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チーム・バチスタの栄光
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【この小説が収録されている参考書籍】
チーム・バチスタの栄光の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.84pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全322件 261~280 14/17ページ
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| 不定愁訴外来という設定はとても面白かったし、そこでの風景もリアルでよかった。厚労省の役人白鳥もよかった。 が、作者は内科医で心臓外科は専門外なんでしょうが、もう少しきちんと取材してから書かれたほうがよかったと思う。バチスタ手術そのものが今の日本の心臓外科の世界では見限られている術式であるための違和感もさることながら、そもそも術中にこのような行為が行われたからといって心臓がまるきり拍動しないということは決してないし、またこの状況で心臓がぜんぜん動かないからといってその場で臨終を宣告して終了するなどという事態も考えにくいと思う。一般の方はごまかせるでしょうが、その専門の人間にはこのことが非常にひっかかり興を削がれてしまいました。著者が医者ならばこそきちんと調べてから書いてほしかったです。 | ||||
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| 大賞受賞作品であって、医師が書いた医学ミステリーということで気になっていて買いました。 何より登場人物の性格、言動が生き生きと表されていてすごく読んでいて面白いです。 ジャンルはミステリーですが、人物のやりとりが可笑しくて、笑ってしまうような作品です。 謎解きの方も医学素人には分かりにくいものでしたが、上手く組み立てられて満足のいくものでした。 ただ気になったのが、主人公の回想シーンがよく出てくるせいで、始め読んでるうちに どれが現在のことで、どれが昔のことなのかがよく分からなくなりました。 2回目以降は問題ないですが、初めて読むには少し注意深く読まないとならないかも。 すべての登場人物が個性的で、上手く描かれているため続編を読みたくなる作品だと思います。 | ||||
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| 基本的に新人賞受賞作はどんなに売れていても買わないんだけど本屋でめぼしい本がなくて つい買ってしまいました。 「謎解きの意外性がないけど残りページが多いからどんでん返しあるな」と思っていたら そのまま終ってしまいビックリ。 評価の高いレビューが多いけど、面白いと思えない少数派だな、オレは。 気になったのはこんなところ。 <謎解き>フーダニット[犯人]、ハウダニット[手口]、ホワイダニット[動機]とも意外性なし。 まぁ(ミステリ < エンタメ)ってことか。 <キャラ>描写はうまい。特にワキ役はシリーズ化されたらイイ味出しそうな人物ばかり。 (二作目読んでないけど) 白鳥は面白いけどちょっとマンガすぎるかな。でもアレだからいいのか。 田口は色々なキャラ設定したけど白鳥登場以降は強烈なキャラに押されて設定が生かせず。 典型的なワトソン役[凡庸な常識人]にしなかった意気込みは買うが。 シリーズが進むにつれて田口のキャラが生きてきて、白鳥とのカラミがもっと面白くなる ことに期待。 <文体・構成など>「いまからカットバックして説明に入ります」的ないかにもな説明文章 はじめて挑戦してこなれていないかのような軽ハードボイルド風文体 ながーーーいエピローグ (白鳥のアレで余韻を持たして終らせるか、登場人物のその後を描きたいならアメグラ方式 でいいと思うんだけど) | ||||
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| 面白くてあっという間に読み終えた。 第一部での状況設定とキャラクター設定が見事で、読んでいてすぐに犯人 にはたどり着けない。ただ、何回もその伏線はしっかり張られている。 最後にそれに気がつくと著者にやられた!という気分になる(良い意味で)。 第二部では新しい人物の登場と共に、怒濤の展開に流され、話が終わる。 この強烈な人物が物語のスパイスとしてかなり効いている。痛快である。 正直、最後の部分はあれ?という感じの肩透し感が残るのだが、そこまで がかなり面白いのでまぁ良いだろう。 次作がすでにでているようなので、また読むことにしようと思う。 | ||||
