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チーム・バチスタの栄光



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チーム・バチスタの栄光の評価: 3.84/5点 レビュー 332件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.84pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全332件 101~120 6/17ページ
No.232:
(2pt)

文章表現が陳腐。そして設定にうんざり

“いつもは昼行燈なのに実は凄い実力を持った人”
という設定が日本人は好きですね。
この主人公の田口もそんなキャラを匂わせた設定です。
そんな設定から既にうんざりです。
現役のお医者さんが書いたとのことで、医療シーンはテンポよく
迫力があって面白いです。ただ日常のシーンの表現は陳腐でテンポが悪く
つまらないです。長々とつまらない文章が続くことにうんざりします。
設定や推理のこじつけ感も否めません。
また探偵役の白鳥のキャラに「またか」という印象を受け、ここでもまたうんざりです。
そして文庫本のあの薄さで上下巻というのにまたうんざりです。
それでも前半までは楽しめます。後半は期待しない方がいいです。
チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)Amazon書評・レビュー:チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)より
4796661611
No.231:
(4pt)

映画は最悪だったが、原作は・・・

 映画版は原作を未読で鑑賞したのだが、個人的には「ありえない」出来だった。
 レビューにも星ひとつをつけた。
 ただ、映画の印象だけで原作を読まないというのはいけないと思うし、もしかしたら損をする可能性もあるので読んでみた。
 読んだあと「やっぱり読んでみてよかった」と思った。
 
 映画では、「ありえない」と思った動機も「なるほど」と思ったし、「編集をしすぎているんだろうな」という点も問題なかった。
 現役の医師が書いているだけあって、医療問題や死生観などの見方が考えさせられた。
 映画版よりはよかったのだが、それでもやはり「これが『このミスがすごい大賞』なんだ」という意見は変わらない。
 やはり東野圭吾よりは落ちるんじゃないかと思う。
 映画版に「ガッカリ」した人は読んでほしい。
 きっと印象が変わるはずだ。
チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 600)Amazon書評・レビュー:チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 600)より
4796661638
No.230:
(3pt)

話は面白いが文章に無駄が多い。

俺は医療関係者じゃないから細かい専門知識の設定の矛盾を指摘する気はないし、そんなスキルもない。話として面白いし最後までそれなりに楽しめた作品だ。が、やはり本職作家ではない上にこれが処女作ということなんだろうか、文章が素人くさいことこの上ない。
一言でいうと無駄に酔った文章が多すぎる。要するに推敲がちゃんと出来てない。そのせいで、読み手に与えなくてもよいストレスを与えてしまっている。無駄な表現を省けば、中途半端な厚みの上下巻二冊にもならないで400ページ前後文庫本一冊でまとめられたはずだ。
もっと文章におけるプロフェッショナルな仕事とは何か、ということを考えて欲しいと思った。
チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)Amazon書評・レビュー:チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)より
4796661611
No.229:
(3pt)

普通そんなヤツいないってばwww

この「ミステリーがすごい」で新人ながらいきなり大賞をゲットしたら海堂尊の作品
とてもおもしろかった
テーマは昨今企業で叫ばれているコンプライアンスや監査
監査をどうやって行ってコンプライアンスを遵守させていくのかという点には疑問の残る部分もあったのだが大学病院の中にある矛盾点などを焙り出していて自分の知らない世界に触れることができた
舞台は外科手術の中で、外科手術っていうとブラックジャックしか浮かばないモノとしては手術というのはたくさんの技術者が関わっているのだと知ったし、いかに壮絶な日々を送っているのかも理解でき勉強になった
設定で考えたなあと思ったのは厚労から乗り込んでくる役人に医師免許を持たせているところ
ここがすごい
普通そんなヤツいないってばwww
チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)Amazon書評・レビュー:チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)より
4796661611
No.228:
(4pt)

強力な助っ人とともに、死に立ち向かう

チーム・バチスタの手による不可解な死を
主人公の田口医師が
強力な助っ人とともに、立ち向かう下巻である

得たいの知れない官僚「白鳥」が、その助っ人だ
高級な服を身にまといながら、
礼儀とは無縁の行動を貫き、
論理的な思考が見えた瞬間、
挑発的な言葉で他人を翻弄していく

