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エンジェルズ・フライト
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エンジェルズ・フライトの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全35件 1~20 1/2ページ
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Amazonオリジナルドラマ「ボッシュ」のオープニングで、渋いテーマ音楽をバックに流れる映像で映し出されるケーブルカー「エンジェルフライト」。 ドラマを先行して観ている者にとっては、「遂にあのエンジェルフライトのお話か」と読む前からワクワク感が高まります。 箱根のケーブルカーを彷彿させる階段状の内部構造を持つケーブルカー「エンジェルフライト」は、登りと下りの双子のケーブルカーで、とても美しい外観を持っています。 前作で結ばれ結婚したエレノアとは離婚の危機にあり、二人の現状を、登りと下りが近づいては離れてすれ違っていくケーブルカーが象徴しています。 刑事という仕事を天職として没頭することができるボッシュと比べ、FBIという職を奪われ犯罪者の烙印をおされ、ラスベガスのポーカーに生きがいを見出さざるを得ないエレノア。 「私たちはみんなジャンキーよ。たんにドラッグが違うだけ。あなたと同じドラッグがあればいいのだけれど。私にはない」 一方、捜査にあたるボッシュは、「ボッシュは偶然が好きじゃない。偶然を信じていない」「現場全体を把握することに精力を集中させる」という捜査スタイルを貫き、「推理と勘がついに確かな証拠と訴追にまとまる瞬間。あるいはそれが台無しになってしまう瞬間」を思うと高揚した気分を味わうことができる。 本作でこれまでの捜査手法になかったインターネットを使った捜査部分は興味深いです。 ボッシュにとっては、まったくチンプンカンプンな分野ですが、同僚ライダーの力を借り、真実に近づいていく過程は非常に面白いです。 高いクオリティーが維持され続けているこのシリーズ、マイクル・コナリーの力業には毎回驚かされます。 ボッシュシリーズの次回作「夜より暗き闇」がまた楽しみになってきました。 | ||||
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1991年のロドニー・キング事件、続く翌年のロサンゼルス暴動…、 本作は1999年に発表された作品で、文中に「(警官が)容疑者をおとなしくさせるときに使用が公認されている首絞めがおこなわれなくなった—マイノリティ容疑者のなみはずれて高い死亡数字が出たあとで」とある。 しかし20年以上経ってもいまだに同様の事件が起こっており、今年も大きな人種差別抗議デモが実際行われていることから、いかに先の見えない根深い問題なのかがわかる。 マスコミ報道はこうした社会問題を提起することで大きな役割を果たしていると思うが、ここでは終始ハイエナ(に失礼)のように挙げられている。 ストーリーは本作も期待通り、全く退屈させられることがなく、ラストは驚きの展開だった。 担当でもない困難極まる事件を回されても、ボッシュの推理力や行動力は相変わらず冴えわたっている。 決して完全無欠ではなく合間に自分の判断ミスを認めるところは親しみ感があっていい。…口髭は好まないが。 個人的お気に入りのロイ・リンデルが前作#5『トランク・ミュージック』に続いてまたもや登場し嬉しかった。 エレノアとの結婚は微妙だと思っていたが、案の定こじれている。女性から見てもボッシュがもったいない! まだまだ続くボッシュ・シリーズ。他のシリーズの主人公との共演もあるので、寄り道をしながら順番に読み進めていこう。当分楽しみが尽きない。 | ||||
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中古なのに綺麗 | ||||
