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(短編集)
御手洗潔の挨拶
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御手洗潔の挨拶の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.32pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全25件 21~25 2/2ページ
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御手洗シリーズの短編集。『数字錠』、『失踪する死者』、『紫電改研究保存会』、『ギリシャの犬』の4編。長い長い助走に満ちた長編だけでなく、短編でも島田氏の才能は読む者を唸らせる。読んでいて一番感じたのは島田氏のシャーロック・ホームズ作品への敬愛とチック・コリアの音楽への愛情だ。『紫電改研究保存会』はホームズの『赤毛連盟』を連想させたし、『ギリシャの犬』は『四つの署名』のホームズとワトソンのテムズ河での犯人追走を思い起こさせた。また、『失踪する死者』のチック・コリアのライブ放送が始まる前に解決するあたりや、御手洗がアル・ディメオラばりのギター・テクニックを披露するあたりなど同じジャズ好きには思わずにんやりしてしまう場面ばかりだ。4編とも御手洗の異質な能力と優しさに満ちていて忘れられない読後感がある。中でも『数字錠』でなぜ御手洗と石岡くんがコーヒーを飲まなくなったかが分かる。(●^o^●)最近インターネットで『ギリシャの犬』のフラッシュ・ムービーを見つけた。実に良くできていた。是非とも本作を読了後、みなさんもネットで探して見て欲しい。 | ||||
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現代推理小説の始祖とも言える島田荘司の「御手洗潔」物。その短編集の一つがこれ。四つあるそれぞれの事件がそれぞれ端正な謎に包まれていて読了後の爽快感も格別。特に「ギリシャの犬」はさすが、と思わせる。謎の作製のために少々牽強付会な所もあるが、比較的短く読みやすいので島田荘司を読み出すのならこういうのからがいいかも。「数字錠」では御手洗と石岡君がコーヒーをやめて紅茶を飲むようになった理由も明かされる。 | ||||
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もしかしたら作家にとって短編モノのほうが難しいのかもしれない、と思った本。現在、「御手洗」シリーズを出版された順番に読んでいるつもりだったのが間違ってこれを読んでしまいました。総合的にはいいストーリーもあるし、「もしかしてコレ書いたとき島田さんスランプやった?」と思うストーリーもある。それでも印象深いのが「数字錠」。御手洗がなぜあのような行動をとるのか、よく判るけど切ない話でした。なぜ石岡くんと御手洗が以降、コーヒーを飲まなくなったかが判るストーリーでもありますね。とてもハードボイルドな感じで素敵でした。他、石岡くんが語りでないストーリーもあります。4篇の短編集ですが、御手洗シリーズの色々な面が覗ける本なのではないでしょうか。 | ||||
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御手洗潔は長篇だけでなく、短編でも楽しめる。あの、ちょっと芝居がかった古めかしい丁寧語。彼のセリフ回しが私はなんともいえず好きなのです。一般の人から見ると変わり者、奇人の部類にはいるのでしょうが、その風変わりな性格に魅入られて離れることができない石岡くんの気持ちがわかるような気がします。『数字錠』では密室状態での殺人が起こり、関係者には全員アリバイがある。見事な推理で犯人を追い詰めるものの、事件の解決を素直に喜べない御手洗さん。彼の優しさが垣間見える一編です。ちなみに、この中で正式に「私立探偵・御手洗潔」が誕生したそうな。『ギリシャの犬』はまさに御手洗さんの独壇場。隅田川上で誘拐犯を捕まえるのにノミやトンカチ、バールを持ってこいと言い残し奔走します。残された石岡くんや御手洗さんを良く知らない刑事がその言葉をにわかには信じられないのも良くわかる。個人的には『紫電改研究保存会』が好きです。御手洗さんは最後にほんのちょっと登場するだけなんですけど、この奇妙な話のオチがまさかそんなことだったとは。。。と短いながらもなかなかひねった話でおもしろかったです。短編集ということで、4つの御手洗さんが味わえるようなちょっと得した気分になる1冊です。 | ||||
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2003年現在では、50代になった御手洗さん&石岡くん。この二人がペアを組んでまだ数年、体力・気力ともにバリバリだった頃のお話し。なので、もーバリバリ謎解きしていきます!!若いってすてき☆ちなみに二番目に収録されている『疾走する死者』は、いつもおなじみ石岡くんの語りではないので、他人の視点からみる御手洗さん・石岡くんの掛け合い、石岡くんの容姿の描写などが読める!ちょっと毛色のちがうテイストの作品になってます。 | ||||
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