事故か、殺人か..
天才外科チームに、手術室という狭い空間に、
文字通り転びながら、田口と白鳥が挑んでいく

専門家は 技術と倫理の両方を持っていなければならない
そんな言葉を思い出した
チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 600)Amazon書評・レビュー:チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 600)より
4796661638
No.227:
(4pt)

「観察力」を武器に

バチスタという高度な心臓手術に、ある外科チームが特別に編成された
この天才チームは、数々の難手術を成功に収めてきた
しかしあるときから、その手術で人が死ぬ
原因はわからない
事故か、殺人か
調査を任されたのは、手術の腕はなく
出世欲のかけらもない田口という医師(ぶがいしゃ)
嫌々ながらで引き受けたこの調査に
彼は次第に、のめり込んでいく
たったひとつの才能である
「観察力」を武器にして
木の陰に隠れ、かろうじて生をつなげている小動物
私が最初に感じた 田口のイメージだ
しかし、いい意味で裏切られる
少なくとも上巻までは..
チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)Amazon書評・レビュー:チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)より
4796661611
No.226:
(4pt)

「観察力」を武器に

バチスタという高度な心臓手術に、ある外科チームが特別に編成された
この天才チームは、数々の難手術を成功に収めてきた
しかしあるときから、その手術で人が死ぬ
原因はわからない
事故か、殺人か

調査を任されたのは、手術の腕はなく
出世欲のかけらもない田口という医師(ぶがいしゃ)

嫌々ながらで引き受けたこの調査に
彼は次第に、のめり込んでいく
たったひとつの才能である
「観察力」を武器にして

木の陰に隠れ、かろうじて生をつなげている小動物
私が最初に感じた 田口のイメージだ
しかし、いい意味で裏切られる
少なくとも上巻までは..
チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)Amazon書評・レビュー:チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)より
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No.225:
(4pt)

一気によませるエンターテーメント

面白い。
一気によませる。
何よりも豊富な医療知識とリアルに体験している医療現場の雰囲気が強烈である。
我々の知らないリアルな世界、そこで行われる犯罪。
わかりやすい登場人物たち。
ドラマや映画になる要素がすべて含まれていると感じる。
バチスタ手術というリスクが高いタスクフォースに対し、
殺人という悪意をまぎらわせるトリックは、先へ先へと
読み手を誘っている。辛抱できずどんどん作者の意図に
はまっていく。
ただ、表現や文体など、まるで脚本をノベライズしたかような平坦で稚拙。
ストーリーは読ませるが、登場人物はドラマのようにステレオタイプであり、
虚実である。
今後は登場人物の機微や心情を深く掘り下げていってくれることを期待したい。
チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)Amazon書評・レビュー:チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)より
4796661611
No.224:
(4pt)

一気によませるエンターテーメント

面白い。
一気によませる。

何よりも豊富な医療知識とリアルに体験している医療現場の雰囲気が強烈である。
我々の知らないリアルな世界、そこで行われる犯罪。
わかりやすい登場人物たち。

ドラマや映画になる要素がすべて含まれていると感じる。

バチスタ手術というリスクが高いタスクフォースに対し、
殺人という悪意をまぎらわせるトリックは、先へ先へと
読み手を誘っている。辛抱できずどんどん作者の意図に
はまっていく。

ただ、表現や文体など、まるで脚本をノベライズしたかような平坦で稚拙。
ストーリーは読ませるが、登場人物はドラマのようにステレオタイプであり、
虚実である。
今後は登場人物の機微や心情を深く掘り下げていってくれることを期待したい。
チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)Amazon書評・レビュー:チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)より
4796661611
No.223:
(4pt)

新鮮

作者自身、医者ということもあり、これまでなかった手術室での殺人という
設定がおもしろかったです。
まさに医者ならでは。
実は、医者の中ではこの可能性は周知のこと?っと若干深読みしてしまいます。
本の中に記載されているオートプシーイメージング。
ぜひ普及するとよいと思いました。
難点をいえば、白鳥さん推奨の「アクティヴ・フェーズ」。
今一よくわかりませんでした。それともそれが狙い?
もう少しやさしく解説してくれるとよかったと思います。
チーム・バチスタの栄光Amazon書評・レビュー:チーム・バチスタの栄光より
4796650792
No.222:
(3pt)

