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(短編集)
最後のディナー
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最後のディナーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.20pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全21件 1~20 1/2ページ
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とにかく里美が憎らしいほど可愛いです! 石岡と里美は27歳も歳は離れているけど里美が石岡の事が好きなのは明らかで2人のやりとりに心温まりました。 何かと理由を付けて里美を諦めようとする石岡に溌剌とした若さで勇気づけてくれる里美は男の理想であり作者の理想でもあると思いました。 石岡じれったいなあと思う反面いち男として卑屈になる気持ちもよく分かるんだよなあ | ||||
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大活躍でした。 短編でも読みごたえがありました。 御手洗もいいアクセントで存在してました! | ||||
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島田氏の御手洗シリーズの短編集である。 3編収録だが、最初のは一種のプロローグである。 他の2編は中編と言った方がいいくらいの長さだが、いずれも凝ったトリックのある殺人ものではなく、ええ話ものである。 石岡と里美が主になっており、御手洗は電話での最後のみ登場のパターン。 本格ミステリーとしてよりも普通の小説を読む感じで楽しめる作品である。 | ||||
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「大根奇聞」も「最後のディナー」もそうだが、 筆者の作品には、孤独な弱者たちの悲しい ストーリーが底流に流れてる。 「里美上京」は全くの逆に明るい。よっぽどの ファンでないと、少しついて行けない展開だが、 この明るさとその後の2つの物語とでその対照 を狙ったものなのかも。 悲しい展開でも、最後は希望や愛が提示され、読後 はむしろそちらに強い印象が残る。 島田作品は長編も良いが短編もいいですね。 | ||||
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「大根奇聞」も「最後のディナー」もそうだが、 筆者の作品には、孤独な弱者たちの悲しい ストーリーが底流に流れてる。 「里美上京」は全くの逆に明るい。よっぽどの ファンでないと、少しついて行けない展開だが、 この明るさとその後の2つの物語とでその対照 を狙ったものなのかも。 悲しい展開でも、最後は希望や愛が提示され、読後 はむしろそちらに強い印象が残る。 島田作品は長編も良いが短編もいいですね。 | ||||
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短編が3つ入っているが、特に最初の「里美上京」は今までのストーリーのつなぎ的作品なので、少なくとも「異邦の騎士」と「龍臥亭事件」は読んでいないとどうしようもないと思う。あとの2篇はそれだけ読んでも面白い。「大根奇聞」は江戸末期の歴史の謎を解くお話で、「最後のディナー」は主人公が平成8年の冬に英会話教室で出会った孤独な老人のお話。どっちも親の愛情が底辺にある。どちらもきちんとまとまっており時代の変化にもちゃんと対応しているし、ミステリ作品として危なげがなく楽しめるが、底辺にどうにもやるせないものがあり悲しくなる。「ストップ、バッド」とか…。 探偵役は海の向こうの大学教員になってしまい、電話で謎を解く辺りある意味安楽椅子探偵物になっているともいえる。 龍臥亭事件以降御手洗シリーズを読んでいなかったのだけど、なんかもう御手洗さんは帰ってこないんだろうな、御手洗シリーズはそういう新しい時代に突入したのかなという感想を持ちました。石岡君は1人暮らしの孤独なかっこわるいおじさんになってしまって、でもそれが21世紀の日本をどこまでも象徴している存在のような気がしたので。 | ||||
