてすべての謎を一気に解決するこの小説はまさに「新・本格派」第一人者のプライドを感じずにはいられなかった。 | ||||
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龍臥亭シリーズやレオナの主人公もの、犬坊里美ものが会話シーンばかりで あまり好きになれなかったのですが、 久しぶりに読み応えのある島田氏らしい分厚い(笑)御手洗ものでした。 摩天楼の成り立ち等バックグラウンドも興味深く、とても面白かったです。 それから石岡君と御手洗の掛け合いはもう書いてくれないのですかね ※ネタバレの指摘がありましたので一部削除いたしました。(2009年10月) ご指摘ありがとうございました。またネタバレで作品に対する興味を失ってしまった方がいらっしゃいましたら、申し訳ございませんでした。 | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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近年の島田荘司作品のうちでは群を抜く作品です。 奇想こそが、この作者の最大の魅力だと思っている私にとって、 この小説は心行くまで堪能できるものでした。 昔ファンで今は離れてしまった人(私もその一人ですが)は、絶対に読むべき一冊です。 | ||||
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ニューヨーク摩天楼の一室で、死の床にあった往年の大女優が、半世紀近く前の殺人を告白、そして女優たちの自殺、謎の爆発、建築家の死、時計塔の凄惨な殺人等々の謎解きを御手洗に託して亡くなった。 読み進むうちに収集がつかないんじゃないかと思わせる、話の広がりと深さ。 いつもながら見事な結末です。 | ||||
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御手洗潔シリーズ最新作です。ニューヨーク摩天楼の一室で、死の床にあった往年の大女優が、半世紀近く前の殺人を告白。同じ摩天楼に住む女優たちの自殺、ビルの窓ガラス全てを破壊する謎の爆発、建築家の死、時計塔の凄惨な殺人。全ての事件に絡むファントムの存在。舞台はニューヨーク。日本に来る前の御手洗潔が、この謎に挑みます。久々の御手洗ものの長編です。堂々600ページ。さすがです。トリックといい、人物描写といい、情景描写といい、素晴らしいです。文章も良い。ぐいぐい引き込まれます。冒頭に掲げられる事件は、いつものように実現不可能なもので、不思議にあふれています。この大風呂敷をどう収束するのか。見所です。しかし、さすが大御所島田荘司。単なる物理トリックに終わらず、心理トリックも加味しながら、壮大なトリックを構築しています。久しぶりに読み応えのあるミステリでした。 | ||||
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少年探偵団シリーズのようなタイトルがイカす、御手洗シリーズ待望の新作。 久々に、御手洗潔が長編の中でガッツリ動いてくれます。感涙。 魔都ニューヨークのマンハッタン。バベルの塔のように天に向かって伸び続けた摩天楼。 そこに50年にわたって鎮座し続ける幻想的な謎に、御手洗が挑みます。 アメリカを舞台にすると、台詞がジョークやユーモアに彩られ。 はい。 90年代の御手洗シリーズを思わせる、物語作家・島田荘司の筆運び! 底無しのロマンティシズム、詩情、クライマックスのカタルシス。 で、今回は一発大技、もありますが、数々の技巧も読み所。 まさに「壮大な与太話」(誉めているのです)が炸裂する、島田荘司・本格ミステリ! 気持ち良かったです。お薦め。 | ||||
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今年は御手洗ものは出ないのかなあ、と淋しく思っていましたら、ちゃんと出してくれました。やった!やはり、島田氏の主力は御手洗シリーズに注がれているという気がします。いつもながらの大胆な謎、奇怪でロマンティックな雰囲気に加え、文化や歴史的な背景もきちんと押さえてあり、引き込まれます。そして、ラストではすべての謎が実に気持ちよく解決されます。見事にフェアで、楽しい、島田ミステリの会心作だと思います。 | ||||
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ミタライ・シリーズ。ミタライはコロンビア大医学部の助教授。ミステリィの世界は助教授が好きらしい。 本作は島田荘司のアメリカ研究が随所によく出ている。『ロシア幽霊軍艦事件』の時のアナスタシアの説明も見事だったが、本作の摩天楼の説明も実に精緻で凄い。永くLAに住み、アメリカというものを作家としての体内に充分にインプットし、見事に熟成させて今、続々とアウトプットしている感じだ。ハリウッドをアウトプットした『聖林輪舞』も素晴らしかったが、CG制作の友田星児氏の作品を入れた本作はより素晴らしい。島田荘司のイマジネーションにただ脱帽である。タイプ的には『ロシア幽霊軍艦事件』型。ただ、モニュメントのヒエログリフによる使い方など、なんとなく『ギリシャの犬』にも似ている。 | ||||
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摩天楼がそそり立つNYが舞台。しかし、島田荘司の手にかかると上品なゴシックロマンにあふれる世界に変わる。 冒頭から不可能犯罪の連続にはらはらするのだが、スケールの大きな謎が、ラストで見事にコンパクトに畳み込まれてしまう技は秀逸。 古典的な純愛ロマンスは感動的。凄みすら感じる。 上質のスコッチウィスキーをストレートで飲んだような快楽を久々に味わった。 | ||||
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島田荘司の御手洗シリーズ最新作。舞台は1969年のニューヨーク。オーソン・タルマッジによって1910年に作られた摩天楼セントラルパーク・タワーに安藤忠雄のガラスの直方体が突き刺さった年、アメリカを代表する大女優ジョディ・サリナスは御手洗潔に告げる。「私は、あのフレデリック・ジークフリードを殺しました」若干20歳にしてコロンビア大学の助教授となっていた御手洗はセントラルパーク・タワーにて1916年から21年までに起こったいくつもの怪事件を読み解いていく。サリナスの言う「ファントム」とは何者なのか? 死んだ建築家の持っていたヒエログリフのメモの意味は? 密室での女優たちの死はどのようにして起こったのか? 嵐の夜の停電の中、サリナスはどうやって34階から1階まで移動したのか?ニューヨーク、マンハッタン島の歴史を紐解きながら事件は暗闇の中からその姿を現す。すべての謎を解いたとき御手洗は何を見るのか?若いころの御手洗潔の胸のすくような活躍に島田荘司のパワーを見せつけられました。 | ||||
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大作なので、土日かけて読み終えました。一気読みしました。面白い。これでもかというほど、謎が連発して提示されるので、収拾可能か?と思いますが、最後は見事に解決されます。年代設定が、1969年、御手洗潔は、コロンビア大學の助教授という設定で、舞台は、NYのマンハッタン。摩天楼建設の歴史や、セントラルパークの歴史、さらには、謎の提示者は、ブロードウエイの往年の大女優と、道具建ては、完璧にアメリカなので、このあたりの道具建てや歴史背景に興味がまったく無いと面白さは半減するかもしれません。 知的好奇心を満たしてくれる快作です。 | ||||
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