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テロリストのパラソル
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テロリストのパラソルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.95pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全176件 1~20 1/9ページ
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テストの点だけは取れる最低男の横恋慕、南米流などと言っているが所詮は四畳半。 これが彼らの言う「総括」だとでも言うのでしょう。 | ||||
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藤原伊織さんの乱歩賞・直木賞ダブル受賞作且つ、筆者の最良作だと思います。 筆者の知的な部分とダンディズムが凝縮され表現された様な作品。 団塊世代の鎮魂歌的な作品は世に数多ありますが、その世代よりもかなり若い者の目から見た時、この作品が知る限り一番です。 リアルを知らない「歴史」だが、当時の情熱=青臭さと退廃・怠惰が同居した様な、一種独特でその時代にのみ存在したであろう空気・匂いを感じた。 団塊世代に対し賞賛的で無く明らかに否定的な若造に対しても、その時代の空気には一度触れてみたかった、と感じさせる作品。 ただ、この世代が甘受した経験と引き換えに、何十年も死に続けている今の日本があるのだという現実から見ると、大変複雑。 しかし、それだけの経験を出来た世代の描く作品には、それなりの濃度が存在するという根拠たりえる。 贅沢な経験出来た世代だけの特権、としておくのは勿体無く、それ以降に生まれ世代でも、その欠片を甘受出来るのも読書の醍醐味でしょう。 そこに何を感じるか?は、人それぞれですが。 | ||||
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一気に読めます。人物描写や謎の解かれ方と進行が相まってハラハラします。 | ||||
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冒頭の大事件を、過去に傷がありそうな主人公が一人称で探っていくハードボイルド。今更、今作を語ることは野暮であるが、やはりまとめ方に不満が残る。 | ||||
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亡くなってだいぶ経つのでもう忘れられた書き手かもしれませんが、本書がほんとうに好きで。しみ通るような哀しさ、静謐な。形容するならそんな感じでしょうか。レイモンド・チャンドラーの『長いお別れ』いや今は村上春樹先生訳『ロング・グッバイ』が通りよいでしょうか、ともかくそのオマージュであることは明らかですが、ただの模倣に留まらず。登場人物が生きていて、そして魅力的ですね。チャンドラーのそれのオマージュにジェイムズ・クラムリー著『さらば甘き口づけ』もあり、これはこれで面白いですが、私は藤原伊織の方が好みです。話が脱線するようですが、昨日、丸山正樹先生の短編『シオン』を読んでいて、このトーンはどこかで読んだことがあるが、と感じておりました。ふと本書を手にとり、藤原伊織に通じるものがあるのだと気がつきました。直木賞選評での田辺聖子のものが、端なくも丸山正樹作品の評とも成り得るものになっています。「何より魅力的なのは文章の快いリズムで、」「淡々たる味だが水とはちがう。」「逝った青春への鎮魂歌といえようか。すぐれた一級のエンターテインメントだと思う。」あくまでも私の感覚です。本書の次になる『ひまわりの祝祭』は好みではなかったのでそれ以降の作品は読むことがなくきております。本書は、推理小説やハードボイルドが苦手な人でも面白く読めますので、未読でしたら読んでみても良いかもしれませんね。 | ||||
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イスラエルに対するパレスチナ人のテロといった宗教的・政治的背景はなく、一応イデオロギーらしきものはあるにしても、やったことはただの怨恨による人殺し。有名な賞を受賞した作品とは思えない内容だった。 | ||||
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オジさんはええ感じのキャラやと、ただオチが、そういう考え方になるんやーて感じでした | ||||
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返す返すも伊織さんの早逝が惜しまれる。 テロパラ・シリウス・雪が降る・てのひらの闇・・・1か月の入院中、再読し終わるのもったいなくて、 宮城谷さんの世界へ潜り込んだり色々浮気したのだが、結局名残り火で打ち止め・・・ 寂しいよー! | ||||
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早い、綺麗 | ||||
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想像していたものとは少し違った。 もっとスケールが大きくなるかと思ったが、そうではなかった。 | ||||
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初作家です。テロリスト、ハードボイルド?、アウトロー的な題材を好む方には合うと思います。(私もその1人です) 途中、70年代の学生闘争の話なども登場します。私は体験していないので、とても新鮮でした!女性の描写が、男性からみて『魅力的★』と思える女性像なのかなぁーと思いながら読んでいました(笑 | ||||
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kindle unlimitedでただでよかった。 | ||||
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面白いなぁ.............................. | ||||
