■スポンサードリンク
アフターダーク
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
アフターダークの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.47pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全470件 21~40 2/24ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ちょっと短く感じる作品です、続編があってもいいかも | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
正味1時間もない通勤時間で、長編を読了してしまった。ミステリアスな眠り続ける美人姉の話が印象的だったが、多感な少女が背伸びした夜の冒険と言う感じで、夜が明け元に戻った少女の幼さにホッとした。思わせぶりだが、特に何かを強く訴えるわけではない村上春樹らしい作品。なぜかスラスラと読まされてしまう。影響されたのか、何を言いたいのかわからないレビューになった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
念入りに磨き込まれて角が丸くなった粒ぞろいのメタル部品を手にする心地よさ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
すっきりした文章、簡潔な表現でクリアに喚起されるイメージ。 映画の場面をいっしょに観ているように読者に寄り添い、そこに描かれた情景から何をイメージするかは個々の読者にゆだねる。 そう長くないですし、文章が読みやすいので、他の村上春樹作品は苦手な人もこれなら楽しめるのでは。いかにもな村上春樹節が抑制されています。でも、村上春樹のエッセンスはつまっている。 へんなたとえになるかもしれませんが、QUEENのアルバムでいえば、『ねじまき鳥クロニクル』がJAZZ以前の作品なら、この『アフターダーク』は、THE GAME 以降のポップ路線みたいなかんじになるのでしょうか。 QUEENでたとえたのは、いまQUEENがマイブームでアルバムを全部I1stから聞き直しているからですが、村上春樹の作品を私が第一作から読み直すことはたぶんないでしょう。でも、この『アフターダーク』は、何度も読み返すことになりそうです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
真夜中に家から出たときに感じる外の世界の静謐さ、静謐さに包まれた喧騒、その掴み所のない時間の流れ方。 かつて、夜中コンビニに行くために出歩いたとき感じたあの奇妙な感覚を思い出しました。 昼と同じ数だけ夜を過ごしてきたはずなのに、なんと夜を知らないことか。 様々なことが発生しながら、多くの胎動や予感が描かれながら、それらがストーリー的には解決しないまま夜明けを迎える。胎動は、そのまま夜に吸い込まれていく。 そんな小説に感じました。 ストーリー変化が少ない点や、三人称で多くが語られている点など、村上春樹は沢山読んできましたが、新たな一面に触れた気がしました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
村上春樹らしくない作品だし、よくわからなかった部分も多かったが、それでも、ただ男女がファミレスで話しているだけの描写なのに引き込まれるのはなぜだろう。それぞれのキャラクターも好感が持てるし、意味不明でも満足感が高い。ただの好みの問題かもしれないが。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
世評に高い村上作品ですが、どの本を読んでも感じることが共通しているのです。即ち、少々ペダンチックな雰囲気の「言葉遊び」です。これが魅力という読者も多いのでしょうが、会話体の文章といい、情景描写といい、兎も角伝わって来ないのです。「この作者、いい気持ちで言葉を紡ぎ出しているな。」としか思えません。従ってそんな発言をする人物も実在性を持たないと感じるのは自分だけでしょうか?この作品だと冒頭から登場する「高橋」という男性の饒舌さ、果たしてこんな人間いるのかしら?と感じてしまうのです。 結果として、早く読めるのは、文章が現実性がないので、読み飛ばしてしまうからでしょう。毎回「なんでこんなもの読んでしまったのか?」となってしまいます。テーマもはっきりしません。自分には理解出来ないのです。もうそろそろ読むのをやめようかとも思います。この文庫に解説も付いていないのは作者の意図でしょうか? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