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マイクル・コナリーのハリー・ボッシュ・シリーズ第6作目『エンジェルズ・フライト』上巻を読み終え、LAの富豪キンケイド家の義娘ステーシー・キンケイドを誘拐して殺した犯人として「マイクル・ハリスが犯人であることを確信しているボッシュ」などとレビューに書いてしまったが、ハリーのチームが捜査を進めるうちハリスが犯人でないことを指し示す証拠が出てきてしまった。 相変わらず市警の対面だけを大事にするLA市警察副部長アーヴィン・アーヴィングとボッシュとの確執は続く。 ボッシュと犬猿の仲であるLA市警察内務監察官ジョン・チャステインも捜査メンバーに加わっていることがボッシュにとって目障りな存在となっている。 黒人社会のステータスシンボルでもある弁護士ハワード・エライアス殺害されたことから時限爆弾がいつ破裂するか(LA暴動の再来)を危惧したアーヴィン・アーヴィングは、こともあろうにボッシュの元パートーナーだったフランシス・シーアン刑事をエライアス殺しの容疑者として拘束してしまった。 シーアンの自殺という悲劇と対峙したボッシュは悲嘆にくれながらもこのことを事実として受け止めるが、ここまではボッシュとともに読者もミスデレクションに導かれていることに気が付かない。 が、LA市警察特別監察官カーラ・エントリンキンからボッシュの家に掛かってきた一本の電話から新たな展開に物語は進んでいく。 ボッシュの元上司LA市警強盗殺人課ジョン・ガーウッド警部から示唆された話からもボッシュを事件の真相へと導いてくれる。 二転三転する結末まで著者コナリーは、細密なデティールを用いて読手を飽きさせない。 さすがマイクル・コナリーの油の乗り切った時代の作品だと感じ入りながら本書『エンジェルズ・フライト』下巻を楽しみながら読み終えたのです。 | ||||
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次に読むつもりだったハリー・ボッシュ・シリーズ5作目の『トランク・ミュージック』(1997年)は、かって読んだ記憶がありパスすることにした。 シリーズ第6作目の『エンジェルズ・フライト』(1999年)上巻を入手して読むことにした。 マイクル・コナリーの創作テンションは、本作でも相変わらず健在である。 ロドニー・キング事件(1991年)に端を発したロサンゼルス暴動後のロス市警へのマイノリティ社会の怨嗟をベースにした本作は、相変わらず緻密なプロット構成で読者を飽きさせない。 ロス市警の天敵ともいえる因縁の黒人弁護士ハワード・エライアスが、ロス市内にのダウンタウンのバンカーヒル地区にあるエンジェルス・フライトというケーブルカーの中で殺された。 黒人の部下を持つボッシュに、捜査を命じたのは、市警副本部長のアーヴィンの政治的配慮であることに間違いない。 この政治的配慮に怒るハリー・ボッシュは、市警本部長の記者会見の席に部下を列席させなかった。 アーヴィンの政治的配慮への反抗した姿を著者は見事に描いている。 ハワード・エライアスは、少女殺しのマイクル・ハリスの弁護で市警本部の刑事を相手に民事裁判を控えているから複雑な状況での捜査を強いられるハリー・ボッシュ刑事と部下たち。 ネタバレになるから詳しくレビューを書くことを避けるが、マイクル・ハリスが犯人であることを確信しているボッシュは、このあとどのようにこの事件を解決してゆくのか興味津々で上巻を読み終えました。 | ||||
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コナリー作品は最初から発行順に読んでいますが、どんどん面白くなりますね。オチも毎回素晴らしいです。 AmazonオリジナルのTVシリーズ「ボッシュ」のシーズン4は本作の原作になっています。とは言っても大筋以外は結構変更されていますが、どちらが先でも楽しめると思います。 | ||||
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作者及びその投影であろうボッシュにとって1992年のロス暴動がいかにトラウマとなってこころに居座っているかが痛烈に解る内容。いかにこの事件が衝撃であったかの証左でしょうが、例えばNYでも同等の衝撃があってその後も引きずっているのだろうか。このシリーズはランダムにいくつか読んでますが、全部5点の面白さですが、これが一番密度が濃い。 | ||||
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KINDLE ¥125で購入 読みどころは、 ・読者の予想の先を行く二転三転するストーリー ・人種問題を一歩ハンドリングを間違うと暴動に着火するLAのダークサイド ・政治と権力の陰の影響力が、捜査の真実に目をつむりフィクション化する怖さ ・Boshの内面の葛藤と組織との折り合いの付け方の緊張感、特にIrvineとの絡み方 ・複数のプロットのラストの回収に残る虚しさと余韻 | ||||
