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鼻
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鼻の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.07pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全60件 21~40 2/3ページ
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やっぱり怖いのは幽霊より人間。そう思わせる内容です。中編集ですが、やはり表題作の鼻はその中でもずばぬけていると思います。 | ||||
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思わず目をひん剥いてしまうような驚きはありませんが、ほどほどに面白いと思います。 表題作に関しては秀逸だと感じました。 | ||||
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曽根圭介氏の作品でこれが一番好きです。 短編が3つあるのですが、 そのどれもが面白い。 世にも奇妙な物語てきな面白さという感じ。 展開が全く予想できずに最後まで作者の手の中で踊らされてしまった。 踊らされたのに読み終えた時にはモヤモヤが晴れてスッキリしていました。 周りの知人に読ませて3話のうちのどの話が一番好きか話をするのが最近の楽しみです。 | ||||
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暴落、受難、鼻の短編三部作です。 暴落は人間の価値を株市場で表したSFホラー。最後は違う意味でかなり怖くて、読み終わったあとテンション下がりますが読む価値あり! 受難は、洋画のようないきなりな設定で、目をさますと手錠がされており、身動きが取れない状態で何故こうなったのかを記憶を遡り、さらにその主人公の元に来る3人の個性豊かなキャラが見所。 私は個人的に一番これが好きだった。 始めは動物または虫視点なのかな?と思ったが、結果はオカルト?宗教?だったのかな? 最後に鼻は、所謂人種差別を題材にしてます。読みやすく最後はあーなるほどとなりますが、要所要所混乱するところもあり、小説を読むのが然程好きでは自分にはきつかった。 | ||||
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ホラー大賞短編部門受賞作と聞いて。 ゾッと背筋が寒くなるホラーというより胸糞悪い気分にさせられる不条理ストーリーの寄せ集めです。 ・暴落 ホラーと言われてこれを読まされると微妙ですが3話のうち一番夢中になって読んだのはこの『暴落』でした。 人間の評判が株として扱われていて株の価値によって世間の扱いも変わるというSFテイストな設定。しかし展開はどこまでも生々しく主人公の転落ぶりが凄まじい。この評判=株という設定が重要ですが別に株に詳しくなくてもスラスラ読めます。 正直性格が良い主人公ではないんですがかと言ってここまでされるほどの悪人でもないだろう…と思うと鬱々とした気分にさせられますが、そこは不条理小説ということで置いといて。 ラストは壮絶。ろくな最後にならないだろうなとは思ってはいましたが想像を遥かに上回るエグさ、胸糞悪さ。 しかし直前に垂らされた蜘蛛の糸を断ち切ったのは他でもない主人公なので、妥当といえば妥当な結末なのかな…。 ・受難 こちらも不条理全開なんですが、なまじ『暴落』と違い主人公が比較的まともな人なので胸糞度で言えば『暴落』の遥か上を行きます。 人と話が通じないって怖いよねと改めて感じさせられた作品。状況的にはSAWに似てますね。 絶体絶命の主人公の元に現れる救世主がことごとく話の通じない変人ばかりで、ちょっとミステリー要素も含んだ構成になってます。単純な完成度で言えばこちらが3作品の中で一番かな。 ・鼻 解説を読んで初めて本領発揮する表題作。 ああブタとテングってそういう…だからタイトルが鼻…あーーーなるほど…ってなりました。 まさかここで叙述トリックが出てくると思いませんでした。とはいえ普段ミステリー小説をよく読まれる方ならあまり驚かないレベルの叙述トリックだと思います。 まだ色々気付けてない伏線があると思うので二度、三度読み返してみたい作品。 ちなみに『鼻』に関しては解説必須との意見をよく見かけますが、電子版ではこの肝心の解説が入っていないので注意。 | ||||
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割と面白かったです。 雰囲気は世にも奇妙な物語風かな?3つの短編集。 「暴落」は人間の価値を株価に置き換えた世界の話。かなりシビア。 「受難」は監禁された男が、とことんついていない話。 「鼻」はテングのような鼻の人間が差別される社会の話。第14回日本ホラー小説大賞短編賞受賞作。 3つの中では「鼻」が一番面白かった。 二つの視点で物語が同時進行していくが、話が進むにつれ、だんだん二つの視点の物語が近づいていき、最後には重なり合う。二つの物語が重なり合った時、明らかになる矛盾と真実。読み終わった後、主人公に対する印象がガラッと変わります。 | ||||