救いのない怖い話があって、村上春樹さんもこんなん書くんやって思いました | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ファイヴスポットアフターダーク それは深夜から夜明け前までの ほんの数時間 ただ、その数時間が とてつもなく長く深く、真っ黒な闇に感じる夜が 人生には何度かあるものだ 5つの場所は マリのいるファミレス 高橋のいる地下練習場 コオロギのいるアルファヴィル エリのいる部屋 白川のいる職場&携帯を捨てたコンビニ 絶妙に混じり合う、このファイヴスポットと 人間達 境界線の狭間 自分とは別世界と思っていた所に すぐに陥る危うさ 人生なんて一瞬先は闇 でも ふとした瞬間 エリのように戻ってこられる そんな闇を乗り越えると 分かり合えないと思っていた人とも 寄り添って眠れるようになるかもしれない 危うく恐ろしいだけではなく ひとつの明るい光を見せてくれたエンディングに ホッとした気持ちで読了 春樹では珍しいかもしれない | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
人は人生のある時期において、夜の優しさの中にしか生きられないことがある。 夜は全て受け入れてくれる。朝や昼のように人々を照らし出し、糾弾したりはしない。 そういう優しさが滲みに出ているような作品。主人公マリは、夜と夜の住人たちである高橋やカオル、コオロギなどの優しさに助けられながら、夜の街を駆け抜けていく。 夜は優しくもあるが、危険もはらむ。その闇に完全に同化してはならない。いずれ朝の世界に戻らなくてはならない。 マリは朝に辿り着く。夜がくれたものを抱きしめながら。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
アフターダーク。暗くなってから、物語は始まる。 眠らない人たちの世界。デニーズ、すかいらーく。 ラブホテル。コンビニエンスストアー。ソフト開発エンジニア。音楽の練習。 そこには、夜だけの特権を持った世界が構成されている。 ねむれないマリ。 眠れない理由があるのだが、それを語る相手もなくて、ただ分厚い本を読む。 デニーズの描写がすぐれている。 なんともいえない無機質で、特徴がありながら、その特徴をなくしている。 『交換可能な匿名的事物』でできている。 これだけ、デニーズを書ききったこと、意識の中でのデニーズ そこに存在している マリ。 音楽が常に流れている。これは、ひょっとしたら、夜だからかもしれない。 夜という装置がなんともいえないほどステキに感じさせる。 『眠る』 夜のうちに 物語は、はじまりおわる。 朝が来るまでに、物語は終わっていないといけない。 夜は朝の準備であるという単純なもののはこび方をしていない それほど朝への熱望が生まれていない。おいしい卵やき のイメージがわずかに見える。 夜の言葉のイメージは、『眠る』につきる。 眠れない理由。心理的な要因、物理的な要因(仕事によって) 眠ろうとしない理由。 その対極に、眠れる美女 エリ を配置する。ただひたすら眠る。 ヒトは、なぜ眠るのだろうか? ぐっすり眠る時は、いったいどんなときなのだろうか。 悪いやつほどよく眠る。という言葉があったような気もする。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
村上春樹の作品は非常に独特で 本を開いて作品の世界に入っている時はメタファーによる様々な意識の変化を楽しめる しかし読み終わると大して何も残らない 印象的なシーンやフレーズがあるにはあるのだけど別段後味というほど残らない 村上作品はバラエティ豊かだけれども、孤独、孤立、断絶、無常といったテーマが根底にあると思う が、幻想と日常が混ざり合いメタファーが散りばめられているので明確な掴み所がない さて本作品はそういった村上作品の中でも特異な作品で テーマがかなり明確であり、シンプルで読み易い ステージの移動も少なく、時間の経過も限定的で 視点移動や人称の手法もかなり効果的に作用していて印象に残っている そして章ごとに時間を表示することでよりわかりやすく物語の進展を助長している とても良かったです | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この本が出た当時に一度読んで、あまり好きではなかったのですが、 10年ぶりくらいに読み返し、そんなに悪くないと思いました。 渋谷あたりの深夜でしょうか。 若者だからこその物語。 徹夜はもう出来ません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まるでかつてNHKで放送していた「ドキュメントにっぽん」の村上版といった感じ。あの男性アナウンサー(多分わかると思うが)の声で「私たちは~」が脳内再生されていた。例によって何とな~く実験的に仕上げた小説なんだろう。あんまり深く考えずに、さっと流し読みした(細かい描写の部分より、会話の内容のほうが意味があると思う) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
