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この闇と光
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この闇と光の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全75件 41~60 3/4ページ
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作品そのものは耽美なゴシックミステリであり、文章も読みやすくて美しい。ラストも歪んだ美しさがあってとても良い。 閉鎖的な愛情は耽美主義の絶対条件である。 問題は、裏表紙のあらすじにある「衝撃の結末」と言う言葉だ。 この文言のせいで、あれこれ余計な事を考えてしまい、私は途中まで読んだところで結末を予測してしまった。これでは、丹念に作り込まれた耽美な結末が台無しではないか。 重ねて言うが作品そのものは素晴らしかった。極上の耽美小説であった。これから作者の他の本も読んで見るつもりである。 予測可能なラストだと低評価しているレビュアーがいるが、それは作品の問題でなく「衝撃の結末」と言う無粋な文言のせいである。 「これから脅かしますよ」と言ってから脅かされて、驚く人が何処にいるであろうか。 映画の予告にも度々見られるが、こういう宣伝文句はもう止めて欲しいと切に願う。 | ||||
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美しい物語。 冒頭から盲目の王女の小さな世界の描写がずっと続くので心が苦しく切なくなり吐き気を感じて読むのを途中で止めようとしたんですが随所に散りばめられた違和感がどういった結末へとつながるのか気になってしかたがありませんでした。 中盤になると急展開。まさかの驚愕の事実に声がでました。そして最後は男性には少し納得のいかない結末となりましたが女性ならではの感性で表現された美しい?ミステリー小説でした。 | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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タイトル通りです。 まったくおもしろさを感じませんでした。 売り文句に「予想外の結末」、とありましたが、だいたいの想像内でした。 この売り文句を考えた人は読書量が少ないのでは・・・? 最後まで読んでも、ふーん、、、で?という感じでした。 すっきりしない展開でした。 でも初めの方の世界観というか中世ヨーロッパ的な雰囲気は素敵でした。 | ||||
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直木賞候補作。 早世した作家の作品。 よく分からない描写に続く、ある程度予想された展開に、もしかしたらどんでん返しのつもりかもしれないのだが結局何が何だか分からない結末。 「この小説の結末は決して誰にも話さないでください」たって、これ、結末あるのか? まあひたすらな西洋崇拝だけが目立つ作品で、いかにも皆川博子が褒めそうで、かつ角川からデビューしたのが納得できる面妖な小説である。 どうオチをつけたらいいのか分からなかった観がある。 | ||||
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前半は、谷山浩子の「王国」ないし「鳥籠姫」を髣髴とさせるメルヘン調のおもむき。しかし、ただ甘いだけではなく、不安やら緊迫感も漂っています。 それが、帯にも書かれている「どんでん返し」を経て、思いがけない展開を見せます。後半部の緊密な文体は、どこかたどたどしい(語り手の年齢と、置かれた立場を考えれば当然ですが)前半の文体とあざやかな対象をなし、作者の手腕を証し立てています。 上質のミステリであることは間違いありません。ただ私は、それだけではない、と感じました。純文学とかファンタジーの名作が、さまざまな形で扱ってきたテーマを、この小説は見事に変奏しています。それは文学(および芸術)にとって根源的なテーマのひとつなのですが、はっきり書くとネタバレになりかねぬので、じつは困っています。アーサー・C・クラークのあの有名な作品のタイトル、ただし「2001年 宇宙の旅」じゃないほう、という言い方でよろしいでしょうか。ミステリのレビューなのだから、これくらいの謎かけはいいですよね。 私は皆川博子さん経由でたどりついたのですが、もっと早くこの作者を知っていればと悔やみました(多くの作品が品切れか絶版になっているようなので)。とりあえず入手可能なほかの作品を読んでみるつもりです。 | ||||
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たとえば谷山浩子の、「鳥籠姫」「王国」さらには「仇」といった歌に惹かれる方なら、きっと楽しめると思います。 前半部のゴシック・メルヘン調の世界観を、後半部でどう回収するか、という点がいちばんの見どころなのですが、そのやり方があまりにシンプルにして的確なので、かるく唸ってしまうわけですね。 しかもこれは、たんなるミステリー、ないし奇譚に留まらず、かなり普遍性をもったお話だとも思うのです。だれにとっても、大なり小なり、幼い日々とはどこかしら童話めいたものではないでしょうか? この作品を「入門編」といったら亡き作者に失礼ですけれど、これで服部まゆみさんに魅了されたら、『一八八八 切り裂きジャック』が、同じ角川文庫から新装版として出ています。ただしこちらは、面白いのは請け合いですが、分厚いうえに、ややグロテスク趣味が前面に出ていることもあり、『この闇と光』ほど読みやすいとはいえません。 | ||||
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ミステリーなのか?ホラーなのか?とよくわからないまま読み進めましたがこれがいわゆる耽美小説というものなのかな。 盲目の王女・レイア姫と父である王様、二人を軸にした話が中盤まで続き、主人公が盲目であるがゆえに語られる世界はとにかく狭く、正直に言うと中盤まではやや退屈でした。 しかし中盤からは今までの世界がひっくり返されるような事実が明かされ、嘘でしょ!?と驚かされます。うーん、この展開はさすがに予想していなかった。 ミステリー色が強いですがかといってトリックが精巧かというとそんなことはなくぶっちゃけ穴だらけなのでやはりこれは耽美小説なのでしょう。とにかく文章が綺麗です。耽美小説にありがちなごてごてした読みにくい文章でもなく、スッと入ってキラキラした世界の余韻を残す文章が魅力的でした。 ストックホルム症候群の一例を見たような気にさせるラストが印象的。綺麗な場所で育った生き物は綺麗な場所でしか生きられないんだなぁ。 | ||||
