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吸血の家
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吸血の家の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.13pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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出版的には2作目ですがデビュー作より書かれた時期は先とのこと。 個人的には今までの読んだ著者の小説の中でベスト。 王道中の王道な設定。怪奇要素とトリックの案分。犯人と探偵の関係性。どれも好きです。 後期になればなるほど、だんだん猟奇というかスプラッタ要素が盛り込まれることが多く思われますが『吸血の家』ではそれが控えめなのも個人的には評価ポイントです。 | ||||
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トリック自体がすごいというより、論理的に考えればこの方法しかない、という謎解きができる。読者参加型のだいご味がある。その一方で、怪奇さ、おどろおどろしさ、すべてがサービス精神と共に(?)盛り込まれていてファンを喜ばせてくれるような心意気を感じます。素晴らしい作品だと思います。 | ||||
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第一回鮎川哲也賞を芦部拓氏の殺人喜劇の13人と争い、惜しくも2位扱いとなった二階堂黎人氏の処女作品。 個人的には芦部拓氏の殺人喜劇の13人よりはこちらの吸血の家の方が圧倒的にリーダビリティがあり面白かった。 密室殺人に、足跡の不可思議なテニスコートの殺人に雪の足跡のない殺人と不可能トリックが3連発大盤振る舞いで著者の並々ならぬ気迫が伝わる力作で、かなりの長編であるが、一気に読ませるパワーを持っている。 特に過去の事件として出てくる犯人の足跡のない殺人事件では、この種の本格では定番の足跡と雪のトリックでは最高峰と言えるトリックが使われており、これだけでも凄いと思わせる。 文章が淡泊なため、重厚さがあまり醸しだされていないが、二階堂黎人の作品としてはベスト3に入る作品であると思う。 | ||||
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この作者の作品に関して押し並べて言えることだが、警察の警護や監視が役に立った試しがないし、事件の全貌を見抜いてるはずの蘭子が取るべき予防策を全く取らないので、主だった人物は全て死んでしまいます(笑) その辺が歯がゆいのを通り越して、笑えるほどです。 でも、ある意味開き直っているほどの怪奇趣味的な雰囲気作りは私の好みです。 長いですが、一気に読めてしまうくらい面白いです。 | ||||
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この作者の他の作品は「地獄の奇術師」しか読んでいません。「地獄の奇術師」は、推理小説というよりも、猟奇的殺人事件を含む2時間サスペンスドラマ的な内容でしたが、楽しめました。著者の小説は、レビューを見ていてもイマイチ評価が低く、好みが分かれるタイプの小説だと思います。そんな中、レビュー評価の高い本作を読みました。足跡なき殺人事件が2件出てきますが、犯人のトリックは予想を裏切るもので(偶然の要素もありましたが)、非常に満足のいくものでした。登場人物にさほど魅力は感じませんでしたが、推理小説としては一級品です。読んでみる価値はあります。なお、舞台は昭和40年代です。 | ||||
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「地獄の奇術師」は推理小説というよりも、猟奇的殺人事件を含む 2時間サスペンスドラマ的な内容でしたが楽しめました。 二階堂さんの小説はレビューを見ていても全体的に評価が低く、 好みが分かれるタイプの小説だと思います。 そんな中レビュー評価の高い本作を読みました。 足跡なき殺人事件が2件出てきますが犯人のトリックは 予想を裏切るもので非常に満足のいくものでした。 登場人物にさほど魅力は感じませんでしたが、推理小説としては一級品です。 読む価値があります。 なお舞台は昭和40年代です。 | ||||
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1995年に立風ノベルスとして出たものの文庫化。だいぶ書き直されているらしい。 二階堂蘭子シリーズの第2作。 犯人の足跡のない殺人というテーマに挑戦したミステリ。ただ、どのトリックもいまいち面白くない。独創的だし、説得力もあるのだが、なんだかアンフェアに感じられてならない。 雰囲気作り、小説としての面白さはなかなか。けっこう厚い本だが、すんなりと読めてしまった。 | ||||
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1995年に立風ノベルスとして出たものの文庫化。だいぶ書き直されているらしい。 二階堂蘭子シリーズの第2作。 犯人の足跡のない殺人というテーマに挑戦したミステリ。ただ、どのトリックもいまいち面白くない。独創的だし、説得力もあるのだが、なんだかアンフェアに感じられてならない。 雰囲気作り、小説としての面白さはなかなか。けっこう厚い本だが、すんなりと読めてしまった。 | ||||
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この作品は発行順では二階堂黎人の2作目にあたりますが、実際にはこちらが先に書き上げられ、鮎川哲也賞に応募されました。残念ながら受賞は逃したが編集者の目にとまり、彼は見事に作家としてのデビューを果たします。そのプロとしての1作目が『地獄の奇術師』ということになります。 私は『地獄の奇術師』を先に読んで、この作家は雰囲気ばかりでトリックが弱いと勝手に決めつけたのですが、本作はトリックがかなりしっかりしています。3つの密室殺人が起きるという趣向はカーの『三つの棺』を意識したもの。それぞれの密室殺人における密室の作り方の種類が変えてあるところが大したものです。圧巻なのは24年前の殺人における、なぜ雪が積もっているのに犯人の足跡がないのかという謎。これには驚きました。 | ||||
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カーをリスペクトしている作家がカーが何度も取り上げた足跡のない殺人を彼流に昇華し、洗練させた作品現在(といっても昭和40年代ですけど)と過去にわたる足跡のない殺人と妖艶な3姉妹を中心とする旧家の興亡が事象を怪しく織り成します。テニスコートの殺人はトリックは良くできているのだが人間心理に無理があるのが欠点 | ||||
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蘭子シリーズの4作目(短編集含む)で、出ている小説の中では『地獄の奇術師』『悪霊の館』に次ぐ3つ目の事件。旧家のドロドロとした3姉妹の話しも面白いが、密室や足跡なき殺人のトリックが素晴らしい。特にテニスコートでの足跡なき殺人のトリックは完璧。いろいろな推理小説を読んでいる時に、「私ならこうする。私ならこうやって、もっとうまくこの状況を使う」というところから作者のトリックは作られていくとのことです。 | ||||
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