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凶鳥の如き忌むもの
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凶鳥の如き忌むものの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.58pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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人間消失の原因は怪異か?それとも人の仕業か?が、わからないままお話が進むので、 独特の不気味さが終盤まで続き大変良いです。 他のレビューでも書かれていますが、巫女が拝殿から姿を消した条件の検証や 内側にいながら外側にある閂をかける検証(謎の解明には採用されず)など、 このくだり要る??と言う部分が多いのが残念。 加えて1巻の時と同様に建物の構造が特殊な分、 文字を重ねて丁寧に説明してくれていますが、かえってその部分は目が滑ってしまうのも重ねて残念。 (文庫版には見取り図がついているようですが・・・) それを除けば割とテンポ良く話は進み、残り1/3からは休む間もなく読めてしまいました。 個人的には次々と居なくなる人や、過去の事件などが霞んでしまうほど 代々の巫女が行った儀式そのものが一番ホラーでした。 | ||||
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面白かったけど、島や建物の構造や位置関係が分かりにくかった。全体図が欲しかった。 | ||||
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前作に続いて読みました。 ラストは「なるほどー」とため息の出る結末で、面白かったのですが、やはり、長い! ぶっちゃけ、登場人物みんなで集まって推理(というか議論?)している場面は飽きてしまい、ぱらぱらーっと流し読みしてしまいました。それでも楽しめましたが笑 | ||||
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(注)読んで無い方には少しネタバレになると思うので読むのは控えてください。 本作品は、怪奇冒険譚として雰囲気や臨場感を楽しむには、まとまった素晴らしい作品だと思うのですが 推理探偵小説として読むとトリックがあまりにも現実離れしてる気がします・・・ 事件状況から試行錯誤していき行きついた結論が一番「おいおい・・・」なトンデモトリックになるのが どうしても腑に落ちません わざわざそれやるくらいなら否定された仮説のがよっぽど信憑性と実用性があるような、凄いウルトラCを決めるので 「うーん」となる人は私以外にもいる筈です まぁそういう作品という事であれば、いちいちイチャモンつけてるだけ野暮なので何時もなら星4つけます。 (やっぱ三津田信三さんはミステリー成分よりホラー成分が多い方が個人的に説得力あって引きこまれる気がします) しかし、この作品の少し矛盾があるから星3です (読んで無い人にはネタバレになるので注意) 鳥人の儀式は、巫女が生きて生還する事で初めて意味があるのに 作中のようなトリックだと・・・生還は不能じゃないでしょうか? そもそも、失敗が目的なら崖から飛び込んで身投げした方が手っ取り早くないですか? 大前提が・・・崩壊してる気がします。 いやでも私がメンドクサイのでそれが気にならなければとても優れた作品です 近頃のオチぶん投げ作品とは違いきちんと全部片づけてます。 そんな感じです。 | ||||
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「凶鳥〜」は、脱出不可能な密室から、人一人消えてしまうという、密室トリックがメインの作品。 大胆な密室トリックで、密室物に一つの足跡を残した作品とも言えるが、他の方も言っているように、途中で「アレかな?」と想像がついて、謎解きがあって、「やっぱりアレだった」と、思った通りの展開で、驚愕度は低い。 それに何より、文体がこなれていないせいか、読む進むのにものすごく忍耐が要る。通常の推理小説であれば、3〜5日ぐらいで読んでしまうが、この小説を読破するのに、1週間以上かかってしまった。 著者の「水魑の如き〜」とか「首無しの如き〜」は、ぐいぐいと物語の中に引き込まれて読んだのに、この落差はいった何なのだろうか? ひょっとして「三津田信三」という作家は、二人いるのか? | ||||
