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アフターダーク
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アフターダークの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.47pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全470件 161~180 9/24ページ
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色々伝えたいことがあるんですが、中々言葉にしにくい感想でした。 ただ、小説を読むことについてふと考えさせられ、楽しいな、と再確認させてくれた作品です。 今までほとんどの村上春樹作品を読んできましたが、正直言って薄いというか軽い印象は受けます。 雨の降っているちょっと憂鬱な日にでも、"FIVE SPOT AFTER DARK"を聞きながら読めば色々と考えさせて くれそうです。 ラブホテルや夜の闇や、この作品のイメージが曲にぴったりあっているのでお勧めできます。 時々人に話しをしてとせがまれる機会があるのですが、そういったときには中々話ができないものです。 一方的に話をするのはつらい。だけど作中の高橋はよくしゃべる。今まで自分の身にさまざまなことが 起きてそれを経験したからだろうけど、その様子は本当に羨ましかった。人に話しができるってことは、 それだけ人生の引き出しが多いのかな、と感じました。 いつかそんな人になりたいと感じました。 文体はいつもの村上春樹で、デニーズの店やメニューについて話すところなんて"らしいな"と思ったりして 楽しめました。 | ||||
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これまでの村上作品とはかなり趣が異なっていて戸惑いを覚えました。 ある一晩の、それぞれに独立する(と思われる)話が時系列に語られていきます。 夜〜明け方にかけての不思議な時間帯と、 現実感があるような、ないような、不思議な登場人物。 そこで起こる一つ一つは小さいけれど、意味ありげなエピソード。。。 先の展開が読めそうで読めなくて、どんどん引き込まれていくのだけれど、 あともう一歩というところでパッと手を離されて、一人取り残されたような、 もどかしい気持ちになる一冊でした。 そこには何かしらのメッセージがあるはずなのですが、私には理解できなかったかな。 時間を置いて、もう一度読んでみようと思います。 | ||||
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どなたかも書いておられましたが、村上春樹作品のレビューを書くのは少々おこがましい気になってしまいます。 だって、「いい!」という評価が当然という雰囲気があるじゃないですか。 すごく深く研究しているレビュアーもおられるんでしょうね。 ところでこの作品、ぐいぐい引き込まれる小説とは対極と言いますか、途中で読むのを中断しても全然気にならない小説でした。 しかしそのわりに、読むのを再開した時に「どんな話だったっけ?」と読み返さなくても、ストーリーがわからなくならないので楽です。 マリは、その時に必要なタイミングで、その時に必要な人と出会い、その時に必要な言葉を聞かせてもらったんだな、と。 それによって、これまでとは何かが変わっていきそうな予感がする=アフターダーク、てことなのかなあ。 | ||||
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「異物をもカラダのなかに飲み込んで生きていく静かなタフネス」のようなものを感じます。こんなにも「人」への愛情を感じる村上作品は初めてでした。 読者評価があまり高くないと聞いていたので、文庫化を待って購入しました。確かに、読者が「自分のなかのどうしようもないモノを言語化してくれる村上春樹」を求めているならば、この作品には落胆するかもしれません。 過去20年に亘って、作品が発表される都度に覚えた共感が、リアルタイムでものの見事に言語化された「思春期の私」や「青年期の私」に根ざしたものであったとするなら、この作品世界に私的な感情を重ね合わせることができた私は「成年になりつつある」ということなのかもしれません。 | ||||