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短編が3つ入っているが、特に最初の「里美上京」は今までのストーリーのつなぎ的作品なので、少なくとも「異邦の騎士」と「龍臥亭事件」は読んでいないとどうしようもないと思う。あとの2篇はそれだけ読んでも面白い。 「大根奇聞」は江戸末期の歴史の謎を解くお話で、「最後のディナー」は主人公が平成8年の冬に英会話教室で出会った孤独な老人のお話。どっちも親の愛情が底辺にある。どちらもきちんとまとまっており時代の変化にもちゃんと対応しているし、ミステリ作品として危なげがなく楽しめるが、底辺にどうにもやるせないものがあり悲しくなる。「ストップ、バッド」とか…。 探偵役は海の向こうの大学教員になってしまい、電話で謎を解く辺りある意味安楽椅子探偵物になっているともいえる。 龍臥亭事件以降御手洗シリーズを読んでいなかったのだけど、なんかもう御手洗さんは帰ってこないんだろうな、御手洗シリーズはそういう新しい時代に突入したのかなという感想を持ちました。石岡君は1人暮らしの孤独なかっこわるいおじさんになってしまって、でもそれが21世紀の日本をどこまでも象徴している存在のような気がしたので。 | ||||
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これはいわゆる謎解きミステリではありません。数年前、最初に読んだ時は、御手洗マニア向けの心温まる掌編という印象でした。 でも、それから何度読み返したでしょう。何度読んでも、「里美上京」の里美の可愛らしさ、「大根奇聞」のラストの胸を打つ鮮やかさ、「最後のディナー」の目頭が熱くなる読後感は変わりません。 私の中ではもはや立派なクラシック名品です。もしかして、凄い傑作なのかも・・・ | ||||
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これはいわゆる謎解きミステリではありません。数年前、最初に読んだ時は、御手洗マニア向けの心温まる掌編という印象でした。 でも、それから何度読み返したでしょう。何度読んでも、「里美上京」の里美の可愛らしさ、「大根奇聞」のラストの胸を打つ鮮やかさ、「最後のディナー」の目頭が熱くなる読後感は変わりません。 私の中ではもはや立派なクラシック名品です。もしかして、凄い傑作なのかも・・・ | ||||
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心が痛むほどの透き通った愛を描く「御手洗シリーズ」珠玉の短編集! 龍臥亭で出会った里美と石岡に新たな事件が。僧侶を救うため、老婆は噴火で一面灰に覆われた畑から誰にも見咎められず大根を引き抜いた!?「大根奇聞」などを全3編を収録。 1.里美上京 2.大根奇聞 3.最後のディナー とどれも短編となっていますが いずれ劣らぬ、超優良短編集となっています。 御手洗ファンにはざんねんですが、この本では「龍臥亭事件」後の 石岡和己の活躍をかいた傑作選。 1では、里美の元気さ爆発!ただ、そこに石岡は、失われた女性「石川良子」の思い出を 重ねる。寂しさ、失ったものの悲しさを超えて、目の前にいる里美とともに 明るい明日を信じる石岡君。何度よんでも、ほほえましい、良作です。 2は、不思議炸裂、だけど、ヒモをといたら、とてもよい話になっていて、 味わい深いです。 表題ともなった、3.最後のディナーは、涙がでました。 最初のほうの石岡君が英語に四苦八苦しちゃう場面は腹筋がいたくなるような おもしろい描写ですが、物語の本質は、非常に深い悲しさの中に最後に一つの 希望を差し出す、島田氏作品のすばらしさがきわだっています。 この本は今でも宝物で、クリスマスの時期が近づくと、なんだか読み直しちゃう傑作です。 龍臥亭事件の後日談をお知りになりたい方も、そうでないかたも、 せちがらい世の中にいやけがさしたときに、ココロに効く本です! | ||||
