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(短編集)
御手洗潔の挨拶
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御手洗潔の挨拶の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.32pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全25件 1~20 1/2ページ
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文章のみならず図も含めて状況把握が難しく感じた。物語全体として導入がキュッと短くて突然、御手洗さんの謎解きがくる短編形式の印象。御手洗さんの奥深い苦悩がなくてちょっと物足りない。 驚「ろ」くの送り仮名にビックリしたり、「ギリシャの犬」のプロローグの意味を物語を当初読み終えてわからず考え込んでようやく意味が分かってスッキリしたり。 やはり御手洗作品は短編よりも長編が私は好きかも。 巻末の「新・御手洗潔の志」を読んで抽象的だったけれど映像化を断ってきた理由はなんとなくわかった。たしかに出版当時の日本の映像ビジネスの態度や雰囲気ももちろんだけれど、今は当時よりコンプライアンスもさらに厳しくなっているから、御手洗さんの奇抜な思考や態度をそのまま表現することは難しいかもしれない。ユーモアあふれる皮肉な演説も、玄妙な優しさも含めて、限られた時間や回数で俳優やバックミュージックでサクッと印象付けられてしまったらもったいない。 | ||||
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サクッと読めて面白かった。 だんだん御手洗潔の事を気に入ってきました。 最後の暗号はさすがにわからなかった。 現地に住んでる人ならわかったのかしら。 | ||||
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御手洗さんワールドに浸りたくて久しぶりに読み返しました。 設定も展開も、今のコンプライアンス時代にはもう合わなくなっているけれど、御手洗さんの優しさが詰まった「数字錠」はやっぱり外せないなと思いました。 | ||||
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バラエティに富んだ、名探偵御手洗潔の事件簿。一作毎に趣向を凝らし、読者を楽しませようと言う、作者のサービス精神が好ましい。個々の作について述べるのは控えるが、粒ぞろいの好ミステリだったと、言っておく。タイトル通り、御手洗潔の紹介を兼ねる作品集で、彼の異才ぶりと、奇人ぶりが楽しめる。 後書きで、御手洗潔のテレビドラマ化辞退の理由などを、作者が述べているが、御手洗潔は、作者島田荘司さんの思想を体現しているようである。「真の意味での自信家」と言う、御手洗清のキャラ設定は、そのまま島田荘司さんに当てはまると、私は思った。 作品の評価を減じるわけではないが、ツッコミ所も散見された。例えば、日本人離れした御手洗のジャズ演奏テクニック。超人過ぎるだろ(笑)。あるいは、宝クジの当選番号を指に書き、それを奪われる男。確率が低過ぎて、笑い話だ。さらに人に向かって吠える盲導犬。番犬じゃないんだから。 | ||||
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カバー無しでそのまま袋に入れられて配送された為、本が折れ曲がって届きました。雑過ぎます。 | ||||
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順番通りに私自身、読んでますが 未読の人もいるかと思うので、 前2作に関しても今作に関しても ネタバレなしでレビューしてみます。 シリーズものに関しては 「順番通りに読んだほうが良い」シリーズと 「好きなところから読んで大丈夫」なシリーズとに 分かれますが、著者のファンによると 前者「順番通りに読んだほうが良い」シリーズとのことです。 なので、私自身は順番を守って読んでいるのですが 本作はちょっとドキッとしました。 ある短編の中で、後の長編タイトルとなる事件が 「かつて取り組んだ事件」として登場している点です。 このときばかりは焦りました。 作品の発表順と、単行本の収録が前後することがあるので (シャーロック・ホームズとかはこれがかなりある) その類かとも疑って、 ”この短編だけは、後回しで読んだほうが良いのか?” と中断したほどです。 しかし、実際に作品の発表順を調べても この単行本収録の順番で問題ありませんでした。 ・作品の発表順 ・単行本収録順 ・作品世界の中での時系列順 というのは、必ずしも一致しません。 しかも、 ・(作者やファンによる)オススメの鑑賞順 というのも別にあったりします。 例:ナルニア国物語など 本シリーズは、 ・作品の発表順と ・単行本収録順は同じかと思います。 ・作品世界の中での時系列順は違うようですが 鑑賞順としては 順当に単行本がでた順番で読んでいけば間違いがなさそうです。 そして、本単行本では 著者による主人公論が書かれてあり、シリーズのファンにとっては 嬉しい限りです。 | ||||
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御手洗の推理力、行動力、破天荒さ。 どれをとっても魅力的な存在で、何度読んでもおもしろい。 また、ワトソン役の石岡の真面目さも好感がもてる。 短編ながら、どの話もいくつもトリックが織り交ぜてあり、とても豪華な内容になっている。さらに、御手洗の人間性も垣間見れる。 初めて読んでから30年程経つ。 不思議なもので、その時の記憶が蘇るから不思議だ。 30年後読んでみたら、何を思い出すのだろう。 | ||||
