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死の接吻



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死の接吻の評価: 3.91/5点 レビュー 35件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.91pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全5件 1~5 1/1ページ
No.5:
(3pt)

ドロシイのうっとうしさ

7、8年前に買って積ん読になっていたのをなんとか読了。なんで買ったのかは思い出せないが、紹介記事か何かを読んだのだと思う。
一部 ドロシイ
二部 エレン
三部 マリアン
と三姉妹が章ごとに変わる。ドロシイのうっとうしさが、なんだかリアルだった。
ミステリーというかサスペンス小説、スリラーとしては、ストーリーテリングは良いにしろ、警察の捜査はだいぶいい加減なのかなと感じるし、そんな緻密な作品でもない。飛び降りか突き落としかで、死体の損傷箇所も変わるだろう。
むしろ、作品の受容という面が気になる。アプレゲールというと石原慎太郎の小説でよく言われるが、冷酷非情だが揺れ動く人物像に驚きやおそれと同時に同情と共感が集まって、というのが当時の時代なのだろう。シリアルキラーの登場する以前の「極悪」の一つの形ということなのだろう。
死の接吻 (ハヤカワ・ミステリ文庫 20-1)Amazon書評・レビュー:死の接吻 (ハヤカワ・ミステリ文庫 20-1)より
4150711518
No.4:
(3pt)

古典的で魅力的なプロットだけど、読むのに疲れる。

殺されたら主役が変わるのは「サイコ」を沸騰させられた。
古いので古典的な内容なのが傷で中盤から退屈に感じられた。
誰が殺したのかを明かさないようにしたところは良かった
死の接吻 (ハヤカワ・ミステリ文庫 20-1)Amazon書評・レビュー:死の接吻 (ハヤカワ・ミステリ文庫 20-1)より
4150711518
No.3:
(3pt)

戦争帰りの青年の怖さ

約30年ぐらい前に読んだことがありましたが、結末をはっきり覚えていなかったので、どういうストーリーか思い出したくて中古で買いました。
主人公の犯人の男性!?が戦争帰りの影響か?人を殺すことをとても軽く考えているのがとても怖かったです。一応は気に入って付き合っていたはずの自分の彼女を二人も、お金のためにというその犯人のエゴの理由で、残酷な殺しをしていくことにとても驚きを感じました。戦争に行く前はちょっと見栄っ張りなだけの普通の少年だったろうに、戦争に行って帰ってからは堕落してしまったように思われます。戦争の影響って怖いのね。ラストシーンは完全著悪(これって絶対大事ね)だったので、そこはよかったのですが、性格の良いエレンとパウエルが第二部で犯人に殺されてしまったのでどうも後味悪い。それで3つ星です。全般に戦争の影響がまだ残っているアメリカの風潮が書かれている!?のかしらと思いながら、読みました。どうも、若い頃に読んだのとは違うお話な気がして、、、。あっているはずなのに。???。
死の接吻 (ハヤカワ・ミステリ文庫 20-1)Amazon書評・レビュー:死の接吻 (ハヤカワ・ミステリ文庫 20-1)より
4150711518
No.2:
(3pt)

個人的にはがっかり

まず第一部がほとんど面白くない。
二部になってめぼしい人物が二人浮かび、AかBか?でやっと面白くなってきたなぁと思ったら・・・
読んだ方にはご承知の展開があってドン引き。
エレンはエレンでもしかしたら犯人かも知れない男に対して、軽率な行動とるし・・・ありえないわこれ。

三部になったらなったで、最初頑なな態度だったマリオンが、”奴”になびいてるしね。
そう簡単に惚れますかね?よっぽどいい男なのかそいつは。

最後らへんの工場の場面だけは、映画チックな舞台装置でいい感じもしましたが
”探偵役”の証拠のとりかたが、ちょっと非合法だし、釈然とはしません。
そもそもそこのオヤジ、娘二人も片づけられてるのに不感症すぎでは?
そんなワケでこれはしんどかった。

んでも出た当時は、どこの書評でも高評価で話題を呼んだようだし
映画化されたり、更にパクリっぽい映画も作られたりで、ちょっと社会現象?
「ローズマリーの赤ちゃん」という題名には聞き覚えあるのですが、
同じ作家によるものだってことを、解説で知りました。
死の接吻 (ハヤカワ・ミステリ文庫 20-1)Amazon書評・レビュー:死の接吻 (ハヤカワ・ミステリ文庫 20-1)より
4150711518
No.1:
(3pt)

途中までは、たしかに面白い。しかし、…

容姿端麗、頭脳明晰な野心家の「彼」は、大富豪の令嬢ドロシイとの結婚での一攫千金の夢が破れると、自殺を装って彼女を殺す。ドロシイが「彼」に殺されたのではないかとの疑惑を抱いた姉のエレンは、「彼」を割り出すべく、ドロシイの学友の男達に、危険な接触を敢行する。誰が「彼」なのか、そして、エレンの運命は…と、ここまでは、ミステリとサスペンスに溢れ、「弱冠二十三歳の天才作家」のキャッチ・コピーにたがわぬ、なかなかの作品と思わせる。しかし、ここからがいけない。レヴィンは、中盤過ぎで早くも犯人を明かすことによって、ミステリとしてまとめていくことを放棄し、完全犯罪の成立を信じて疑わない犯人を、いかに追い詰めていくかに焦点を合わせていくのだ。それはそれで一つの行き方であり、否定する気はないのだが、そうした方向を取るのなら、そこからの長い展開に、よほどのサスペンスか、ストーリーの一ひねりがないと、読者は満足できない。残念ながら、それがないのだ。特に、結末に向けて、緊迫した展開の到来を今か今かと待ち受ける読者の気持ちに水を差すように、さしてストーリー展開に必要とも思えない情景描写に十数ページも費やす冗長な筆致には閉口させられ、引っ張るだけ引っ張った結末も、ありきたりのものに終わっている。二十三歳の若書きの作品といってしまえばそれまでなのだが、私には、ストーリー構成の配分を誤った作者が、中盤過ぎからの展開を持て余し、失速したまま終わってしまった感が否めないのである。
死の接吻 (ハヤカワ・ミステリ文庫 20-1)Amazon書評・レビュー:死の接吻 (ハヤカワ・ミステリ文庫 20-1)より
4150711518

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