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ソラリス



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ソラリスの評価: 4.32/5点 レビュー 136件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.32pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全136件 41~60 3/7ページ
No.96:
(2pt)

読みづらい

ソラリスの海で起こることの描写がとても読みにくい。えんえんと続くソラリス学の講義?もつまらない。登場人物たちは基本的にずっとイライラしているのだが、それを読んでいるほうもずっとイライラする。総じて、お勧めできない。
ソラリス (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:ソラリス (ハヤカワ文庫SF)より
4150120005
No.95:
(4pt)

これまでに読んだことのないハードSF

「人間以外との理性との接触」をここまで中心に持ってきたフィクションというのは、これまでに読んだことがなく、とても面白い体験でした。

翻訳された沼野氏が、ソラリスを初めて読んだ際、「これまで読んできたSFのどれとも似ていない、何か根本的に違うものだ」と感じた、と仰ってますが、正にその感覚に近いものを感じました。

この作品は、作者が何を伝えたいのか分かりづらいし、決して老若男女どんな人でも楽しめるエンタメ作品とは思いませんが、でも、名作だと感じます。
星をひとつ減らしたのは少し読む人を選ぶかも、と思ったからです。

思うに、一般的な小説とか、漫画、ドラマ、創作されたストーリーって、だいたいネタが出し尽くされてる感があるというか、
細かい設定は違えども、作者の伝えたいことは結局同じだったり、ストーリー展開や表現手法はどこかでみたことがあるようなものばかりというか、
どこかで聞いたような設定だなーとか、あーこのパターンね、っていうのが、どこかにあるのですが、

「ソラリス」は今まで読んできたどのフィクションに当てはまらない、という感じがしました。

強いて言えば、漫画の火の鳥や海獣の子供が、表現しようとしてるようなものが近いかなと思いました。
ソラリスの解説にも載ってるように、「人間中心主義への疑問の提示」そして、「人間の理解を絶した他者という概念を表現しようとしているところ」が、少し共通してるのかもしれません。

ただ、その表現の舞台や表現の仕方が独特なんですよね。

また、ハードSFとしても楽しめます。

著者のレム氏は、もともと医学専攻だということもあるのでしょうが、かなり科学知識に造詣が深い方なんでしょうね。

現在分かっている科学的な事実から、こんなことも可能かも?、未来はここまで技術が進歩しているかも?と色々考えられていて、それが分かるとより楽しめそうです。

私は生物科学系の専攻でしたが、採血してサッと作ったプレパラートで原子電子中間子まで観察できる顕微鏡なんて、未来の技術力すごいなー、なんて考えながら読んでました。

もしかしたら、物理畑の人、宇宙工学や、特にニュートリノについて知識のある人だと、思わずニヤリとしたり、もっともっと楽しめるのかもしれません。

単純なSF好きなだけでなく、哲学や思想、心理学なんかを好きな人も楽しめる作品かな、と思います。
ソラリス (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:ソラリス (ハヤカワ文庫SF)より
4150120005
No.94:
(5pt)

ペンギン・ハイウェイ好きな人にもオススメ。

"私に望みはなかった。しかし、私の中ではまだある期待が生きていた。それは彼女の後に残された、ただ一つのものだ。"1961年発刊の本書は、人間以外の理性"未知の他者"との接触は可能か?の問いを軸に、精神分析、ラブロマンス他のメタ小説としても読み解けるSF小説不朽の名作。

個人的には、随分前に著者と解釈の違いを巡って【大喧嘩が起きた事で有名な】タルコフスキー監督の最初の映画化作品(1972年)を観てから、なかなか原作を読む機会がなかった事から今回、本書を手にとったのですが。

難解な印象だった映画と違い、ググッとテンポよく宇宙ステーションを訪れる所から始まり【限定された空間、登場人物】の間で起こる奇妙な現象を一人称視点でサイコホラー的に描く序盤から、絶対的他者性の前に次第に【無力感、必然としての物語の停滞、倦怠】へと転換していく本書は読みやすくも、合間にソラリス学というトリビア的重層的世界の紹介も挿入される事で、奥行きや深みのある読後感を与えてくれました。

