(短編集)

虚数



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    初公開日(参考)1998年02月
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    短編集

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    虚数 (文学の冒険シリーズ)

    1998年02月01日 虚数 (文学の冒険シリーズ)

    人体を透視することで人類を考察する「死の学問」の研究書『ネクロビア』バクテリアに英語を教えようとして、その予知能力を発見したアマチュア細菌学者が綴る「バクテリア未来学」の研究書『エルンティク』人間の手によらない文学作品「ビット文学」の研究書『ビット文学の歴史』未来を予測するコンピュータを使って執筆されている、「もっとも新しい」百科事典『ヴェストランド・エクステロペディア』の販売用パンフレット。人智を越えたコンピュータGOLEM 14による人類への講義を収めた『GOLEM 14』様々なジャンルにまたがるこれら5冊の「実在しない書物」の序文とギリシャ哲学から最新の宇宙物理学や遺伝子理論まで、人類の知のすべてを横断する『GOLEM 14』の2つの講義録を所収。架空の書評集『完全な真空』に続き、20世紀文学を代表する作家のひとりであるレムが、想像力の臨界を軽々と飛び越えて自在に描く「架空の書物」第2弾!知的仕掛けと諧謔に満ちた奇妙キテレツな作品集。(「BOOK」データベースより)




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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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    No.9:
    (5pt)

    考えるな、感じろ系かな

    意識を持ったAIネタの作品が載っているらしいので図書館でザッと目を通しました。

    原著が出たのは1973年だそうで、既にそれから半世紀が経過しているわけですが、意識を持っていてもおかしくないんじゃないかってぐらいAIが高性能化した今日時点で読むと、レムのこの思考の試みと言うか未来の洞察の偉大さに敬服するしかありません。

    内容はかなり凝っていて1ページめからの通読はかなりキツいので、どちらかというと断片的に拾い読みしてイマジネーションの糧にするのがこの本の正しい読み方のようにも思います。

    またこの翻訳書も原著を尊重したのか単純な翻訳ではなく作品ごとに体裁を変える等かなり凝ったものになっているので現物を手に取ることをお勧めします。

    因みに作中のGOLEMの講義は2027年の設定ですが、誰かと言うかAIがこの作品を記念して、2027年の時点での見解を講義してくれることを待っています。
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    4336035938
    No.8:
    (4pt)

    アイロニカルに「夢」を語る方法

    レムの「架空の書籍の書評」という方法は(ローティ的な意味で)「アイロニスト」的な表現手法だと思います。「公共的な科学言論」ではなく「私的なファンタジー」として科学に関する思想を書くことによって、争いを避けられるというわけです。

    おちゃらけ、というか、ユーモアを含んだ表現も、その意味では本書に必要不可欠な要素だと言えます。ふざけた表現でも、内容を理解して共感してくれる人にはちゃんと伝わるし、そうでない人にとっては「真面目に批判する気が起きない」ので争いにならないというわけです。つまり、前者にとっては「ユーモラスな表層の裏に、骨太な思想が隠れている」ように読めますし、後者にとっては「とるにたらない妄想」として読まれるわけです。
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    4336035938
    No.7:
    (4pt)

    まだ存在しない本の序文集

    「未来においては存在する本の序文集」というポストモダンな雰囲気のあるメタフィクションです。
    変わった本好きなら、それだけで買いな作品な気もしないではないですが、作品の構造まで見えるようになるとさらに楽しめます。
    ポストモダンやメタフィクションによくある感じですね。

    ただ・・・翻訳のせいなのでしょうか、「完全なる真空」の方がよかったという全体的な印象でした。
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    4336035938
    No.6:
    (1pt)

    翻訳者にセンスが無い、ような気がする

    架空の本の序文や架空の物のパンフレットの文面をおさめた作品。

    造語がうまく訳されていません。そのため作品がかなりダサく仕上がっています。本書が刊行されるまで何年も翻訳が出なかったのはあえて出さなかっただけであり、わざわざ出版したのは翻訳者達にセンスと客観力が無くて虚栄心と自己顕示欲が有ったからだと思います。

    高機能自閉症の人のような、言葉遊びが好きな人に受けそうな本。大抵のsfファンは読む必要が無いです。ワムの全作品を制覇したいと考えるワムファン向けとも言えます。
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    4336035938
    No.5:
    (3pt)

    晩年期レムはブンガク方面へ

    正直言って余り評価してないのよ。多分「浴室で発見された手記」
    あたりがターニングポイントになったのかも知れないけれど
    「完全なる真空」よりももっとどうしようも無い作品群と
    個人的には思ってまーす。出来不出来があるのはフィリップ・ディックだって
    そうなんだからしょうがないんだけれども、レムの場合は進む方向を
    自分で見定め選択してゲンダイブンガクへ行ってしまった感があるわ。
    「手記」を読むと不条理SFと不条理ブンガクとの違いがわかるし
    本作のゴーレムも偉そうに滔滔と語ってるけれど、何か岸田秀「唯幻論」と
    大して変わらないような印象も受けるし。ポーランド語からの翻訳の
    限界なのかしら。でも「枯草熱・天の声」「ソラリス」はそれほどでも
    ないし、あとよく言われてるのが深見弾氏の訳がロシア語からの
    ダブルトランスレーションの問題。文学作品の味わい、特に
    海外文学の場合、翻訳に左右される点も大きいんだけれど読み手の側の
    「波長」とそのときにマッチングしてるか否かの問題も大きそう。
    個人的にはレムは原則SF作家である事を基点にして射程を広げて
    行って欲しかったし、カートヴォネガットやハーランエリスンも
    同じ轍を踏んじゃったような感もあるのよ。でもアレだけの大作を
    残して84歳で大往生だったんだから、トータルで考えると
    やっぱり偉大な作家だったんだわ。本作はハードカバーでなくて
    文庫本だったら手が疲れないからラクに読めそう。短編集だし。
    虚数 (文学の冒険シリーズ)Amazon書評・レビュー:虚数 (文学の冒険シリーズ)より
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