人は同じ屋根の下で暮らしていても、成長の過程でさまざまな個性を獲得していきます。 突出した個性を持つものは、時に抑圧を受けた感情の暴走に苦しむと言われています。 妹マリは姉エリの混乱に満ちた無意識の存在に気づき、そこから彼女を救い出そうと決意します。 本書は二人の個性が互いの欠落を埋め合い、理想の人格に向かって歩んでいく姿を描きます。 【無意識の暗闇】 エリはその美しさゆえに自己の内面を疎外し続けた結果、人生の深淵に呑み込まれていました。 「顔のない男は、かたちを隠された目で、帳の奥からエリを見守っている。」 私たちは架空のカメラによって、虚ろな心を持つ白川の世界に彼女が幽閉されている姿を目撃します。 【アルファヴィルの暴行事件】 深夜のラブホテル『アルファヴィル』で中国人娼婦に対する暴行事件が起きました。 「君のお姉さんはどこだかわからないけど、べつの『アルファヴィル』みたいなところにいて、 誰かから意味のない暴力を受けている。そして無言の悲鳴を上げ、見えない血を流している」 マリは被害者となった美しい少女に、エリのこれまで置かれてきた境遇を重ね合わせます。 【逃げるものと追うもの】 事件の犯行におよんだ白川は、何食わぬ顔で空白の時間を過ごしています。 「逃げきれない。どこまで逃げてもね、わたしたちはあんたをつかまえる」 復讐のメッセージは、事件と関わりのない高橋に、そして私たち読者に向けられました。 加害者と同じ場所に立っているのだという想像力が、そのような自責の念を生み出します。 【朝の新しい光の中で】 マリは闇の時間をくぐり抜け、そこで出会った人々の言葉から数々の真実を受け取りました。 「私が幼稚園のときに、エリと二人で、うちのマンンションエレベーターの中に閉じ込められたことがあるの」 「エリは真っ暗な中で、私を抱きしめていてくれた」 過去の記憶が呼び起こされ、マリは人生に立ちふさがる不安から逃げないことを心に誓います。 再び姉妹の絆を取り戻すために、古き時間を壊して前に進むために、エリをしっかりと抱きしめます。 私たちの日々の暮らしの中で、何気ない記憶が唐突によみがえることがあります。 それは心の奥底に潜む機能が、私たちの意志とは無関係に古い認識を更新し、新しい個性を生み出そうとしている過程なのかもしれません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
正直、ページがなくなるにつれ、終わってほしくない気持ちが強くなりました。もっとこの人たちに会っていたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
真夜中の都会が舞台で、いくつかの事件が起こります。文章は平易ですぐに読めてしまうと思います。姉の眠りなど、よく分からないものが出て来るのはいつものことです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
村上春樹大劣化は、まさしくこの一本から始まった、大、、いや超劣化作。これ、、本当に村上春樹が書いたの??、とは僕も思ったし、やっぱり大勢の人が思っていた。それにもまして驚いたのは、インタビュー記事か、エッセイか忘れたが「奥さんは、今までの作品で一番だ、と言っているんですよ、」と語り本人もたいして異論の無さそうだったこと。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
視点が面白い。鳥瞰するカメラなのだ。 そして語られる人称は「I」でも「you」でもなく「私たち」。 単に第三者ではなく、自分をも含めた「私たち」が、 同時多発的に登場人物たちをとらえ、必要ならズームする こともできる。が、介入することはできない。 単なる視線に徹する。 新しい手法で面白い。 ラスト近くにマリとコオロギが語り合う場面が、興味深い。 なんだか大事なことをたくさん語っている気がする。 それにしても村上さんの文章のうまさは舌を巻く。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
村上主義者どっぷりの頃に読んだのですが、唯一理解が出来なかった作品です。 面白いかどうかと問われると、面白く無い。 その本は、ある日水没してしまいました。 他の本でしたら直ぐにでも買い直すのですが、そのまま処分したくらいです…。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!