天の声・枯草熱
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天の声・枯草熱の総合評価:
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すごく面白い。でも、この面白さを伝えるには技術が要る。 宇宙からメッセージが届いた。宇宙人とはかぎらない。「MAVO計画」というのを立ち上げて解読することにした。そういう、1994年当時の物語だ。 この「レム・メッセージ」をいかに語るか。思いついたのだが、法的に見てはどうだろう?宇宙からのメッセージを印刷・刊行したら著作物なのか。知財は誰のものなのか。引用は許されるのか・・・。そういう法的な疑問を膨らませるだけ膨らませたら、こういう本になったのだ。そこに「天の声」が響いたのだ。 内容には触れない。内容の要約は不可能である。たいへん書評しにくい本だ。 | ||||
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サンリオ文庫で、2作共に読みました。「枯草熱」については印象が薄く良く覚えていません。ただ、「天の声」については、レムらしく人間の「知性・認識の限界」について、深く考えさせられました。「ソラリス」の海よりも、もっと象徴的な形で語られている様に思います。(ネタバレになりますが、恒星間通信内容の翻訳?についての話ですから)全く異なる知性間(同時に、圧倒的に人間の方が低い)において、解釈出来るのか?と言う事を語っています。人間の認識能力には、限界があって、それ以上は進めないのではないか、と言っている様です。確かに同じ哺乳類でありながら、海洋哺乳類で知性が高いと言われる「イルカ」との意思疎通が未だに、出来ずにいる事を考えると人間の「知性・認識」に限界があるのかもしれません。 | ||||
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「天の声」は宇宙の知的生命体とのファースト・コンタクトを扱いながら、実際にそこに描かれているのは研究所内の人間関係や疑心暗鬼など、人間自身が悩み続けて止まない「人間が持つ認識能力の限界」です。SFを通して人間をとことん追い詰めていくレムの鋭い筆致には、いつものことながら快感すら覚えます。権力を振りかざしながら自然科学の世界へ強引に割り込んでくる人間に対するレムの軽蔑と憎悪にも深く共感せずにはいられません。 | ||||
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「ソラリス」や「完全な真空」や「虚数」などでレムのファンになったひとは読むに値しない書物である。要するにレムの作品群にあって二番煎じにすぎない。ちんたらと升目を埋めているだけのだらだらとした描写。訳者は悪くはないものの、うまくもない日本語で、レムの魅力を半減しているようだ。とにかくがっかりさせられた2作品である。 | ||||
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レムが死んだ。84歳。死因・日時は不明。 3月28日に助手が「クラクフの病院で死亡」 と発表。 本作のうち、枯草熱を22歳の時に、サンリオSF文庫で 読んだが、天の声については、24歳の時、同文庫で 購入したものの、仕事が忙しくなってしまって、読まず仕舞い。 その後、引越しのごたごたで文庫本2冊を紛失してしまう。 (31歳くらいのとき。) 「枯草熱」については、「事件」が起きるとは 如何言う事か、そして「事象」とは何か、 「偶然とは、必然とは、そして『偶然と必然の 本質』とは?」、を巡る冒険譚である。 主人公はアメリカ人の、元宇宙飛行士だが、 このアメリカ人が、謎を追ってヨーロッパ各地を 旅して回る姿は、古代ギリシャのユリシーズや その他の英雄の神話的冒険旅行を、彷彿とさせる。 (主人公は、1人で行動しているが、もし、 チームを組んでの冒険なら、ジョジョみたいに なったか、と言うと、そうはならない。 明確な「敵」が存在しないからである。) 最近脳科学で「蓋然性」について 取り上げられ始めているらしいが、 こういう時代に、読んで見ると、 面白い作品と思われる。 なお、「天の声」については、最初の 方だけ、読んだが、乱数表と「完全なる無秩序」 の話は、今でも記憶に残っているし、 興味深いので仕事が一段落したら、 国書刊行会版を読む心算である。 また、レムの死については、 故人を偲ぶが、合掌はしない。 | ||||
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