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五十万年の死角
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【この小説が収録されている参考書籍】
五十万年の死角の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.92pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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最初に読んだのが乱歩賞受賞した後で、それから伴野朗作品にはまってよく読んだ。 あの頃は新刊を知るのは新聞広告か書店の陳列しかなかったから。 学生で金がないので文庫や古本であさった記憶がある。 鄭和の航海を知ったのも伴野朗作品だった。 本作は北京原人の化石が行方不明になった実際の事件をもとに 国民党、共産党、関東軍の特務機関の三つ巴の中に軍属の通訳が謎解きにいどむ。 行方不明について現在も謎解きがなされているらしい。 | ||||
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北京原人の化石の盗難(紛失)という史実に歴史のIfを絡めた冒険ミステリーです。 過去の因縁話との関連などいささか作りこみすぎの感はありますが、登場人物たちは単純な善悪ではない立場と義理人情、個人の思いといろいろな要素に彩られた陰影に富んだキャラクターとして描かれています。 欠点のない作品とは言えないかもしれませんが、ミステリ好きなら今読んでも損はない作品だと思います。 | ||||
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Very nice | ||||
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伴野氏の江戸川乱歩賞受賞のデビュー作である。 ミステリーではなくて、サスペンス路線の第二次大戦下の中国大陸を舞台にした北京原人の化石を巡って各国の登場人物が入り乱れる国際謀略冒険サスペンス小説だ。 実際の史実を交えてスピーディーにストーリーが展開し、一気に読める娯楽作に仕上がっている。 | ||||
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真珠湾の緒戦間もない頃の中国。戦況が刻々と変わっていくどさくさの最中、人類のかけがえのない遺産 北京原人の化石骨が消失する事件が起きる。軍属通訳の主人公は、軍の密命を帯びて北京原人の追跡に乗り出すのだった... 大戦がはじまろうとする中国を舞台に、様々な国の思惑が交差し、諜報合戦を繰り広げるという謀略ものだ。 残念ながら北京原人の重要性がピンとこないので、これをめぐっての諜報機関の暗躍にノリきれなさを感じてしまった。彼の地の人々の日常等、興味深く読み進めたが、ミステリ(もしくはエスピオナージ)としての面白さは今一つではあった。【乱歩賞】 | ||||
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■日下圭介『蝶たちは今・・・』 旅行先でとり違えたバッグの中の一通の手紙。不承不承ながら持ち主へ連絡をつけようとした主人公は、差出人も受取人もすでに故人であったという事実に直面する。 なし崩し的に調査を続ける主人公の前に、幻の女の影がちらついて、という謎が謎を呼ぶミステリだ。 ばらまかれた謎が拡散していく様は、偶然以外の何物でもないのだけれど、ギリギリのところでとどまって一応、筋は通っているように思う。なにか見落としてしまっているような気もするが、この筋道のつけ方が本作品の見所ということになるだろうか。 ただ、登場人物の役どころの変わり方や、決着のつけ方が唐突な印象があり、スカっとはいかないね。 ■伴野朗『五十万年の死角』 真珠湾の緒戦間もない頃の中国。戦況が刻々と変わっていくどさくさの最中、人類のかけがえのない遺産 北京原人の化石骨が消失する事件が起きる。軍属通訳の主人公は、軍の密命を帯びて北京原人の追跡に乗り出すのだった。 大戦がはじまろうとする中国を舞台に、様々な国の思惑が交差し、諜報合戦を繰り広げるという謀略ものだ。残念ながら北京原人の重要性がピンとこないので、これをめぐっての諜報機関の暗躍にノリきれなさを感じてしまった。 彼の地の人々の日常等、興味深く読み進めましたが、ミステリ(もしくはエスピオナージ)としての面白さは今一つだったかな。 | ||||
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『蝶たちは今…』この作品は、乱歩賞最大の異色ホラーサスペンスです。物語のメインになるのは、ズバリ幽霊。 まず、普通のミステリーとは違い、物語の冒頭で犯人(殺人事件の犯人)が読者に明らかにされます。この犯人、自分が昔殺した被害者の「幽霊」から不気味な脅迫状を受け取っていたのです。 一方、バス旅行に出掛けた男子大学生2人が、車内で自分の荷物と他人の荷物を間違えてしまいます。相手の女性はある男性に手紙をしたためていたので、それを手掛かりに持ち主を訪ねると……男性は20年近く昔に、女性は3年前にそれぞれ死んでいた!! じゃあ、この手紙書いたのは誰!?という巻き込まれ型ミステリーです。探偵チームは男子大学生2人&ガールフレンドの看護士&蝶に詳しい学校の先生の計4人VS冒頭の殺人犯VS謎の幽霊、三つ巴の推理バトルになります。毎回レストランなどで犯人(読者も登場人物も誰か分かってる)をどうやって追い詰めようか、探偵グループが謀議(笑)していると、店に幽霊から電話が掛かってくるのがシュールに気味悪いです。 はっきり言って主人公達は全くの無関係なので、気にせずに日常生活を送ってれば良い(乱歩賞でこんな設定はまずない)ものの、暇つぶしにこの『蝶たちは今・幽霊事件』に首を突っ込んで、とんでもないことになってしまいます。 ラスト数ページの大どんでん返しと幽霊の正体に愕然((;゜д゜) | ||||
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中国を舞台にした、北京原人の化石を巡る壮大なサスペンス。登場人物の美しき女性スパイの描き方は何ともいえなく、見事の一言です。また、その他の人々の描写も良く、目に見えるようです。何ともいえない、余韻の残る見事な作品に、涙が出るほど感動いたしました。 | ||||
