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チーム・バチスタの栄光
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【この小説が収録されている参考書籍】
チーム・バチスタの栄光の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.84pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全332件 161~180 9/17ページ
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脳死状態にされたからといって、心臓がピクリとも動かないのは何故なんだろう? 謎解きのキモである殺人方法に納得がいきません。この殺され方だったら、術中死ではなくて意識が戻らずICUでの死亡になるんじゃないのかな。作者は医者だそうですが、ホントなの? | ||||
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映画と文庫化で再ブレイク中の海堂尊のデビュー作です。 氏の得意とする医療ミステリです。天才外科医・桐生恭一郎率いるバチスタチームが三件連続で手術中に患者を死なせるという事態に対し、東城大学医学部部長の高階院長が不定愁訴外来担当の田口公平に事態の調査を命じるところから物語は始まります。病院の看板としてアメリカから招聘した桐生医師は予想を遥かに上回るパーフェクトな手術ぶりで、病院の内外の絶大な信頼を集めていた。彼が達せ下連続27件の手術成功というのは、バチスタ手術という心臓を小さく再構成する手術としては異常な成功率。なので、その後に三件連続患者が死亡したといっても全体での成功率はまだまだ驚異的だが、桐生本人がその結果に納得いっておらず何かが手術で起きている、最悪、メンバーの誰かが意図的に患者を殺害しているのではと疑問をもっての調査だった。 しかし、依頼された田口は病院内部の政治的な権力闘争からは完全に外れた医師。面倒くさがりでそういうことに興味のない田口は自分がどうしてそれを依頼されたのかわからないままに、チームバチスタの七人のメンバーへの聞き取り調査と、手術に立ち会っての観察を始める。。。 さて、感想ですが、これが予想を反してというと著者に失礼な話になりますが、非常に読みやすく面白かったです。 映画の予告をさんざん見ていたので、映画のキャストが(例えば阿部寛とか)頭に浮かんだりするかと思っていましたがそんなこともなく、すっと頭に映像が浮かんでくるような文体で非常に面白かったです。医療ミステリという事で構えることもなく、予備知識がなくても全然普通に楽しめます(バチスタ手術に関しては、映像イメージとして漫画の「医龍」を先に読んでいたせいもあると思いますが)。 上下二巻組なので後半の感想も近日アップですが、たぶん一気に読めます。楽しめます。 お勧めです。5の5でお薦めです。 | ||||
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下巻の1/3あたりまで確かに根気がいるかもしれません。 ミステリーといっても起伏に乏しいし難しいし突然不愉快げな人物が 登場するし…しかし、そこからがこの作品の凄いところだと思います。 一気に加速がつき、最後は実に爽やかでよくできてるし、面白かった ですね。 あまり内容はいえませんが、登場人物が実に生き生きとしてきます。 特に全編通して桐生先生はいいですね。主役2人のキャラに作者は かなりインパクトを置いていますが、私は”桐生先生”こそこの作品 の第1の成功要因だと思います。だからタイトルはチーム・バチスタ の”殺人”でなく栄光になったのではないでしょうか。 | ||||
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多くの方が指摘していますが、内容以前に文章がうまくないので読書の興がだいぶ削がれています。 ロジカルモンスターをはじめ、多彩なキャラを産み出し操ってるオレが本当の天才、みたいな自意識あふれる修辞が違和感いっぱいで読みにくいです。 | ||||
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文字数が少ないわりには内容も濃くスピード感があり楽しめた。 謎解きというよりはどちらかというと作者の社会に対する メッセージ性が強い思った。 本作品に関しては原作で楽しむべきだろう。 何故ならキーマンである田口と白鳥のやりとりが映像で楽しめるとは 到底思えないからだ。 全く新しいタイプのミステリーという意味で星5つに値する。 社会に対するメッセージ性が強く、医療分野の専門用語も 多いため、これ以外の氏の作品を読むつもりは今のところない。 どうでもいいことだが、読了後に作家の海堂氏の写真を見て 鳥肌が立った。 作品中でロジカル・モンスターと呼ばれている白鳥氏の見た目の イメージがまさに作者そのものだった。。。 | ||||
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作者の鮮烈なデビュー作。最近映画になった。映画は見ていないので何とも言えないが、こちらはお薦めできる。 ある医大でバチスタ手術(ある種の心臓切除手術の別称)の術死例が連続する。執刀医は日本の誇るエース外科医。不慮の事故か、何者かの故意によるものか。立ち込める謎に立ち向かうのはゴキブリを想起させる(と作品で書かれている)厚生労働省のエキセントリックな官僚(白鳥)と、うだつの上がらない精神科のしょぼい中年医師(田口)。このコンビのやり取りは、ほとんど漫画である。パートナーが医師であるところはホームズと同じだが、名探偵の方は随分と違う。ワトソンが質問し、ホームズが答える、というのではなくて、白鳥がぼけて田口が突っ込む、という仕立てになっている。 事件の動機などの描写は非常に弱いと思うし、事件の構成についても不満が残るが、何せキャラが立っているので漫画的にすすっと読みきり、予定調和的結末にカタルシスを覚える。例えば『陰日向に咲く』を読んだときみたいに近い。「話芸+ミステリ」として読める。 筆者が楽しんで書いている様子が想像できる(これ結構大事かも)。 | ||||
