大失敗
- 宇宙飛行士 (21)
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2007年発行の初版とあります。中古ですが、きれいな状態です。『ソラリス』を読んで、他の作品も知り、今回まとめて(『エデン』『砂漠の惑星』と同時に)購入したので、これからゆっくりと時間をかけて読んでいきたいと思います。なので、申し訳ありませんが、内容に関するレビューはございません。他の皆さんのレビューを参考になさってください。 | ||||
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レムの作品は読後も引きずる。頭にこびりついて、離れてくれない。「ソラリス」がまさにそうだった。 それはひとえに、レムの想像力があまりに巨大すぎて、全体がよく見えないからである。つまり、その世界を完全に想像できないから、消化できずに残ってしまうのである、戸惑いと共に。 この作品を読みながら、ぼくは想像力がぜんぜん追いつかない体験を続けた。読み終わった時、その体験こそは、人類が接触をはかった異星人に対して味わった体験の追体験に似ているのではないかと思った。 ぼくにとって、レムは異星人なのだ。そして、だからこそぼくはレムの本を手に取るのだ。 | ||||
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このレビューを書く寸前まで、ずっと『FIASCO』だと思っていた。まさに大失敗! まず作者の考える知性の行く先としての世界がある。これは論理的なものだ。その論理的思考から導き出される「想像」としての論理が文中にある。その論理からすれば自明の知性(地球人)が、その論理からはうかがい知ることのできない知性(宇宙生命)とコンタクトを図る。だが、「大失敗」とは当然起こりうる知性と知性とのコンタクトの失敗のことを指すのではない。我々の科学の仮説を積み重ねていく方法そのものの中に失敗は存在し、そこから進む科学の発展の中に同じく存在する。だが、そこには皮肉もある。彼らが我々で我々が彼らになり得るという文明批判的な要素も含まれてるのだ。また、冒頭の『バーナムの森』は『ソラリス』の残像を引きずっている。だが、『ソラリス』と大きく異なるのは、これが物語性の強い小説であるということだ。つまり、純粋にストーリーが楽しい。話が前に進む。仕掛けもある。挿話も多い。しかし、強いて言うなら、これは長い長い短編小説である。自分の物理についての知識を確かめながら、美しいバーナムのイメージと、圧巻の最後のイメージに酔うのが「正しい」読み方だ。 | ||||
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SFというジャンルを巧みに利用しながら、「人間が持つ認識能力の限界」が招く悲劇をレムは描き続けた。それは必ずしも空想世界だけの出来事ではなく、人間社会においてごく日常的に起こっている出来事でもある。いつもながらのしびれるような結末だ。 | ||||
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金星応答なし、エデン、ソラリス、砂漠の惑星、天の声といった他星の生命体とのコンタクトものです。話の大きな方向性としては、今までのコンタクトものと近いのですが、他の作品にはない面白さもあります。例えば、ロボットアニメに出てくるような乗り物(人間が操縦する二足歩行のロボットをレムが描くとこうなるのか・・・)、何光年も離れた星との往復に関するロジック、人間と対話しつつ状況を分析するコンピュータ(ゴーレムを彷彿とさせる)、登場人物が読む本として出てくる冒険譚・・・など、挙げていくときりがありません。エデン、砂漠の惑星、天の声を読む時間を幸福と感じる人であれば、この本を読むのも同じように幸福な時間になるのではと思います。 | ||||
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