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テロリストのパラソル
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テロリストのパラソルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.95pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全176件 61~80 4/9ページ
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主人公は学生運動に関わった事故で人を死なせてしまい、逃亡生活をしてきた元東大生。アル中になってしまっているが、アルコールに溺れながらも、筋を通して生きている。この人物設定は、著者が学生運動の時期に東大にいた人だけに、リアルだ。 ある土曜日の朝、バーテンダー島村は、新宿の公園で朝からウイスキーを口にしていた。彼はアル中なのだ。そのとき、爆弾テロ事件が発生して、多くの人々が死傷した。後日、テロの犠牲者の中に、共に学生運動を戦った二人の名前を見つける。一人は元恋人で、もう一人は彼と共に指名手配された友人。これを偶然と考えることはできない。島村は容疑者として追われながら、事件の真相を追求する。 | ||||
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ハードボイルドだと割り切っても、型にはまった「実はいい人」ばっか出てきてニヒルな言動に終止し深みがない。 行間をまったく読ませず、頭の回転がすこぶる良い主要人物の説明だらけの会話に終始する。 テロから数日も経ってないのに大人びた口調で酔っぱらいに全部解説する6歳児。むちゃくちゃや。 アニメだとカウボーイビバップ的になっていいかも知らんがこんな奴ら日本に一人もおらんやろ。 そんな訳で直木賞ってこの程度でいいのか、と幾重にも驚いたのでございます。 ホームレスの老人が「八ッ墓村」を読んでたのは良かった。 | ||||
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ダイハード的なサスペンス。各キャラクターの存在感も生きていて読みごたえがある。 | ||||
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物語のきっかけとなった出来事に対する後悔や反省の念も見せずコソコソと22年も逃げ回り、一方で元恋人の殺害だけには復讐の炎を燃やす主人公にまず共感できず。また重要なワードであるパラソル(日傘)について。海外(ましてやこの時代)では日本人のように女性が日傘を差す習慣は珍しく、5番街ではとても目立つと思います。さらに、官公庁キャリアの奥さんであれば、当然現地出向者間では有名人でしょうので、5番街で度々密会の場を持つという設定が不自然。時代もあるのでしょうが、準主役の女性陣のセリフや心の動きも男性目線のご都合主義に感じました。逆に作品の良いところとしては舞台が新宿からグローバルに広がるところ、及びそれとうまく絡めた伏線の仕掛けでしょうかね。作品の新旧に拘りはありませんが、有名な割には浅い部分がいろいろ目立つコンテンツだなと感じました。 | ||||
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フィクションでありながら、いかにもいま起こりうる事件をテーマに疾走する物語。出会えて良かった。 | ||||
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久米宏のラジオに出演されたグリコ森永事件を題材にした罪の声の作者:塩田武士が小説家を志した理由が本書だと言っていた。 なんでもおもしろすぎて一気に読んでしまいこういう小説を書きたいと思ったらしい。 正直罪の声の方に興味はあったが図書館の予約がいつ回ってくるかわからなかったので、乱歩賞&直木賞ダブル受賞作の看板に引かれて本書を読んでみた。 とりあえず次の展開が気になってスルスル読め最後まで一気に読めたのはたしか。 レビューの中で団塊ファンタジーという言葉を目にしたがまさにその通りだなと。ミステリーとしては自分としては珍しいことに犯人は前半で分かったしトリックもわかった。本書をパクった作品を先に読んだ見ただけかもしれないが、割とよくある既視感のあるトリックと犯人の動機だったと思う。発売時は新鮮だったのかなぁ あとがきで亡き作者と友人だった大御所作家二人が語っているがその中で、おもしろいけどご都合主義とインテリばかり出るというような記載がある。これもその通りだなと思った。いい意味でも悪い意味でも2時間ドラマに簡単に出来そうな話だなと思った。 最後まで読んで自分がん?