また、映画において特に顕著であった様に本書の主要テーマとしては、あくまで【地球外理性との接触】であるとは言え、訪れたものの心理の奥底まで睡眠中に読み取り、つくりあげられた【恋人との再会、関係性の変化、再びの別れ】といったラブロマンスの要素は作中では語り尽くされていないからこそ読者に想像の余地を与えてくれていて。仮に著者の意図とは違っても、こちらもシンプルに胸を打たれます。

絶対的に違いのある他者との接触を描く作品、哲学的な作品を探す誰か、あるいはオールタイムベストなSF小説を探す誰かへ。またペンギン・ハイウェイ好きな人にもオススメ。
ソラリス (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:ソラリス (ハヤカワ文庫SF)より
4150120005
No.93:
(5pt)

マスターピース

新旧の映画は観ていたが、原作は初読。今まで読んでいなかったのを後悔した。
ソラリス (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:ソラリス (ハヤカワ文庫SF)より
4150120005
No.92:
(5pt)

タルコフスキーでは分からない

オルテガは『大衆の反逆』において、愚かさの研究書が書かれていないことに驚き、ハラリもわたしたち人間の愚かさを侮るべきではないと警鐘を鳴らす。ソクラテス/プラトンなら「今さら」と笑うかもしれないが、同じ人間であっても他者を「理解」することは愚か、交流することさえも時に大変難しい。わかっていないのにわかっていると思って行動すると軋轢を生む。悲喜劇は根本的に誤解という一つの構造を持つとはアリストテレスの指摘だったろうか。
 ソダーバーグは当然としても、タルコフスキーさえ、理解しがたい他者を理解しがたい他者として描き切ることができなかった。ソラリスの海は未知の生命体というより、他者の不可知性の象徴としても読めると感じる。一読の価値あり。
ソラリス (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:ソラリス (ハヤカワ文庫SF)より
4150120005
No.91:
(5pt)

愛は海より深し

海のような知的生命体。どちらかというと、SFと未知の生命という関係が題材にされると、どうしても人間が主体となりがちでは、あるが、本作は、未知の生命体もやりかたや、その意図はまったく違うかもしれないけれど、人間に対してその未知の生命として、何かのアクション(実験、研究)を行うのではないかと考えさせてくれる良作であった。
ソラリスの陽のもとに (ハヤカワ文庫 SF 237)Amazon書評・レビュー:ソラリスの陽のもとに (ハヤカワ文庫 SF 237)より
4150102376
No.90:
(5pt)

思ったほど難しい作品ではなかった(と思う)

知的生命体かどうかも分からないソラリスの海。人類は、得体の知れないものにコンタクトしようと試みるが、逆にソラリスの海によって、人類は頭の中を暴かれるような体験をさせられる。それがソラリス流のコンタクトとして善意なのか悪意なのか、そもそもコンタクトしようという意思があるのかどうか、人類はまったく分からない。

本作品を私個人がどのように感じたのかというと、(レム氏の想定内かどうかは分からないが)生命体の定義、コンタクトの定義を考えさせられ、その上で、人類が主導して他者とコンタクトできるという傲慢さに気が付かされた。

結構、自由に読み解ける作品だと思う。自分なりの解釈ができるという意味では難しい作品ではないが、何が正解なのか分からないところに一抹の不安が残る。
ソラリス (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:ソラリス (ハヤカワ文庫SF)より
4150120005
No.89:
(5pt)

SFかくあるべし

この早川版はポーランド語の原書のロシア語訳の日本語訳で翻訳の正確さには問題があるようですが、私はそんなことまるで気にせず読んで感動しました。最近は国書刊行会からポーランド語の原書からの翻訳も手に入りますが、高価なので早川版で十分だと感じます。