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この中に入っている「没落」が一番怖かったです。 以前ドラマで見た「世にも奇妙な物語の(株式男)」と同じ話なのかと思っていましたが、こちらは国民全員が株式になっている世界で、個人の株がこの世界での人間性自体を決め、株の価値がなければ人間としても扱われないという世界観がぞっとしました。 あまりにも怖かったので星は4つにさせていただきます。 | ||||
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タイトル以外も、どれも面白く、これをきっかけに同作者の別作品も購入しました。 そちらの本も十分楽しめました。 | ||||
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面白かった。 一本目は、バナナマンのコント日本順番を思い出した。 二本目は、薄気味悪さが秀逸。出てくる登場人物がいい。映像化したい。 三本目は、ラストのクロスがしっくりくるようなこないような感じが気持ちいい。 | ||||
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「暴落」 ★★ 「受難」 ★ 「鼻」 ★★★★ どの話も人間の狂気が描かれているが、表題作「鼻」以外の完成度は今ひとつ。 | ||||
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暴落はなるほど他の方のレビューに合ったとおり「世にも奇妙な物語」で非常に似通った話があるようです。 こういうのがあると、他もそうなのでは?と思えてしまい、他二作の評価まで傾いてしまう。残念。 受難はオチが非常に胸糞悪いが3人の登場人物が中々いい感じにぶっ壊れていて面白い。 駆け引きの中にクスッと笑ってしまう会話もあり楽しめた。 鼻はなるほどなぁと思えるオチだが、わりと有りがちなオチでは?とも思った。 他二作のなんとも救いのないオチに比べれば、最後の犠牲者は自業自得でもあり そういう意味ではスカッとした。 だがホラーかと聞かれれば個人的には(?)となる。 自分はあまり読書に慣れてるわけではないのだが、スラスラ読めた。 非常に読みやすく、丁寧な描写で初心者でも気軽に読める作品だと思う。 | ||||
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ホラー、バッドエンドなお話、オチのあるお話は大好きなのですが、 3作ともあまりそそられませんでした。 怖さや残酷さもあまり伝わってこないし、 オチも弱くて、最後までたんたんと絵本で読み聞かせられてるような感じ。 短編だから仕方ないのかもしれないけど、 最後まで物語の中に入っていけませんでした。 フィクションである小説って、どれだけ読み手にリアルに思わせるかが名作と駄作の分かれ目だと思うんです。 これは私には駄目でしたね。 受賞作の鼻も、2つの話が1つに繋がっていく様を描くのはうまかったと思いますが、 こういうオチで片付けたらどうとでもまとまるのをいいことに、 説明がつかないまま放置されている部分が多く、 オチがわかったあともすっきりしませんでした。 | ||||
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第14回(2007年)日本ホラー小説大賞短編賞を受賞した表題作「鼻」を含む3編を収録した本書は、まず、2つのことに驚かされました。 【第1の驚き】 著者は、この短編賞を受賞した同じ年に、「沈底魚」で第53回江戸川乱歩賞を受賞しており、私はそちらの作品を先に読んでいたのですが、読み比べてみると、「同じ著者とは思えない作風」に驚かされました。 乱歩賞作品は、きちんと「スパイ小説(エスピオナージュ)」となっているのに、こちらは、(受賞したのだから当然ですが)純然たる「ホラー小説」。 ただ、作風の深いところでは繋がりがあるようで、「沈底魚」のレビューで、「人間の暗黒面を抉る快作」と題したのですが、同じ表題を掲げさせていただきました。 【第2の驚き】 それは、「細部に至るまで練り込まれた伏線」です。 これは、ホラーでは必ずしも要求されず、ミステリの分野で必要とされるものと考えておりますが、なるほど、ミステリで受賞できる手腕があるのですから、この「伏線」を活かす技術は兼ね備えていたというわけなのですね。 また、収録された3作品とも、現代日本が舞台と思われますが、小説を読み進めていくと、現実とは異なる、その小説独特の「世界」が広がっていることが、徐々に明らかになっていくのですが、そこから、得たいの知れぬ恐怖が滲み出てくる点は、相当にレベルの高い作品群と呼べると思います。 そして、読み終えて改めて目次を見返し、その3作の題名を見ると−− 【暴落】は、正に「暴落」であり、 【受難】は、正に「受難」であり、 【鼻】は、正に「鼻」 という題名しか有り得ないことに気づかされました。 2007年は、「ホラー」と「ミステリ」の傑作が同一著者によって生み出された豊作の年であったのではないでしょうか。 | ||||