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とにかくマイクル・コナリーを全部揃えたい。そんな中でもこれはお薦め。 | ||||
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人種間の対立という火種をはらむ殺人事件の捜査を任されることになったボッシュと同僚たち。ロサンゼルス中が事件に着目する中、対応を誤れば暴動の引き金が引かれかねない状況は、警察や司法機関の政治的思惑を呼び込み、ボッシュが事件捜査に専念することを妨げます。また、ボッシュを愛しながらも埋められない心の空虚のために彼から離れていこうとする妻エレノアの姿も、ボッシュの心を苛みます。 そのような公私ともに困難な状況下で、マスコミへのアピールに利用されそうになるエドガーとライダーを守り、苛立ちを抑えて天敵チャステインと協力し、あらゆる手段で枷を取り払いながら迅速かつ着実に捜査を進めようと砕身するボッシュの姿は、警察官としての矜持に満ちています。しかし、献身的とすら言えるボッシュの努力にもかかわらず、事件は不穏な成り行きを見せ、次第に悲劇の様相を呈していきます。沈鬱な雰囲気の漂う本作ですが、二転三転する事件の真相、最後の審判を思わせる迫力に満ちた幕切れはシリーズ中の白眉であり、一見の価値があります。 | ||||
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始まりから不穏な空気に満ちていた弁護士殺人事件ですが、捜査が進むにつれ、少女の暴行殺人事件や、かつての同僚にふりかかる被疑者拷問の疑いなど、明らかになっていく辛い現実がさらにボッシュを苦しめます。誠心誠意真相究明に励むボッシュですが、その努力もむなしく、事件の衝撃はかつての同僚を押し潰し、街では恐れていた暴動が起ころうとしていました。やるせない展開が続き、真相が明かされても救われないボッシュの心に同調して、読んでいるこちらまで辛くなるほどですが、事件の着地点を目にしたときの驚きは言い尽くせません。そして今後も殺人事件の解決に全力を傾注するであろうボッシュの魂の気高さが救いです。 | ||||
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街の本屋ではPOPやベストテン情報が書かれた帯を目印に買ってしまって、評判ほどではないことが多くある。ミステリーを読む楽しみには色んな角度が有るとは思うが、私の場合は一つはプロットのアイデア、二つ目は主人公の魅力、三つ目は最後の落とし方、の三つ。この三拍子を裏切り無く毎回届けてくれるのがマイクル・コナリーである。 そしてこのエンジェルズ・フライトは、実在するエンジェルズ・フライトという世界一短いケーブルカーとその界隈が登場しロサンジェルス観光を楽しめたのと、ハードボイルド派並のラストの落とし方に溜飲が下がる作品だった。パーフェクトだ! | ||||
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LAPDと対峙するやり手の人権派黒人弁護士が居合わせた女性と深夜のケーブルカーで射殺されたところから物語はスタート。殺された弁護士はごく近いうちにLAPDを相手にした裁判を控えていた。 しかも、殺人に使用された拳銃は刑事の通常使用するモデル。当然、警察内部の殺人関与が疑われる。LAPD、FBI、IADそれぞれの思惑と面子、組織内政治関係、複雑な人種問題とアメリカの司法と検察が絡みながら捜査が進みます。 殺人捜査のリーダーを命じられたボッシュですが、調べて行くほどに上司のアーヴィンが目指している落とし所が事件の真相と異なり、黒人の部下との間で事件捜査の進め方に悩みます。全体に暗いストーリーの運びですが、ボッシュの許を離れて行こうとするエレノアとの確執がより小説に暗い影をあたえています。 事件発生から終わりまでわずか約3日間の出来事を描いた作品ですが、これでもか、という程のエピソードがつめこまれていて最後までページをめくるスピードが緩むことがありません。 中でも、 ケーブルカー殺人事件が別の事件を呼び起こしていくくだりは本当に意外性にあふれたものですし、真犯人にたどり着くまでの推理とその後の復讐劇はスリリングの一言。さすが、当代きってのストーリーテラー、コナリーですね。 | ||||