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心が痛むほどの透き通った愛を描く「御手洗シリーズ」珠玉の短編集! 龍臥亭で出会った里美と石岡に新たな事件が。僧侶を救うため、老婆は噴火で一面灰に覆われた畑から誰にも見咎められず大根を引き抜いた!?「大根奇聞」などを全3編を収録。 1.里美上京 2.大根奇聞 3.最後のディナー とどれも短編となっていますが いずれ劣らぬ、超優良短編集となっています。 御手洗ファンにはざんねんですが、この本では「龍臥亭事件」後の 石岡和己の活躍をかいた傑作選。 1では、里美の元気さ爆発!ただ、そこに石岡は、失われた女性「石川良子」の思い出を 重ねる。寂しさ、失ったものの悲しさを超えて、目の前にいる里美とともに 明るい明日を信じる石岡君。何度よんでも、ほほえましい、良作です。 2は、不思議炸裂、だけど、ヒモをといたら、とてもよい話になっていて、 味わい深いです。 表題ともなった、3.最後のディナーは、涙がでました。 最初のほうの石岡君が英語に四苦八苦しちゃう場面は腹筋がいたくなるような おもしろい描写ですが、物語の本質は、非常に深い悲しさの中に最後に一つの 希望を差し出す、島田氏作品のすばらしさがきわだっています。 この本は今でも宝物で、クリスマスの時期が近づくと、なんだか読み直しちゃう傑作です。 龍臥亭事件の後日談をお知りになりたい方も、そうでないかたも、 せちがらい世の中にいやけがさしたときに、ココロに効く本です! | ||||
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「最後のディナー」という優雅?な題名と裏腹な,見過ごされがちな「裏の歴史」「裏の社会」(ってやくざの世界じゃないよ)を描く島田氏の視点の渋さにはいつも感心させられる。宗教・政治・文明の交差点が港町(たとえば横浜)の表の顔だとすると,その裏には表舞台から身を引いたもの,追い出されたもの,の物語があるのでしょう。アウトサイダー・アウトローなどという格好つけたものではなく。大根の話もしかり。 われわれは目の前を通り過ぎる幾多のドラマを単に見過ごしているだけなのかもしれないと思わせる。 | ||||
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「最後のディナー」という優雅?な題名と裏腹な,見過ごされがちな「裏の歴史」「裏の社会」(ってやくざの世界じゃないよ)を描く島田氏の視点の渋さにはいつも感心させられる。宗教・政治・文明の交差点が港町(たとえば横浜)の表の顔だとすると,その裏には表舞台から身を引いたもの,追い出されたもの,の物語があるのでしょう。アウトサイダー・アウトローなどという格好つけたものではなく。大根の話もしかり。 われわれは目の前を通り過ぎる幾多のドラマを単に見過ごしているだけなのかもしれないと思わせる。 | ||||
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「龍臥亭事件」で知り合った犬吠里美が上京し、女子大生となって石岡くんの前に現れる第一話「里美上京」は、再開した二人のプチデートを通して横浜の名所を巡る、言わば観光案内的な物語で、ミステリーではないです。それにしても石岡くん、親子ほども年の違う里美に終始メロメロです(それを悪いとは言わないが、もっとしっかりして下さい)。続く第二話「大根奇聞」は里美の通う大学の教授からの謎かけの物語で、楽しい中継ぎ的ミステリーです。島田氏は長編作品だけでなく、むしろこうした短編に冴えた才能を発揮する作家さんでもあります。そして表題の「最後のディナー」が第三話なのですが、元来押しに弱く、情けな~い性格(それだけじゃないですが、少なくても普段は)の石岡くんは、里美の強力な誘いに屈して、大嫌いな英会話学校に通うことになります。そこで知り合った謎の老人と親交深めるうちに浮かび上がる都会の底知れない孤独と、彼の最後に取った行動から解明される思いがけない真実に、読者は心打たれると思います。 | ||||
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「龍臥亭事件」で知り合った犬吠里美が上京し、女子大生となって石岡くんの前に現れる第一話「里美上京」は、再開した二人のプチデートを通して横浜の名所を巡る、言わば観光案内的な物語で、ミステリーではないです。それにしても石岡くん、親子ほども年の違う里美に終始メロメロです(それを悪いとは言わないが、もっとしっかりして下さい)。続く第二話「大根奇聞」は里美の通う大学の教授からの謎かけの物語で、楽しい中継ぎ的ミステリーです。島田氏は長編作品だけでなく、むしろこうした短編に冴えた才能を発揮する作家さんでもあります。そして表題の「最後のディナー」が第三話なのですが、元来押しに弱く、情けな~い性格(それだけじゃないですが、少なくても普段は)の石岡くんは、里美の強力な誘いに屈して、大嫌いな英会話学校に通うことになります。そこで知り合った謎の老人と親交深めるうちに浮かび上がる都会の底知れない孤独と、彼の最後に取った行動から解明される思いがけない真実に、読者は心打たれると思います。 | ||||