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ある書店でこの本が特集の中に組まれていたので、気になって購入しました。 率直な感想を申し上げますと、凡庸な言葉しか出てきませんが、これは本当に面白い作品でした。 私の好きな本の中で1、2位を争うほど大好きになりました。 惹きつけられる文章に舞台背景、そしてただただラストに向けては驚愕し、同時にこうなっていたのかと感服致しました。 本の耽美的な設定に本当に酔いしれました。 酔いに酔いしれて、読後の満足感もこの上ないほどでした。 気になる方は買って損は無いです。 むしろ得しかありません!!! そして、この本を読む機会を与えてくれた本屋に本当に感謝です。 | ||||
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ほとんど絶版なんですよね。 ぜひ全集を出していただきたいです。 | ||||
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耽美な世界とゴシックミステリーの融合は素晴らしい。 後半から色々などんでん返しがあり、登場人物たちの思いが綿密に組み込まれている。 耽美と一括りにするには言葉に尽くせないほど、この本では様々な音楽や絵画や物語などの甘美で優美な世界観を味わえる。 物語と現世が入り交じった、正に闇と光で出来た作品。 読み返しても、またいくつもの違った視点で耽読できます。 | ||||
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耽美な作品です あまり書くとストーリーの楽しみがなくなってしまうので、あまり書きませんがこの、近年でこんなにも耽美な作品に出会えるとは思いませんでした きっとミステリーとしては傑作だろうけど、フェイバリット作品だとは期待してなかったのですが嬉しい誤算でした 勿論ミステリーとしても、そして耽美を欲する女性にオススメします 少女のような気持ちに戻れました 本当に美しい物語です | ||||
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角フェス2014「もう一度読みたい1位」と知り購入。 まさしく何度でも読みたくなる珠玉のミステリ。 著者の耽美的世界を堪能しました。 惜しむらくは著者が早逝してしまっていること…。 だからこそこの作品が再版され出逢えたことに感謝! 「ネタバレ厳禁」「幻の傑作」とある帯の言葉に偽りなし! | ||||
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この本に偶然巡り合えて本当に良かったです。 レイア姫の別荘での暮らしを、純粋な気持ちで読んでいた私は、物語の中盤で全く別世界に突如追いやられた感じでした。 これから読んでみようと思っている方は、ネタバレなどを見ないで、純粋な気持ちで読んでみてください。 | ||||
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最初の挿話?『レイア 1』に文学的な価値、香気を感じました。 「失脚した王とともに、小さな別荘に幽閉されている盲目の姫君・レイア。優しい父と侍女のダフネ、そして父が語り聞かせてくれる美しい物語…」 (カバーより引用)。 しかしその後の展開についていけない感覚もあり素直におすすめは出来ません。読後感も必ずしも良くないです。 | ||||
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絶版になって最も残念な作品のひとつ。 一度うっかり紛失してしまい、再度購入しようとしたら絶版になっていたので仕方なく中古で求めました。手に入らなかったらどうしようかと思った! 服部さんの本はいくつか読みましたが、最初に読んだのがこちらでした。 初めて読んだ時からお気に入りで、以来何度も読み返していますが何度読んでも初めて読んだときの面白さが色あせない。 主人公、レイアは盲目の王女。優しい父と誕生日に父が連れてきた犬のダークと離宮で暮らす。 目は見えないけれど父の朗読する物語を読んだり、中庭でピクニックをしたり、穏やかな時間を過ごす。 世界は幼いレイアの視点で描かれ、「おとうさま」や物語、音楽に触れて成長する様子が綴られる。 大好きな父と過ごす光輝く日々と、対照的に描かれるのが意地悪な召使のダフネ。 レイアが成長するに連れ、愛する父への愛情は深くなり、物語を読み知識を得る喜びが大きくなっていくにつれ、穏やかに完結していたレイアを取り巻く世界の殻が少しずつ剥がれていく様に軋み始める。 どんでん返し&耽美がお好きな方にはオススメ。 こんなに素晴らしい作家なのになぜ新刊が出ないんだろう・・・と思っていたら、2007年にお亡くなりになられたんですね。ここのレビューで知りました。悲しい・・・ | ||||
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『この闇と光』は、銅版画家としてフランスの賞を受賞したという異色の経歴を持つ小説家、服部 まゆみの小説だ。図書館で借りるとき、ジュニア小説の棚にあったので驚いたのだが、たしかに 本書の冒頭「レイア1」は、子供が胸踊るようなファンタジックでいて欧州趣味の漂う世界観だ。 何かの事情によって囚われての身になっている盲目の王妃の少女レイアは、身の回りの世話 をする「ダニフ」という女に命の危険を感じながら、「父」だけを頼りにして暮らしている。前半は、 この盲目の少女がなぜ囚われているのかという謎と、そしてこのけなげな娘と、彼女が一心に 信頼を寄せる父親との、健全のようでいてちょっとアブノーマルな雰囲気も漂っている親子関係 が、読者の興味をそそる。 詳しくはもちろん本書をあたってみてもらいたいが、中盤に急転直下で状況がガラリと反転し、 読者はあるどんでん返しをくらうことになる。ただ、この手のトリックはわりと「ありがち」なのであ る。それよりも、やはりこの小説のキモは、アブノーマルな関係性に集約される。 読みながら、「え!これって今流行ってる×の娘じゃん」と思ったが、それをここで書いたらほとんど 書いてしまっているようなものなので書けない。また、これは単純な疑問なのだけれど、盲目であ ろうと、あれが実はそれだったということを、本人は自認できないのだろうかとか、あぁ、これも書け ない。と、いろいろボカしながらレビューを書いていても埒が明かないので、ここらへんで閉じようと 思う。 | ||||
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