となったのが主人公が唯一一緒に暮らした女性の描写ですね。議員の娘で金持ちだけど主人公みたいなのとも付き合ってくれて主人公のボクシングの試合に応援しに来てくれて殺せと王声で応援してくれる、しかも主人公に純愛ですからね。ただここまでは魅力的だだったけど、自分を〇〇した相手と十数年後に再開してデートするかなぁ。そこで体の関係までいったのかは読んでいてもよくわからなかったが、ここが納得いかないので、その後の展開が頷きずらかった。 変わらない主人公とどんな人間でもいつかは気持ちは変わるというのがテーマの一つだと思うし、それを色んなパターンで書いているから、彼女も例外ではなく女心はわからないというハードボイルドあるあるかもしれないが自分はここの書き方で一気に冷めましたね。しかも〇〇が実が〇〇の〇〇かもとか唯一愛された主人公はともかく見合い結婚した相手の方に同情しちゃいましたよ あと主人公のアル中設定が生かされてない気がする。レビューで関係ない作品のタイトルを書くのが自分の悪癖だが、アル中の主人公という設定が生かされていたトレインオンザガールを読んだばかりだっので、本書のアル中設定はインテリで腕っぷしが強くて友人おもいで、なにより唯一変わらない男というハードボイルドを絵に書いたような完璧な主人公に感情移入してもらうためのアリバイのような設定な気がしてどうなんだろう 書いてて思ったけど、主人公の傷描写の一つである過去の犯罪の扱い方もどうなんだろ。時効成立しているし、都合よく被害者の関係者がもういいよと言ってくれたり、関係者の方が〇〇になっていたり、別の子供は助けたりしてるからなんかうやむやになっているけど、被害者は全くのとばっちりだし主人公の性格ならもっと懺悔している描写があってもいいんじゃないと思ったな タイトルは言い過ぎかもしれないけど、最後にあの子があんなこと言っちゃうとか団塊世代のライトノベルっていうのが正直な感想ですかね。 2時間ドラマが好きな先輩方にオススメです。 星は3つでもよかったけど、乱歩賞&直木賞ダブル受賞作というのが引っかかったので一つ減らしました。おわり | ||||
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他の方のレビューを見ていたらW受賞作でなければ評価は星ひとつ増やしたというのがあったのだけど、それには同意だった。正直直木賞乱歩賞ダブル受賞作という事で期待して読むと肩透かしを食らう。この作品を生涯ナンバーワンみたいに言う人を結構見かけて、それが読む一つの切欠になったのだが、結局そういった評価は世代的なものが理由なのだろうか。私は劇中で語られるような学生運動の盛んな頃には存在していないので当時を懐かしむとかそういう感慨はどうしても乏しいというか無いのであって、それの有る無しってのがこの作品を評価するにあたってハッキリ出るのかなあという気はした。 物語の骨格は嫌いではない。動機に関しては賛否ありそうだが、私は誰もが持ちうる感情には共感をおぼえその意味で自然に思えた。 ただ「それはちょっと…」と思ってしまう都合良過ぎな展開にはかなり辟易としてしまったところがある。特に公園爆破の際そこに対象とする人があれだけ都合良く集まっている事の不自然さといったらない。他にも登場人物の繋がりについても出来過ぎだろ…と思わずにはいられなかった。 推理小説として見ても特に驚かされる事もなくて至って普通だな…と。 | ||||
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内容には触れないでおきますが、こてこてのハードボイルドです。 リアリティにかけるという意見もあるでしょう。 でも、そんなにリアリティをハードボイルドに求めます? 昭和の香りの懐かしいおじさまには楽しめるのでは無いでしょうか。 | ||||
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すごいですねぇ ストーリー、論理、伏線、などなど… だけど、根本が、恨みで、ねたみで、復讐で、テロで、殺人で、暴力で… それが、私自身の好みではないです…すいません | ||||
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とても懐かしい感じがする文体。 これぞハードボイルド。 大藪春彦を彷彿させる。 とにかくかっこいい。 一気にその世界に引き込まれた。 | ||||
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過去の出来事とともに事件の骨格が明らかになると、何かやるせないものを抱えて年を重ねた男たちの、それでも最後まで屈したくない矜持のようなものを感じました。アル中の中年男がカッコイイという文学の魔法…。 | ||||
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登場人物皆が魅力的で、匂いや息遣いが感じられます。一気に読めました。 | ||||