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| 内容説明を見るとシリアスなんですが。 シリアスの中に存分にちりばめられた、コメディがまた。 厚生労働省の変人役人・白鳥が、いろんな意味ですばらしいんですよ。 精神科医伊良部のファンの方なら、絶対に嵌ります。 現役のドクターが執筆したということで、細部がとてもリアルなんです。 で、登場人物がまた全員個性的で、いい味出してます。 犯人は、なるほどなぁって感じで、あまりどんでん返しじゃないところが、 かえってリアルでした。 とにかく一気に読めます。おもしろいです。 続編の「ナイチンゲールの沈黙」も、ぜひ読もうと思ってます。 | ||||
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| とにかくおもしろくて、先が知りたくて一気に読みました。非常に読ませる力のある作品だと思います。 たくさんのキャラクターが出てきますが、その全てがきちんと立っていていて、無駄キャラがいません。白鳥圭輔が人気みたいですが、他のキャラも個性的で本当に素敵。読み始めたときは「あ、この文体はあたしには合わないかも。。」と思ったんですが、お話に引き込まれて途中からは全く気にならなくなりました。 現役のお医者さんが書く医療系小説ということで、あんまり期待してなかったんです。自分がいる場所のことって、近すぎて冷静に見ることができないんじゃないかな、と思って。でも、この作品は全然そんなことなかったです。著者の専門知識をうまく生かしつつ、適度な距離を保って書いてはるな〜と思いました。 初めて読んだミステリーがハズレだったことから、それ以来ミステリー嫌いだったんですけど、この作品を読んだことでちょっとミステリーが好きになりました。 ・・・で、今現在続編(ではないのかな?関連作品という感じでしょうか)が2作出てるみたいですが、評価を見る限りでは微妙な感じ。。でも、やっぱり気になるので読んでしまうと思います。 | ||||
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| めちゃめちゃ面白かったです!半分くらいで「そりゃないぜベイべー!」と思い、四分の三くらいで「えぇっ(;'Д`)」って思いましたw調査に行き詰まる田口の目の前に、とんでもない爆弾が投下されます。爆弾の名は白鳥圭輔。通称“ロジカルモンスター”“火喰い鳥”。白鳥の強烈なキャラと、火事を爆風で消すようなやり方に反感を抱いた田口ですが、次第に彼を認めていくことに。現役のお医者さんが書いた病院の話なので、めちゃめちゃリアルです。専門用語や器具名なども出てきますが、話の流れでちゃんと理解できます。多忙な医者の実情、権力争い、人間関係が浮彫りに。受動的な田口と能動的な白鳥のコンビネーションにより、徐々に解き明かされていくチームの人間関係の描き方は面白いですvたくさん登場人物がいますが、キャラがちゃんと確立しているし、うまく区切ってあるので混乱しません。不定愁訴外来に来る患者さんの気持ちはとてもよくわかりますが、他人の愚痴を延々聞き続けることはとても疲れることだから、田口先生はどうやって折り合いをつけているんだろう。漠然とそんなことを考えながら読んでいると、最後の方に田口先生の独白がありました。それ読んでボロ泣き。『患者に対して、俺がやってあげられることはほとんどない。話を聞くだけ。うなずき返すだけ。吐き出した思いのたけを上手に丸めて心にくるみ込むのは、話す本人自身だ。そうした繰り返しをしていると、かさぶたがはがれるように、彼らから愚痴外来の存在がぽっかり抜け落ちる日が、突然訪れる。こうして彼らは愚痴外来を卒業する。その時がくるまで、俺は黙って時のゆりかごをゆっくりゆする。俺がしていることといえば、ただそれだけのことなのだ。』この本を読んで泣く人はあんまりいないと思いますが、心が折れたことがある人には、ぐっとくるかもw | ||||
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| 神経内科教室の万年講師の田口と、厚生労働省の変人役人・白鳥が、3例続けて起きた手術死の真相を探る。2人がそれぞれの方法で関係者の話を聞き込み、そこから事実や深層心理を引き出していく課程では、自分も一緒に行間から謎を探りながら読みました。結論は流れから外れすぎてて、肩透かしされたような気分になりましたが、内容が深く専門的なのにコミカルで、楽しく読めました。 | ||||
