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アフターダーク



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【この小説が収録されている参考書籍】
アフターダーク
アフターダーク (講談社文庫)

アフターダークの評価: 3.47/5点 レビュー 470件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.47pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全470件 201~220 11/24ページ
No.270:
(1pt)

あまりお勧めできません

村上春樹さんの小説が好きでほとんど本棚に並んでいます。しかし、この小説は正直言ってあまり面白くありませんでした。楽しみにしていたのでちょっと残念です。
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
4062125366
No.269:
(5pt)

Get rid of bias, and feel metaphor!

この作品において注目する点は二つ。第一にバイアスを取り除いて捉える目。これはあくまでもメタファーをクリアに使うための前提である。いわゆる神の目。第二にメタファーが境界を越えて、複合的な世界を作り、経験するための道具になっているということ。この物語は「ユリシーズ」に似て、一夜というかなり短い時間幅で進行している。しかしこの一夜の世界はメタファーによって高次元の他の世界をも説明できるだけでなく、様々な世界との複雑な関わりをも説明できる。彼はメタファーを異次元への乗り物として考えているのではないか。
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
4062125366
No.268:
(2pt)

これは、小説ではなくて、映画の台本でしょ。

 デビュウ作からのファンのにとっては、たぶん全然面白くないでしょう。最近、春樹の小説は、彼の虚無感というか、実存神経症の軽快とともに「救い」のあるものに変わってきている。 この作品は、明らかに現代の若者10代後半から20代前半を対象に書かれていると思う。
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
4062125366
No.267:
(3pt)

私は馬鹿なのでしょう。

この物語は何?これからどうなるの?3部作のはじまり?全くもって、著者の真意を理解できない私はたぶん、馬鹿です。アンニュイな気分だけは感じましたが。特に、私自身は再生することもなく・・・。
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
4062125366
No.266:
(3pt)

私好み♪

考え方、生活のパターン、性格、性別・・。それぞれ異なる人々が、同じ時間の中にいる。どこかでつながっているようでもあるけれど、それに気づくことなく生きている。そういう人たちを、密やかに見つめる目がどこかにある。それは人間ではない。人間の想像をはるかに超えた、超自然的なものではないだろうか。人々の真の目覚めとは?おのれの心の内側をのぞき見れば、答えは見つかるのだろうか?難解な作品だけれど、私好みの作品だった。
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4062125366
No.265:
(3pt)

「アフターダーク」を媒体にしての我々のコミットメント

誰かが「風の歌を聴け」から「風の歌を聴く」に変わった、と書いていたのを読んだが、その通りだと思う。1月17日、朝日新聞で村上春樹が「地震の後で」と言う文章を一面割いて載せていたがそれを読んだ時、この作品が胸の奥に落ちた気がした。声なき声で、エリは叫ぶが、誰にも聞こえない。当初、他人事である「視点」は、いつしか他人事ではなく、エリに深くコミットメントしている。エリを救ってやれるのは、マリなのだ。コミットメントの極端に失われてしまったこの時代だが、深い「井戸掘り」作業のその向こうで我々は繋がることが可能なのだ。最後に、エリとマリは深くコミットメントできる。
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
4062125366
No.264:
(4pt)

まるで映画をみているようでした。

村上春樹さんの作品を読むだびに難解な表現や、象徴的な言葉が出てくるのが常で時々「う~む」と考えさせられることもありましたが、この作品は意外といってはなんですが、音楽を聴くように滞りなく流れていく作品でした。読みながら、主人公のマリを宮崎あおい、その姉エリを楠城華子、そして高橋をオダギリジョーとして映像化して読み進めていました。まるで映画を見ているようで仕事帰りの読書時間が楽しかったです。
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
4062125366
No.263:
(4pt)

人それぞれの人生がある事実を確認できる。

私は電車に乗るたびに、様々な人を観察して、1人ひとりの乗客にはそれぞれの人生があり、それぞれの家族や友人があり、そして、様々な人生を生きているのだという不思議な感覚に襲われることがあります。アフターダークを読み終わった時、世の中にはやはりいろんな人がいて、いろんなところで交わったり、離れたりして生きているんだといううまく説明がつかない確信を得ることができたような気分になりました。春樹さんはいつものように、こちらの世界とあちらの世界で私を楽しませてくれましたが、今回の作品はこれまでの典型を少しはみ出した感があり、その点が嬉しくもあり、困惑した原因でもあるという、これまた曖昧な後味を残して下さいました。いずれにせよ、春樹さんの「二つの世界」が好きな私にとっては楽しめた作品であったことは言うまでありません。もう一度読むと、また違った印象を受けるはずなので、2度目も存分に楽しみたいと思います。
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4062125366
No.262:
(3pt)

