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チーム・バチスタの栄光
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【この小説が収録されている参考書籍】
チーム・バチスタの栄光の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.84pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全332件 281~300 15/17ページ
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難易度の高いバチスタ心臓手術を成功率100%で突き進む、東城大学医学部の栄光のチーム・バチスタ。しかしある日を境に連続して術中死が起こり始める・・・。チーム・バチスタを率いる天才外科医桐生は、どうしてもその連続術中死の原因が自分の手術手技にあるとは思えず、自ら病院長に調査を依頼する。病院長はその調査を、大学病院の落ちこぼれ神経内科医田口医師に依頼する。案の定、田口医師は原因をつかめず、厚労省から型破り役人の白鳥が共同調査のパートナーとして派遣される。果たしてこのコンビは、意外な犯人に見事にたどり着いた! ミステリーとしては設定が甘いとか、専門用語が正確ではない、などの批判は当てはまるかもしれないが、文句なしにおもしろい、と思います。何といっても登場人物が魅力的です。医師たちも型破り役人白鳥も、こんな人たちがいるのならまだまだ医療は大丈夫、と思わせるくらい、それぞれのポリシーを持っている。行間の田口医師の心理描写も単純だけどしゃれていて、あきません。一気に読める楽しい作品であることは間違いないと思います。 | ||||
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術中死の影に隠された真相は何か?この深刻な問題に立ち向かうのは田口公平。 問題の深刻さと、田口のキャラにはかなりの開きがある。それがこの作品の魅力と なっている。このキャラは、奥田英朗さんの作品「イン・ザ・プール」などに登場 する伊良部医師を思い出させる。手術室という限られた空間の中での患者の死は、 事故死か他殺か?その息詰まる緊迫感は、さすがに現役の医師であるという作者に しか書けないのではないだろうか。真実が絞り込まれていくさまは読み手をひき つけて離さない。そこでまた、田口に負けず劣らずのキャラを持つ、厚生労働省の 白鳥が登場。彼もかなりの変人だが、その推理力はお見事。最後の最後まで楽しめる 作品だった。 | ||||
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奇跡を起こす手術チームに訪れた連続術死。 その原因を突き止める門外漢。 手術室という密室の中に起こる事件は 事故なのか、それとも犯罪なのか。 その途中から登場する厚生労働省のスペシャリスト。 傍若無人なその態度に圧倒されながら 事件は予想外な展開に進んでいく。 面白い小説でした。 読む時間が楽しい本です。 その厚生労働省のスペシャリスト 心理学ということもあってか 一瞬、伊良部医師のイメージが頭をかすめました。 でも、それを差し引いても楽しめる小説でした。 | ||||
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抜群の手術実績を誇る医療チームになにが起こったのか? 3例の死亡例に疑念をもった大学病院長が万年壁際内科講師に調査を依頼する。 そこから医療ミステリーが展開されてゆきます。 医療チームの特殊な信頼関係、大学の雰囲気、医局に染みついたタバコの臭い(本当はしらないけれど多分。。。)を感じさせる医師が書いた小説で読ませます。 そして壁にぶち当たった際、厚生労働省の異色調査官が登場、事態は急展開してゆき、思いがけない結末が。登場人物のキャラクターが皆濃い!。彼らを使って追いつめてゆく心理描写がなかなか良かったと思います。 今は、医療事故に国民の関心が向いているので、シリーズものに発展しそうな、また、それを期待させる、面白い小説でした。 | ||||
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前半は、ストーリー自体はさほど動かない。 けれども、退屈はしない。 なぜなら、何人もの登場人物が、一人ひとり奥行きを持って、生き生きと描かれているから。 脇役が薄っぺらく描かれていると、物語全体がリアルさを失うものだが、その逆もまた真なりで、この作品においては、脇役たちがしっかりと描かれているからこそ、物語が迫真性を持って迫ってくる。 さらに、後半に入ると、俄然、ストーリーが動き始め、躍動感を帯びてくる。 それはひとえに、探偵的な役どころを果たす、一癖も二癖もある白鳥という調査官の登場による。 彼の登場と共に、前半ではぼんやりしていた問題点が、いきなり明確になり、いきおいミステリー性が深まる。 あとはもう、たたみかけるように、一気に結末へ。 面白いのは、主人公の田口が、周りの人々をいちいち動物にたとえてしまうところ。 しかし、ストーリーが展開するにつれて、彼の抱く各人の動物イメージは、時に微妙に、時に大幅に、変更を余儀なくされる。 普段、ミステリーはあまり読まない私だが、この作品は、「人間」を描いているという点で、非常に面白く読めた。 | ||||
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「このミステリーがすごい」の大賞受賞作品。 小説の中のリアリティは、作者が現役医師なので、記述はしっかりしており、特徴あるキャラクターを生かして、文体も軽快なので、どんどんと読み進めます。大学病院の内情も若干暴露しつつでなかなかいい感じです。 ただし、ミステリーとしてみるならば、残念ながらどこがミステリーなのか良く分かりませんでした。 謎解きの伏線もあるとは思いますが、素人に対しては弱いです。 | ||||
