■スポンサードリンク
この闇と光
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
この闇と光の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全54件 1~20 1/3ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
おそらく本書は、この手の「作品世界の前提が、途中からガラガラと崩れていく」系の作品としては、古典の一つなのだろう。 しかし、古典というものは「パイオニア」であり、道を創る者でもある。 なので、後の時代には「整備されて通りやすくなった道」を、器用に通過していく追随者が現れる。 そうした者たちの「小器用」な通行に慣れ親しんだ後代の目からすると、時に古典というものは、物足りなく、そして陳腐なものに見えてしまうことがあるのだ。 本当は、そのパイオニアの掌の上で踊っているに過ぎないのだが。 本書もまた、そうした「掌の上の猿」にとっては、いささか物足りない部分があるのではないかと思われる。 最後の「謎解き」に相当する部分が、妙に唐突というか、投げやりな印象を感じてしまうのである。 だが、繰り返すがその「物足りなさ」は、後代の人間が「後知恵」で作品を見ているからであることを、忘れてはなるまい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
世界がひっくり返ってから驚きの連続!美しいもので溢れた世界で暮らすお姫さま、レイア姫…。お姫さまは情報が制限されているからこそ最上の美を想像できる。世界を自分の中で創りあげることができる。 誰かにとって神や世界そのものになれたとしたら…という少し危ない想像を膨らませてしまった。でも小さな子どもにとっての親は神であり世界そのものになりうるし、身近に神の力を持つ人はたくさんいるなぁ。 美しいものに惹かれる人たちが組み上げた夢の世界を覗けて最高だった。 終わりかたも淡くてふんわりした陶酔を残してくれる。全てを語らないのでこの物語の世界の続きを私の中で創り上げることが許されている。美と想像の力を感じた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読了して色々考えたけど、この作者は澁澤龍彦みたいなのが好きなんだろうな、ぐらいしか思い浮かばなかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
面白かったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
手元におきたい本。 世界はこのようなものであって欲しい。 世界は選ぶものであるということを 改めて感じた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
閉じた世界、伏線、どんでん返しが好きな人には刺さるかも!!! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
【ネタバレ注意】 BLオチすごく良かった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
服部まゆみさんの作品は初めて読みました。 いろいろなレビューがあると思うけど、1章の雰囲気づくり、世界観、それによる物語への没入感は、ちょっと最近では経験した記憶がないほどの貴重な読書体験だった。 こんな作家がいたんだな、と驚き、そして早逝していたことを知り、新作が読めないのは少し残念な気持ちになった。 1章だけでも是非読んでほしいと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読み始めは、中世のヨーロッパの話かと思わせ、ある時点からクエスチョン?ピーターラビットのCDの話が出て来たところで、いつの時代の話か混乱してくる。 前半の登場人物は囚われの身の美しいレイア姫と父王様、そして意地悪な召使いダフネだけ、それも目が見えない姫の視点で話が進んで行くので、全体像が掴みにくい。 そして後半はじめ、読者は今までの話を根底からひっくり返される。 どんどん新事実がわかって行き、姫と私たちはたくさんのことでだまされていた事がわかる。 これは推理小説の謎解きの比ではない。 こんなストーリーをよく考えたものだと感服!二回読むと、色々なところで伏線を張っていたんだなと思う。 面白くないとはとてもいえない作品。 面白かったとも言いたくない。どこかダークで官能的な匂いを漂わせたファンタジーだろうか? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
"父はよく私を『光の娘』と呼んだ。輝くように美しいと。『美しい』とは『綺麗』ということだ。『花のように綺麗だ』とも言う。でもダフネは違う。"1998年発刊の本書は直木賞候補にもなった虚構と現実が混じり合うゴシックミステリ。 個人的には、ドンデン返し的なミステリに最近はまっている事から本書についても手にとりました。 さて、そんな本書は森の奥深くに囚われた幼い盲目の"王女"レイアが優しい国王、そして意地悪な継母ダフネに囲まれながら成長していくのですが。その生活が突然終わりを迎えた所から【章ごとに新しい事実が明らかになっていく】のですが。 個人的には著者のはっきりとした美意識というか耽美的な雰囲気がとにかく漂っている本書。好き嫌いはわかれるだろうな。と思いつつ。私は割と好みというか、作中で紹介される文学作品やクラシカルな画家たちの嗜好があっていた事もあり楽しませていただきました。 またミステリとしては、いわゆる殺人が起きたりする作品ではないのですが。それでも中盤からの章ごとに意外な事実が次々に明らかになっていく展開は小気味よく、面白くて一気読みしてしまいました。 ドンデン返しミステリが好きな人。また耽美的な世界観のある本が好きな人にオススメ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まず最初に全体評価をすると、物語として非常に上手く出来ていると思う。構想がすばらしい。しかしこれはミステリーとして読むべきではない。