私はSFの熱心なファンでは決してありませんが、レムはトップクラスのSF作家であることに間違いはないでしょう。ただ、エンタメの要素とかミステリーの要素はあんまりないので、読む人を選ぶことも確かです。レムはSFというのをあくまでも思考のためのツールとして用いていたといえます。

じゃあ『ソラリス』におけるレムの「思考」とはなにか。それは「人間の理性の可能性と限界の探求」だと私は考えてます。

ソラリスという惑星は一面海に覆われています。どうやらこの海はそれ自体で一つの生命体のようで、しかも知性をもっているように思われる。ソラリスの「海」は人間たちの意識に入り込んで、意識の奥に潜んでいる人物を物質化して、その人物の前に登場させるのです(ように思われる)。これは恐ろしい。

小説の『ソラリス』では架空のソラリスと海についての科学的な知見がたくさん披露されます。わたしはそれらの知識がどれだけ科学的に正確なものかはわかりませんが、これだけ薀蓄をかたれるレムには恐れ入ります。

この小説でレムが言いたかったのは、「知性」とか「生命」というのを何の反省もなく地球外生命に反映させるその他のSFへの疑義です。例えば映画のE.T.では主人公とE.T.は何の疑いもなく意思疎通に成功するわけです。E.T.の姿かたちも、人間とは異なるとはいえ、一目で生物とわかる形です。つまりこの映画のE.T.は宇宙人ではあるが、中身は我々人間とほとんどかわらないわけです。この思い込みにまったをかけたのがレムなんですね。もしかしたら、宇宙の「生物」はソラリスの「海」のように姿かたちも我々の想像とは絶しているかもしれない。それがもはや「生物」と呼べるのかすら我々にはわからないかもしれない。我々の知性が宇宙でそのまま通用する保証なんてどこにもない。そういう思考が『ソラリス』の根底にあります。

しかしレムが偉大なのは疑問を呈したことで終わらないところです。レムはあくまでも人間の理性の可能性を尊重してます。この点は彼の他の作品でも一貫してます。だから、ソラリスの「海」が生物かどうか「知性」があるのかはわからないが、そのような謎の解明にたちむかう理性は素晴らしい、ということになります。つまり、宇宙では人間のもつ理性がそのまま通用するかは極めて疑わしいが、人間は自らの理性にしたがって判断し、行動していくしかない。それはまるで間違っているかもしれないが、理性を働かせる営みは素晴らしい。

しかしレムが偉大なのは単なる理性万歳でおわらないことです。その根底には人間の知性や勇気の偉大さへの賞賛があることです。自分の考えていることが正しいかどうかわからないが、とりあえず手持ちの知識にしたがって進んでいくしかない。これは何も宇宙探索だけにあてはまる話ではありません。科学というのはまさにそういう営みです。未知の現象に対して、手持ちの知識にしたがって、仮説をたてる。実験や観察で、仮説を吟味し、少しづつ内容を修正していく。それを繰り返すうちに謎がすこしづつ解きほぐされていく。最終的にたどりついた理論が本当に正しいかどうかわからないが、とりあえずいろんなことは説明できる。これが科学の営みです。これはよく考えてみると、科学にとどまらず、我々の生き方そののものにも見られるわけです。生きていれば様々な困難に直面する。それを私たちは経験や知識をもとに乗り越えていく。どこまでいっても「正解」にはたどり着けないが、そのつど困難に立ち向かって生きていくしかない。レムはそういった人間のゆうかんさを賞賛していると私には思えます。
ソラリスの陽のもとに (ハヤカワ文庫 SF 237)Amazon書評・レビュー:ソラリスの陽のもとに (ハヤカワ文庫 SF 237)より
4150102376
No.88:
(4pt)

面白いけど冗長かな

テーマは良く面白いがソラリスの執拗な描写とソラリス学の系譜がちょっと冗長。異様なまでの細密な描写はリアリティに貢献しているようなちょっと滑稽なような。解説で、旧訳では検閲の影響?で数十ページ削られていたものを私が補ったと訳者さんは鼻高々だったが、むしろ削られた版の方が作品としての完成度は高かったんじゃないかという気もしてくる。
ただ、未知との遭遇を冷めた目で描き切ったきっちりとしたテーマ性は素晴らしく、今じゃこんなの絶対企画として編集が通さないだろうオチの無さもあいまって、まさに古典的名作って感じです。読んで損はない。長いけど。
ソラリス (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:ソラリス (ハヤカワ文庫SF)より
4150120005
No.87:
(5pt)