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| 医療ミステリーとジャンル付けされるのでしょう。 私のような一般人には、全く馴染みのない背景設定, 題材でありながら、物語にリアリティを感じました。 難しい業界用語と、際立った性格付けの登場人物達との 微妙なバランスの中、最後まで楽しく読み進みました。 犯人が明らかになる場面で、やや拍子抜けの感もありましたが、 最後に著者が言わせたい台詞のための意識的な“間”なのかもしれません。 著者は、なるほど現役のお医者様ということですが、 ここまでエンタテイメントに“現場”を仕立て上げられるのを見せられると、 読者になるのは楽しみですが、患者になるのはどうかと…(笑) 既に上梓されている二作目,三作目を早速に読んでみたいと思わせる処女作です。 | ||||
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| 白鳥の登場からがぜん面白くなってくる。名探偵の登場というような観もある。何を根拠に「これは殺人ですよ」とか「明日のオペで殺人が起こる」というのか、明らかでないような点はあるが、キャラが強烈なので読者は圧倒される。「このミス」の選者でなくとも白鳥のシリーズものを期待してしまう。 | ||||
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| 正直最後の結論(帰結部分)よりも、中身が面白いミステリー。結構珍しいが、それゆえに個性があると言える。医学用語も少なからず出てくるけど、そこは別に理解しなくても、十分楽しめる。 犯人は結構意外ながら、その人が犯行に至った背景が今ひとつ面白みに欠ける印象がある。だからこそ現実味があるとも言えるかも知れない。 とにかく僕はそこがもっと深まっていると、もっといいと思う。 | ||||
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| 難易度の高いバチスタ心臓手術を成功率100%で突き進む、東城大学医学部の栄光のチーム・バチスタ。しかしある日を境に連続して術中死が起こり始める・・・。チーム・バチスタを率いる天才外科医桐生は、どうしてもその連続術中死の原因が自分の手術手技にあるとは思えず、自ら病院長に調査を依頼する。病院長はその調査を、大学病院の落ちこぼれ神経内科医田口医師に依頼する。案の定、田口医師は原因をつかめず、厚労省から型破り役人の白鳥が共同調査のパートナーとして派遣される。果たしてこのコンビは、意外な犯人に見事にたどり着いた! ミステリーとしては設定が甘いとか、専門用語が正確ではない、などの批判は当てはまるかもしれないが、文句なしにおもしろい、と思います。何といっても登場人物が魅力的です。医師たちも型破り役人白鳥も、こんな人たちがいるのならまだまだ医療は大丈夫、と思わせるくらい、それぞれのポリシーを持っている。行間の田口医師の心理描写も単純だけどしゃれていて、あきません。一気に読める楽しい作品であることは間違いないと思います。 | ||||
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| 術中死の影に隠された真相は何か?この深刻な問題に立ち向かうのは田口公平。 問題の深刻さと、田口のキャラにはかなりの開きがある。それがこの作品の魅力と なっている。このキャラは、奥田英朗さんの作品「イン・ザ・プール」などに登場 する伊良部医師を思い出させる。手術室という限られた空間の中での患者の死は、 事故死か他殺か?その息詰まる緊迫感は、さすがに現役の医師であるという作者に しか書けないのではないだろうか。真実が絞り込まれていくさまは読み手をひき つけて離さない。そこでまた、田口に負けず劣らずのキャラを持つ、厚生労働省の 白鳥が登場。彼もかなりの変人だが、その推理力はお見事。最後の最後まで楽しめる 作品だった。 | ||||
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| 奇跡を起こす手術チームに訪れた連続術死。 その原因を突き止める門外漢。 手術室という密室の中に起こる事件は 事故なのか、それとも犯罪なのか。 その途中から登場する厚生労働省のスペシャリスト。 傍若無人なその態度に圧倒されながら 事件は予想外な展開に進んでいく。 面白い小説でした。 読む時間が楽しい本です。 その厚生労働省のスペシャリスト 心理学ということもあってか 一瞬、伊良部医師のイメージが頭をかすめました。 でも、それを差し引いても楽しめる小説でした。 | ||||