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最初から最後まで楽しめました。 人の繋がりが、ページを捲るごとに理解でき、理解と共にその後が気になりだします。 最後の結末に意外な人物の登場で幕を引く。 人は人を好きにはなれるけど、なかなか嫌いになれないものなのだと、感じる作品でした。 | ||||
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一回目はストーリー展開の妙にグイグイ引き込まれ、あっという間に読み終える。二回目は、込み入った伏線を辿りながら、じっくりと読む。三回目は、文章表現の巧みさを味わいながら、もう一度熟読。三度楽しめる素晴らしい小説。 | ||||
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感想は標題に尽きてたりします。 作者は昭和23年生まれの東大卒ですので, まさに学生闘争とその終焉の時期に学生時代を送ってらっしゃったのでしょうね。 私にとっては,ウィキペディアと公安事件の裁判例の中の世界でしかないのですが。 ですので,全体としてノスタルジー感あふれてます。 あの世代の男性視点で書かれてますので, 優子というマドンナ戦士の感性は現代の女性にはあり得ないものですし(特に終盤そう感じた) 若い女性が40代おやじである主人公に好意を持ってひっついてくるのも, 団塊ファンタジー的です(このファンタジー的側面は島耕作に似ている)。 ただ,ぶっ飛びにスケールが大きい内容とハイテンポな会話が,作品の娯楽性を抜群に高めてます。 おやじの美学に興味がなくても, これだけでどんどん読み進めていけます。 謎解きの材料は余り読者に提供されておらず, 登場人物達だけで,「・・・だろ?」「そう,あたり」と勝手に合点しながら話が進んでいく感もないではないですが, そんなスーパーな人達だから,世界的スケールのストーリー展開もハチャメチャにならず, いやいや面白い, フィクションとしてはありでしょ, てな感じで楽しめます。 ・・・と思いました。 | ||||
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登場人物の中にバカを演じて読者に対して状況説明をしてくれる人がいないことと、主人公の心理描写が少ないことで場面を理解しにくい。 出てくる用語が専門的すぎてめんどくさい ハードボイルド小説というだけあって、セリフがとても詩的で言葉のあや感が全開で会話が難解になりがち。読解力必要。 手がかりが物語のなかで少しづつ出されるのではなく、後半に一気に出されるので情報過多になる。 あと登場人物の理解力が高すぎてイライラしてくる。 とりあえず全体的にむずい。 | ||||
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この小説を格好良いと言う自分が格好良い。本作を読んで格好良いと思った人は、そういう人間なのだろう。村上春樹を敬愛している人に似ている。内容が好きなのではなく、この小説が好きな自分が好きということだ。 ミステリーとしては弱すぎるし、内容も陳腐。これが直木賞と江戸川乱歩賞を取ったことが理解できない。小説としての破綻はない。しかしそれだけだ。特別な魅力があるわけでもない。 | ||||
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時代背景 奇妙な主人公の日課から 謎の公園爆破事件から 目まぐるしく 変わっていく 様々な登場人物と 主人公との 関わりから 紐解かれていく ひじょうに 秀逸な作品だと思います | ||||
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直木賞受賞作。詳しくなかったが、芥川賞は純文学で直木賞はエンタメということだと、これを読んでわかった。主人公が影をもち、冷静で、なんだか、こてこてのハードボイルド系小説のような様相だった。あまりこのタイプの小説は読んだことはなかったので、そういう意味では面白かった。終盤の謎が解けていくあたりは、うまくピースがはめ込まれるように展開していて引き込まれた。しかし、やはりあまり現実感の乏しいキャラはいまいち入り込めない。 | ||||
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紙の本で読んでいましたが、面白かったのでkindlでも読みました。文章にリズムがあって、引き込まれます。この本が終わりに近づくと、もう終わりに近いのかと寂しかったです。 | ||||
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