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映画化され、テレビでもずいぶん取り上げられていたので、すべての登場人物が映画のキャストと重なって、すらすら読めた気がしています。ちょっと登場人物が多いので、彼らのキャラを立たせるために上巻の展開が必要だったのでしょうが、下巻で白鳥が登場すると、俄然面白くなってきます。 犯人が誰か、にいたるまでのわくわくどきどきは久々でした。読んで損のない1冊と思います。 | ||||
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あくまで上巻を読んだ限りの感想だが、割と分かり易く単純なストーリー、人物関係とは裏腹に散々出てくる医学や病院内の専門用語に辟易する。 主要登場人物が殆ど医者(しかもエリート)である以上当然といえば当然だが、ある程度の飛ばし読みは必至である。 ただ現役の医師が執筆した事もあり、一般人には考える機会すらないであろう手術や大学病院の裏側が垣間見える事に大きな醍醐味があるのだと思う。 正直上巻だけではまだ何も明らかにならないので、ながったるい漢字の羅列の専門用語と付き合うのを覚悟で下巻を読もうと思う。 | ||||
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内容は、さすが、「このミステリーがすごい」第1位になっただけあって、非常に面白い。 殺人なのかどうかわからないという状態で、本作の主人公の医師、田口が、素人探偵として調査を始める。そして物語の後半になって、かなりキャラの立った名探偵(実際の役柄はお役人)が登場するというのもいままでなかった展開だ。 病院内部の組織や手術に関する描写、記述も専門的でありながら、読み手に負担にならない深さと重さもよい。実際、小説のタッチはドラマか映画を前提にしていたかのような軽快さだ。 ただ、作者がまだ未熟だからかな、と感じたのは、この本を「ミステリー」と呼ぶには、ロジックが弱いことだ。キャラ立ち名探偵の白鳥は「ロジカル・モンスター」と呼ばれている設定だが、ロジカルな部分はあまりなく、どちらかというと「メデューサの瞳」的な人の性格をよんで判断している部分が多い。「〜は気が小さいから」とかいう判断は名探偵には似合わないと思う。 | ||||
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医療の題材だから、難しそうかな、とためらいました。でもドラマ医龍を見ていたから、手術のシーンも、すごくわかりやすかったです。この役割は、この俳優さんがやってたな、という感じで。そして、私は映画キャストをメモして、人物がわかりずらくなると、それをみてました。。ぐっとひきよせられ、二日で読み切れましたよ! | ||||
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文句なしに良作だと思います。買ったその日に最後まで読みきったのは久しぶりです。コミカルで、随所に医療問題も盛り込まれていたりして興味深かったです。最後の犯人が語る自分のロジックのくだりなんかはどうだろう、一般の人にはなじみにくいのかな?森博嗣さんの作品を読みなれている人にはしっくりくるものだと思いますが。白鳥が、無礼としか思えない言動を、可能性の問題と仮説の検証と言い切るところなんかも犀川や萌絵を想起させますね。まあ、主人公の2人は犀川ほど冷めた人格ではありませんが… 「もともと体に役立つ毒物をクスリと呼んでいるにすぎない」とか、時折見られる相対的な視点が面白かったです。 | ||||
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評判の高いミステリーだったので読んでみましたが、まあまあ楽しめるが期待したほどではない、というのが正直な感想。ストーリーはほとんどが病院内で進みます。主役コンビによる容疑者への聞き取り調査が本書の見所であり、余計な部分を捨象した世界観は、芝居を見ているような面白さがあります。探偵役白鳥の登場が後半になるため、もうひとりの主役田口の目線で前半のストーリーを追っていた読者は、後半白鳥が登場したところでガラリと違った世界を見せ付けられることになります。この前半から後半にかけてのギャップはなかなか心地よく、見事な構成だと思います。一方、犯人の犯行手段がやや専門的すぎるためか、犯人探しという観点から言うと意外感がかなり弱かった。犯人逮捕後のストーリーもややしまりがないと感じました。 | ||||
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マンガのような強烈なキャラクター設定,言い回しの軽さ,そして,場面転換の速いストーリー展開である。 しかし,現役の医師が病院を舞台に展開している話だから, 病院組織とか手術の様子などがリアルに描き出され,作品の質を底上げしている。 終盤,テーマとしてクローズアップされる死因解明のためのオートプシー・イメージングや 解剖問題は,医師である作者の真面目な問題提起である。 このような真面目かつ専門的な主張を万人に投げかける意図で あえて軽い小説形式を選んだとすれば,その意図は成功したといえる。 でも,これってミステリーかなぁ。 終盤近くまで延々と続く聞き取り調査は,面白くはあるけれども 謎解きの過程としてどれほど意義があるのか疑問である。 結局最後は,天から降ったように謎が解き明かされる。 「ミステリー」の醍醐味自体は薄いと思ったので,★4つです。 | ||||