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| 抜群の手術実績を誇る医療チームになにが起こったのか? 3例の死亡例に疑念をもった大学病院長が万年壁際内科講師に調査を依頼する。 そこから医療ミステリーが展開されてゆきます。 医療チームの特殊な信頼関係、大学の雰囲気、医局に染みついたタバコの臭い(本当はしらないけれど多分。。。)を感じさせる医師が書いた小説で読ませます。 そして壁にぶち当たった際、厚生労働省の異色調査官が登場、事態は急展開してゆき、思いがけない結末が。登場人物のキャラクターが皆濃い!。彼らを使って追いつめてゆく心理描写がなかなか良かったと思います。 今は、医療事故に国民の関心が向いているので、シリーズものに発展しそうな、また、それを期待させる、面白い小説でした。 | ||||
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| 前半は、ストーリー自体はさほど動かない。 けれども、退屈はしない。 なぜなら、何人もの登場人物が、一人ひとり奥行きを持って、生き生きと描かれているから。 脇役が薄っぺらく描かれていると、物語全体がリアルさを失うものだが、その逆もまた真なりで、この作品においては、脇役たちがしっかりと描かれているからこそ、物語が迫真性を持って迫ってくる。 さらに、後半に入ると、俄然、ストーリーが動き始め、躍動感を帯びてくる。 それはひとえに、探偵的な役どころを果たす、一癖も二癖もある白鳥という調査官の登場による。 彼の登場と共に、前半ではぼんやりしていた問題点が、いきなり明確になり、いきおいミステリー性が深まる。 あとはもう、たたみかけるように、一気に結末へ。 面白いのは、主人公の田口が、周りの人々をいちいち動物にたとえてしまうところ。 しかし、ストーリーが展開するにつれて、彼の抱く各人の動物イメージは、時に微妙に、時に大幅に、変更を余儀なくされる。 普段、ミステリーはあまり読まない私だが、この作品は、「人間」を描いているという点で、非常に面白く読めた。 | ||||
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| 「このミステリーがすごい」の大賞受賞作品。 小説の中のリアリティは、作者が現役医師なので、記述はしっかりしており、特徴あるキャラクターを生かして、文体も軽快なので、どんどんと読み進めます。大学病院の内情も若干暴露しつつでなかなかいい感じです。 ただし、ミステリーとしてみるならば、残念ながらどこがミステリーなのか良く分かりませんでした。 謎解きの伏線もあるとは思いますが、素人に対しては弱いです。 | ||||
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| 新人作家のデビュー作。 王様のブランチで取り上げられていたので 久々に呼んでみる。 んで感想。 人間がよくかけている。 人物描写はモデルがいるんだろうと 推測されるほどリアルだ。普通ヘタな人が 小説かくと作者の偏見がそれぞれのキャラに まんべんなく振りかけられていてどれも作者の いいたいことの語り部になっている と感じることが多いがこの本はその作者の自意識 を極力取り払うことに成功している。つまり 最初にもいった’人物’それぞれが独立した 存在として生きている。これはとても重要だ。 ”人間が描けていない”と批判を受けて 逆ギレした綾辻行人に爪のあかでも煎じて飲ませたいくらいのできだ。 組織から浮いたハグレモノ2人というのもいい味を 出していて自分に投影して呼んでしまった。(笑 それに比して推理の点に関しては、人死にがでてからでないと解決しないという古風な定石は守られていて安心して読める。(ほめてるんです) | ||||
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| 【ネタバレあり!?】 (2件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する※削除申請(2件) | ||||
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| キャラがたち過ぎて内容が薄れているかもしれない。 社会的問題まで含んでいて特に後半のやりとりはいい。この辺を押し出した方が閉ざされた院内が舞台だけにミステリ、サスペンス色が強くなったかもしれない。好みの問題だろうが、それでも、充分にたのしめる。 最終章はとりあえず的な章であろう予想も裏切る。 読書後に夢中になっていた以外の部分の方が浮かび上がるのはやっぱり人間関係や裏に隠されたドラマが充実しているからだろう。 キャラを抑えて考えると現実的なサスペンスに思えるし、現代的といえるかもしれない犯人と死因に絡むいろいろな出来事は悩ましいミステリーだ。 おもしろい! | ||||
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