極北クレイマー2008
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ご存じ、「チームバチスタの栄光」の著者である海堂尊の作品である。 「極北クレーマー」の方は、北海道のある都市(実は夕張がモデルであることがのちに分かる)に、そこの市民病院で起こった産婦人科での死亡事故がテーマとなっている。 例によって、軽いタッチで描かれているのだが、それはこの作家の生まれつきの性分のようなもので、内容はかなり切実である。 一番のテーマは、予期せぬ事態、つまり万分の1の確立で発生するような、しかも緊急の症例に遭遇したとき、産婦人科の医師の責任は問われるべきか、という問題である。 これは実際に起こった事件を元にしていて、ある産婦人科医師が現実に医療ミスを問われて逮捕・起訴され、1年以上も勾留されている。 実際の事件は最近になって、無罪が確定したが、この小説では警察・検察と厚生労働省との間で、医療事故問題をどちらが管轄するかの勢力争いが背後にあるという設定である。 確かに、医療事故は不幸なことだが、医療は常に万全であるわけではない。 予期せぬ症例に最大限力を尽くしても、救えないこともある。 それに刑事罰を課したのでは、誰も産婦人科医師などにはならない。 近年の産婦人科医師の不足の遠因も、このような、実は危険を伴う出産が、100%安全であるのは当たり前であるという世間の思い込みにあるという。 要するに何が言いたいのかというと、海堂は、このことを書きたかったわけである。 死後CT(オートプシーイメージングというらしい)の問題と、この問題が、彼が勤務医でありながら小説を書こうと思った原動力だという。 書きたいものがある人は、強い。 さらに、彼の小説群には、前の作品の登場人物が、脇役などとして登場してくる。 主役が脇役になったかと思えば、脇役が主役になったりしながら、全部つながっている。 これが海堂ワールドといわれる所以でもある。 「ゼネラルルージュの伝説」は、「ゼネラルルージュの凱旋」の主人公の若かりし研修員だったころの話。 中編だが、なかなかいい読後感だった。 彼自身による巻末の自伝的エッセーも面白い。 | ||||
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日本医療(業務)機能評価機構を撃退した並木看護師に拍手喝采。病院関係者として気分が清々しました。 | ||||
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新品同様の状態でした。傷無く、書き込み無く、一晩で読み切りました。もちろん内容の面白さも有りました。 | ||||
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ブラックペアン3部作読了後の流れで、世良先生の成長振りを見たくて手に取りました。この作品自体は、ダメな組織がどのように、ますますダメになって崩壊するかを描いているので、感動するというよりは、組織や人のマネジメントについての反面教師として学ぶことの方が多いと思います。 次の極北ラプソディへの長い序章として臨むと良いでしょう。でも、最終章で世良先生の現在形が少し窺えてなかなか楽しめます。 | ||||
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地方医療の崩壊が中心。 本書を読み終わった後に、「夕張市民病院」と「福島県立大野病院産科医逮捕事件」がモデルとなっていると知り、検索してみたら、産科医逮捕はまさにまま!逮捕した警官の表彰まで!本書では、遺族が「螺鈿迷宮」の双子の生き残りにそそのかされる。こんな所で暗躍する理由は!? まじめに頑張る人ほど損をする疲弊するので、人間の良心はもうないのかなと思ってしまう重さや後味の悪い終わりが何とも言えない。 姫宮の天然な医者ぶりが、ほのぼのしてよかった。 三枝先生は「ジーン・ワルツ」のマリア院長の息子で話題に出てくる。一連の桜宮サーガというか、海堂ワールドはつながっているので、あちこちの登場人物がチラチラでてくる。最後に「ブラックペアン」の世良が出てきます。続編「極北ラプソディ」のキーマンらしいです。 | ||||
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