■スポンサードリンク
熱源
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
熱源の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.07pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全136件 81~100 5/7ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「蝦夷地別件」以来のアイヌ民族を描いた小説なので 期待して読み進んでいったが、残念賞だった。 タイトルの「熱源」がどこから生まれたのか? どうも、Homeらしい。(家族愛、郷土愛) 寒い土地での過酷な圧政=暖かさに飢える、ということ なのかもしれないけれど、「熱」の描写に乏しい。 登場する人びとにとって、どんなに愛おしい大地なのか、 ほとんど平板であっさりしているから、タイトル「熱源」が まるでピンと来ない。 シベリア抑留者が厳しい冬の中で、パンのひとかけらを 得るために、同胞を裏切る後ろめたさを呑み込んで生き抜き 「春の温かさ」に発狂したり、生の実感に落涙した、と聞くが そんな切実な描写もなく、サハリンの軽い風景が語られているだけ。 ロシア帝政末期・ポーランド独立・白瀬南極探検・金田一も 全て素通り。素材が多すぎるから、添え物にしかなっていない。 ギリヤーク、オロッコ(ウィルタ)、アイヌの各民族の 解説描写や差異もなく、これで、熱源=愛する大地を描いているとは 到底思えない。あるいは、軽すぎか? 私事ながら、祖母の一番下の弟は、Wを出て、半島で鉱山開発に従事。 引き揚げ後、白老近くで開拓民となり、重労働と貧乏で奥さんを病没させ 東京に戻って来た。北海道ですら過酷な環境だった。 昔は、多くの家庭で見かけた熊の彫り物=土産物ブームは、どんな風に わき起こったのだろうか?こけしも同様だけれども、絶滅寸前までいかないと 気がつかないのは、限る在ることを気づかずに、消費し続ける暢気さなんだろう。 でも、ひと昔前は、日本全国、下々は等しく、貧しく飢えていた。 商魂と売文作家が半年ごとに選ぶ訳だけれど、そろそろ、該当者無しにする 勇気。居住まいを正した読者側の読み方も問われているのだろう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
知られていないアイヌとロシアの歴史を、物語を通じて知ることができました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
アイヌ人、ポーランド人、日本人、ロシア人。 それぞれが生まれた土地、育った環境・文化の中で生きている。 多数派の文化の中に飲み込まれかけた時、少数派文化はそれでも生き残るため、忘れられないために必死に生きてもがいて時には戦う。 その時に胸に宿る熱いもの、意志の力、生きるという思いこそがタイトルとなっている「熱源」なのではないか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ずっと気になっていた一冊。かなりの厚さなのですが、 歴史好きなので、時代とと照らし合わせる面白さもありました。 少数民族の方々の存在をよく知らなかったので、 この機会に学びたいなと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ナレーションは耳障り良くいつまでの聞いていたいと思います。 が、作品が長すぎました。 聞くより読むに適した作品だと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
おもしろ! 北海道出身のせいもあり、夢中に最後まで。 オススメです!! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
冒頭で読むきなくして、買って後悔する、金返せレベルの描写があった。ゆるせない。かうべきでない。 文章力はあるけどね | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この時節柄、家に篭っての読書に長編をと思い買い求め、只今読書中。ぐんぐん引き込まれて読み進めでいます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
日本・ロシアの2国の狭間で崩れていくアイヌを描いた小説。 誰のものでもなかった樺太(サハリン)がいつの間にか日本になり、ロシアになり、そして戦争の舞台となる。 アイヌたちはただそこで生きていただけなのに。 感染症や戦争によって命が奪われながらも、それでも前に進み生きていこうとする、まさに熱とも呼べるエネルギーがあれば人にはまだできることがある。 コロナで危機的状況にあるこんな時だからこそ、ダイレクトに胸に押しつけられるものがありました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
なにせ今コロナもだけど、 この実話な歴史でのこういう小説として描き、ましてや流行のウィルスと・・ しかし、アイヌやら樺太の歴史を知り、 そこに思想やら民族やら想いやら愛やら・・・ 今こそ読んでまた何かを感じる事できる相当テーマもいろいろあり、濃い内容の良書です! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
話に膨らみが無さ過ぎて、長大な年譜を読んでいる感じだった。例えば主人公のひとり、ブロニスワフが妻子を捨てる決断をする下りが数行で終わってしまう。これでは話の中に全く入り込めない。また著者の思想を直接登場人物に語らせるのではなく、話の展開の中で読者にそれを感じ取らせるのが作家の力量なのではないか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