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ご存知ハリー・ボッシュシリーズの第六作目である。このシリーズのかなりを読んでいるが、順番がばらばらのために、若干時差を感じるが、この作品そのものは、過去の中でも最高の作品であるように思う。もともと駄作が全くと言ってないこのシリーズのなかにあって、この作品のストーリー展開は他を圧倒するといっても大袈裟ではないだろう。人権派弁護士がエンジェルズ・フライトと呼ばれるケーブルカーの中で射殺される。この黒人弁護士が担当していたのは、幼女誘拐殺人事件の犯人とされた黒人ハリスの冤罪裁判。ハリスはロス警察の刑事たちに拷問されたということで、事件は衆目の注目するところとなっていた。事件を担当したボッシュはかつての同僚刑事がこの黒人拷問に関わっていた事を知り愕然となるが、やがてこの刑事が自殺をはかるところから事件は急展開を見せる。幼女は実はロスの大金持ちキンケイドの一人娘ではあるが、この娘は実はその義父に殺されたことが判明、そしてその妻がその夫を射殺することで、犯人の姿が全く見えなくなるという極めて凝ったストーリー展開となる。実は、この黒人弁護士のロス警察におけるスパイをしていた査察担当刑事が自分の正体がばれることを恐れた犯罪であることが判明するが、その刑事の最後がまた圧倒的な描写で描かれるのだ。この背景は90年代初めのロス暴動の再発ということで描かれるし、刑事たちの私生活も哀れで、切ない。 いつまでも素晴らしい作品を送り出す、マイクル・コナリーに最大級の賛辞を送りたい。 | ||||
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文句なしにマイクル・コナリーの真骨頂と呼べる作品だと思います。 | ||||
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1999年発表の本作品は、ハリー・ボッシュ刑事シリーズの第6作目です。 冒頭は、夜中の2時にボッシュ刑事の自宅にかかってきた電話のシーンから。 それは、殺人事件の発生を知らせるものであった。 現場は、ケーブルカー<エンジェルズ・フライト>の頂上駅で、黒人弁護士が射殺死体で発見されていた。 この弁護士は、犯罪を犯した者の依頼で、ロス市警を相手取った民事訴訟を数多く手掛けていた人物で、犯罪者にとっては「天使」だが、警察にとっては「悪魔」と恐れられていた人物であった。 警官が犯人かも知れない難しい事件について、アーヴィング副本部長は、ボッシュ刑事に特命で捜査するよう指示したのだった…。 もともと「孤高」の刑事という、ハードボイルドな趣向で書かれてきたシリーズですが、前作での復職後、2名も部下を従えるようになり、上司のグレイス・ビッツ警部補とも関係は良好のようで、「孤高」のイメージは薄まってきているように思われます。 1作目からの「宿敵」とでも言えるアーヴィング副本部長にしても、「人権問題」を孕む困難な事件で、失敗すればボッシュ刑事を捨て駒にするかもしれない、という設定とは言え、それだけ難しい事件を任せるのですから、ボッシュ刑事は有能だということを認めたようなもの。 「孤高」の刑事は、いつの間にか、「組織」内で活躍する優秀な刑事になっている。 それは、第4作までで、過去のトラウマとなっている事件を解決してきていて、精神的に解放されているからなのかも知れません。 もっとも、路線が変わったとは言え、面白さは相変わらずで、これまでの諸作でもそうなのですが、物語の半ば、下巻に差し掛かる当たりから、思いもしない展開になって、読むスピードが加速してしまいます。 つくづく作者の綿密な構成の罠に嵌っていることを感じさせる、良質なミステリになっていると思いました。 | ||||