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あっさり物語に引き込まれてしまうのに、感想を具体的に書くのがこんなにも難しい作家は他にはいないでしょう。そして、こんなにもプロットを必要としない作家といのもあまり聞いたことがありません。もし、村上春樹作品の映画の話がもちあがっても、きっと尻ごみしてしまう監督がほとんどに違いありません。 最近では、メタファーに満ちた抽象的な村上ワールドの解説本も多々出ており、自分のような素人が解説するとフリークの方に怒られると思いますが、あえて言わせていただきます。村上春樹はデビュー以来、同じテーマにこだわり続けてきた稀有な作家のような気がします。それは、生と死・善と悪・強者と弱者・現実と非現実などといった二律背反の世界を必ずといっていいほど作品に登場させていることです。(「アフター・ダーク」に関しては、光と闇(昼と夜)といった相反する世界をテーマにしている) そして、何故これほどまでに私たちは村上ワールドにシンパシーを覚えるのでしょうか。そこには作家の周到な計算があるような気がしてなりません。本著を含むほとんどの作品の中で、作家は世間で勝組といわれているところの強者や成功者を悪として描き、残り(私を含む)の負組(社会的弱者)を物語の主人公にして、ひたすら美化し正当化しています。その負組を勝組に勝たせるために現実とは違った別の世界を用意しなければならない。なので、村上春樹を好きな人の99%が、日本人の大多数を占める社会的成功をおさめられなかった負組の人たちだと思います。イチローやホリエモンはおそらく村上春樹を好きじゃないと思いますよ。 私自身れっきとした負組なので、作家を批判する気は毛頭ございませんが、村上春樹は作家の中でも勝組中の勝組、横綱クラスの大成功者であることを忘れてはいけません。決して、こちら側の人間ではないのです。 | ||||
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熱烈なファンにとっては、それほどでもない作品という。 海外での、特に欧州での評価が高いそうだ。 これはとても難しい問題だけど、作品の雰囲気をざっとなぞるだけにしてみよう。 淡々の中に何かが起こるようでおこらない。大事件でもなく、小さな出来事を印象的に書いたわけでもない。そんな市井のゴミのような話を書いている。 そこには何か得体の知れないものがある。それは日本という国の得体の知れなさわからなさであると、いう。だからこそ評価が高いのだろう。 | ||||
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現代人の心の闇を描く基本的姿勢は変わらないが、一気に読ませる筆力はさすがです。 冒頭の映画的カメラ視線の入り方は深夜のファミレスの情景が目に浮かび、すっと小説に引き込こまれてしまう。 現代人は高度資本主義社会の効率性、利益性を追求した昼の生活に疲れ、深夜にようやく自己を取り戻す。 また、心の歪みも現れる。小説の舞台を深夜に設定しているのは、納得する。 評価の高かった「海辺のカフカ」より、本作の方がリアルでおもしろかった。 結末が謎めいているので、おそらく続編があると思います。ただ、いつ頃出るんでしょうか・・・・。 | ||||
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「羊をめぐる冒険」からのリアルタイムのファンです。しかし、これは「東京奇譚集」のための習作でしょ。東京というエリアで作品が成り立つのか、そのために書かれたとしか、私には思えません。よくもまぁ、文庫化されたものです。ハードカヴァーを予約して購入、読後の失望感は言い尽くせませんでした。最も、氏の作品で失望感を覚えたのは、この本だけです。それでも、氏の評価は下がりはしませんが。 | ||||
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カバー裏には「新しい小説世界に向かう村上春樹」とあります。 が、変わった点といえば、 ・厳格な時系列で書かれている(今までにもあったけど) ・カメラの視線での描写が中心になっている ・超常現象は起こらない ぐらいしか気づきませんでした。もちろんこの3点により、「どういった意味だろう」などと考えずに読めるようになっています。 で、いつものようにバラバラなできごとが最後にはひとつに纏まってくれる満足感を味わいました。 いろいろな評価はあるでしょうが、私は面白く読めました。 | ||||
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本作では村上氏が何を語ろうとしているのか、いまひとつ私にはよくわからなかった。短い文章だったということもあるが、カフカやネジマキ鳥のような迫力が本作には感じられませんでした。 やはり、いくつかの時間軸を伴って編まれている村上氏らしい作品でしたが、結局珍しく、結論らしいまとまりが出ずに終わっている。これについては、村上ファンであるならば賛否両論が生まれそうです。 しかし「アフターダーク」・・その単語には様々な象徴的な意味が含まれているような印象でもありました。そう考えると村上氏らしい、独特の人間の心理や行動の描写はやはり顕在でしたが、多くを語ることはせずに、敢えて本作のような長さにした村上氏の意図は私には結局わかりませんでした。 闇、夢、影・・・題名通りのダークな雰囲気の漂う不思議な作品でした。 | ||||