中盤の展開は絶妙

中盤の展開は本当に面白かった。
少なくともその一点においては、多くの人が楽しめるのではないだろうか。
全体の半分に差し掛かるまでは、とても静かな雰囲気。
そして、恐らくこの雰囲気のまま淡々と話が進むのだなと覚悟を決めたころ、突然空気を一変させる人物が登場する。
パッシブとアクティブという対になるキーワードが物語の中盤の絶妙のタイミングで導入され、静かだった舞台は俄かに騒然とし始め、そこから最後まで一気読みをせざるを得なかった。
受動と能動というイメージは、物語に骨太のリズムを与えると同時に、二人の主人公の明確なキャラクタを設定することにも貢献し、印象深い読後感を残すことに成功していると思う。
文章は基本的には簡潔。その一方でこじ付けがましい比喩表現もある。
味わいに乏しく、好みを言わせて貰えば好きではない。
ただ、この手のエンタメ小説においては、無駄な修飾はかえって邪魔になることもあるだろう。
だから、その一点において直ちに作品の価値が下がるとは思わない。
オモロい話を書いてナンボ、である。
ストーリで残念なのことが二点。
登場人物たちに過去の秘密や犯行動機を語らせる場面など、終盤がやや説明的に過ぎる感があり興ざめしてしまったこと。
それと、犯行動機が推理物としては良くありがちな、単なる定型にしか見えたかったこと。
著者の提唱する死亡時画像処理診断(Ai)に関する簡単な知識が得られたことは、良いオマケだった。
チーム・バチスタの栄光Amazon書評・レビュー:チーム・バチスタの栄光より
4796650792
No.221:
(4pt)

病院系の小説は

難しそう。というイメージが強くあると思いますが‥読んでみると意外とわかりやすく、犯人が誰なのか気になってしょうがないです☆
チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)Amazon書評・レビュー:チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)より
4796661611
No.220:
(5pt)

図抜けたお笑い医療ミステリー

白い巨塔のコメディ版?て感じかな。
しかし、これは現代医学界の抱える問題をそれとなくまぶしたりしている
あたりは、さすがに現役のお医者さんです。
以前から問題になっている死体検死。実はほとんどが目でみただけで解剖は
してません。そんな金がないからです。最近まではあまり知られてません
でしたけどね。この作品が話題になったことでマスコミでも取りあげられるように
なったのかもしれませんね。
チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)Amazon書評・レビュー:チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)より
4796661611
No.219:
(1pt)

大人の都合で受賞

読んでてあくびが出た。この人は小説家としての実力が無さ過ぎる。現役医師という肩書故の受賞と言えるでしょう。マジメに小説書いてる人が可哀相だよ。と言い切れる作品。まず第一にこれはミステリーと呼べるのか?つまるところ、読まなくても良い作品。
チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)Amazon書評・レビュー:チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)より
4796661611
No.218:
(3pt)

ここまで医療現場の実態にメスを入れてもいいんですか?

映画化(春には「ジェネラル・ルージュの凱旋」が映画になる)や伊藤淳史、仲村トオル出演のTV
ドラマ化でも話題を呼んでいる田口・白鳥コンビのバチスタ・シリーズですが、上巻だけ読んだ感想を言うといくら筆者が現役の病理医の立場とはいえ私はここまで医療現場で現実に起きていることにメスを入れていいのかと思ってしまいました。でも医療問題に筆者がメスを入れることによって物語自体の現実味や命の重みなど読者に考えさせられる課題が多いのも確かです。私はまだ上巻しか読んでませんがこの本は田口・白鳥コンビ、バチスタ・シリーズの序章に過ぎないと思います。
チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)Amazon書評・レビュー:チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)より
4796661611
No.217:
(3pt)

面白いですよ。

全くの先入観なしでこの小説を手に取り、暫く本棚の肥やしになっていました。何かのきっかけでミステリー関係の賞を受賞し、ドラマ化される事を知り、本棚から引っ張り出して読み耽りました。
 適度に専門医療と感じさせる部分があるものの本格的医療小説のように専門用語が飛び交う事はなく、白い虚塔のような政治色が濃いわけでもなく、著者の強烈なメッセージを感じさせられる事なくあっさりと読みきれました。登場人物もそれなりに個性的であるものの、決してでしゃばり過ぎる事無く描かれていたと思います。個人的には高階病院長が気に入りました。それよりも小説全体に散りばめられたウイットな表現に惹かれました。ラストシーンは凡庸ですが、最後の『春が、来ていた。』の一文で、自分は手術をした桐生でなければその関係者でもない、もちろん調査をした田口講師でなければ白鳥調査官でもありませんが、肩の荷が下りてすっきりした気分になりました。
チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)Amazon書評・レビュー:チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)より
4796661611
No.216:
(4pt)