SFによくある異星生物との接触テーマであるが内容はとんでもない

他の誰の小説にも似ていない異星の超巨大生物との接触物語。
実は人気SF作品のほとんどは伝統的なファンタジーの焼き直しに過ぎない。
例えば「スタートレック」「銀河鉄道999」「アバター」・・・等々は、

「遠くに旅すると凄く変な人達の異常な社会があるよ」
「巨人や小人が居る山がある」
「水の中には河童や人魚が居る」
「熱帯には人食い植物が生えているジャングルがある」
「巨大な烏賊か蛸の怪物(クラーケン)が帆船を海に引きずり込んだ」
「羽根の生えた人(天使・天狗)は超能力者で凄いんだぜ」
「空飛ぶ竜(ドラゴン)が火を吐いて人間を焼き殺すぞ」

というような昔からある大袈裟な旅行記(ホラ話)にすぎない。
大航海時代の船乗り達の酒場での戯言の影響も大きいのだろう。
古代ローマ時代からある戦記物やマルコ・ポーロの東方見聞録などにも部分的な創作疑惑は常にあるのだから「伝説物」の信憑性に疑問があるのは当然だ。

「スターウォーズ」などは典型的な冒険譚 =「王子様・お姫様/竜と魔法と剣」の宇宙版である。
1作目の粗筋は黒澤明の時代劇「隠し砦の三悪人」のパクりだった。
シェイクスピア劇や日本の戦国物の「国家」が「惑星」に換わっただけの似たような戦闘SFなら無数にあるだろう。

舞台を「海」から「宇宙」に、「島」を「惑星」に転換させたからといって、
これらの物語は数千年前から有った世界各地の創世神話や
メソポタミア・エジプト・ギリシャ神話・ローマ神話・旧約新約聖書・
三国志・能・浄瑠璃・歌舞伎・講壇・オペラ・バレエ・・・・・
各地方の祭りの劇的演出など様々な舞台劇から大きく変化していない。

俺は若い頃に旧訳版「ソラリスの陽のもとに」は読んだし映画化作品2作も観た。
本作を初めて映画化したアンドレイ・タルコフスキー作品は妖怪物の怪談だった。
(遠い未来社会を表す道路が当時の日本の高速道路に過ぎなかったのには笑ったが)。
スティーヴン・ソダーバーグの映画は陳腐なハリウッド製恋愛物でしかない駄作である。

旧日本語訳版「ソラリスの陽のもとに」はソヴィエト連邦時代に
なぜか検閲(作品内には特に政府批判などは無い)で大きく削除された後のロシア語版の邦訳である。
元々はポーランド語で書かれた作品なので不適切な出版だったと言って良い。
新訳版の本書はスタニスワフ・レムの意図を汲んだポーランド語原著の全訳である。
これさえ読めば旧訳版も2本の映画も要らないだろう。

現代の高度な天文学と宇宙開発に対する強い好奇心や
科学技術の驚異的な進歩(多くは軍事的な意味であろうが)から言えば、
いつか異星生命との遭遇は有り得るだろう。

まあ、俺は太陽系外どころか火星にも行けない現状を見て、
今後100年経ってもバクテリア・レベルの発見程度だと思ってはいるが。

世間に氾濫しているSF映画は軍事的に優位である侵略者としての宇宙人と戦争する話が多い。
「宇宙戦争」「インディペンデンス・デイ」「遊星からの物体X」「プレデター」等々に代表される多数の地球侵略映画の人気があるのは実際に人類の経験してきた戦争に対する恐怖、あとはゾンビ映画と同じようなホラー性だろう。