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私が面白いと思ったのは「暴落」。人が株価のように値段を付けられ、その価格は毎日変動する。株価は人の生活の至る所に影響を及ぼし、例えば結婚(合併)にしろ、就職・昇進にしろ、株価を無視してすすめるのは難しい。主人公はある時から株価が下がりはじめるのだが、そこから物語はどんどん回転していく。 まず、人に株価をつけるという発想自体が面白いのだが、この話はそこでは終わらない。暴落の先には更に奈落の底があるのだが、それは是非読んで確認して欲しい。 この本を読んだのは結構前のことなのだが、最近この本を思い出すことがあり、このレビューを書いている。泉佐野市が市名を広告として売ろうとしているネーミングライツの問題、これは「暴落」にも、市名ではないものの出てくる。また、最近の就職はソー活といって、SNSを通して友達の数なども見られることがあるようだが、これも「暴落」の株価とは微妙に違うものの、何だか似たようなニオイを感じる。泉佐野市とソー活の記事を見て、この「暴落」を思い出した次第。今の時代に改めて読みたくなる。 | ||||
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この本には短編が3つ収められています。 ホラー文庫ですが、あまり怖いという感じはしません。 表題作の鼻は、二つの視点で進んでいくストーリー。 最後に二つのストーリーが交錯して、謎が明らかになるという展開です。 といっても、いろいろと細部に関してここはどうなのっという感じがあり、 少しもやもや感が残らなくもありません。 暴落と受難に関しては、不条理な印象を受ける話です。 いずれも読んだあとの後味の悪さはなかなかのものだと思います。 ホラーも怖い系、感動系などいろいろあるかと思いますが、 この鼻に収められた小説は、不条理系というか、不気味系とかそんな感じです。 | ||||
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小説でしかできないことをやっている。3編ともテイストが違って飽きずに楽しめた。ほかの作品も読んでみたい。 | ||||
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すんごーーいおもしろかったーー。 私にとって初の曽根圭介作品である『暴落』は「世にも奇妙な物語」って感じで、途中までは、なんか安っぽいなーとか薄いなーとか思ったんだけど(濃密・重厚の平山夢明のあとに読んだりしたもんだから……)、それは全く失礼な話で、最後まで読んだらおもしろかった。 その次の『受難』はまさに受難。こんな悲惨な人っている? 『東京伝説』を思い出した。 そして『鼻』。……そうなんだー!!!!!! 以上。 いや、もっと本当に言いたいことはあるが、内容に触れるのでこれ以上言えません……。 とにかく「おもしろい」という情報だけで読むのが最良です。 なにしろ一気読みせざるを得ない。マンガなどではできない小説のすばらしさ。小説万歳! それにしても、ひょこたん腹立つなーー!! 久々に小説の登場人物に、何日も憎悪を抱えて苦しくなったほどです。 | ||||
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暴落、受難、鼻とタイプの異なる中編は、不思議なことに人によって評価がばらばらだ。 結局レビューは好みの問題であり、自分と同じ感想を抱く同胞を見つけて安心するためのものではないのか? 私は何の予備知識もなく冒頭からこの三編を続けて読むことができて幸せな気分だった。 まるでホップ・ステップ・ジャンプと三段跳びをしたかのようだった。 鼻は傑作だと思う。二つの視点の交叉が加速していく様が見事だ。 真相は大森先生の解説が正しいのだろうが、あっと驚かせて、呆然としている読者を残したまま、 すうっと去っていくような終わり方も、もちろん意図したところであろう。 | ||||
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暴落 ☆……5 株を擬人化する発想が面白い。インサイダー取引や風説の流布など、株を知らない人には勉強になるし、知ってる人は、より楽しめる内容だろう。本編にも名前が出てくる、江戸川乱歩の「○○」(※ネタバレになるので名前は伏せる)を彷彿とさせる傑作短編。 受難 ☆……2 本人が理解できないまま密室に閉じ込められるという、最近ありがちな設定。オチが予定調和に終わり、イマイチ。 鼻 ☆……2 叙述的に展開するが、それを作るための文章力が追いついていない印象。よく分からなかった。 | ||||
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久しぶりに手に取った、角川ホラー文庫。 独特のテイストで、読後が微妙…になる物も少なくないのに、つい手が伸びる。 その中で、この一冊は大満足な結果となりました。 ●暴落 ●受難 ●鼻 3編からの短編集です。 中でも、最初の「暴落」は読みながら少し背中が寒くなった方もおられるのでは? こちらは株式の話ですが、昨今はブログや、ネット小説etc… 私達が評価入れたり、貰ったり…というランキング形式モノがいっぱいあります。 ランキングが上位の方など、励みになるものが ちょっとしたプレッシャーになることもあるのではと思います。 そういう意味では、近未来の世界のような気さえして 全くの架空のお話ではないようで、薄ら寒くて面白かった。 「受難」は、某映画のパロ的な感じですが、主人公の恐怖たるや… 読みながら、本当にゾゾリ…とさせられました。 「鼻」こちらは、賞を取っただけあって、オチで唸ります。 そうきましたか…っ。成る程に、面白い。 天狗と豚の意味がわかった時に、又ゾゾリ…と。 久しぶりに、ホラー小説を読んだ…という満足感で満たされました。 ゾゾリ…となりたい方は、お勧めです。 | ||||
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