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死の接吻
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死の接吻の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.91pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 21~24 2/2ページ
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財産目当てに資産家の娘に近づく男の野望。ストーリーは確かに今となっては古臭い。しかしこの作品が世に出た当時でもさほど斬新なものではなかったはずです。この作品よりも20年以上も前に「チャンスは平等の国=アメリカ」がすでに幻想となったことを示したドライサーの『アメリカの悲劇』が資産家令嬢との結婚話が持ち上がったため邪魔になった恋人を殺害する男の物語だったからです。ではどこが傑作たるゆえんか、といえばやはりそのエンターテインメント性にあふれた構成でしょう。犯人を主人公にして犯罪を描くいわゆる倒叙もの(別名刑事コロンボ方式)でありながら、章ごとに視点を変えることによって誰が犯人(主人公?)であるか、かなり読み進んでからでないと読者にもわからないようになっています。小説ならではの技法と言えるでしょう。ちなみに映画化もされていますが、映像にしてしまうとこの構成の妙を生かせないため、陳腐なサスペンスものになってしまいました。とにかく一読してみることをお勧めします。社会を鋭くえぐった、ということではなく、エンターテインメントとして(もちろんほめ言葉です)すばらしい作品です。 | ||||
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貧しい美貌の青年が大富豪の三人姉妹を財産目当てに次々に手玉にとって殺し、最後は破滅するというストーリー。 こうまとめてしまうといかにものありきたりなストーリーですが、人物描写も見事で一気に読ませます。姉妹間の葛藤や父娘間の葛藤、青年が獲物を狙う肉食動物のように周到に娘たちを死に至らしめる様子など、これが著者23歳のしかも処女作とはとても思えない。恐るべしアイラ・レビン。 | ||||
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これを23歳で書いたというのがまず最初の驚きだ。確かに動機の面とかで若さゆえの粗さは感じるが、それを補ってあまりある見事なプロット構成。既に主人公の気持ちになってかなりどきどきして読んでしまった。二章に突入すると必ずもう一度「アレ?」と思って一章をパラパラめくるだろう。この凄さは派手で小難しい設定だけが良いミステリーだと思ってる読者には解らないだろう。 | ||||
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彼は金持ちになりたかった。そして大金持ちの娘と知り合ったが、彼女に子供ができてしまった。生みたいと望む彼女だが、お互い学生で、このままだと彼女は親から勘当されるだろう。それでは彼の計画が狂ってしまう。そして、彼は彼女を殺した。だが、まだ彼女には2人の姉がいる。彼は次女に狙いを定めた。途中で犯人は顔を現し、前半の推理小説からサスペンスへと移る。アイラ・レヴィンの処女作にして最高傑作。50年ぐらい昔の作品だが、今も色あせない、未だにミステリの人気ランキングの上位に上がる作品。 | ||||
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