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地獄の奇術師
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地獄の奇術師の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.92pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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二階堂黎人氏のデビュー作だが、講談社からの出版で90年代前半なのに何故か当時の綾辻や歌野や我孫子の新本格系作家と並べて語られることが少ないので不思議。 昭和40年代を舞台に横溝的戦争の傷を引きずった呪われた家族に起こる連続猟奇殺人を描いている。ミイラ男とかやや子供っぽい要素もあるが江戸川乱歩的なチープで胡散臭い雰囲気を醸し出すことに成功している。この地獄の奇術師と言われる男の正体とホテルでの密室殺人と書斎での密室殺人の3つがメインとなるが、この当時の新本格系の作品としては大がかりなトリックではなくかなりセコい(?)古典的トリックが使われている。ホテルの密室トリックは明らかに森村誠一の高層の死角からの引用であり、トリックを明かされてもまあ納得は出来るがよくあるパターンのものである。あまりトリックに期待せず、全体を覆うクラシカルな恐怖小説的側面を楽しみたい。後、他のレビューでも書いてある通り、真犯人は最初の数十ページ読んだくらいで推理小説をよく読んでいる人なら見当が付いてしまいます。まあ、それだけ読者に対してフェアに書かれているとも言えるが。 トリックや真犯人解明の過程は昔からある推理小説にありがちなオーソドックスなものだが、デビュー作としてはけっこう力作であると思う。 | ||||
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まず、序盤から犯人がバレバレなのが推理小説として大きな痛手だ。 死人が多いのも雰囲気づくりとしか思えない。 注釈で有名な作品の勝手な批評をしている割に、使用されるトリックは安手だ。 推理小説ファンとしてはどうしても面白く読めない作品である。 | ||||
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そもそも主人公が女子高生である必然性が無い上に、言動が全く女子高生らしくない。 密室トリックはしょぼすぎて唖然とする。思わせぶりな伏線をはりつつ、未回収でほったらかし。 しかも、推理小説を読みなれている人なら、割と早めに犯人がわかってしまう。 読んですぐ、ごみ箱直行でした。 | ||||
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著者の本格推理に対する熱意だと思うが、本格推理とはこうあるものだ!と言わんばかりにトリックがたくさん 出てきます。確かにすごいどんでん返しの量です。 地獄の奇術師も非常に不気味で、ホラー小説に近い残酷さで鳥肌が立ちます。 あまりに色々絡み合いすぎて、本当に?と逆にしらけてしまいますし、しつこい位出てくる色々な名作推理小説 の注釈も目障りで、全く物語に感情移入できません。犯人も途中で読めますが、どうでもいい気がしてきます。 1冊で世界中の名作推理小説やトリック、有名探偵のセリフを知りたい方はぜひご一読を。 | ||||
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1992年に出た単行本を1994年に講談社ノベルス化し、さらに1995年に文庫化したもの。 二階堂蘭子のデビュー作。 江戸川乱歩に影響を受けた、猟奇趣味たっぷりの物語。乱歩ほどグロテスクではないが、奇怪で残酷な事件を求めている人にはまたとない一冊だろう。 ミステリとしても、そこそこの洗練度にある。いくつものトリックが詰め込まれ、楽しく読むことが出来た。 ただ、ほとんど最初から犯人がバレバレなのが痛い。あまりにも隠し方が下手なので、ほとんどすべての読者が100頁も読まないうちに真相に気付いてしまうだろう。550頁近くもある本なので、興味を失わずに読み続けるのは難しいかも知れない。 | ||||
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難しいお話です。ただ、謎解きは多く、理屈で解いていきます。少しミステリーちっくですが、本格系です。ただ長い話ですので、短編好きの方は遠慮した方が無難です。私個人的には、もう少し易しい方がいいです。 | ||||
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密室殺人を含めた完璧な本格作品でした。しかし、そのトリックはたいしたことなかったし、設定がちょっとばかげていると思います。今時復讐のミイラ男なんて不気味というよりお笑いだと思います。 まあ、これはあくまで私の印象ですからいいのですが、それもあって、あまりに犯人が見え透いていた気がします。ちょっと怪しすぎです。その上トリックにたいしたものがなく、よく見れば密室トリック以外は全て借り物だということがわかるでしょう。その密室はと言うと、密室の欠点はワンアイデアに頼ったものが多いことですが、このトリックにはまともなアイデアすらありません。また、いちいち出る注釈にはうんざりしました。注釈するのは勝手ですが、自分の意見はつけないで欲しいです。 しかし、とにかく嫌だったのは殺人が不必要にグロテスクだったことでした。何故事件に関係もないのに猟奇的な殺人にするのでしょう?彼の好きなディクスン・カーはそんなところは全くありませんし。私が思うに雰囲気を高めるためだと思いますが、小説なら雰囲気は文章で高めて欲しいです。今や奇妙に現実性のあるこういった殺人はよしてもらいたいのが私の正直な感想です。 | ||||
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うまく流れていた話が突如途切れる箇所があり(実際、読んでいて拍子抜けをしました。)、案の定、それが謎解きに直結していました。ミステリー作品としてはまずい展開でしょう。また、必ずしも意味のない註釈の連続には興醒めさせられます。そして最後の章は全くの蛇足です(こういう立場の犯人は、ここまでこの点にこだわるのでしょうか。しっかりしたリサーチに基づくとはとても思えませんし、専門の方の評価を伺いたいところです。ネタバレにつながる批評がしっかりとなされないのは、ミステリーというジャンルの不幸と言うべきです。)。肝心のホテルでの殺人、すっかりトリックがわかってしまいました。全体として、低い評価にならざるを得ません。 | ||||
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正直、面白過ぎます。理屈ぬきに楽しめます。 | ||||
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二階堂黎人のデビュー作にして、二階堂蘭子シリーズの1作目です。蘭子は言うまでもなく「乱歩」を意識したネーミングでしょう。また、単に江戸川乱歩の名前をもじっているだけでなく、乱歩の『人間豹』に出てくる江川蘭子という登場人物を意識しているのでしょう。物語の方もモロに乱歩風で、あやしげな雰囲気に満ちています。科学捜査が発展した現代においては本格推理が成立しにくいことを回避する策として、舞台を過去に設定するというのはピーター・ラヴゼイが編み出した技ですが、二階堂もその方策を駆使しています(本作の舞台は昭和40年代)。謎解きの方は細かいトリックの積み重ねで、アッと驚くような大仕掛けはありません(メイントリックは森村誠一の有名作のマネ)。あくまでも雰囲気重視なのです。登場人物の会話の中に過去の推理小説が盛んに引用されていますが、それらの作品を知らない人の為に巻末に注釈が付いています。この注釈が推理小説ファンが読んでもかなり楽しめます。 | ||||
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ファッションがたいへんにユニークな、女の子探偵・二階堂蘭子シリーズ、堂々の第一作。ミステリのウンチクがたっぷりな上、ケレン味たっぷりの事件と推理が読み応えあり。オカルティックな味付けのミステリだ。 蘭子ちゃんは、実はすごく真面目でいい子みたい。奇抜な格好は、自分を守るベールなのかも? | ||||
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一番最初に読んだ推理小説ともあってか、なかなか面白いです。この本でこの作家がすきになりました。もし読んだことがないなら読んでみたらいいと思いますよ。(具体的なこといいたいけどいうといけないので読んでみてください。) | ||||
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