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エンジェルズ・フライト
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エンジェルズ・フライトの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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ある日Boschは管轄外の事件の捜査を命じられる。 被害者は、警察による暴力に対する訴訟で勝訴を重ねる売れっ子弁護士で、LA中の警察官から憎まれているうえ、ちょうど管轄の殺人課に対する裁判の最中だった。 内務調査の進行とあわせて、警察内部からの情報流出もからみ、非常にデリケートな政治的問題をはらんだ事件に巻き込まれていくなか、Boschは真実を追求していく。そして“運命の女性”Eleanorとの関係も、またあらたな展開に…。 今回のBoschは、一匹狼的な活躍というより、チームを指揮し、他部署とも協力して、警察社会の政治的圧力や罠をたくみにかいくぐる大人な捜査を見せてくれて、小気味よいストーリーです。ハードボイルドというより、横山秀夫的な要素もあり読み応えのある警察小説です。 | ||||
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ある日Boschは管轄外の事件の捜査を命じられる。 被害者は、警察による暴力に対する訴訟で勝訴を重ねる売れっ子弁護士で、 LA中の警察官から憎まれているうえ、ちょうど管轄の殺人課に対する裁判の 最中だった。 内務調査の進行とあわせて、警察内部からの情報流出もからみ、 非常にデリケートな政治的問題をはらんだ事件に巻き込まれていくなか、 Boschは真実を追求していく。 そして“運命の女性”Eleanorとの関係も、またあらたな展開に…。 今回のBoschは、一匹狼的な活躍というより、チームを指揮し、 他部署とも協力して、警察社会の政治的圧力や罠を たくみにかいくぐる大人な捜査を見せてくれて、小気味よいストーリーです。 ハードボイルドというより、横山秀夫的な要素もあり 読み応えのある警察小説です。 | ||||
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ロドニー・キング、OJ・シンプソンの事件からアメリカのミステリは変わった。逮捕するときには権利を読み上げ、家宅捜索には令状をとる。チャンドラーの影響を色濃く漂わせていた初期の頃から比べると、ボッシュもそういうことを気にしだし、本部長の顔色を伺い、FBIの介入をすんなりと許し、捜査をするようになった。「コヨーテはどこに行った?」と文句のひとつも言いたくなるところだ。そういう「ハード・ボイルドさ」にカタルシスを得られないファンのために、コナリーは謎解きを用意してくれた。警察の腐敗を暴き続ける弁護士の殺人と、それに関わる幼児誘拐殺人ーそれらが見事にシンクロして収斂していく。ここらへんが本書の読みどころなのだろう。上質のエンタテイメントだ。ただ、ボッ!シュのファン(僕!)は納得しない。LAの描写、妻となったエレノアとの関係、崖の上の自宅でLAの街の灯を眺めながらの内省、警察組織への憧憬と不信感‥そういった、今までの「読みどころ」が今ひとつ希薄に感じられてしまう。権利を読み上げ、令状を行使するーそんな本書のラストが、エルロイばりの展開で炸裂するのは、ボッシュものの面目躍如といったところーというよりも、このシリーズが行きどころを失いつつあるからだろう。自作に期待! | ||||
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ロドニー・キング、OJ・シンプソンの事件からアメリカのミステリは変わった。逮捕するときには権利を読み上げ、家宅捜索には令状をとる。チャンドラーの影響を色濃く漂わせていた初期の頃から比べると、ボッシュもそういうことを気にしだし、本部長の顔色を伺い、FBIの介入をすんなりと許し、捜査をするようになった。「コヨーテはどこに行った?」と文句のひとつも言いたくなるところだ。 そういう「ハード・ボイルドさ」にカタルシスを得られないファンのために、コナリーは謎解きを用意してくれた。警察の腐敗を暴き続ける弁護士の殺人と、それに関わる幼児誘拐殺人ーそれらが見事にシンクロして収斂していく。ここらへんが本書の読みどころなのだろう。上質のエンタテイメントだ。 ただ、ボッ!シュのファン(僕!)は納得しない。LAの描写、妻となったエレノアとの関係、崖の上の自宅でLAの街の灯を眺めながらの内省、警察組織への憧憬と不信感‥そういった、今までの「読みどころ」が今ひとつ希薄に感じられてしまう。 権利を読み上げ、令状を行使するーそんな本書のラストが、エルロイばりの展開で炸裂するのは、ボッシュものの面目躍如といったところーというよりも、このシリーズが行きどころを失いつつあるからだろう。自作に期待! | ||||
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