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邪魅の雫



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邪魅の雫の評価: 3.79/5点 レビュー 98件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.79pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全66件 61~66 4/4ページ
No.6:
(4pt)

あれれれれ???

久々の京極作品!ということでかなり期待してたんです。前作がアレだったし。
読み手を煙に巻くかのような世界観や登場人物の、謎だらけの相関関係は例によって
「うまいなあ」という感じです。そして!!「カマオロカ」益田&「コケシ」青木が
大活躍するのが本書最大の見所?って感じもしてます。
ただなあ…途中から、なんとなく真犯人の目星がつきはじめちゃって。目星がつくのは
まあいいとして、動機がうっすらわかってしまうのは微妙かも。
なんか読後、すっきりしない残尿感のようなキモチ。
というわけで、ここまでのシリーズ全部読んでることもあり、☆3つにファンとしての
ご祝儀☆1個つけて、トータルで☆4個です。
次回作に期待します。
邪魅の雫 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384
No.5:
(4pt)

重なる迷路で人は思い思いに動き更なる混乱を呼ぶ

探偵 礼二郎の従兄弟 今出川欣一から 益田への命令というか依頼は
―何故続けて 礼二郎の縁談が壊れるか 妨害工作をしている者がいないか調べろ―
というもの
黙っていれば眉目秀麗 学歴優秀 元子爵の家柄で財閥
それが相手側が望んだ縁談なのに 会う前に断ってくる
おかしいだろう―と言うのだ
事が事だけに 調べあぐねた益田は 京極堂こと中禅寺秋彦や 小説家 関口に 礼二郎の過去を尋ねるのだが
いっぽう 先の事件で降格処分を受けた 刑事 青木は ひっかかる事件を 先輩 木場に相談する
犯人も動機も 分からぬ 連続殺人
毒殺された誰か分からぬ女性
彼女につきまとっていたらしい男
常にない言動の礼二郎
捜査は迷走する 死体は増える
そして拝み屋 京極堂の 憑き物落としが 始まる
ひと雫 そのひと雫持ちて・・・
ゆえに 愚かな心は罰を受ける
「ぼくは きみが きらいだ」
平成十八年度版 講談社ノベルス 京極夏彦全作品解説書 つきです
817頁なり はんぱでない厚さです 屁理屈の山を読み進めば・・・現れた姿はねじれた事件
個々の思い込みが 重なるようで異なる
苦悩する探偵は 空腹になり 魚が食べたくなる
それでも・・・彼女にとっては 忘れられない人
余程のメンクイ もしくは 変わった趣味であったのか
かなりはた迷惑な想いだが 恋物語 と言えなくもないかな
邪魅の雫 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384
No.4:
(5pt)

久々のシリーズ本編

久しぶりの妖怪シリーズ本編で、一気に読むことができました。
多少、ダレてくる場面もありますが、最後は一つの物語としてまとまっていく。
そこに行きつくまでが、今までとは雰囲気が違う感じがしました。
自分は自分、世間なんて関係ない…と思ってるはずが
気がつくと世間の真ん中に出てしまってる。
真ん中に出るはずがないと思っていたのに「そこにいて」しまっている。
世間なんてことないと辺りを見渡してみたら
広がる世界はなんだか悲しくなって見えてくる。
読後に「井の中の蛙、大海を知らず」のことわざが思いだされてきました。
そして今回、相変わらずな関口さんをちょっとだけ見直しました。
邪魅の雫 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384
No.3:
(4pt)

やや消化不満ながら……

待ちに待った京極堂本編ということで、実に面白かったです。
やや冗長な面は否めないし、カラクリもある程度想定できます。
魍魎や鉄鼠のような、「いかにもな」憑き物落としは拝めませんでしたが、
そこは今回の“邪魅”という妖の性格上、仕方の無いことなのでしょう。
個人的にはキャラクターのデフォルメ化を抑えた描写が嬉しかったです。
関口は陰鬱ながら筋を通し
京極堂は辛口ながら正論を述べ
榎木津は奇矯ながら真実を著し……
感染する憑き物。解決を語らぬ探偵。
連鎖して、かつ決して交わらない別叉連続毒殺事件。
その真相と思惑は一体どの世界へ辿りつくのか、これは誰の事件なのか―――
邪魅の雫 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384
No.2:
(4pt)

テーマは「自己責任とは何か」

私は個人的に、関口視点の作品が好きなので、星4つ。う〜ん、でもこれは白樺湖事件ともつながりが深いから、やっぱり関口視点は難しいかな?
あ、この人は・・・!と思い出した時って嬉しいものです(ここで「君はいつかの何とかいう人!」と叫んでしまったら榎木津ですが)。
今回の作品は、随所に「自己責任」がでてくる作品だなと思いました。だから全体としてとても厳しい、突き放した感じを受けました。が、やっぱり、自己責任を自分だけで完結するということは本当に難しい。人間て基本的に寂しがりやだから。だから、なんだかんだいって・・・人に頼ってしまうんだろう、と、ちょっと寂しく思いました。それにしても・・・エノさんにあんなにいっぱい縁談があったとは。和寅ファンの私としては、彼をお払い箱にしないためにもエノさんには独身を貫いて欲しいです。
邪魅の雫 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384
No.1:
(5pt)

男・榎木津に翻弄される

2日かけて読了したばかりです。前作『陰摩羅鬼の瑕』が私にとっては少々不満が残るものだった為に、今回は期待していました。過去のシリーズの登場人物の再登場や、犯人を示唆するようなモノローグは他の作品同様なのですが、ややこしさ復活!概ね京極堂シリーズは連続殺人事件ですが、今回は読み進むにつれ各事件の関連性が解らなくなってきて、コレだ、コレが京極堂だ!と興奮も急上昇した次第です。前作は、私がアヤシイと目星を付けた人物が通常と違って一人だけ、然もそれが的中したばかりか最後に怒涛の如く語られる京極堂の「憑き物落とし」が事態を収束(終息)させても、うーん、想定内、と感じてしまって今一つだったのです。舞台が一ヶ所で登場人物も少ない所為かも知れませんが。そういった意味では、今回は役者も多く、疑わしきも多く、また読者に想像・思考を促す京極堂の周辺世界への中毒性を強めた感があります。膨大な情報量や構成の難解さは相変わらずだし、人物が入れ替わり立ち替わり、あちこちを動き回っていて読者が混乱しそうでも、必ず私達にも世界を共有しようとする働きかけがあり、丁寧に読めば見えるひっかかりドコロは作ってある。そのバランスとタイミングの良さを、改めて感じました。また読みたい、そこに京極堂があるからだ。そうとしか言い様の無い気分です。然し結局の所、今回も華麗なる探偵の事件なのでしょうか。榎木津は、萌えキャラにもなるのか…いつもと違う探偵も必見です。
邪魅の雫 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384

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