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十八年ぶりに鳥坏島で行われる“鳥人の儀”。 前回の儀式では、島に行った八名のうち、儀式を 行う巫女を含め、七名が行方不明となっていた。 そして今回も、巫女の朱音が、密室 状態の拝殿から、姿を消してしまい……。 〈密室からの人間消失〉がテーマの本作。 特に「第十章 人間消失の分類と方法」では、現場となった拝殿と消えた巫女を、 それぞれ「場」と「駒」に抽象化した上で、想定できる全ての可能性を検討していく 緻密な議論が行われています。 ただ、いかんせん、本作の真相自体は、結構多くの読者が、直感的に思い浮かべる ものだと思うので、それが判明した際に、若干拍子抜けに感じてしまうのが残念です (「宗教儀式」、「影禿鷲」、「消失」といったキーワードから類推できますよね)。 | ||||
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驚愕のラスト、脱出不可能な空間からの人間消失の謎が明らかになる。 で、その回答なのだが、ハゲワシによってわずか数十分で、成人女性の遺体が骨だけになるって無理がないか。エグイ話で恐縮だが、内臓の一部くらいは残るだろう。 いやこれ、あくまで小説なんですけど。 こうした疑問に応えるように「鳥葬では15分ほどで骨だけになる」との補足説明が入っているものの、それはあくまでそうなるように適切な処理を施した状態(ようするにバラバラ)での話であって、関節をはずしたくらいじゃどうなのかなあ。 これまで森博嗣の「屋敷が丸ごと回転しちゃったトリック」とか、島田荘司の「事件現場が実は日本じゃなくて海外だった」とかとんでもない「回答」には慣れていたが、さすがにこれは納得できなかった。 | ||||
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民俗学的怪奇譚と本格ミステリ味の融合を持ち味とする作者の特徴が良く出た作品。時代は戦争直後、舞台は瀬戸内の漁村。この時代設定に伝奇ロマンを活かそうとする意図が感じられる。海岸から少し離れた島に守護神社があり、そこでは代々の巫女によって秘儀が行なわれる。この秘儀が物語の中心である。 前半は鳥を絡めた島の妖異性と巫女の秘儀が語られる。特に18年前、当時の巫女が秘儀を行なった際、立会人を含めて巫女の子供を除いた全員が行方不明となる事件が聞かせ所である。生き残った子供が現在の巫女である。巫女は18年振りに秘儀を行なおうとする。怪奇譚収集家で探偵役を務める主人公は立会人となる事を請われる。前半は、民俗学や宗教、海難等に基づいた怪奇譚が中心なので、もっとオドロオドロしい描写であっても良かったのではないか。主人公の性格と共にアッサリし過ぎている感がある。もっとも、主人公は合理主義者に設定されているのだが。後半、主人公の目の前で密室状態での拝殿の中で秘儀中の巫女が消失すると言う事件が起こる。ここからは本格ミステリの路線を進む。主人公の合理主義が活きるのだが、ここでも事件の特異性、妖異性の書き込みが淡白のような気がする。 巻末の参考文献にあるように、作者が民俗学を勉強している事は明らかなのだが、その学究肌が邪魔をして、ストーリー展開や結末の理が勝ち過ぎている気がする。もっと題名にふさわしく、禍々しい怪異性に満ちた物語にした方が魅力が増したのではないか。 | ||||
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民俗学的怪奇譚と本格ミステリ味の融合を持ち味とする作者の特徴が良く出た作品。時代は戦争直後、舞台は瀬戸内の漁村。この時代設定に伝奇ロマンを活かそうとする意図が感じられる。海岸から少し離れた島に守護神社があり、そこでは代々の巫女によって秘儀が行なわれる。この秘儀が物語の中心である。 前半は鳥を絡めた島の妖異性と巫女の秘儀が語られる。特に18年前、当時の巫女が秘儀を行なった際、立会人を含めて巫女の子供を除いた全員が行方不明となる事件が聞かせ所である。生き残った子供が現在の巫女である。巫女は18年振りに秘儀を行なおうとする。怪奇譚収集家で探偵役を務める主人公は立会人となる事を請われる。前半は、民俗学や宗教、海難等に基づいた怪奇譚が中心なので、もっとオドロオドロしい描写であっても良かったのではないか。主人公の性格と共にアッサリし過ぎている感がある。もっとも、主人公は合理主義者に設定されているのだが。後半、主人公の目の前で密室状態での拝殿の中で秘儀中の巫女が消失すると言う事件が起こる。ここからは本格ミステリの路線を進む。主人公の合理主義が活きるのだが、ここでも事件の特異性、妖異性の書き込みが淡白のような気がする。 巻末の参考文献にあるように、作者が民俗学を勉強している事は明らかなのだが、その学究肌が邪魔をして、ストーリー展開や結末の理が勝ち過ぎている気がする。もっと題名にふさわしく、禍々しい怪異性に満ちた物語にした方が魅力が増したのではないか。 | ||||
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