■スポンサードリンク
熱源
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
熱源の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.07pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全136件 1~20 1/7ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
口コミ評価はとても高かったので期待して読みましたが、いわゆる私が求めている娯楽としての面白さはなく、終始国語の教科書を読んでるようでした また、カタカナの苦手な私には聞き慣れないカタカナの名前とかが苦痛でした 物語も色んな人物と場面と時代が飛躍して描かれるので、折角このモードに慣れたと思ったら別の世界観になっていくので、終始読みにくい あと、いきなり何年とか何十年後とかに1行で飛んでいくので、ついていくのが億劫になります とにかく詰め込み過ぎな準文学作品的な小説でしたので、娯楽小説好きにはちょっと合いませんでした | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
なんというか登場人物がみんな同じ顔の人間でのっぺりしたように感じてしまう。 アイヌ、ポーランド、日本の史実を実在した人物が歴史をなぞるといった構成。興味深い歴史ではあるけど、資料に物語を肉付けしたような違和感が冒頭から拭えなかった。 ノンフィクション小説の面白さはドラマがあることだと思うけど、その要素も薄い 小説という形式じゃなくて歴史書みたいな感じで史実をまとめた方が興味深かったかも | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
史実に基づく歴史小説。中央から離れた周辺地域を舞台にするのは他の作品と共通している。 死の描写も同様に生々しい。それを上書きするように生きる力は迫力がある。熱源とは命あるものが持つエネルギーのようなものか。それに火を灯す事で初めて前に向かって進む事ができるようになる。 サハリンもかつては日本人、ロシア人、アイヌが混じり合って生きていたのだ。そこに国家という中央の権力は国境という見えない線を引いて、意味のない分断を作ろうとする。 線を引く事が文明的であり、進歩的だというのは本当なのか。むしろ曖昧な国境という考え方こそが、現代に最も必要な知恵ではないだろうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
新品と書いてあったので、購入をしたのでが届いた商品は新品とは言えないものでした。傷がたくさんあったりしました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
小説とはいえ、史実を基にしているので、あいまいにしか知らなかったサハリン(樺太)での領土支配権のあらまし、そしてそこに元々住んでた人、後から来た人がそれぞれどんな人たちで、歴史というか戦争という領土争いの中で彼らが具体的にどのように影響を知れたのがよかった。テキストなんかで3行くらいで書かれていて、字面は追っても何も残らなかっただろうことが、登場人物たちを絡ませることでなるほどと頭に入って行く感じは脳が気持ちよかった。(いつまでこの記憶が残るかは別問題だがw) 元々大学で民俗学をかじり始めていたブロニスラフ・ピウツスキが、流刑地のサハリンで、土着の少数民族の生活をまさにフィールドワークを通して記し始めるところ、そしてどんどんのめりこんでいくところ、自分もそういう分野に元々興味を持っているので、彼が夢中になっていく気持ちとかすごく共感できた。その中でロシア人たちが入植してきて、村を燃やされたり、法的後ろ支えもなかったりして、その結果奥地へ居住地を移転させなくてはならなかったり、アイヌだけでなくこうやってマイノリティが排除されてったのもよく分かった。 400P超となかなか長い小説なので、正直流し読みになってしまった部分もあるけど、久々に読了満足間に浸れた小説だった。それにしても、アイヌの名前はロシア名よりなお覚えずらい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この時代、この場所をテーマに選んだ、ということが本書の評価のすべて。予備知識ゼロで読み始めたが、ブロニスワフ・ピウスツキが出てきたところで、あ、史実に沿っているのか、気づく。 高評価多いけど、小説としての出来は「これからの成長に期待したい」というところ。大胆な場面展開は集中力を途切れさせた。長い時間を描く難しさはあると思うが、饒舌な場面と大胆にカットする場面の配分が、私的にはしっくり来なかった。石川啄木はいらないな。(解説の中島さんも風呂敷広げ過ぎ、みたいなことをやんわりおっしゃっていたような) あと、樺太の描写がまったく寒さを感じさせないのは残念。例えば、吉村昭の「間宮林蔵」や「赤い人」などは読んでいるだけで凍えてくるし、北の大地の過酷な自然に圧倒される。それに比べると本書の樺太はとても過ごし易そうに感じた。 個人的には「爆ぜる」「眇める」といった表現は作中に1回は許せるけど、何度も出てくると、恰好つけてるけど語彙の少ない人なのねと思ってしまう。そのあたりの興覚めポイント多数。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
直木賞受賞につられて購入しましたが、私には苦痛などつまらない小説でした。思うに、ストーリーの起承転結がない上、史実としてもロマンを感じさせないものでした。 仕事とも思って最後まで読みましたけどね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