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1999年発表の本作品は、ハリー・ボッシュ刑事シリーズの第6作目です。 冒頭は、夜中の2時にボッシュ刑事の自宅にかかってきた電話のシーンから。 それは、殺人事件の発生を知らせるものであった。 現場は、ケーブルカー<エンジェルズ・フライト>の頂上駅で、黒人弁護士が射殺死体で発見されていた。 この弁護士は、犯罪を犯した者の依頼で、ロス市警を相手取った民事訴訟を数多く手掛けていた人物で、犯罪者にとっては「天使」だが、警察にとっては「悪魔」と恐れられていた人物であった。 警官が犯人かも知れない難しい事件について、アーヴィング副本部長は、ボッシュ刑事に特命で捜査するよう指示したのだった…。 もともと「孤高」の刑事という、ハードボイルドな趣向で書かれてきたシリーズですが、前作での復職後、2名も部下を従えるようになり、上司のグレイス・ビッツ警部補とも関係は良好のようで、「孤高」のイメージは薄まってきているように思われます。 1作目からの「宿敵」とでも言えるアーヴィング副本部長にしても、「人権問題」を孕む困難な事件で、失敗すればボッシュ刑事を捨て駒にするかもしれない、という設定とは言え、それだけ難しい事件を任せるのですから、ボッシュ刑事は有能だということを認めたようなもの。 「孤高」の刑事は、いつの間にか、「組織」内で活躍する優秀な刑事になっている。 それは、第4作までで、過去のトラウマとなっている事件を解決してきていて、精神的に解放されているからなのかも知れません。 もっとも、路線が変わったとは言え、面白さは相変わらずで、これまでの諸作でもそうなのですが、物語の半ば、下巻に差し掛かる当たりから、思いもしない展開になって、読むスピードが加速してしまいます。 つくづく作者の綿密な構成の罠に嵌っていることを感じさせる、良質なミステリになっていると思いました。 | ||||
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ある日Boschは管轄外の事件の捜査を命じられる。 被害者は、警察による暴力に対する訴訟で勝訴を重ねる売れっ子弁護士で、LA中の警察官から憎まれているうえ、ちょうど管轄の殺人課に対する裁判の最中だった。 内務調査の進行とあわせて、警察内部からの情報流出もからみ、非常にデリケートな政治的問題をはらんだ事件に巻き込まれていくなか、Boschは真実を追求していく。そして“運命の女性”Eleanorとの関係も、またあらたな展開に…。 今回のBoschは、一匹狼的な活躍というより、チームを指揮し、他部署とも協力して、警察社会の政治的圧力や罠をたくみにかいくぐる大人な捜査を見せてくれて、小気味よいストーリーです。ハードボイルドというより、横山秀夫的な要素もあり読み応えのある警察小説です。 | ||||
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ある日Boschは管轄外の事件の捜査を命じられる。 被害者は、警察による暴力に対する訴訟で勝訴を重ねる売れっ子弁護士で、 LA中の警察官から憎まれているうえ、ちょうど管轄の殺人課に対する裁判の 最中だった。 内務調査の進行とあわせて、警察内部からの情報流出もからみ、 非常にデリケートな政治的問題をはらんだ事件に巻き込まれていくなか、 Boschは真実を追求していく。 そして“運命の女性”Eleanorとの関係も、またあらたな展開に…。 今回のBoschは、一匹狼的な活躍というより、チームを指揮し、 他部署とも協力して、警察社会の政治的圧力や罠を たくみにかいくぐる大人な捜査を見せてくれて、小気味よいストーリーです。 ハードボイルドというより、横山秀夫的な要素もあり 読み応えのある警察小説です。 | ||||
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Opinion: Harry Boschシリーズの一作品。警察の不正を訴えることで有名な黒人弁護士が、警察を被告とする裁判の直前に、Angels Flightと呼ばれるケーブルカーの中で殺される。犯人は警官か?政治的思惑に翻弄されながら、また私生活にも問題を抱えながら、Boschは真相を追及していく。しかし、真相が見えてきたと思ったところで、意外な展開が。暴動寸前のLAを背景にした緊迫感の中、二転三転するストーリーに加え、警察内部の政治的思惑や妻の不可解な行動に苦しむBoschの人間味ある姿もよく描かれている。英語は比較的容易。 試み Tino Georgiou 極度 小説 The Fates | ||||
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