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新人作家のデビュー作。 王様のブランチで取り上げられていたので 久々に呼んでみる。 んで感想。 人間がよくかけている。 人物描写はモデルがいるんだろうと 推測されるほどリアルだ。普通ヘタな人が 小説かくと作者の偏見がそれぞれのキャラに まんべんなく振りかけられていてどれも作者の いいたいことの語り部になっている と感じることが多いがこの本はその作者の自意識 を極力取り払うことに成功している。つまり 最初にもいった’人物’それぞれが独立した 存在として生きている。これはとても重要だ。 ”人間が描けていない”と批判を受けて 逆ギレした綾辻行人に爪のあかでも煎じて飲ませたいくらいのできだ。 組織から浮いたハグレモノ2人というのもいい味を 出していて自分に投影して呼んでしまった。(笑 それに比して推理の点に関しては、人死にがでてからでないと解決しないという古風な定石は守られていて安心して読める。(ほめてるんです) | ||||
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【ネタバレあり!?】 (2件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する※削除申請(2件) | ||||
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キャラがたち過ぎて内容が薄れているかもしれない。 社会的問題まで含んでいて特に後半のやりとりはいい。この辺を押し出した方が閉ざされた院内が舞台だけにミステリ、サスペンス色が強くなったかもしれない。好みの問題だろうが、それでも、充分にたのしめる。 最終章はとりあえず的な章であろう予想も裏切る。 読書後に夢中になっていた以外の部分の方が浮かび上がるのはやっぱり人間関係や裏に隠されたドラマが充実しているからだろう。 キャラを抑えて考えると現実的なサスペンスに思えるし、現代的といえるかもしれない犯人と死因に絡むいろいろな出来事は悩ましいミステリーだ。 おもしろい! | ||||
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このミス大賞受賞作品とは言いつつも、ミステリー風味は薄いです。 どちらかといえば、登場人物の魅力や語り口の上手さの際立ったエンタメ作品。 間違っても、犯人探しなんて頑張らない方が良いです。 トリックなんて言葉忘れて読むべきです。 前半のダルダル文章でマイナス1。 おもしろい作品であることは間違いありません。 | ||||
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はじまりはよくある推理小説風。 だらだらとはじまっていて 読みやすいけどそれだけに読み応えは薄い感じ。 ただ途中からゴキブリ似の人物がでてきてからは テンポよく進み。 ゴキブリという名前にふさわしく強引にずうずうしく 話をすすめていく。 推理小説としてはありきたりっぽいけど 主人公やゴキブリ似をはじめとする登場人物の描写が おもしろかった。 | ||||
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読者には絶対にわからないような犯人の決定方法は如何なものだろうか せめて手がかりくらいは示してくれないと・・・ というわけでミステリとしてはあまり楽しめないと思う。 犯人が誰か、手口はどうか という事を意識しないで読んでいけば普通に面白い作品。 語り手による文章がやや軽いので比較的読みやすいのも良いと思う。 が。 いきなりバチスタとか言われても普通の人にはイメージしにくいでしょうに。 文章中に説明があるが、やはり絵で見たことがない人にはわかりづらいのではないだろうか。 漫画:医龍 を見ている人や専門的な知識がある人ならよりわかりやすく、より楽しめる作品かもしれない。 というわけで、この本を読むならば、まずある程度の知識を得ておく事をお勧めする。 | ||||
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今までバチスタ手術に成功を重ねていたが、あるときから失敗が続くようになった。それは、医療過誤か殺人かの解明なのだろう。不定愁訴外来担当の田口講師と厚生労働省の役人の白鳥がその原因解明を行うことになった。 登場人物それぞれのキャラが立つし、物語全体としてもメリハリがあって面白くて笑える部分としんみりと読ませる部分とそれぞれあってよかったと思います。白鳥が登場してからの第二部からは、テンポアップされて良かったですね。それを逆から言えば、第一部の140ページぐらいがすごく退屈で間延びした感じを受けるともいえるでしょう。また、ミステリーとしては、陳腐だと思います。犯人もすぐに察しが着いたからね。まあ、ミステリーよりもキャラクタや医療現場のリアリティ勝負の色合いが強い。それでも言いような気がしますが。 白鳥のキャラクタについては、すごく攻撃的で、論理をこれまでもなく追求して、真実をあぶりだすと共に矛盾した論理を破綻させるようなものはすがすがしくていいなあと思う。しかし、ところどころにでてくる意味のない発言は、面白いというよりは意味がわからん感じだったかな。よく、奥田英朗氏の『空中ブランコ』にでてくる伊良部一郎と比較されているみたいだが、私は伊良部の方が癒されるし、たまに真理をついた発言をするところがいいと思う。 | ||||
