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アフターダーク
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アフターダークの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.47pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全470件 1~20 1/24ページ
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物語というより、記録に近い作品。 真夜中から明け方までに起きた出来事を、正確に淡々とつづっている。 知らないうちにリンクしていた登場人物たち、知らないうちに起きている不可思議な出来事、これらは私たちと同じ、私たちが気がついていないだけで、自分もまたふとしたときに誰かの人生と一瞬だけ点と線で結ばれて、また知らないうちに離れていっているのかもしれない。 そんな奇妙なリアリティと不思議な安堵感、心地よい静けさが好きです。 カオルさんとマリが行ったお店の雰囲気が特に好きで、初老のバーテンダーが口にした「真夜中には真夜中の時間の流れ方がある」という言葉がしんみりと沁み込んできます。 | ||||
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ファンタジーが苦手なので村上春樹の世界を享受する機会に乏しいのですが、本作品はフィクションがSF的・実験的に描かれており、素晴らしい体験でした。登場人物と読者の視点をずらすことで、描かれる出来事の隠された側面に鋭く迫ります(読者の想像力も一気に飛躍します)。もっとこのような作品に触れたい。 | ||||
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デニーズ、出てくるのは私たちの日常茶飯事。そこからグローバル的にストーリー展開されるのは流石ですねw | ||||
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でも、魂を震わせるような、涙がでてくるような感動はありませんが。 | ||||
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単行本で読んで以来だから 20年振りくらいだろうか ストーリーに記憶があった 深夜の7,8時間の物語 妙なリアリティーを持ちながら読んだ | ||||
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この作品は、たった一晩の出来事を書いているが、奥が深くてわかりにくいというか、わざと作者が書いていない部分があるような感じで、読後感はスッキリしない。 自分は、ラブホのマネージャーのおばさんの男っぽい話し方にかなり惹かれた。これは同じ作者の傑作短編「午後の最後の芝生」に登場した芝刈りを依頼した婦人と同じ話し方で、自分は大好きです。さすが村上春樹です。 余談ですが、自分は村上春樹の作品を読んでいると、なぜか、自分とシンクロすることがたびたびあるのですが、今回もそうでした。 作中「お化けみたいな人ですね」「お化けがでる時間帯だからね」というような会話がありましたが、ここの部分を読む前日の夜、夜中に玄関ドアをカンカンと軽く叩く音が聞こえて「開けてくれ」と囁く男性の高い声が何度も聞こえたので(変なので、開けません。普通はインタフォンを押すはず)。 その翌日、前述の部分を読んで、「なるほど、あれはお化けだったのかな」とふと思いました。 こういうシンクロは困りますが、村上春樹のせいではないのでしょう、多分・・・。 | ||||
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習作、というのではないけれど、いろいろ書き方・進め方を試してみたり、これまでのやり方を再構築したり、そんな印象を受けた。 ベテラン投手がさらに新球を会得したような感じ。 面白かった、感動した、ということはなかったのだが、何かがじわじわと浸み込んできた。 登場人物の一人、高橋が言う。 「二つの世界を隔てる壁なんてものは、実際には存在しないかもしれないぞって。」 「僕ら自身の中にあっち側がすでにこっそりと忍び込んできているのに、そのことに気づいていないだけなのかもしれない。」 もしかすると、繋がりなんて実際には存在しない、ぷっつり切れているのに気づいていない、そんなこともあるかもしれない、などと思う。 二元論で切り分けて相手に肉体的/精神的暴力を加えるというのも恐ろしいが、何かが滲んできて、ふと気づくと終わりの見えない不安やいつ暴発するかわからない狂気に包まれている、というのはもっと恐ろしい。 | ||||
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すごくリアルなのに夢のような不思議な感覚も混じってくるお話。 一晩の出来事で、時間ごと、視点違いで小さなまとまりが交互に展開されていくのでテンポ良く読める。 会話が読んでいていいなと思う。自分も言葉を発するときにこんな風にできたらなと思うところがある。 内容はあえて考察しないけれど、読後感がとてもいいし、村上春樹の世界を楽しめる作品だと思う。そんなに長くないので気分転換におすすめ。 | ||||
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まったく面白くなかった、こんな作品もあるんですね。 | ||||
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村上春樹の長編はほとんどが面白い傑作揃いなのだが、この「アフターダーク」は最も下位に位置する長編だ。新しい手法を取り入れた試みはともかくとして、内容がプアーなのである。ワクワク感もない。淡々と過ぎる無機質的な感動のないストーリーの流れ。この頃から村上春樹の衰えが目立つようになって来たと感じる。衰えたといっても、この後にIQ84を書いているのだから、駄目になった訳ではないのだが・・。 | ||||
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どういう風に展開していくのか気になってきたところで、物語が終わってしまい消化不良。 | ||||
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堤幸彦が映像化するとハマりそうな世界観。 | ||||