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御手洗(石岡&里美?)シリーズの短編集。『里美上京』、『大根奇聞』、『最後のディナー』の3編を収録。原書房から出ている『石岡和巳の事件簿』に書き下ろされた『里美上京』を筆頭に犬坊里美を中心にストーリーが展開される。里美は打算や醜さや嘘に満ちた女性の対極にいて、男性の求めているもう一人の自分のような女性の象徴のような存在であまりに魅力的だ。『異邦の騎士』を読んだ方なら里美は良子の生まれ変わりだなと、誰でも思うことだろう。確かに石岡君でなくても男性はこんな女性を追い求めているのだと思う。3編とも傑作で、非のつけどころが無い。そして全編に島田氏の優しさが溢れている。島田荘司は本当に人を感動させられる数少ない作家だと思う。 | ||||
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御手洗(石岡&里美?)シリーズの短編集。『里美上京』、『大根奇聞』、『最後のディナー』の3編を収録。原書房から出ている『石岡和巳の事件簿』に書き下ろされた『里美上京』を筆頭に犬坊里美を中心にストーリーが展開される。里美は打算や醜さや嘘に満ちた女性の対極にいて、男性の求めているもう一人の自分のような女性の象徴のような存在であまりに魅力的だ。『異邦の騎士』を読んだ方なら里美は良子の生まれ変わりだなと、誰でも思うことだろう。確かに石岡君でなくても男性はこんな女性を追い求めているのだと思う。3編とも傑作で、非のつけどころが無い。そして全編に島田氏の優しさが溢れている。島田荘司は本当に人を感動させられる数少ない作家だと思う。 | ||||
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御手洗(石岡&里美?)シリーズの短編集。『里美上京』、『大根奇聞』、『最後のディナー』の3編を収録。原書房から出ている『石岡和巳の事件簿』に書き下ろされた『里美上京』を筆頭に犬坊里美を中心にストーリーが展開される。里美は打算や醜さや嘘に満ちた女性の対極にいて、男性の求めているもう一人の自分のような女性の象徴のような存在であまりに魅力的だ。『異邦の騎士』を読んだ方なら里美は良子の生まれ変わりだなと、誰でも思うことだろう。確かに石岡君でなくても男性はこんな女性を追い求めているのだと思う。3編とも傑作で、非のつけどころが無い。そして全編に島田氏の優しさが溢れている。島田荘司は本当に人を感動させられる数少ない作家だと思う。 | ||||
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御手洗(石岡&里美?)シリーズの短編集。『里美上京』、『大根奇聞』、『最後のディナー』の3編を収録。原書房から出ている『石岡和巳の事件簿』に書き下ろされた『里美上京』を筆頭に犬坊里美を中心にストーリーが展開される。里美は打算や醜さや嘘に満ちた女性の対極にいて、男性の求めているもう一人の自分のような女性の象徴のような存在であまりに魅力的だ。『異邦の騎士』を読んだ方なら里美は良子の生まれ変わりだなと、誰でも思うことだろう。確かに石岡君でなくても男性はこんな女性を追い求めているのだと思う。3編とも傑作で、非のつけどころが無い。そして全編に島田氏の優しさが溢れている。島田荘司は本当に人を感動させられる数少ない作家だと思う。 | ||||
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他の御手洗潔シリーズの短編集のように凝った謎や派手な展開は存在しないが、「異邦の騎士」のころへ石岡君が回想をはせたりと島田氏のファンならとても楽しめる短編集である。収録されている3つの話し全てが暖かい話で特に本の表題にもなっている「最後のディナー」は強い愛が描かれている。ミステリーとしては弱いかもしれないがとても心に残る本としてお勧めできる。 | ||||
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