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邪魅の雫
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【この小説が収録されている参考書籍】
邪魅の雫の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.79pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全66件 1~20 1/4ページ
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関口ファン、益田ファン、榎木津ファンは買いかなぁ。中禅寺さんの妖怪の話がたくさん読みたいなら、今作は違うかなぁ。益田(榎木津にナキヤマと呼ばれる)が主役の作品のような気もしたけど、キャラ的には主役はやはり榎さんなのかなぁ今作は。中禅寺さんの妖怪話の代わり?の、帝銀事件の話は興味深かったですね。 | ||||
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詳細は分からなくとも大枠のからくりは最初に気づいてしまい、個人的には途中からジグソーパズルの穴埋めのように感じましたが、それはそれで楽しく読めました。 それに、ルーガルー2を読む前に当書は読んでおいた方が良いですよ。 | ||||
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凄く満足しました。面白かったです。鵺の碑早く出ろ。後、木場修太郎が出番だんだん少なくなって来てるので増やして欲しいですね。でも物語に支障きたすなら結構ですけど。 | ||||
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長編物でページ数も多かったけども面白くてドンドン読んでしまいました今までにない話で楽しかったです | ||||
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まだ読んでない方のために、 できるだけ、ネタばれにはならないようにするつもりだけれど、 ばれちゃったら御免w 817ページ。厚みにして4.4cm。1ページの最大文字数は828文字。 京極夏彦の作品はまいど、とんでもない文少量で、 読む速度の遅い私でとしては、かなり疲れるw いわゆるミステリーなわけだが、 毎度この方の作品は本も内容も重い。 が邪魅の雫はちょっと、軽いというか、 文字数の割に幅がない気がした。 それに、この人の作品を読むときに一番期待する、 知が少なかった気がする。気のせいかもだけど。 この人の作品を読んで合点のいった事項も少なからずあるので、 そこのところは残念。 正直、かなり最初の方で、話の全容はわかってしまえる。 勘のいい人だと、その人の名前が出た瞬間わかってしまうかもw あとはただ、コロンボとか古畑任三郎みたく、 どうやって、追い詰めていくかってところだね。 伏線が多すぎて、先が読めると言うか、 警察の動きが空回りしているのが、わかりすぎて、 真相を知らされたときの意外性が希薄だったいう印象。 それと、榎木津の活躍が少ないのも寂しいw ただ、やっぱり最後の京極堂の登場からの彼の弁舌は、 周到で面白い。 この京極夏彦のシリーズは、かなり初期の段階で 犯人とか事情がわかってしまえるし、 ラストが「は?」とか「そりゃないよ、とほほ」 な結末だったりするんだけど、 もうほとんど京極堂の弁舌が読みたくて、 読んでるみたいなもんだからねw | ||||
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あまり評判は高くないですけど、個人的には鉄鼠、ウブメ、魍魎に次いで面白かったです。 好みなんでしょうか。キャラクター小説としても面白かった。トリックはともかく、ガチガチの本格ではありませんがプロットも良く出来ているとおもいました。 シリーズ前作オンモラキに心底ガッカリしただけに本作の出来には大満足。 塗仏のようなゴチャゴチャ、冗長さも無く、オンモラキのような企画倒れ感も無い、良く練られたエンターテインメント・ミステリです。 | ||||
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これから読まれる方もいると思いますので、ネタばらしはしませんが、 今回は誰しもが持つ、聖なる部分、邪な部分の内 邪な部分が引き起こしてしまう連鎖殺人の悲劇です。 邪悪というほどではなく、誰しもが持つ程度の邪な気持ちの為に、 数多くの人が命を落としてしまう展開に、 読後感の悪さは、シリーズ史上、絡新婦の理と1位2位を争うほど、 読み得た後の悲しみはシリーズ史上、1位ではないかと。 複数の殺人事件、一見何の関連もなさそうに見えるが 実は同じ根を持っていた。 ここまではいつもと同じパターンですが、 今回は複数の事件の根っこの部分の一人が、 探偵・榎木津。 気に入らない相手は粉砕するのみ、向かう所敵なし、 悩み・苦悩とは無縁。 ただし、今回ばかりはそう割り切れず、 最後に、厳しく悲しいセリフを吐かざるを得なかった榎木津。 人間・榎木津が見られる珍しいシリーズです。 | ||||