医療の世界に入り込むための序章

 アメリカから招聘した医師桐生を中心とするチーム・バチスタは、結成以来の手術成功率100%という驚異的な数字を誇り、大学付属病院の看板だった。しかし、最近になり連続して術中死が発生。この調査が、出世レースから完全に離脱した講師田口に依頼される。全く専門外であり、外科の基礎知識もない田口は戸惑うが、高階病院長の無言の圧力により、引き受けざるを得なくなる。田口はチームメンバーからの聞き取り調査を行ったり、手術観察を行うが、全く原因がつかめない。そんな時、再び術中死が発生してしまう。
 日本の心臓移植の問題や、死因不明のまま処理されてしまう現状に対する危機感を背景として執筆されたと思われるミステリー。栄光に満ち溢れたチームの陰に潜む闇が、田口の調査を通じて少しだけ明らかになってくる。全体としてゆったりとした調子の作品だと思う。ただ、大学病院の医局制度というのをよく知らないので、そこでの生き方についてはあまり共感できなかった。
チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)Amazon書評・レビュー:チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)より
4796661611
No.215:
(5pt)

おもしろい

読み終えて、久しぶりに面白い小説に出会ったと思いました。
読み始めた時は、1人称の書き方(おれは〜、という文体で書かれている)にげんなりし、また文章力もそれほど高い印象をもてなかったため、これは失敗したかと思ったのですが、読みすすめていくとどんどんと話に引き込まれていきました。ラストが近づくにつれて「もう少しこの展開に酔いたいからラストはまだ来ないで」と感じたほどです。
思えば本書は1人称の書き方であるため、それほど高い文章力は必要ないのです。主人公がしゃべっている感覚で書かれているので難しい言葉で書かれていたら(この人はなんて難しい言葉でしゃべるんだ。生真面目なのかな)という印象を持ってしまうのです。
本書の主人公は体たらくな感じだから、それがちょうど良かったのでしょう。
ドラマや映画は見ていないのですが、この小説は他の人にもオススメできる一冊です。
チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)Amazon書評・レビュー:チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)より
4796661611
No.214:
(4pt)

ミステリーとしては☆3つ。でも小説としては☆5つ。

上巻とセットでの評価です。素直に面白いと思います。
ただし純粋に「ミステリーなのか?」と聞かれると判断に迷います。
凡庸という位置づけながら観察力とそこそこのバランスを持った主人公。
そして圧倒的な推理力を持った探偵役の厚生省官僚。
ホームズとワトソンに似せた組み合わせなのでしょうが、主人公は決して凡庸では無かったですね。あと探偵役の推理が直感としか感じられない部分も。
上巻で様々な伏線を張っていて、主人公がそこを積み上げるだけでも本格ミステリーとしては成立したと思います。
下巻はエンターテイメント性を持たせるという印象が強かったですね。下巻だけ読んでこの作品をミステリーと考えるのは難しいです。なぜなら謎解きになっていないところが多かったから。ちょっと勿体無かったです。
それでも☆4つ付けられるのは作品のテンポの良さ。作中の天才外科医の手術のようにテンポ良く展開されていく流れは一気に読むことが出来、ラストの余韻も心地よかったです。
チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 600)Amazon書評・レビュー:チーム・バチスタの栄光(下) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 600)より
4796661638
No.213:
(4pt)

リーダブルかつ娯楽的

あえて分類するならばミステリーという括りの中に置かざるをえないのだが、実際のところはコアなミステリーファンを満足させるタイプの作品ではない。本当にごく一部に難解な台詞回しなどが見受けられるが、全体像はつかみやすく本を読み慣れていない方にも受け入れられやすいと思う。難しい比喩を使わないところもリーダブルで、敷居の高さを感じさせない。ドラマ的な構成を感じるし、キャラクターの個性も強くて娯楽性も高い水準にある。面白いことを第一に求める方には好感触だろうと感じた。ただし、本格的なミステリーかと聞かれたならば返答は難しい。テレビドラマのサスペンスに感覚は近いかな……。サスペンスドラマが楽しめる方は、きっと楽しめると思う。
チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)Amazon書評・レビュー:チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599)より
4796661611

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