「地球の静止する日」「未知との遭遇」「ET」など科学技術において優位であると同時に倫理的にも崇高な友好的宇宙人が御都合主義的に人類の助けになる話もある。

俺は高度な科学技術を持った知的存在が「思いやりのある優しい宇宙人」である可能性はゼロだと思っている。
地球人類の歴史を俯瞰すれば明白だ。
技術力・経済力・移動方法・戦闘力・宗教的洗脳力などを駆使した者たちは
弱者から土地や金目の物や技術など何もかもを奪い、女子供も殺戮し、また奴隷にしてきた。

古代ローマ帝国・モンゴル帝国・大英帝国・・・・、
白人文明によるアメリカ大陸・オーストラリア大陸の侵略などを知っていれば十分だ。
高度な文明を持った宇宙人が地球に来たら同じことをするのが当然だろう。
自己利益にならないのに、わざわざ地球人類なんかに優しくする理由などあるわけがない。

しかし宇宙には現人類が全く理解できない様々な事象が溢れている。

莫大な費用を投じた最新の科学技術探査でも、
その成果は冥王星は凡庸な準惑星であることとか
オールトの雲の外周半径が解かったとか、
100万光年離れた恒星に幾つかの惑星が見つかったとか
宇宙の質量の大部分は観測不能なもの(ダークマター)であるらしいなどという程度である。

人類最高の科学者たちですら何も解かっていないと言えるだろう。

この先に異星生命体との遭遇があったとして
相手の行動から思考、感情、また、その意図が人類に理解できるだろうか?
犬・猫・猿・蛇・鳥・魚などの心理学ですら成立させていない人類の稚拙な科学的想像力では無理に決まっている。

では、遥かな未来の人類には昆虫の精神分析が可能なのか?
SF小説に植物や菌類や昆虫が知性を持った世界が描かれた事はある。
「地球の長い午後」「風の谷のナウシカ」「愛はさだめ、さだめは死」などだが、
それらは地球的な生命進化の法則性の延長線上に存在しているものとして描かれた。

しかし、銀河系内の無数の惑星の一つでしかない地球上の進化論理である生存競争・弱肉強食・環境適応・大絶滅期の生き残り・・・とかいう考え方では類推すら出来ない生態系が有ったとしたら何を理解すれば良いのだろうか?
われわれ人類など微生物以下だとしか認識していない巨大な生物の意思など理解できるものなのか?

ソラリスという惑星の表面積を占めている液状の生命体は一つなのか群体なのかさえ分析できない。
何らかの思考をしているのは間違いない。
しかし、それが意味するところが何なのかは全く解からない。
観測している人間たちに対して反応を見せているが、
それは超物理学的であり超現実的なことで人類には理解不能なのだ。
幼稚な人間たちは便宜的に「海」と呼んでいるが、それも認識の人類的間違いなのだろう。

本書は思弁小説 ( Speculative Fiction ) の傑作だが特に大著ではない。
中高生にでも薦められる小説である。
ソラリス (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:ソラリス (ハヤカワ文庫SF)より
4150120005
No.86:
(5pt)

深く、面白い

新訳として、より原作に近づけただけでなく、長い訳者あとがきも面白い。
ソラリス (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:ソラリス (ハヤカワ文庫SF)より
4150120005
No.85:
(2pt)

とてもつまらない

活字を追っているだけで、わくわくもしなければ想像力をかき立てることもない、残念。
ソラリス (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:ソラリス (ハヤカワ文庫SF)より
4150120005
No.84:
(5pt)

難解なソラリス学を超えた先の終章に圧倒される

惑星「ソラリス」の描写は難解で想像し難く、また密室で進行していくストーリは息苦しささえ感じます。しかし、その文章はまさにうねる大海の波のように脳内に押し寄せ、およそ理解できないのですが、それはもう、リリックのようですらあります。著者の頭の中は一体どうなっているのでしょうか。これを原文で読める人が本当に羨ましい、極上の文章です。翻訳も素晴らしいと思います。
まったく予備知識無しで読み始めましたが、科学的な描写が少ないぶん古臭さを感じず、まさに後世に残る名作だと思いました。SFの枠を超えた哲学的な名著です。
ソラリス (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:ソラリス (ハヤカワ文庫SF)より
4150120005
No.83:
(5pt)

