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トランク・ミュージック
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トランク・ミュージックの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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例によってどんでん返しが連続する終盤は凄いが、 本格推理小説としては今回は三つ星。 というか、ハードボイルド小説として普通。 古沢嘉通氏の名訳でサクサク読めるが、 今までのレベルが高過ぎた故に、 本作はやや物足りないと思った。 ネタバレになるので詳しくは書けないが、 本作を愚作だと誤読する人に対しては反論する用意はあります。 しかし、ハインラインの「異星の客」 ネタが出てくるとは思わなかった。 コナリーが読書家なのは周知の事実なので、 もちろんSFも読んでいるのは明確だが、 あの「異星の客」 を雑魚扱いするのはもったいないよな。 あのオヤジが再登場することを願って、 コナリーをガシガシと読み続けます。 今作からエドガーが相棒に復帰するが、 エドガーが銃を構えて(銃を扱えるとは思わなかったw)、 ボッシュを助けるシーンは感動的。 待ってるだけ。助けになんか行かないよ。 と言いながらも、助けに駆けつけてしまうエドガーがかっちょええ! 男は不言実行。 というか、否言実行。 役立たずを自称しながらも、 重要な局面ではちゃんと役に立つ男が一番かっちょええ! 白ける自画自賛をせずに、 行動で示す本物の男に感動したいのなら、 コナリーを読め! | ||||
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現在、11作目まで上梓され、その10作目までが邦訳されている、マイクル・コナリーの<ハリー・ボッシュ>シリーズ第5弾。“当代最高のハードボイルド”、“現代ハードボイルドの到達点”といわれるだけあって、また本書は、ノン・シリーズの傑作『ザ・ポエット』と『わが心臓の痛み』の間に挟まれて発表されていることから、エンターテインメントとして完成されている。 ’98年、「このミステリーがすごい!」海外編第20位。 屋外演奏場ハリウッド・ボウルを真下に望む崖上の空き地に停められたロールスロイスのトランクから、映画プロデューサーの射殺体が発見された。それは‘トランク・ミュージック’と呼ばれるマフィアの手口であることが分かる。やがて彼は、ラスヴェガスの犯罪組織の金をマネーロンダリング(資金洗浄)しており、そのトラブルで殺害されたのではないかと推測される。容疑者は、犯罪組織が経営するストリップ劇場の用心棒で、被害者の上着に指紋を残していた。凶器の銃も見つかり、ボッシュは彼をロサンジェルスに連れてくる。 しかし、下巻に入り、誰もが思いもよらない大転回があり、ボッシュの前にロス市警の組織犯罪捜査課や内部監査課が障害として立ちふさがる。状況は二転三転するが、事件は悲劇的な終結を見る。 訳者・古沢嘉通によれば、このシリーズのなかで本書は、一連の<ボッシュ・サーガ>のなかで「幸せなボッシュ」を描いて一時的に主人公およびシリーズに救済を与え、一種の幕間の役割を果たしている作品と位置づけている。なるほど本書でボッシュは、初めて「自分と個人的に関係のない」事件を担当し、最愛の女性と再会し、有能な同僚たち、前任者と異なる理解ある上司に恵まれており、存分に捜査に集中している。ラストもほほえましい。 | ||||
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現在、11作目まで上梓され、その10作目までが邦訳されている、マイクル・コナリーの<ハリー・ボッシュ>シリーズ第5弾。“当代最高のハードボイルド”、“現代ハードボイルドの到達点”といわれるだけあって、また本書は、ノン・シリーズの傑作『ザ・ポエット』と『わが心臓の痛み』の間に挟まれて発表されていることから、エンターテインメントとして完成されている。 ’98年、「このミステリーがすごい!」海外編第20位。 屋外演奏場ハリウッド・ボウルを真下に望む崖上の空き地に停められたロールスロイスのトランクから、映画プロデューサーの射殺体が発見された。それは‘トランク・ミュージック’と呼ばれるマフィアの手口であることが分かる。やがて彼は、ラスヴェガスの犯罪組織の金をマネーロンダリング(資金洗浄)しており、そのトラブルで殺害されたのではないかと推測される。容疑者は、犯罪組織が経営するストリップ劇場の用心棒で、被害者の上着に指紋を残していた。凶器の銃も見つかり、ボッシュは彼をロサンジェルスに連れてくる。 しかし、下巻に入り、誰もが思いもよらない大転回があり、ボッシュの前にロス市警の組織犯罪捜査課や内部監査課が障害として立ちふさがる。状況は二転三転するが、事件は悲劇的な終結を見る。 訳者・古沢嘉通によれば、このシリーズのなかで本書は、一連の<ボッシュ・サーガ>のなかで「幸せなボッシュ」を描いて一時的に主人公およびシリーズに救済を与え、一種の幕間の役割を果たしている作品と位置づけている。なるほど本書でボッシュは、初めて「自分と個人的に関係のない」事件を担当し、最愛の女性と再会し、有能な同僚たち、前任者と異なる理解ある上司に恵まれており、存分に捜査に集中している。ラストもほほえましい。 | ||||
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