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ブラックジャックみたいに、外科医というと何かかっこいいなんて想像してしまいますが、現実は生きるか死ぬか・・のとてつもない選択であって、面白がって読んでてはいけないなあと思いました。白い巨塔かとドキドキする所もありますが、あいつが犯人か?と思わせるところもあり、医療ミステリーとしては、とても面白く誰にでも読めます。 | ||||
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「バチスタ」とは何だろう?心臓手術の名前。正確にはこの技術を確立した人の名前である。通りがよいのでバチスタと呼ばれているようだ。 さて、推理小説である。語り手が主人公。でタッチは少し古臭いアメリカ探偵小説風。医療現場が舞台だが、あまり難しい専門用語は出てこないので読みやすい。展開もテンポよく進む。脇役の描写も中々のものだ。臨場感がある。 がしかし、しかしだ!語り手が主人公ではなかった。途中から割り込んできた変な奴が、あれよあれよと言う間に謎解きをしてしまい、事件を解決してふっと退場。「何じゃ、こりゃあ!」と叫んでしまった。 主人公と思っていたのは、ホームズのワトソン博士、ポアロのヘィスティング大尉だったのだ。 まあ、これはご愛嬌。僕の勝手な思い込みだから仕方ない。エンターテイメントとしてはよく出来た作品だ。お暇ならどうぞ。 | ||||
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読み終わっての第一印象。 「なんなんだぁ〜!?」、この本。 主役が途中で交代するは、医学用語がいろいろ出てくるは・・・ でもミステリィなんですよねぇ。 とにかく「おもしろい」。ミステリィ的な紐解きの楽しさじゃなく、単純に「面白い」。 役人・白鳥の意味不明の会話術には脱帽。よくあれだけ、会話にならない言葉をあやつったものだ、作家の海堂さんに拍手! | ||||
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作者は現役の医師だそうですね。大したものです。途中若干気になる点はあったものの、最後まで一気読みしました。真相の解明・犯人特定部分が陳腐だという意見も散見されますが、裏をかえせば医学ミステリとして落としどころが現実的であるということでしょう。いろいろなおふざけはありますが、芯の部分は大変しっかりしている小説だと感じました。お勧めできます。 若干気になる点のひとつは、大多数のレビュアーさんに好評の白鳥という登場人物です。確かに絶大なインパクトを持っていますが、あまりにアクが強すぎて彼の登場以降やや小説のトーンが変わってしまい、読み手として不安を覚える段階がありました。第三部のまとめ方がうまかったため読後感は良かったですが。白鳥が主人公になったら、よほど書き方を工夫しないと読んでいてただ疲れるだけの小説になってしまうかもしれません。 余談ですが宝島社はいつも「このミス大賞」作品をを年末恒例の「このミステリがすごい」の候補から外しちゃってます。同じ出版社がやってるので、という大義名分はあるもののどうも体の良い「逃げ」みたいに感じなくもありません。でも、今回のこの作品はなかなか良いんじゃないでしょうか。どのくらいにランキングされるか、みてみたい気がします。 | ||||
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登場人物の笑い方、千差万別。会話文と建前の中にある文章の機微、たまに漢字が難しくて自分の無能にほとほと困ったりもしたが…全キャラ(主役から脇役まで)が作品にインパクトをあたえてたり、すごい楽しい文体を扱う作者です。 前半の内容と後半の内容が一人の登場人物のおかげというかせいでというか極端に違った視点で眺められること請け合い、すげ〜笑えます。少しだけ触れると、この人物伊良部先生に似てます。わかる人にはわかるでしょう。気になったでしょ?気になったら読んでもらえばわかります。回し者みたいですが自分が面白いと思ったものは他の人にも読んでほしい。読めばわかるさ(猪木風)。 | ||||
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テンポ、キャラのたった登場人物、セリフまわしの点で高評価。無論欠 点がないわけではないが、一気に読み終えることの出来る資質をもった ミステリー。用語や語彙は現代なんだけど、構成というか構造は古典的 な推理小説を読んでる感じがしたのもよかった点か。 最初は南米を舞台にした傭兵ものかと一瞬勘違いしたが、タイトルの 「バチスタ」という語もよかった。この本も含め、ドラマや漫画などで 医療現場を刺激的な題材として扱っている作品がふえてるなぁと実感。 読中、一番のお目当ては白鳥の部下の姫宮さん。彼女ががいつ登場する のかずっと待ちわびてるうちに終了してしまったのがこの本の、個人的 にケチをつけたいところ。 ドラマ化・映画化されるのだろが、鳴海医師は北村一輝さんでよいか も。 | ||||
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巻末にある選者の評といい、ここのレビューといい、ずいぶん評価が高いです。しかし、全体的に悪ぶった書き方が目立ちますし、肝心の謎解きの部分は陳腐すぎると思います。キャラが立っているという評価も、ぼくには浮いているとしか思えませんでした。人気のある白鳥のキャラにしても、漫画ではよくみるキャラです。たとえば、『弁護士のクズ』なんかがそうですね。しかも、最後には正義感あふれる役人ってことになってしまいますし。同じバチスタ手術を題材にしている漫画に『医龍』がありますが、医療現場の実情にしても、チーム医療についても、はるかにおもしろく描けています。実は、この小説は、『医龍』にインスパイアされたのではないかと思ったほどです。 | ||||
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