良い所もあるが、終始読みにくい。登場人物の名前が入って来にくいせいもあるが、それぞれの人間性が書ききれておらず、ただの文字の羅列のように思えてしまう。読みにくいという感想だけが強烈に残った。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
アイヌを主人公やテーマにした小説は傑作が多いが、本書もまた傑作でした。小説とはいえきちんと取材をされて書かれていると感じました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
先住民や少数民のアイデンティティー、権利は日本で長らく剥奪され、無視されてきた。そうした厳しい環境の中で生きてきた人々にスボットを当て、その足跡を史実に基づいて辿り、さらに読みやすいエンタテイメントに仕上げた点が評価される。「北方領土」返還のための交渉でも、当事者として政府が認めているのは、日本から移住した元島民のみ。本来の住民であったアイヌやニブフなどは話し合いの席にもつけない。彼らこそが当事者なのに。この本は、こうした日本の原住民・少数民観、政策の歪みを見直すために少しでも風穴を開ける契機になったのではないかと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
中盤までは、文章の感じが変わったりして、複数の作家が描いているかのような違和感を感じた。しかし、話が面白く読み続けられた。後半は、勢いもあり考えさせられるところもあり、とても面白かった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
どなたかのレビューと同意です。 図書館で偶然連続でアイヌ物?の小説を借りてしまって…。 西條奈加さんのは読まずに返してしまったのですが、この熱源は読み出したらわりと面白くて、これ面白勝ったら西條奈加さんの本もまた借りようと思ってたのですが。 なかなかスムーズに読み進めず、結構時間かかってしまいました。 口直し?にお気に入りの今野敏さんの隠蔽捜査シリーズを間で一瞬で読んでしまい、また戻ってきて読んでます。 アイヌのことは詳しくは知らなかったので、勉強にはなったのですが。 実際、アイヌの方は北海道にまだいらっしゃるのかとかは気になりましたが、本としては勉強の本に近いかな、久しぶりに進みませんでした(。-_-。) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
教科書で学ぶ歴史では、隅においやられがちな人々の事柄がすくいあげられ物語としてて描かれていく。様々な登場人物が語りて手として登場し、展開するのはそのためだ。少数民族と国家、アイデンティティーとは何か、そんなことを考える入口に立たせてくれる物語だ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
アイヌ・日本・ロシア・ポーランドそれぞれで生まれた人達が従属な関係から対等さらに対立へと発展していきます。 日本は単一民族国家として、アイヌのような先住民族の存在はつい忘れがち。僕自身はアイヌのことを全然知らなかったのですが、アイヌ・日本・ロシアの色々な視点で雰囲気を掴むことが出来ます。アイヌを知らない人も日本人として一度は読んで損はない小説だと思います。 ただし、良くも悪くも小説は重厚すぎて、読み切るのにけっこう疲れました。さらに、物語の終わりに失速感を感じたので三つ星としました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
アイヌの闘いと歴史がわかりました。厳しさに耐え、守り抜くアイヌ文化は、今も息づいている。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
日ロ対戦のさ中にあって、未開人との交流の中で日本人として、南極探検白瀬隊に参加して素晴らしい働きをして無事生還して、世界にその名を足跡を残した。その背景がものすごい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
西暦1900年前後、文明に圧迫されて滅びかねない民族、専制体制に土地だけでなく母国語も奪われる民族。そうした国民あるいは民族としてアイヌとポーランド人の姿を描くものだが、アイデンティティを奪われ、理不尽に虐げられながらも、瞋恚の炎を燃やすわけでもなく淡々自分の道を行く登場人物。主人公のアイヌ・ヤヨマネフク は<滅ぶ=無くなる>ことへの危機感がない。アイヌの血を引く者がいる限りアイヌは消えないという無邪気だだが強い信念のようなものを持っている。こうしたことから一定のテーマ性を持っていることは判る。 しかし物語の展開と心理描写が拙劣極まりなく、全然「人間の物語」になっていない。何の起伏もうねりもなく、一体どこにタイトルの「熱」があるのか? 実在した人物を登場させながらも、取り散らかっているだけ。 まるで民俗学の研究本か歴史書のような内容だ。これを「文学」と呼ぶことは許されない。 直木賞受賞作には、時々選考委員の神経を疑うようなものがあるが、「熱源」はそれに当たる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
内容が甘すぎる。作者は残酷な現実を知らない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
色々と考えさせられる深い作品でした。 アイヌ文化に凄く興味深くなります。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
学園ラブコメ映画が、恋の残り香すら忘れてしまった中年向けじゃなく 恋に恋する世代向けに作られているのと同様、 この小説も文明や少数民族のことをこれから考えたり知ろうとする層に向けられている。 物語も登場人物も対立構造もはっきりしているので、 そういう層にはとっつきやすい良書だと思う。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!