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五十万年の死角
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【この小説が収録されている参考書籍】
五十万年の死角の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.92pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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真珠湾の緒戦間もない頃の中国。戦況が刻々と変わっていくどさくさの最中、人類のかけがえのない遺産 北京原人の化石骨が消失する事件が起きる。軍属通訳の主人公は、軍の密命を帯びて北京原人の追跡に乗り出すのだった... 大戦がはじまろうとする中国を舞台に、様々な国の思惑が交差し、諜報合戦を繰り広げるという謀略ものだ。 残念ながら北京原人の重要性がピンとこないので、これをめぐっての諜報機関の暗躍にノリきれなさを感じてしまった。彼の地の人々の日常等、興味深く読み進めたが、ミステリ(もしくはエスピオナージ)としての面白さは今一つではあった。【乱歩賞】 | ||||
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■日下圭介『蝶たちは今・・・』 旅行先でとり違えたバッグの中の一通の手紙。不承不承ながら持ち主へ連絡をつけようとした主人公は、差出人も受取人もすでに故人であったという事実に直面する。 なし崩し的に調査を続ける主人公の前に、幻の女の影がちらついて、という謎が謎を呼ぶミステリだ。 ばらまかれた謎が拡散していく様は、偶然以外の何物でもないのだけれど、ギリギリのところでとどまって一応、筋は通っているように思う。なにか見落としてしまっているような気もするが、この筋道のつけ方が本作品の見所ということになるだろうか。 ただ、登場人物の役どころの変わり方や、決着のつけ方が唐突な印象があり、スカっとはいかないね。 ■伴野朗『五十万年の死角』 真珠湾の緒戦間もない頃の中国。戦況が刻々と変わっていくどさくさの最中、人類のかけがえのない遺産 北京原人の化石骨が消失する事件が起きる。軍属通訳の主人公は、軍の密命を帯びて北京原人の追跡に乗り出すのだった。 大戦がはじまろうとする中国を舞台に、様々な国の思惑が交差し、諜報合戦を繰り広げるという謀略ものだ。残念ながら北京原人の重要性がピンとこないので、これをめぐっての諜報機関の暗躍にノリきれなさを感じてしまった。 彼の地の人々の日常等、興味深く読み進めましたが、ミステリ(もしくはエスピオナージ)としての面白さは今一つだったかな。 | ||||
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日米開戦直後の中国を舞台とした国際謀略小説です。 外国を舞台にした国際謀略小説というジャンルは、日本の作家で 書いている人は少ないようです。 外国では、トム・クランシーやグレン・ミードといった作家が面白い作品を 書いているのに、もっと日本の作家にも書いて欲しいものです。 まあ、日本国内の『XX殺人事件』というのも否定はしませんが。 話が横道にそれました。 この作品は第22回の江戸川乱歩賞受賞作で、かなり古い作品ですが、 中国の詳細な描写など、なかなか良い雰囲気を出しています。 怪しげな特務機関とか、美しく、かつ冷酷非情な女性スパイの登場など、 読んでいてワクワクしてきます。 ただ、この作品の主題は、消失した北京原人の化石をめぐって日本軍や 特務機関、中国共産党、国民党などが入り乱れて争奪戦を繰り広げる、 というものですが、戦略的価値がある訳でも、財宝の在りかが隠されてる 訳でも無い、ただ単に学術的価値しかない北京原人の化石に、なぜそこ まで皆必死になるのか? 日米開戦直後なんだから、おまえらもっと他に やる事あるだろう、という根本的な疑問が残りました。 | ||||
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日米開戦直後の中国を舞台とした国際謀略小説です。 外国を舞台にした国際謀略小説というジャンルは、日本の作家で 書いている人は少ないようです。 外国では、トム・クランシーやグレン・ミードといった作家が面白い作品を 書いているのに、もっと日本の作家にも書いて欲しいものです。 まあ、日本国内の『XX殺人事件』というのも否定はしませんが。 話が横道にそれました。 この作品は第22回の江戸川乱歩賞受賞作で、かなり古い作品ですが、 中国の詳細な描写など、なかなか良い雰囲気を出しています。 怪しげな特務機関とか、美しく、かつ冷酷非情な女性スパイの登場など、 読んでいてワクワクしてきます。 ただ、この作品の主題は、消失した北京原人の化石をめぐって日本軍や 特務機関、中国共産党、国民党などが入り乱れて争奪戦を繰り広げる、 というものですが、戦略的価値がある訳でも、財宝の在りかが隠されてる 訳でも無い、ただ単に学術的価値しかない北京原人の化石に、なぜそこ まで皆必死になるのか? 日米開戦直後なんだから、おまえらもっと他に やる事あるだろう、という根本的な疑問が残りました。 | ||||
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行方不明になった北京原人の化石の捜索。それを出発点に、日本、中国を巡る争奪戦が開幕。日本といっても、中での勢力争いが繰り広げられ、中国は中国で、国民党、共産党入り乱れての争奪戦が繰り広げられる。それぞれの駆け引き、謀略戦はなかなか楽しい。話が広がって行く過程に、それほど無理がない、というのも良い点だと思う。 もっとも、気になる部分も当然ある。まず、北京原人消失事件というのは確かに歴史的な事件であるが、果たしてここまで大々的な話になるものなのだろうか? 世界的な品とは言え、数十人単位での殺し合いがされるほどに発展するものなのだろうか? という点。次に、これは舞台背景の説明も兼ねるものの、(特に前半)日中戦争の経緯紹介などがやや長く感じられた点。盧溝橋事件のエピソードなど、どこかの歴史の教科書から抜き出しただけ、という感じがしてならなかった。そして、これがもっとも気になったのだが、話の進展の仕方がご都合主義的に感じられるところ。頁数の関係もあるのだろが、飲食店などの聞きこみで重要人物が判明。すると、その店に「偶然」、その人物がいて…というような展開が多い。ちょっとその辺りが気になる。 後半に入ってからは盛りあがるのだが…。 | ||||
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行方不明になった北京原人の化石の捜索。それを出発点に、日本、中国を巡る争奪戦が開幕。日本といっても、中での勢力争いが繰り広げられ、中国は中国で、国民党、共産党入り乱れての争奪戦が繰り広げられる。それぞれの駆け引き、謀略戦はなかなか楽しい。話が広がって行く過程に、それほど無理がない、というのも良い点だと思う。 もっとも、気になる部分も当然ある。まず、北京原人消失事件というのは確かに歴史的な事件であるが、果たしてここまで大々的な話になるものなのだろうか? 世界的な品とは言え、数十人単位での殺し合いがされるほどに発展するものなのだろうか? という点。次に、これは舞台背景の説明も兼ねるものの、(特に前半)日中戦争の経緯紹介などがやや長く感じられた点。盧溝橋事件のエピソードなど、どこかの歴史の教科書から抜き出しただけ、という感じがしてならなかった。そして、これがもっとも気になったのだが、話の進展の仕方がご都合主義的に感じられるところ。頁数の関係もあるのだろが、飲食店などの聞きこみで重要人物が判明。すると、その店に「偶然」、その人物がいて…というような展開が多い。ちょっとその辺りが気になる。 後半に入ってからは盛りあがるのだが…。 | ||||
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