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現役のお医者様が書いているという事で、難しい医学用語や状況に訳がわからないまま巻き込まれていくような感じはありました。が、臨場感っていうか、勢いっていうか、、、そういうものがあまり感じられず、「次はどうなるんだろう?」「犯人は誰なんだろう?」ってドキドキすることはなかったです。 映画はキャストも旬な人達がそろっているし面白そうって思ってとりあえず原作を読んでみたけど、、、映画は楽しいのかな。 「このミス」の審査員が満場一致で大賞にしたとのことですが、うーん、他にはどんなのがあったんだろう? | ||||
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「このミステリーがすごい」の第4回の大賞であり、過去の大賞の数倍すごいという前評判、なおかつ映画化もされているという状況を知り、買ってみた。 推理小説なので、感想は書きにくいのだが、まずバチスタというのは、心臓手術のひとつの方法で、何か肥大化した心臓を一度取り出して、延びた部分を切り取り、また体の中に戻す手術ということだ。SFかと思ったら、実際にそんな手術が行われているらしい。びっくりした。 この本は、このバチスタ手術を驚異的な成功率で成し遂げているチームが、ある日何かのきっかけで失敗(=患者は即死亡)が続くようになり、その原因を調べるために病院内に監査を内密にさせたり、厚生労働省からの密使が来たりという中で繰り広げられるミステリー。 手術の事などよくわからない専門的な言葉も出てくるのだが、人に尋問したり質問したりたまには怒らせたりして本音を引き出していくやり取りは見ごたえがあり、面白かった。 特に看護婦を泣かせるシーン。これはその前後のやり取り含めてとても興味があった。 結果的に、ちゃんとした犯人がいるのかいないのかは読んでからのお楽しみだが、上下巻を一気によまさせる位の面白さはあった。 | ||||
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医学に関係する者ならあの筋立ての無理さが分かる 出だしは面白い ですから 星は2つにしました | ||||
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医療事故を題材に犯人を捜す小説 密室である手術現場で,医療事故と思われていた死亡事故に ついて,犯罪を見つける小説 この作者の小説はほとんどもっていますが,最初の作品である この作品が田口医師といい,白鳥といい,どうでもいい 脇役の藤原看護婦まで濃いキャラクターです. 謎解きは少しつまんないですが,スピード感のある展開と コミカルなタッチで楽しめました. | ||||
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読み易く、一気に読了。 26ページ11行目で、不覚にも、声をあげての爆笑。 が・・・ ミステリとしては、消化不良。も少し、ヒネリが欲しかった。 シナリオに☆2つ! 魅力あるキャラクターに☆5つ!(白鳥と田口の掛け合いがサイコー) | ||||
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これだけ世の中で絶賛されてる本を、つかまえて言うもの何なんですが・・・。 内容の半分は応用心理学の指南書というか、その説明に本の半分を費やしてる。 応用心理学の入門書みたいだなって思ってしまった。 何かとアクティブフェーズ/パッシヴフェーズ。話の幹は事件よりそっちにいってる。 こういう本が売れるんだなぁ、というのが率直な感想。確かに読み易い。 面白いけど、スリルが足りないというか、読み易すぎるというか。見せ場がないというか。 他のレビュアも書いてるけど、奥田英朗の「イン・ザ・プール」とか「空中ブランコ」系です。 題材が本格ミステリっぽいんで、そう思って読んじゃったせいで、肩透かし食らちゃいました。 処女作で、奥田英朗レベルが書けるって、スゴイ事なんですけど。 トリックは素晴らしいと思いました。さすがお医者様。 | ||||
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ミステリーを多く読まないタイプの人間としては、謎解きがどうであるとか、キャラ立ちがどうであるとかということはあまり興味がありません。 問題は、この作品における犯人の動機づけです。 筆者自身が医師であるだけに、この犯罪の動機づけは非常にリアルです。同じことを行動化しようという医療者はほとんどいないでしょうが、自分の今ある心理の延長線上にこのような狂気が存在することがうすぼんやりとみえてしまい、背筋がぞっとした医療者は多いのではないでしょうか。 医療者とはストレスフルな職業です。エンターテイメントの体は取っていてもこの小説はその肝心な点をおろそかにはしていない。かなり誇張された感は否めませんが、社会において一見強者のようにみえる医療者が死の前においてはいかに無力であるかを読み取れる作品だと思います。 | ||||
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