作中の経過時間より短い時間で読める

第三者視点ということでくどさがなく大分ストイック。若年層には多分春樹作品で一番読みやすいし読んでる間は面白いと思う。けど毒にも薬にもならないです。飴玉かガムのよう。ここにきてこんな当たり障りのない作品を出すよりもっと時勢を反映した危険なテーマに挑んでほしい。主役のひとりの高橋は氏の男性キャラには珍しく主体的で好感を持ちました。内容うんぬんより、マンネリになっていた方法論の転機という意味で次作に期待できます。元に戻らないといいな。
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
4062125366
No.261:
(4pt)

なにごともなかったかのように

一つのシステムの全体とは、複数の細部の連なりである。この単純な命題を、小説において、あるいは、小説として示すのは案外難しい。本作は精緻な文体で細部を描くことによって、都市という一つのシステムの全体のありようを巧妙に暗示することに成功した佳作であると言えよう。
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4062125366
No.260:
(1pt)

えっ!

読了したあと、思わず「えっ!」と漏らしてしまいました。正直、その内容のなさに失望しました。前作「海辺のカフカ」の精緻さはどこへやら……(偉そうにすみません、ただあまりのショックだったもので)次回作に期待するしかなさそうです。
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4062125366
No.259:
(4pt)

都会の夜

今まで読んできた村上作品は、どれも動きが激しくかなりあっちへ行ったりこっちへ行ったりするものがほとんどだった。本書は都会のある場所での話し。決まった場所しか出てこない。ファミレス、オフィスの一室、ラブホテル、ビルの地下室、ある家の居間、深夜の公園。この範囲での動きしかない。午前0時ごろから始まり午前7時ごろで終わるまで、ある視点から人々を観察する。映画のシナリオのように書かれた文章は、カメラがあっちへこっちへ動くとともに私たちを違うシーンに連れて行ってくれるかのようだ。 【私たちは店内をひととおり見まわしたあとで、窓際の席に座った一  人の女の子に目をとめる。どうして彼女なのだろう?P5,l11~】  【私たちはひとつの視点となって、彼女の姿を見ている。あるいは窃  視しているというべきかも知れない。始点は宙に浮かんだカメラと  なって、部屋の中を自在に移動することができる。P35、l4~】というように、ある視点から見ているので、読み手である私たちは感情移入するというよりは、ある視点と同じように介入せずに観察するように読む。刺激が少なく、ぼんやりとした濃いような薄いような都会の真夜中。刺激のない話しではないんだけれど、あまりリアルではなく、深夜の都会の話なのに生々しさがない。ある意味、なんでもない話なんだけれども、出てくる登場人物はみんな意味深で、すべてを見せずに話は終わる。謎は謎のまま。とても好きな一冊だった。
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4062125366
No.258:
(4pt)

マトリックスのような・・・

私は村上春樹の作品が非常に好きで、高校時代から読み続けているのだが、今回のこのアフターダークという作品は少し違った雰囲気を感じた。今までの彼の書き方はやや抽象的な面も多かったのだが、これは風景描写が非常にこと細かく書かれている。そしてもうひとつ新たな特徴として時刻の表示であろう。映画『マトリックス』と『24』の両方の特徴を少しずつかいつまんでいるような感じとも取れた。話の内容としては、ねじまき鳥クロニクルのような暴力的な部分がほんのわずかに出てくるぐらいで、全体的には爽やかで、読み終えたときには前向きな気分になれた。いきなり「ねじまき鳥クロニクル」や「ハードボイルドワンダーランド」などの長編は読みにくいという人には、村上春樹の入門編として読みやすいと思う。
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
4062125366
No.257:
(4pt)

謎は謎のままで

良くも悪くも、これまでの村上春樹さんの作品とはちょっと違う印象を持ちました。文体によるのでしょうが、これまでの作品が一人称によって描かれ、そのため読者もその物語を直に体験しているように感じられるのに対し、この作品では物語に間を置いて眺めている様に感じられました。しかし物語そのものの質は高く、間を置いて眺めているにもかかわらず、その物語に強くひきこまれているような、不思議な感覚でした。この作品では多くの出来事が謎に包まれています。これは何なんだ? 象徴なのか? 現実なのか? そういう不思議な出来事が、結局解明されないままに物語は幕をひきます。でもそれで良いのだと思わせる説得力があります。色々なことが不思議だったし、何も解決していないけれど、でも希望はあるし人生は続いていくのだ、と思いました。個人的には、春樹さんの小説の中ではかなり好き、という方ではなかったのですが、それでも余韻が随分長いこと自分の中にとどまっていたような気がします。
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
4062125366
No.256:
(5pt)

文学界4月号は要チェック!