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都会の一夜。 ファミレスで読書をして暇を潰す19歳のマリ、行為の前に生理が始まったという理由で、客から暴力を振るわれる中国人売春婦、売春婦を殴り、持ち物を身包み剥した後で、会社に戻って仕事を続けるサラリーマン、元女子プロのラブホマネージャー、後ろ暗い過去から逃げつづけるホテル従業員、眠りつづけるマリの美しい姉、孤児だったこともある音楽青年。 彼らが少しずつ絡みながら、一夜の物語が進行する。あちこちに伏線が張られ、遠回しだがこれ見よがしな示唆と啓示が、ふんだんに盛り込まれる。 「ねじまき鳥クロニクル」に出てくるような、くそ生意気で魅力的な若い女の子、理屈っぽくてさばけている男が登場し、妙にアメリカナイズドされたわざとらしい会話が繰り広げられる。 深遠ぶった、まるで物事の本質をつかむような、断定的な科白が頻繁に登場するが、それは実に薄っぺらく、実は何も語っちゃいない。 あちこちに張られた伏線は、回収されることなく、どこにも繋がらず、放置されて終わる。このあたりの無責任さも、ねじまき鳥に共通している。 カメラ視点からの情景描写は、新しい試みではあったが、押し付けがましく、独り善がりに感じ、不快でさえあった。 文章を書く、物語を紡ぐ技量は文句のつけようもないが、彼の作風というのはどうも、あざとく、わざとらしく、鼻についてしょうがない。 | ||||
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新聞に挙げられそうな事件なのに、淡々と取り巻く宇宙が書かれている。読者が共有してしまいそうな感情のバイオリズムは、痛みを感じない。それは、小説にドラマのどぎつさを表現するのではなくて、登場人物の視線や環境・空気を表現したことの心地よさなのだろう。だから、読み終わったあと、シンフォニーを聴いているように感じた。小説を読んで感情が高鳴らなくても、宇宙を理解できれば、感覚が深層に残り、大成功ではないだろうか。いたずらに好奇をそそる小説よりも小気味良い。 | ||||
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作中に「僕」とか「私」が登場しない、 あくまでも客観的な、でも現実的でない作品。 真夜中の都会の暗闇と、 個人の精神の中の暗闇を、 あくまでも外側から描こうとしているように思える。 「次の暗闇が訪れるまでに、まだ時間はある」 という最後の一文が印象的だった。 人は暗闇と暗闇の間に生きているんだろうか。 暗闇があるから光がある、というのは本当だろうか。 | ||||
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「よくわかんないけどこの人が書いたんだからきっと何かあるんだろうな」 と思わせるには十分に意味深な本。 謎ばっかり。でも、ミステリーみたいにその謎を追って解決してくれる刑事や超能力者はいない。謎は謎として放置プレイ。 物語として読もうとすると破綻しそうです。意味不明で。 「アフターダーク」の名前からすると、深夜から朝までのことを描いているようだが、眠り続ける美少女とそれを見続ける視点の部分は朝でも夜でもいいんじゃない? 時々、大変ウィットに富んだ会話が行われるときにはハッとさせられますが、他は結構淡々としてる。 オシャレと言えないことも無いだろうが「面白かった」と言えるかは疑問符がつく。 新ジャンル開拓を目指しておられるのだろうか…。 | ||||
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良かれ悪かれ裏切ってくれる作品です。私にとっては悪いほうでしたが… 実験的な試みがあったのでしょうか? いわゆる村上春樹風ではないです。別に今までとスタイルが違うからって否定している訳ではなく、ただ、面白くなかったんです。 読者を置いてけぼりにしている気がします。 近代日本文学を代表する程の作家になっても意欲的だってのは良いことなんでしょうがコレは無いのでは? お金を払ってまで読む本では無いと感じました。 | ||||
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読み終わって、ロバート・アルトマン監督の映画「ショート・カッツ」を思い出した。 一見無関係に見える様々なエピソードが同時並行して展開されるが、 それぞれのエピソードに主人公役で登場する人物や物が、 他のエピソードでは脇役で登場するところにのみ関連性がある。 しかし、そこには一貫したストーリー性はない。 本作でも説明的な部分は殆ど無く、 カメラレンズを通して見える事実(?)のみを 淡々と映し出しているだけだ。 つまり、読む(観る)者に材料だけを提供することによって、 読む(観る)者自身に物語を紡ぎださせようという意図だ。 読む(観る)者が材料をどのように調理して、 結果的にどんな物語を紡ぎだそうが、 作者にとって全然問題ではない。 なぜなら、読む(観る)者自身によって紡ぎだされた物語こそ、 その人にとっての真実の物語であるということだ。 本作で、作者は読者を振り落としにかかったのではないか。 村上春樹についていく為には、何度でも読み続けなければならない。 | ||||