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他の本もどうやら2作品を1冊にしているようです。 が、本来は1冊のほうがよいように思えるのは 気のせいでしょうか? 2つの受賞作、 片方は意外性、もう片方は手に汗握る展開と、なかなかの推理要素。 前者の作品は恐怖感を覚えたりと気味悪さ、 そして欲をテーマとしています。 さまざまなものが抱く欲。 そして最後のほうに出てくる欲には 驚かされることでしょう。 でも、それを責める気には「なれない」はずです。 ある事情が絡んでいるのですから。 後者の作品は いわゆるサスペンスものですが 推理要素もたぶんに含まれていて 両方楽しむことができます。 主人公はとにかく危険に何度も見舞われます。 何度死に掛けたことか… 最後はどこか哀愁が漂っており、 相応の終え方をしています。 面白いですが 分冊がない文、疲労感を覚えるでしょう。 | ||||
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日米開戦直後の中国を舞台とした国際謀略小説です。 外国を舞台にした国際謀略小説というジャンルは、日本の作家で 書いている人は少ないようです。 外国では、トム・クランシーやグレン・ミードといった作家が面白い作品を 書いているのに、もっと日本の作家にも書いて欲しいものです。 まあ、日本国内の『XX殺人事件』というのも否定はしませんが。 話が横道にそれました。 この作品は第22回の江戸川乱歩賞受賞作で、かなり古い作品ですが、 中国の詳細な描写など、なかなか良い雰囲気を出しています。 怪しげな特務機関とか、美しく、かつ冷酷非情な女性スパイの登場など、 読んでいてワクワクしてきます。 ただ、この作品の主題は、消失した北京原人の化石をめぐって日本軍や 特務機関、中国共産党、国民党などが入り乱れて争奪戦を繰り広げる、 というものですが、戦略的価値がある訳でも、財宝の在りかが隠されてる 訳でも無い、ただ単に学術的価値しかない北京原人の化石に、なぜそこ まで皆必死になるのか? 日米開戦直後なんだから、おまえらもっと他に やる事あるだろう、という根本的な疑問が残りました。 | ||||
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日米開戦直後の中国を舞台とした国際謀略小説です。 外国を舞台にした国際謀略小説というジャンルは、日本の作家で 書いている人は少ないようです。 外国では、トム・クランシーやグレン・ミードといった作家が面白い作品を 書いているのに、もっと日本の作家にも書いて欲しいものです。 まあ、日本国内の『XX殺人事件』というのも否定はしませんが。 話が横道にそれました。 この作品は第22回の江戸川乱歩賞受賞作で、かなり古い作品ですが、 中国の詳細な描写など、なかなか良い雰囲気を出しています。 怪しげな特務機関とか、美しく、かつ冷酷非情な女性スパイの登場など、 読んでいてワクワクしてきます。 ただ、この作品の主題は、消失した北京原人の化石をめぐって日本軍や 特務機関、中国共産党、国民党などが入り乱れて争奪戦を繰り広げる、 というものですが、戦略的価値がある訳でも、財宝の在りかが隠されてる 訳でも無い、ただ単に学術的価値しかない北京原人の化石に、なぜそこ まで皆必死になるのか? 日米開戦直後なんだから、おまえらもっと他に やる事あるだろう、という根本的な疑問が残りました。 | ||||
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行方不明になった北京原人の化石の捜索。それを出発点に、日本、中国を巡る争奪戦が開幕。日本といっても、中での勢力争いが繰り広げられ、中国は中国で、国民党、共産党入り乱れての争奪戦が繰り広げられる。それぞれの駆け引き、謀略戦はなかなか楽しい。話が広がって行く過程に、それほど無理がない、というのも良い点だと思う。 もっとも、気になる部分も当然ある。まず、北京原人消失事件というのは確かに歴史的な事件であるが、果たしてここまで大々的な話になるものなのだろうか? 世界的な品とは言え、数十人単位での殺し合いがされるほどに発展するものなのだろうか? という点。次に、これは舞台背景の説明も兼ねるものの、(特に前半)日中戦争の経緯紹介などがやや長く感じられた点。盧溝橋事件のエピソードなど、どこかの歴史の教科書から抜き出しただけ、という感じがしてならなかった。そして、これがもっとも気になったのだが、話の進展の仕方がご都合主義的に感じられるところ。頁数の関係もあるのだろが、飲食店などの聞きこみで重要人物が判明。すると、その店に「偶然」、その人物がいて…というような展開が多い。ちょっとその辺りが気になる。 後半に入ってからは盛りあがるのだが…。 | ||||
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行方不明になった北京原人の化石の捜索。それを出発点に、日本、中国を巡る争奪戦が開幕。日本といっても、中での勢力争いが繰り広げられ、中国は中国で、国民党、共産党入り乱れての争奪戦が繰り広げられる。それぞれの駆け引き、謀略戦はなかなか楽しい。話が広がって行く過程に、それほど無理がない、というのも良い点だと思う。 もっとも、気になる部分も当然ある。まず、北京原人消失事件というのは確かに歴史的な事件であるが、果たしてここまで大々的な話になるものなのだろうか? 世界的な品とは言え、数十人単位での殺し合いがされるほどに発展するものなのだろうか? という点。次に、これは舞台背景の説明も兼ねるものの、(特に前半)日中戦争の経緯紹介などがやや長く感じられた点。盧溝橋事件のエピソードなど、どこかの歴史の教科書から抜き出しただけ、という感じがしてならなかった。そして、これがもっとも気になったのだが、話の進展の仕方がご都合主義的に感じられるところ。頁数の関係もあるのだろが、飲食店などの聞きこみで重要人物が判明。すると、その店に「偶然」、その人物がいて…というような展開が多い。ちょっとその辺りが気になる。 後半に入ってからは盛りあがるのだが…。 | ||||
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