金星応答なし
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スタニスワフ・レムが(最初に書いた、ではなく)最初に出した本を読んだ。私はこれまでレムの小説を、ずっと以前における『ソラリス』は別として、『地球の平和』『インヴィンシブル』『大失敗』と読んできた。好みとしてアクロバティックな『地球の平和』にくらべ、同じころに書いた重量を感じさせる『大失敗』は興味深く読めた。また『インヴィンシブル』は、レムの小説をこれからどしどし読もうという気持ちにさせた。 最初のほうの作品から読むのは妥当な選択だと思うが、レムがまだ二十代のうちに書いた本作は、正直にいうと退屈だった。ただし本を投げ出したくなる退屈さではなく、素早く片づけたいと思う退屈さ、こういってよければ一級とはいえない、それなりのミステリーを読んでいるときの退屈さだった。 まず長すぎる。最初にこのSFが日本で訳されたとき、ドイツ語からの重訳で原典の三分の一が削除されていたと解説にあるが、なるほどと思わせる冗漫な部分がある。もちろん本書のように完全訳が出ていることは評価されていい。それにしてもレムだけでなく、訳者もまだ二十代、それもなかばにあたる頃である。本書の訳者解説のなかに次作SF長編『マゼラン雲』から《たくさん仕事をしたよ》《普段以上にたくさん働いたよ》などのセリフが引用されているが、そういう意味では若さを感じさせる本である。 邦訳刊行間近の『マゼラン雲』といえば、本作よりもっと長いものらしく、出たら読むつもりでいるものの、ちょっと心配になる。 古い。現在から照らして時代遅れのものがぼろぼろ出てくる。最も重要なのは灼熱地獄の金星を舞台にしたことか。また時代設定は2003年だが、《最後の資本主義国家が崩壊してから、すでに長い年月がたって》おり、《貧困も、経済的混沌も、戦争も、もはや地球の住人たちの偉大な計画をおびやかすことはなかった》! もちろんその後レムは飛躍的なほどに、素晴らしいSFを書きに書いた(今までに読んだものだけでも、そう感じる)。そして本書のなかに、その後のレムのSFにおいて重要な要素となるものを幾つも見つけられることを誰もが指摘できるだろう。 | ||||
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地方に住んでいると古本屋さんがブックオフ以外になくて、ネットで古書が購入できるのははとてもありがたいです。 | ||||
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2003年、8人の宇宙飛行士が金星探索の旅にでる。 金星に降り立った彼らを待っていたものは、 放射線を発する「死の森」、どこまでも地中を走る「パイプ」、 黒い「原形質の河」..そして「パイプ」の正体を探索しているうちに、 重力場をコントロールしている「白い球」を発見する。 いったい何のためにこんな装置があるのか。。 この作品で設定されている2003年はもう過ぎてしまいましたが、 そう遠くない未来に金星への有人飛行が行われるかもしれません。 この作品は、1951年に発表されるやいなや大ベストセラーとなり、 作者レムを一躍人気SF作家に押し上げました。 博学多識なことで知られているレムですが、 この作品においても物理学や化学の豊富な知識を生かし、 ツングース隕石の謎、金星の表面温度、といった 当時未解決だった問題の謎解きをしてみせます。 とくにツングース隕石の謎は現在でもまだ解明されているとはいえず、 フィクションというより啓蒙書として読むこともできます。 しかも展開が速く、読んでいて飽きません。 SFの古典ともいえる傑作です。 1960年にはポーランド・東独合作で映画化され、 主人公スミスにあたる役を日本人女優谷洋子が主演しました。 映画もあわせて見るとおもしろいと思います。 | ||||
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