村上春樹さんの約20ページのロングインタビューが文学界4月号に載っています。アフターダークに関する話が多いです。この本を気に入った方は必読でしょう。
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
4062125366
No.255:
(4pt)

近くに来た村上春樹

風の歌を聴けから読んでいますが、何度も読み返しているのは世界の終わりとハードボイルドワンダーランド。今回のAFは自分のすぐ隣・自身の中に起きている/起きることだと思え、ずいぶんと私自身に近づいてきたなと思いました。反面、遠くで起きている出来事に憧れて読む私も居るので、今回それは遠ざけられた気がします。いずれにせよ、もう一度読み返すと思います。もう少し暑くなったらですが。 乱文申し訳ありません。
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
4062125366
No.254:
(5pt)

闇のあとには光がくるさ

 本作の最大の特徴は文章内に読者の視点を作り出したことではないだろうか?人を通して語られるのではなく、事実のみを述べる。まるで本を読みながら映画を見ているような感覚が得られた。とはいえ今までのスタイルが失われてしまったわけではない。登場人物たちの会話は面白いし、静かな描写も好きだ。マリが姉のエリのベッドにもぐりこみ眠るシーンは「救い」を感じた 主人公が固定されるわけではなく、さまざまな視点から描かれた点も、今までになかった特徴だろう。 村上春樹はこれからどのような作品を生み出していくのだろうか?
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
4062125366
No.253:
(3pt)

存在、他者、権力

強い「うねり」のようなものを感じた。自分ではどうしようもない世界(自分とは、読者でもあり、登場人物ででもある、いろいろなものを代入してほしい)、手が届かない世界、村上春樹が、様々な作品で描いたことだ。僕はこの作品で、作者の強いあきらめを感じた。「諦め」とは、放棄ではなく、様々な読み方をしてほしい、自分の考えをぶつけるだけではく、文章に汎用性を持たせたいという作者の意志だ。これは、村上春樹の作品では多く見受けられる。暗喩も、その一部であり、作品中にでてくる様々な、命題もその一部だ。文章、ひいては作品が抽象化されているということだ。三者的な、視点で、ある時は、その視点が語り、ある時は、読者と同調し、今までの作品と違った。でも、結局、読者(我々)は、登場人物に対して、見ているだけで、何もできなかった。その点に於いても、客観性、抽象性は保たれ、成功したと僕は思う。最後に一言。僕は初めて村上春樹を読む人は「ノルウェーの森」を読むことをおすすめします。頭が、相当切れる人以外は、一発目にこの作品を読むと、多分つまらなく感じるでしょう。
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
4062125366
No.252:
(4pt)

上下巻ぐらいの厚さがあったならば・・・

「私たち」という視点としてのみの存在を軸に据え、無関係だった人たちが、ある夜にバーで出会い、それぞれの人物たちの夜明けまでを、完結した文章で、描かれた作品。文体は、今までと似通っているようで、少し違う気がする。文体がより完結的になり、曖昧さを許さない、論理的かつ濃密な文章の連続。もちろん、会話ではある程度の曖昧さはあるが。アフターダーク、と名付けられた本書には、一貫したテーマがあるのかもしれない。しかし、それを読み取るのはできませんでした。あくまで私の考えとして推測するのならば、混沌に満ちた社会で生きる精神体の危うさ、希望を描かれた作品ではないかと思う。私は村上春樹さんの小説をそれほどたくさん読んだことがないので、氏の新境地だとかそういうことはわかりませんので省いて、結論としては、消化不良が残った作品でした。村上春樹さんを読み始めようと思っている方には、本書から読み始めることをお勧めしません。
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
4062125366
No.251:
(4pt)

闇、というもの

~~この本を読み終わってから1ヶ月後、ファミレスで夜を明かすことになった。何より怖かったのは、ファミレスを目指して夜道を歩いているとき。偶然携帯を持っていなかった。誰もいないのはわかっているのに、だからこそ誰かが現れることを恐れた。自分が誰にも守られていないことをはっきり意識した。情けないくらい怖かった。「人にはそれ~~ぞれの戦場がある」「思い出を燃料に生きている」「楽器を演奏するのは空を飛ぶことの次に楽しい」こんな立派な台詞には出会えなかったけど、その十数分、わたしも闇をくぐり抜けたのだと思う。切実な小説だ。~~
アフターダークAmazon書評・レビュー:アフターダークより
4062125366

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