解説を読んでこの手の作品は直木賞に近いのではと思い発表前に購入しました。読んだ感想ですが、どうしても自分たちには遠く感じる樺太やアイヌの話題なので、それなりに興味深く読めました。しかしながら登場人物(特に主人公であるヤヨマネクフ)の設定がどうにも甘く、なかなか物語に入り込めませんでした。また、日露戦争や第二次世界大戦を経て、環境は変わっているはずなのに、そこのところも今一歩伝わってこない、、。いろいろな話題をちりばめつつも時代が漫然と移り変わってゆく、そんな印象を持ちました。熱源というタイトルほどに熱を感じない作品でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
取材力の高さを感じました。恥ずかしいほど日本の歴史に疎いので、とても勉強になる部分が多くありました。テンポ良く読め、読書好きの知人にもオススメしました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この小説は史実を元にしており、ヤヨマネクフもピウスツキも実在の人物である。だが主人公が二人いることに作者が振り回されていて、むしろヤヨマネクフ一人を主人公にすべきだったろう。二人主人公で書くだけの力がまだ作者にない。 あと妙な箇所もあって、冒頭に出てくるソ連軍女性将校は民族学を学んだが、「民族学をやるには言語学の知識もいりそうだ」などとため息をつくが、民族学をやるならまず言語学だろう。 永山准大佐という人物が出てくるのだがこれは永山武四郎か、しかし准大佐などという階級はないのではないか。 290p「ポーランド語の音韻はわかっても」とあるが、音韻という言葉を誤用していないか。322pに「英語だろうと音韻でわかったが」とある。321p、大隈重信が「テロルの標的にあって」とあるが「標的になって」か「テロルにあって」の間違い。私が見たのは五刷だが、これらは校閲が指摘すべきだろう。「東北の大名家」というのも当時の言葉としてどうかと思った。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
自分が何者なのか、どの様に生きるべきなのか考えさせられる、良い小説だと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
少数民族、先住民を踏みにじってはならない。軽蔑してもならない。 この民は劣っているのでもなければ遅れているのでもない。「未開」なのでもない。「人間」(ギリヤークの言葉では「ニグブン」、アイヌの言葉では「アイヌ」)だ。「同じ人間」なのではない。言葉も文化も歴史も状況も「違う」。ただし、生きる存在という意味では「同じ」。 この本は歴史物語であるが、思想書でもある。筋だけが気になり、ただ消費するだけの商品や娯楽ではない。 「俺たちアイヌは子供じゃないし、和人どもの望むようになってやる義理もない」(p.51)。 このセリフを一般化すれば、人は皆、子ども扱いされたり誰かの利益のために利用されてもならない、ということになろうか。けれども、これがアイヌと和人の関係で言われているから、思想になる。「俺たちアングロ系アメリカ人は子供じゃないし、先住民どもの望むようになってやる義理もない」なら、思想ではなく、反思想になってしまう。 「学校について、出てれば偉いとか行けないやつは出来が悪いなどとは、露も思わない。けれど、学校というものに希望を託し、未来を信じ、駆けずり回った大人たちをイペカラは知っている」(p.413)。 現状では、「同じ」はずの人間を「優」と「劣」に細分する教練所になっているが、学校は、在り様によっては、少なく踏み躙られる民の「希望」や「未来」になるはずだ。ここにも熱い思想がある。 ただし、物語は思想の道具でも器でもない。物語そのものが思想なのだ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私も樺太生まれのためこの本に興味があった。 1歳位のため樺太の記憶はありませんが、 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
時代背景の描写が素晴らしくアイヌの人たちの素晴らしさ、民族を超えた人間性に感銘 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とても面白く、一気に読むことができました。歴史上の実在した人物が登場してくるのでかえって興味深く感じました。 当時の時代を弱肉強食と表現していることにも素直に納得できました。世界史は大航海時代を経て列強の植民地支配時代に入っていたのは現実でした。武力の強い国・民族は弱い国・民族を植民地化し搾取する帝国主義の時代でした。日本は幕末の混乱を経て他国に侵略されるという危機感から明治政府としてまとまったのだと思います。 この小説はこのような帝国主義の時代を背景に、民族浄化されようとしたアイヌの人とポーランド人を主人公に物語が、史実に基づいて展開する形をとります。 19世紀から20世紀世界が最も混乱を極めた時代を背景に、サハリン、ロシア、ヨーロッパを舞台にスケールのでかい小説となっています 。日本の小説では稀有の存在です。 人は大きな時代の流れに逆らうことはできないのではないかと思います。差別や搾取や民族浄化のようなことは現在でも露骨ではないものの根強く社会にはあると思います。人として大事なことは、他を思いやる気もちや他を尊重する気持ちにあるのではないかと思います。自分のアイデンティティが大切なように他人のアイデンティティも大事にすることで世の中が平和で楽しくなるはずです。 この小説はいろいろ考えさせてくれるいい小説だったと思います。それに作者の目線は優しく善意に満ちているように感じました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
樺太を舞台の中心とした、翻弄されるアイヌの物語。 アイヌという民族は聞いたことがあっても実態は中々伝わっていない現実の中、主に日本とロシアに翻弄される島の人々。 その中でも己の存在を意識していく人たちを物語の中で際立たせて描いている良作。 史実をベースにしているので、分かりやすさと同時に知っておくべき内容メッセージが強い。 これをきっかけにアイヌをはじめとする民族への興味もわく本である。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!