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本屋に遠い山奥に越して世の中から遠ざかっていると、京極作品の世界観がぐっと身近に感じられます。読み応え満点で満足しました。 | ||||
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先日読んだのも300P弱まで出番がなかったのですが、こちらはそれを上回るくらいでした。 今回は、いつもの覇気がなくて、ちょっと残念。 とても哀しいお話でした。 | ||||
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今迄の百鬼夜行シリーズとは大きく違った雰囲気のある九作目。ファンとして『の碑』を心待ちにしていますが、今の内に(?)こちらのレビューを書かせて頂きます。以下、若干のネタバレを含みます。 作中、お馴染みの京極堂の講釈として評論について書かれています。曰く、書評とは遍く空想である。その現に従い空想的なレビューを書かせて頂くならば、この『邪魅の雫』は、意図的に具体性を希釈しているように感じられました。まず、京極堂が鳥山石燕の画図百鬼夜行をめくり、そこに描かれた妖怪の様相を登場人物や地の文が語るという恒例のシーンが存在しません。どころか邪魅なる妖怪についての故事来歴や曰因縁も語られない。邪悪、魅了などの語彙は頻出しますが「どの辺が邪魅なの?」と言われると答えづらい。専門的・学術的な博引傍証、季節感や天気・建造物・服装の描写も他作に比べると少なく、抽象的で印象的な個々の登場人物の世界についての叙述が大部分を占めます。人はバタバタ死にますが、殺害方法や動機も含めて、残虐と言うより……。冒頭から結末まで重要なイメージとして与えられる『海』に、それぞれの世界が沈み浮かび、浚われ、混ざったり澱んだり澄んだりしながら最終的に消えてしまうようなーーまぁ、錯覚なのでしょうが、作品を通して感じたのは淡い色彩感と印象でした。 魅力的なキャラクターも多い百鬼夜行シリーズですが、今回は益田さん・青木さんが大活躍。鳥口君も含めてメインキャラ相棒組とも言えそうですが(笑)、いい味出してます。勿論、榎木津さんも。 ミステリ小説としての大仕掛けと人間描写の深さが両立した作品だと思いますが、やはり多作と比べると今回は変化球の感が強いため、星マイナス一つ。しかし矢張り読み応えは抜群です。 | ||||
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再読です。ずっと待っている本シリーズの次のものが中々出ないので。 私にとって、この京極堂のシリーズは、いつも最新のものがベストに思えます。 冗長という評価もありますが、私には、好きなものは長い方がうれしいです。どんなに長くてもOKです。 また低く評価している方がミステリとしての欠点を挙げていますが、私はミステリ部分にはそんなに重きを置いて読んでいないので、高評価できるのかもしれません。 京極さんの作品では、私は登場人物の心理描写が大好きで、いつもそちらに心を掴まれます。 関君が一番好きですが、周りの人も皆好きだし、一作にしか出てこない端役でもいちいち共感できます。 私も本作では、犯人の気持ちがわかりすぎて悲しかったです。でもこの悲しさは、なぜか好きな悲しさです。 他者を批判することで自己を正当化するような所も、大いにわかるので、いたたまれない気持ちになりました。 まぶしすぎる人に近付く勇気がなくて悲劇となるのも、ああ、あるなあと思いました。 最後の数ページは、やはり私にはシリーズでベストと思えるラストでした。何度読んでも泣けます。 関君好きだけど榎さんに乗り換えたくなりました。榎さん優しいです。そして榎さんもかわいそう。 次はいつ出るのだろう、早く読みたいです。 またベストの更新となることを期待します。 | ||||
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これを読んで、すべての人にある邪なものの恐ろしさを感じた作品でした。これからもやはり京極堂の憑き物落としは必見ですので、読んでみてください。 | ||||
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巷で発生している繋がってるようで繋がっていない連続殺人事件。果たしてどんな結末が待ち構えているのか。 百鬼夜行シリーズの独特の世界観は、読めば読むほど病みつきになってしまう。今作は京極堂の登場機会が少なくそのため薀蓄、講釈が抑えられているため、比較的サクサク読み進められた。といっても、登場人物が非常に多いため、wikiで確認しながらでないとキツい。 毎作、最後まで読ませる力はさすが。次回作「'の碑」が待ち遠しい。 | ||||
