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家蝿とカナリア
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家蝿とカナリアの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.15pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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精神分析学者ベイジル・ウィリングは魅惑的な主演女優から公演初日に招かれた。だが劇場周辺では奇妙な出来事が相次ぐ。はたして、観客の面前でなしとげられた大胆不敵な兇行! 緻密な計画殺人に対し、ベイジルが披露する鮮やかな推理。大戦下の劇場に多彩な演劇人を躍動させながら、純然たる犯人捜しの醍醐味を伝える謎解き小説の逸品。 | ||||
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本書の裏表紙に、「名手の初期の最高傑作」とあるが、読み終えてひとこと、「それほどでも~」(クレヨンしんちゃんの口癖?)。 カナリアと蠅が重要な手掛かりになっている、という事で期待したが、カナリアが鳥篭から出されていた理由は、そんなこと? 蠅が、そんなに期待通りの動きをするものなのか? と考え出すと、期待が急速にしぼんでいくのを感じるのだ。 もっと意外な犯人とか、生の舞台を犯行現場に選んだ理由とか、納得いくストーリーであってほしかった。 我慢して最後まで読んだが、「最後に真相が明らかになって感じるカタルシス」を、残念ながら感じることができなかった。 この著者の作品を初めて読んだが、ほかの作品も、もう二度と手にする事は無いだろう、残念! | ||||
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本書の著者ヘレン・マクロイは、ミステリー・推理小説界で、ポスト黄金時代におけるアメリカ女流本格派作家の嚆矢として知られている。 評者は、かって彼女の作品を読んだことがなく、彼女の代表作と言われているニューヨーク地方検事局の顧問を勤める精神科医ベイジル・ウィリング博士もの代表作『家蠅とカナリア』(原題「Cue for Murder」)を、読むことにした。 評者に忌憚なく言わせてもらえば、丁寧に書かれている凡作としか言いようのない作品である。 二ューヨークの街や、演劇界の人間模様を描き出すことなど本書で知ることができ、灯火管制とか、ガラス窓へクロステープを貼っていることなど、アメリカの戦時下での実情などを物語のなかへ挿入している描写などには新鮮味は感ずるのだが、殺人が実演中の舞台で起きるプロットには、少々無理があるように感じてしまった。 文章も文句なく流麗であり、ストーリー展開のテンポもいいのだが、なんともいようのない不自然さを感じるのは、プロローグから犯人を3人に限定してしまったことに起因するのであろう。 事件解決へ導かれる推理の過程で証拠となるカナリアや家蠅とか血の付いたメスなども、なんとなく使い古された謎解きだと思い始めたら読み進む興趣を削がれてしまった。 「最も疑いのない者を疑え」という定説を、逆手にとった著者の裏技技巧が、かえって仇となったような作品ではないだろうか。 どこかからかお叱りを受けるかも知れないが、評者にとって期待外れの作品であった。 | ||||
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