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御手洗シリーズ短編を4つ収録したもの。どれも大胆なトリックが島田氏ぽいなと感じた。 (以下、少しネタバレ含みます。) まず「数字錠」。これはトリック云々よりも、御手洗というキャラクターについてのストーリーだと思った。 これ以降コーヒー飲めないなんて、意外と繊細。あと、地下道全力疾走は、六枚のとんかつを思い出したけど、 あの作者さんは島田氏のネタ使い過ぎ。 次に、「疾走する死者」。最近殺人方程式を読んだので、それを思い出した。 あんまり好きでない。 三つめは「紫電改研究保存会」で、一番これが好き。 詐欺師の話で、色々無理あるだろ~とは思うが、詐欺師のおじさんが憎めない。 読後のすっきり感が好き。 最後に「ギリシャの犬」。暗号のトリックがおもしろかった。 マリーンズの描写がよくわからなかったので、息子がどこに隠されているのかは、ぴ んとこなかったが、まあまあ楽しめた。 | ||||
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島田先生の小説は、長編というイメージが強いのですが、短編でも切れ味があり、よいと思います。 | ||||
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泣ける推理小説は、島田荘司だけと思います。最近のミタライより、初期のころが泣けました。 「網走発遥かなり」再読しようと思います。 | ||||
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まさにタイトル通り。挨拶代わりといった感じの御手洗シリーズ短編集です。 個々の話の満足度が非常に高い。短編なのにすごい読みごたえ。御手洗潔の挨拶ということで、ミステリー要素もさることながら御手洗潔がどういう人間かということの紹介も兼ねたストーリー構成になってます。 トリック自体の難易度は長編に比べるとやや易しめ。特にフーダニットに関してはほぼ推理することはないです。そのため少し食べごたえがない印象ですが、犯人がどうやって犯行を成し遂げたかを真正面に推理しましょう。 そして本作は「占星術殺人事件」や「異邦の騎士」を先に読んでいると面白さが跳ね上がります。未読でも支障はありませんが御手洗シリーズをすべて読破する予定ならば本作は上記二作の後回しにすることをお勧めします。 石岡くんを連れ各編で変人ぶりと奇才ぶりを遺憾なく発揮する御手洗を楽しむための一冊。御手洗の人間性に興味が湧いている方は是非。 | ||||
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80年代後半に各雑誌で発表された御手洗ものの本格短編を4編収録した初の御手洗短編集だ。 この御手洗もの短編も最近のだと強引さがちょっと目立つものが多いが。初期のものは大胆なトリックとストーリーがうまく融合して、御手洗のキャラクターも魅力的に描かれており、面白く読める。 やはり御手洗潔の~シリーズでは本作が一番良いと思う。 | ||||
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倫敦ミイラもそうだったんだけど、まぁまぁかなーで終わりそうだった話に、物凄いはっとさせられる部分があって、売るわけにはいかなくなるんだよなー、島田氏の話は。 この作品集では、前の2つが気に入った(特に疾走~)。 数字錠、数学で順列の問題が好きだった私には、3桁のリングキーの組み合わせ数など考えるまでもない事なのですが、御手洗は一体何を言い出すのか。計算おかしいやろー!と思いきや、時間を稼ぐためだったんですな。 都会の夜景を、上空から見た樹海に例えるシーンが白眉でした。 疾走する~は、トリックというよりはアクシデントですね。 でもその場面想像するとなんか笑える。 この話はセッションのとこが肝です。 「懐かしかったろ?」は私にしても同じで、泣きそうになる気持ちもよくわかる。 可能であるなら、私も握手して欲しいくらいだ。 ということで、このレビューのタイトルは、この短編に関してのこと。 | ||||
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御手洗さんと石岡君がコーヒーを飲まなくなった話 女性に人気の話とのことですが私も大好きです。 胸がギュッと熱くなる良い作品です。 御手洗さんのことがとっても好きになった きっかけの一冊。 | ||||
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有名な『数字錠』が収録された本書 けれど殺人まで犯すに至ったその動機に首を傾げてしまった 飲みの席で冗談半分で恥をかかしたぐらいで殺されていたら、日本人の男の十人に一人は殺されてしまうのではないだろうか 忘年会の三次会で陰毛を燃やされた同僚を持つ身だけに「そんな事で殺意を誘発するだろうか」と疑問が残った 作者の経歴は、占い師→作家の方で確かサラリーマンの経験が無かったはず 以前なにかの折に、人生で最も恥ずかしかった瞬間を話されていたが 「ロスに来た知人女性と一緒にブランド店の行列に並んだこと」だそうな 作者はきっと高潔な方なのだと思うが、恥をかき慣れた市井の者たちがこの程度の動機で殺人までいくのはどうにも違和感がある 多くは語らない御手洗の優しさや、相棒の石岡との関係の描写が秀逸なだけに、この不味さが変に浮き上がってしまった | ||||