なるほど、残っていく名作。「ペンギン・ハイウェイ」がレスペクトしていることを確認

恥ずかしながら、森見登美彦原作の劇場アニメ「ペンギン・ハイウェイ」を観て、原作もアニメも「ソラリス」からインスピレーションを得たところが多々あると知り、慌てて読みました。実は40年ほど前から読まなきゃと思いつつ、何か形而上学的で難しそうなんじゃないかと手を付けていなかったのです。
なるほど、残っていく名作ですね。このタイミングで2015年に刊行された新訳で読めたのも良かった。1977年の本は1割弱を削ったロシア語版からの翻訳だったとのことです。また、レムとは異なる監督の解釈で作られたタルコフスキーやソダーバーグのソラリス映画を観て判断しなくて良かった。
人間の尺度では測れない、理解できない思考体系を持った宇宙生命ソラリスとのコンタクトでは、あまりの齟齬の大きさに、そこに居る人を狂気の縁に追いやっていく。人にはどうにも分からないことがあるということがテーマだから、無理に分かってやろうとすると読み切れない。それを越えて分からないものにどう取り組むかまでを面白く読みました。クリスとハリーとの愛情に関する出来事は、センチメンタルで美味い味付けだと感じます。
巻末に訳者解説とレム自身による解説が40頁ほどあり、作品理解を安定させるのに役立ちました。
確かに「ペンギン・ハイウェイ」は<海>の振る舞いなど「ソラリス」のイメージの断片を取り入れていました。
ソラリス (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:ソラリス (ハヤカワ文庫SF)より
4150120005
No.82:
(5pt)

こーいうのが怖い!

ホラー要素すごい。怖くて先が気になり過ぎて、最初は「ソラリス学」部分を飛ばしながら一気読みしてしまいました。タルコフスキーの方の映画をたぶん昔見てて、なんか恋愛要素がうっとおしいような気がしてたのですが、原作はそんなことなかった。「ストーカー」(作者違うけど)といい、ほんと人間心理の痛いとこついてくるわ。そーいうのが怖い。
ソラリス (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:ソラリス (ハヤカワ文庫SF)より
4150120005
No.81:
(4pt)

後半はちょっと退屈かも・・・でも!

友人に勧められ読んでみました。
前半は一気に読み、後半はちょっとだるだるでした。
通しの感想としては、上々の本だと思います。
SFというイメージとはちょっと違う本ですが、読む価値はあると思います。
ソラリス (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:ソラリス (ハヤカワ文庫SF)より
4150120005
No.80:
(5pt)

単なるSFの枠を超えた小説

冒頭から引き込まれた。先に映画『惑星ソラリス』を観ていたのだが、映画のイメージを覆えされた。
単なるSF、恋愛小説ではない、奥深さが有り、最後まで一気に読んだ。自身の価値観を内省させられた。
ソラリス (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:ソラリス (ハヤカワ文庫SF)より
4150120005
No.79:
(5pt)

名著

Eテレの100分で名著に紹介されていて、是非読んでみたくなった。SF小説を初めて読んだが、深い。沼野先生の翻訳が、今の時代の言い回しなのもあるし、元々古さを感じさせない。
ソラリス (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:ソラリス (ハヤカワ文庫SF)より
4150120005
No.78:
(4pt)

思索的です。

人間の本当の姿、本当に望むものとは何かについて考えさせてくれます。
ソラリス (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:ソラリス (ハヤカワ文庫SF)より
4150120005
No.77:
(5pt)

期待通りの商品でした。

期待通りの商品でした。
以前から一度読んでみたいと思っていたので、楽しみです。
ソラリス (ハヤカワ文庫SF)Amazon書評・レビュー:ソラリス (ハヤカワ文庫SF)より
4150120005

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