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都市には白川のように社会に順応してるフリをしながら、裏では犯罪まがいのことをするような別の仮面を持ってる二重生活者は沢山います。都市ってのは光と闇の空間を一瞬で行き来できる場所なんだと思うです。光の属性に所属してるが白川が勤務しているオフィスなわけで、どちらかといえば闇の属性に所属してるのはラブホテルなわけです。この対比が重要です。白川はその二つの世界を仕事の合間にいったりきたりしてる。白川自身に言及すれば、彼はグレーな存在であり、グレーということは光にも闇にも変化可能なわけです。バイクの男がいましたよね?彼は完全に裏社会の住人であり、属性は闇でシラカワのように曖昧な存在ではない。これは田舎的な構造では無理です。そういう意味では都市生活者への皮肉がこの話にはたっぷり潜んでいる。 個人的には実際、仕事を中断して便所にいくような軽々しいノリで売春して、再びオフィイスに戻って仕事をするような人がいそうで、現実味が帯びていてゾッとしました。 シラカワはシラカワ自身であり、僕自身であり、またアナタ自身でもあると思うんです。主語と述語は違えど、主語と述語を内包してる都市という枠は共有できるわけですからね。 | ||||
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コミュニケーションについての話。と思った。 自己っていう袋があったとして それがぎっしりつまった箱が社会だとして とりわけぎっしりな箱が新宿だとして。 いろんな方向から他者の袋と繋がれたり 通じ合えたりどうしても通じ合えなかったり 突然袋が割れんばかりのコミットを受けたり 自然とコミットできたり閉じていたものがじわじわと広がってきたり 閉じたり 誰でもくるりと一回転すればいろいろな可能性を 鳥瞰できるはずなのに普通に時間を過ごしていると なかなか視点を変えることはできない。 でもちょっとずつそれをずらしていける時も時々訪れる そんな深夜〜夜明けの話 | ||||
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近年は読書ブームだ。日本もそれなりに本を読むようになって久しい。 それはグローバル経済や資本主義社会による、競争や優劣や傾きのある風潮の中で個人が生き抜くために『考えること』を求めるようなった表れと言えるだろう。 とくれば、『この世界の謎』その本質について考えようとするのはこの現代人の感覚にとっては自然なことと言えるだろう。 純文学ブームが再燃する中、村上春樹はこのことについてずっと考え続けてきた作家であるということから、そうした新しい読者「突き詰めた思考」をしようとする現代人たちにとって春樹のその文学の姿勢については賛否両論キレイに(良い悪いの意味ではない)あることだろうと思う。 「春樹は絶望が足りない」「踏み込んでるくせに世界のことよりアイツは結局自分の人生が大事」「文体や内容がわかりやすぎて逆に資本主義や民主主義の風潮の悪性を伸ばす結果にもなっているのではないか」 確かにそれはもっともな『正論』だ。 だが春樹ほどここまで心の内面的なことや、抽象的な視覚的・聴覚的感覚(これが実は『世界の謎』にとってもっとも重要なことのひとつなのである)を万人に違和感なく、また自然的な(例の)不快感や苛立ちなく、しかもエンターテイメントとして読ませられる作家はいない。 片山恭一などの春樹チルドレン的な文体を思わせる作家は山ほどいるが、春樹の域には遠く達していないのを経験を重ねれば重ねるほどに気づくだろう。 もちろん足りない点もあるだろうがそこを勘違いしてうかつに春樹をボロクソに調子に乗って批判してはいけない。 春樹は保守的な部分を徹底したからこそ、現段階において、だれもが環境的になしえない『世界への働きかけ』ができ、またその知名度と影響力の端により、それによって我々もまた『世界の謎』や『人間を幸福にするためには』を考え、発言の許容が許される部分があるのである。 自分の正義や誠実さだけを突き詰める前に「保守的」「保身」をなめてはいけない、それは意外にその人たちだけの問題ではなくもっと深いのだ。(また、彼はちゃんと世論を考えてここにきておおきく転向してきているので『やり方』としては至極正しいとおもう) 『アフターダーク』は『世界の謎』を考えてある程度のレベルまで突き詰めきった現代を生きる人になら、その一見わけのわからない表現がなにをあらわしているかをなんとなくはある程度感じられるものだろう。 ある程度春樹の『ねじまき鳥』や『羊』などを読んでから読むのをおすすめしたい。 | ||||
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この話は日付けの変わるほんの少し前から夜が明け朝の活動が始まるまでの話だ。 本来、ほとんどの人が寝ている時間帯。 でも、この本の中にはほんの一角の数限られた人の人生が隙間なく書かれている。それは真昼に起こることと代わりのないように。 本来眠っている間の出来事だけれど、その間の出来事は、昼間のそれより鮮明で自分もそこにいるような実感があちこちにあった。 そして、最後の方に出てくるコンビニに置き去りにされた携帯電話から出てくる中国人の言葉が、妙に緊迫感があって、生きることに背中を押しているような感じでした。 とても面白い、充実した本でした。 | ||||
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