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【数字錠】 いくらなんでも高校数学で解ける……いや、そうでなくてもよく考えれば小学生でもわかるトリックが主軸である。その他はまあミステリ初心者レベルくらいでいいとしても。 これに気付かない石岡と竹越は大丈夫か?と感じてしまったが、それはこの話がミステリに主軸を置いているものではない、ということなのだろう……。 女性ファンが多くついている作だが、これはそういった話なのだ。もっと言ってしまえば紅顔の報われない美少年と御手洗の交流に萌えるための小品なのだ。 【疾走する死者】 これはいいミステリ。舞台設定も良く、一回こっきりのキャラクターにも親しみをもてる(幾人かはのちに文中で触れられることもあるけれど)。 トリックもしっかりしている。惜しむらくは、コナンなどで散々「糸やロープ」を頭に刷り込まれている世代には比較的簡単に解けるということか。これを当時やってのけた島田荘司は奇想の天才だったんだろうな。 短編では初めて石岡以外の人物の一人称視点での御手洗描写がされているが、彼の変人具合と推理と才能はいつも通り。どこへいっても御手洗は御手洗なんだということが伝わってくる。そして、比例して石岡君のヘタレ具合が分かってくる話でもある……。 【紫電改研究保存会】 安楽椅子探偵っぽい御手洗。 実質この話の謎部分が、過去に終わったことゆえしかたないのだが、それでも電光石火、快刀乱麻を断つごとくすみやかに推理してみせる彼はやはりかっこいい。 読後感も良い。というか実際に起きた事件は詐欺・窃盗なのだが、なんだろう、このほのぼのとした空気は……(笑) 【ギリシャの犬】 盲導犬の記述に関してつっこみどころありすぎるだろ!! ・盲導犬に頼ってた全盲の人が白杖忘れるわけないだろう ・盲導犬は決して何があっても吠えないように訓練されているはず ・そもそも一般人が訓練してどうなるものではない いかに当時盲導犬が認知されていなかったがわかるな! ……まあ上記の箇所に触れなければ、なかなか良い作品である。 謎の暗号。それがまったく別の視点から見ると……というのがわかったときの爽快感。誘拐された子を助ける際のスリル。 悪党とのやり合い。御手洗の犬好き!(笑)が十分に楽しめる作品だ。 後味もよく、これをトリにもってきたのはまったく大正解である。 | ||||
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御手洗潔の色々な側面がみれる贅沢な短編集です。 【数字錠】 ここではトリックの鮮やかさより御手洗の内面・感情描写がいいですね。普段はのうのう人を 食ったような態度をする御手洗も時には激昂する、、しかも泣かせるほど熱い!! 【疾走する死者】 これは御手洗好きでジャズ好きな僕は何十回も読んじゃいましたね(笑)。ひょんな事から ジャズ愛好家の集まりに参加してる御手洗が魅せるスーパーテクニック、、いやバカテクとも 云わんばかりのギタープレイを披露しちゃいます。「あいつならマイルスのバンドにだって 入れるぜ」とか何とかいちいちジャズの小話が面白すぎますね。 そしてこの事件でのトリックは実にダイナミック。驚愕する事間違いなし! 【紫電改研究保存会】 これは変な構成のお話で御手洗もチョビッとしか出てきませんが、何か惹かれる男のロマンみ たいなもんがある話です。詐欺っちゃ詐欺だけど何故か犯人が憎めない。。読了後も爽やかな 気分になったりする。 【ギリシャの犬】 ここでは御手洗のワンコ好きが発覚します!女と結婚するぐらいなら犬としたい!!などと実に 御手洗らしい?ですね。 この事件で出てくる暗号はアレですね心理学的な所で云う一番目に付きやすいものほどみえて ないってヤツですねハイ。まさかその奇怪な暗号があれを示していただなんて・・・!! 御手洗潔の魅力がタップリ味わえる極上の短編集ですよ!おススメです! | ||||
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島田先生の本に出会ったのは、「占星術殺人事件」が初めて。その後先生の長編もたくさん読みましたが、今でも一番好きな作品はこの本に収録されている「数字錠」かなあ。私よりも二回りくらい前の時代に生まれたはずの御手洗さんには、今の豊かさにはないちょっと昔の多くの人々が経験したつらさをもっと知っているはずで、そんな経験か知識があるからこそ、この作品ができたんだと思います。そして、何よりも御手洗さん(というか、島田先生)の優しさに、読み終えた後、しばらく涙が止まりませんでした。何度読み返しても感動します。 | ||||
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順々(連番)に、講談社さんの文庫本を読んでいくと、「占星術~」以来の登場となる、御手洗さんが登場します。短編集ですが、1つ1つが結構本格派のミステリーになっていて、謎解きにも、う~ん って悩みます。それでいて、御手洗さんの人物(性格・人間性)もちゃんと出ています。読んで損は決して、ありません。 | ||||
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コーヒー断ちの原因「数字錠」、名脇役が集合する「疾走する死者」、なんとも愉快なミステリ「紫電改研究保存会」に、あの「ギリシャの犬」。ミステリ&御手洗ファンならずとも読まないと損します。 | ||||
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