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2023年時点で50代以上の人向けかな。少なくとも親が学生運動に関わっていたぐらいの世代じゃないと背景がわからないでしょうね。読み込みの浅い人が設定に無理があるとレビューで書いてるけど、とても丁寧に設定してある。だから乱歩賞も直木賞もダントツの評価で受賞してる。作者はもう故人となってしまったが、この作品を遺したことだけでも偉大だったと思う。 | ||||
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テレビ・ドラマ版を観たので、小説のことを想いだしながら書いてみる。 ドラマの放映が1996年11月15日、小説の発行が前年の9月14日、<ギャンブルでかさんだ借金の返済のため、賞金1000万円を目当てに>応募した江戸川乱歩賞を受賞する、という過程でドラマ化もなされたのだろう。同一作品が直木賞にも選ばれ、当時たいへんな話題だった。たまたま受賞前に読んで何人かの人に薦めていたので<予言した>とか言われたが、読んだ動機は人から勧められたからである。それくらい読めば共感する人は多いだろう傑作。 ドラマ版の主人公・島村圭介こと菊池敏彦役にショーケンこと萩原健一が扮している。学生時代からの友人・桑野誠役に根津甚八、松下(園堂)優子役に高橋惠子、その娘塔子役にまだ20歳の木村佳乃が演じた。この配役が功を奏してドラマ版も思った以上の成果を上げていた。近藤等則の物憂いながらも切れのいい音楽もハードボイルドにふさわしいものだった。最も興味のあった島村のつくるホットドッグが実においしそうで思わず舌舐めずりしてしまった。 この注文があってからキャベツを切りソーセージをのせトースターで焼くだけのホットドッグに“ハードボイルド”というものを象徴させた趣向がスパイスのように効いてくる物語。メニューは置いてない、後はビールしかないバー「吾兵衛」。ここが現在の彼のすべてだ。アルコールは過去からの逃走のための麻薬にしか過ぎない。これが、彼が20数年前の罪への食材ならぬ贖罪として選んだ存在の在り方なのだろう。 新宿中央公園での爆破事件によって、桑野、優子とも20数年ぶりに再会することになる。いや、正確には、優子はその事件で死に、娘・塔子と出遭うのであり、桑野とはまったく変わり果てた人物として再会する。つまり、学生運動のかつての同志とは“連帯”などではつながれてはいなかった、その混凝土のような現実に直撃してしまう男の悲劇といっていいだろう。 そのconcreteに直撃するまでの夢のBGMがGSサウンドだったというのがシャレている。島村が塔子に<ビートルズよりも好きだった>というのが、かつてテンプターズのリード・ヴォーカリストだったというのがうまい。全共闘と同時代に生きた作者・藤原伊織の、これが彼らへの総括であるかもと思わせる趣向もまたビターな味わいだ。 | ||||
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誰にも影響されずに、自分という世界観を生き続ける男の生き様を見ました。 この作品を読んだのは人のオススメからです。 普段の自分では手を出さない作品。 特にタイトルに「テロリスト」とついている。 ここに抵抗感を持って読まないと思います。 それをわざわざ読んでみて感じたのは、「出会えてよかった」という感覚でした。 主人公の生き様に触れて私だったからここまで一本の生き方を貫いていけるのか? この生き様を自分に例えると何を基準に生きているのかを考えさせられました。 誰かに、世間体に、国に、雰囲気に、何かしらに影響を受けて生きている自分。 その自分から抜け出した先に何があるのか。そんなことを考えました。 ぜひ、生き方の明確な基準がある人もない人も読むのがおすすめの作品です。 | ||||
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悲しくも温かいそんな小説でした。 主人公がカッコ良すぎます。 | ||||
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作品の評価とは別に、角川文庫版の文庫本としての評価。解説が不快だった。解説の人は本作が受賞した際の乱歩賞の下読み(最終選考より前の選考を担当する人)を担当したという。その当時について、「下手くそなミステリーばかり読まされてげんなり」といった趣旨のことを論じている。これは、いくらなんでも、当時乱歩賞に応募していた人たちに失礼だ。私は別に当時応募していたわけではないが、応募者がいなければ下読みの仕事が発生していないわけで、誰のおかげで下読み請負料をもらえたのだ、と腹が立った。角川文庫版はこの解説者のせいで、文庫本としての価値を落とした。講談社に泥をかけたようなものだ。許されない! | ||||
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ホットドッグを食べたくなる。 | ||||
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主人公がアル中なのに頭が切れるうえ元ボクサーで強いし、妙に話のわかるカッコ良いヤクザには気に入られ、やたら機転が利く行動力の高い女の子にも好かれるという、まるで少年漫画のような有り得ない展開にびっくりしつつ、それが逆に潔くてとても楽しめました。 そして彼ら全員、キャラクターが立っていて生き生きとしているので、緊迫感はありつつもどこか明るい作風なのも気に入りました。 登場人物を含めストーリーにもご都合主義なところは散見されますが、スピード感のある展開でこちらに考える隙を与えず、どんどん読み進めたくなる力で細かい事は全部どこかへ吹っ飛んでしまいました。 何も考えずに、作品の持つ勢いにまかせて読むと非常に楽しめるかと思います。 ただ、黒幕が明かされてからの怒涛の後出し説明には、楽しい気分も少し冷めてしまいました。 推理小説ではない作品にこんなこと書くべきではないのでしょうが、推理に必要な要素をもっと提示してくれれば、後出しだと思うことも無かったかなと思います。 とはいえ、私は普段ミステリーを好んで読むためこのような感想を抱いてしまいがちなので、細かい事は気にせず娯楽小説として楽しむのが吉と思います。 多少の不満はありながらも満点を付けてしまうくらい、エンターテイメント性の非常に高い作品なので大満足でした。 | ||||
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