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シリーズのメインキャラクターはそれぞれ今までの物語で、 関口の妄想恋愛、木場修の暴走恋愛と時々ロマンスを絡めてきますが、 今回は探偵にその順番が回ってきました。 ここまでシリーズを連読していますが、榎木津のような際立ったキャラに余り共感できず、 彼が登場すると面白い反面、気が散るっていうかそんな印象がありました。 まあ、読み手が拙いだけなんでしょうが。 今回探偵の描かれ方は好きです。 やっと榎木津探偵がどんな人物なのか少し知ることが出来たような気がします。 ただ「邪」な心持が招いた結末は、余りに悲痛でした。 写真のエピソードは美しい、エンディングの探偵の言葉は悲しいです。 この探偵に起こった出来事はまさに悲劇です。 ううむ、ちょっと読後感が悪かったなあ。 | ||||
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途中までの自分なりの推理が、最後の憑き物落としで崩されてしまう。京極堂シリーズの醍醐味は健在でした。知らず知らずに作者の意図した読み方にはまっているんだなぁと実感します。いつも騒がしい京極堂シリーズには珍しく、なんだかしっとりしたやり切れなさが残るのもまた新鮮でした。 | ||||
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何ヵ月も放置したまま、パラパラ読んで面白くなさそう...榎木津さんの縁談話が破談になって云々のところに食いついたのですが、犯人(といっていいのかな)が普通だなあと思ってました。けど、丁寧に読み返して犯人の気持ちが痛いほど分かってしまい...。関口さんのファンなので彼が榎木津さんと対等にお喋りしてるのは嬉しかったです。けど読み終わって切ない。切なすぎる。昔、失恋したときと同じくらい胸が痛くなりました。 | ||||
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京極先生の妖怪ものは、関口その他が怪しげな建物に入り、ひどい目に遭うという、というゴシックミステリーなのですが、今回は海沿いの一軒家が舞台であまり印象に残りませんでした。 『狂骨の夢』(崖っぷちの家)と舞台は少し似ているけど、あちらと違ってロマンスがなく、ただ陰気臭い。華族の屋敷、研究所、お寺、ミッション学園…。 次に京極先生が発見する昭和レトロが楽しみです。 | ||||
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各章の,「死」または「殺」で始まる書き出しには,途中で飽きてしまいましたが,さすがに最後までしっかりと読ませてくれました。 いつもの,京極堂による妖怪の説明もほとんど無く,間延びせずに読めたのも良かったかも。自分的には「鉄鼠」に次いで好きかな・・・ それにしても重い重い800ページでした。 | ||||
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全体の構成は、「関口・益田」をはじめとする複数のパートを順繰りに廻って進んでいく。 はっきり言うと関口や益田はまだしも他の初登場キャラのパートは重く冗長、京極堂あたりが出てくると漸くほっとできます。 最近(「塗仏」以降〜)無駄に長くなってきていないでしょうか? 「姑獲鳥」や「魍魎」などそれ以前の作品から、邪魅より充分少なくても圧倒的なスケールの驚きと読後感を体感させてくれることはすでに証明済みなので、これからも期待していきたいです。 …と上のようには言ったものの、面白くないわけでは決してなくて、関連性を見いだせぬまま相次ぐ毒殺、公安の登場、混乱を極める事態…、など見劣りはすれど相変わらずのクオリティは犇々と感じられます。次作「鵺」が楽しみです。 | ||||
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事件の規模は大きく見えるし、構造も複雑だけど、結構偶然性に左右されるし、スケール自体はちっちゃいような。 妖怪らしい妖怪が前面に出ないため、憑物落としのシーンも盛り上がりを欠いていました。 細かい事は分からなくても、「この人がそうじゃない?!」と分かっちゃったため、 こちらの憑物まで落とされる爽快感がなかったのが残念。 イントロから誰の独白か分からない話が長く続いて気持ちが入りにくかったし、途中何度も 誰かの回想シーンが入るので、思考が邪魔されました(←それも作者の意図?)。 本の太さがなくたって名作は名作と思いますので、内容面であっと言わせてほしい! 次作に期待します。 ただ、榎木津のお見合話に絡んでいる点、過去の女性関係が関連してくる点において、わくわく感はあります。 また、いつもと違ってお調子者モードでない益田さんいつもより少々しっかりした様子の関口のコンビがなかなか新鮮。 ウブメからのお付き合いだけに、とりわけ榎木津と対等に渡り合ってるっぽく見える関口巽に妙に感動してしまいました。 さらに、ラストの榎木津のらしいと言っちゃらしい、らしくないと言っちゃらしくない一言がとても印象的でした。 事件的観点かれすればやや肩すかしな作品ですが、登場人物の新たなる側面を垣間見せて くれたという点では興味深い作品かな。 京極作品は事件ごとに人の縁が絡まっていくので、やはり京極ファンなら本の重みに 耐えながら押さえておくべきでしょう。 | ||||
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