作者もおそらくミステリーとして書いたのではないのではないか。 ちなみに雰囲気などに関しては他のレビューにお任せするが、個人的にはそれほど耽美耽美はしていないと思う。 特に言及しておきたいというのは次の点。 物語に仕組まれた誤認は(中には「意味がなく無駄に趣味に走っている」と感じるレビュアーもいるようだが)、物語上無くてはならなかった要素だということ。それはラストシーンからも明らかに推察されてしかるべきだし、それこそが物語の根幹だろうと考えられる。 その誤認が担う意味とは、主人公にとって「彼」が、世界や自己像さえ現実とは無関係に歪ませ決定することが出来る、絶対的な支配力を持った「神」のような存在だったと示すことだ。 そして支配されている人間にとっては「光」としか認識出来なかった(そう誘導されていた)「神」から解放された後から結末までにも、ただの謎解きではない意味がある。主人公が「現実」を知り、自由になった自己をもって改めて捉え直せたと思った「神」。それはもはや主人公にとって「神」ではなく「人間」に失墜した存在になったと思われた。 しかしいざ対決してみれば「彼」は「光」だけでなく想像を超える「闇」を併せ持つ複雑さしたたかさを備えており、主人公は「彼」を捉えることが出来なかった。それはまだ「彼」が「神」として主人公を支配し続けていることを意味しているのだ。 物語の中でも神についての伏線があり、それが最後で見事に花開いている。 ただの耽美小説やミステリー小説として読まれるのはあまりにも惜しいのではないか、と思う。 ちなみにこのような話において犯人の意図を描くなどはもちろん論外だ。読者として気になるのは理解するが、徹底した主人公目線によって作り出した「神」を、読者に向かってわざわざ人間におとして見せるのは興ざめというものだろう。 まあ分かっている方は分かっていると思うので、こういうレビューも興ざめですが…。ほかのレビューを見て批判が的外れではないか?と危惧したので筆をとりました。 ついでに言うと評価が★5ではないのは、純粋に好みの問題です。完成度には文句なし。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
驚いた!と書かれているレビューがあったが、それを前提に読んでいると途中で何となく展開が読めてしまった。 ただ、それを抜きにしても面白かった。 2回目に読んだらまた印象が変わりそう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
途中から世界観が180度変わりました。結末を分かったうえでもう一度読みたくなる作品です。 面白さももちろんですが、何よりこの小説の文章から伝わってくる空気感がとても綺麗で心地が良かったです。 切なくて虚しい感じもするけれど、ノスタルジックで美しい作品だと私は思います。 何度も読み返してしまう作品の1つとなりました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
盲目の幼い姫レイア。屋敷の2階に閉じ込められている。接する人間は父王と、世話をするダフネと言う冷酷な女だけ。初手に思い出したのはブラッドベリの「びっくり箱」(この印象は1部間違っていなかった)。ネタバレになるのでその先は言わない。「レイア1」では、幼い子供が語り手なのに口調が大人びすぎている(これも意図された事だと後から判明する)。盲目の姫を取り囲む美しいものだけの世界で、レイアはダフネによる恐怖に時折さらされながらも、おとうさまの運ぶ美しい贈り物と知識に育まれていく… | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
犯人はペドフィリアで、少年(少女)が成長して自分の好みから外れたから開放しただけのような気がする。 殺す勇気はなかっただけで。 だから、高校生になってしまった主人公は犯人からして脅威でしかないし、その後どうなったのか気になる。 美しくもなんともない、子供を誘拐して幼児期に洗脳し、ときに暴力をふるって(ダフネ)従わせる外道なのに、最後の章で魅力的に描かれているのが嫌だな。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
繊細で可愛らしいけど妖しい世界観と人物たち。 レイア、ダフネ、お父様。お城、城下、別荘、朗読テープ、読書、限られた空間。 表紙どおりの素敵ワールドが広がっています。 この表紙に惹かれた方ならば、きっとこの物語を楽しむことができます! 盲目の主人公を取り巻く環境を想像しながら進める読書は、まるで主人公同様に闇の中にいるようで、感覚がリンクしているかのような不思議さを感じました。 読み進めるほどに、この感覚は粋だなぁと物語に惚れ込んでいきました。 素敵な時間が過ごせてとても楽しかったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
その大どんでん返し最後まで詳細に語られることはなく、結構もやもやするのですが、それ含め楽しめました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この闇と光 この本は書店でおすすめされてたので何気なく買いました。 一言で言うとおもしろかったです。 この本を読む人は ネタバレ無し、予備知識無しで読むことを強くおすすめします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
独特の世界観。 『レイアⅡ』でいろんな事が覆されて、思わず『えっ』って声が出ました。 面白かったんだけど、結末が読者に委ねるみたいな曖昧な終わり方でモヤモヤします。 できれば納得のいく改訂版を出版してほしいけど、作者が亡くなられているのを知り、とても残念です。⤵ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いわゆる叙述トリックものだが、そこまでガッツリミステリーではない。 ただ、文章や物語全体の構造が巧みなので、軽く読み進めていけるのはありがたい。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!