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何本かの線が走り、それらの線は交差しているのか、交差していないのか判然としない。しかしその判然としない点がとても良い。 読んでいて、視点の移動が独特だと感じた。最初は鳥の目から見た風景から始まり、徐々に下界に降りていく。この第三者視点が最後まで続くが、時折再び上からの視点になる。村上春樹の小説は「僕」からの視点が多い印象だが、その意味でこの作品での視点の使い方は新鮮に感じられる。 | ||||
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都会の深夜を住処とする人たちの一夜物語。結局作者が何を伝えたかったのか分からない。自分の解釈では「どんな出会いにも意味があり意味の無い出会いなど無い。」ということを伝えたかったのではないかと思ってる。伏線の回収がされないまま終わってしまった等のレビューが多々見受けられるが、自分はリアリティがあって続きの気になる作品だと思った。普通に星5。 | ||||
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大好きな作品 | ||||
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村上春樹の作品でこの「アフターダーク」が好きという人は少ないかもしれません。何か特別な物語性があるわけでもなく、私自身も10年ほど前に初めて読んだ時は正直なんだか良く分かりませんでした。 ただ不思議なことに、何年か経ってふとした瞬間にこの作品のことを思い出すようになりました。 なぜかは分かりません。ただこの作品のそれぞれのシーンが、自分の身近な出来事として印象付けられていたということなのかも知れません。 そんなわけで、特別のお気に入り、というわけではないのですが、なんだか気になってしまう、そんな存在です。 ふとした瞬間に手に取って、1日2日で勢いよく読み切ってしまう、ということをかれこれ5回ほど繰り返しました。少しずつ読むには適さない作品です。ホントは真夜中にデニーズで読みたいなぁ。 | ||||
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私は村上春樹ファンです。この本は以前読んだことがある本です。 AMAZONでの評価が意外にも高く、興味をそそられ再読しました。 個人的には村上作品には傑作と駄作との差が大きくあり、この作品は残念ながら 駄作の部類に入るものだと思う。 内容としては一晩の出来事が時間軸と共に淡々と描かれている。そして、 何も起こらない。骨太なストーリーというものはなく「村上ワールド」が時間と共に 流れていく。 私はこの「村上ワールド」が好きなので、納得できるものがあるが、著者が好きでもない 方がこの本を読むと、最高につまらなく感じると思う。 前作との比較やら表現技法やらブンガクロンとか難しいことはよく分からないが 一般的に見れば、読書を楽しむ本として非常につまらない作品だと思う。 なので、村上春樹の初心者には向かない作品ではないでしょうか?この作品だけで 村上春樹を嫌いになってもらいたくない、別の作品をオススメします。 | ||||
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「多崎つくる〜」と比べると、ちょっとインパクトが薄いなあと感じました。語り手の(神か天使の視点?)の描写が美しかったです。終始、これはどういうつもりで書いたのだろう?どういうふうにつながっていくのだろう?と考えながら読んでいたら終わってしまいました。それでも、深夜の一部始終を切り取り、そこにエリの眠りを重ね、さらに反社会的な人物やアウトサイダーを登場させるという、徹底して「闇」「夜」「裏」の世界をつくっている構成力がすごいなあと思いました。 | ||||
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村上春樹の小説は、とても読みやすい。と改めて思った。 タイトルと表紙の感じから下手すると、気持ちが引っ張られて体調悪くなるかも。 と思って読み始めました。きっかけは河合隼雄の「こころの読書教室」の紹介からです。 姉妹のお話で妹を中心に語られていきます。お姉さんは白雪姫。妹は羊飼いの娘。 姉妹はそれぞれに闇を抱えており、お話は深夜からスタートします。本の中には、 あの深夜の空気感が漂っています。徐々に夜が明けながら朝を迎えた時に物語は終わります。 徹夜明けの、あの気だるく、やたらと朝日が眩しい感じを思い出しました。 村上春樹が苦手な人も、好きな人も読みやすいものだと思います。 河合隼雄さんの解釈も、なるほどなぁ。と思うものでした。コオロギの言葉に励まされましたね。 それだけでも読む価値があるのでは。と思います。美味しいコーヒーや紅茶、好きな飲み物と。 オススメです | ||||
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モヤモヤ。 面白くはない。 コオロギの「世の中には、一人でしかできないこともあるし、二人でしかできないこともある。それをうまいこと組み合わせていくのが大事」という台詞は好きです。 この作品のメッセージを読み取れず、読み進めている時からの不快感が気になり、いくつか読者レビューを読ませて頂きました。そこで感じたのは、作者は様々な推測をしながら作品の意図を汲み取ってほしいという目的があったのではないかということ。私が感じた読了後の『不快感』もひとつの捉え方なのかなと思ったことです。 高橋は一見どこにでもいるタイプの人で、善人のように映るが、「味方と見せかけて敵(無害と見せかけて有害)」の様な人間のタチの悪さを暗に伝えているのかなと感じました。 全ての人に向けられたメッセージでありつつ、この小説で危険な目に遭うのは女性たち。世の女性に「こういう人には気をつけて」のメッセージ…?考えすぎかも知れませんが。 具体的に語られていませんが、エリ(姉)は美しいがゆえに内面を見てもらえず、下心や興味、単なる好奇心で近付いてくる人が多くコンプレックスを抱えていた。 心から愛してくれる存在に飢え、周囲が持つイメージとのギャップに疲れ、妹のマリが羨ましかったように思います。 高橋が一夜を共にした相手がエリだと仮定した場合、高橋はエリに「愛情」は無く、美しい女性とはどんなものかという単なる「知的好奇心」で近づいた。 結果、エリは傷つき眠りからほぼ覚めない生活をするようになったのではないかと。 美しい人も孤独や闇を抱えている。 美しいと良い事ばかりなわけではなく、むしろ危険な目に遭う機会は多いのかもしれない。ファンタジーなのに、そこは現実とリンクして妙にしっくりくる気もします。 難解な作品でしたが、想像力を働かせることが好きな人や、ディスカッションのテーマには面白いかも知れません。 個人的には、読者の受け取り方に任せ過ぎる作品は疲れます。 | ||||
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