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熱源
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熱源の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.07pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全136件 61~80 4/7ページ
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長そうで迷ったけど一気に読んでしまった。同じ時代の日本、樺太、ロシア、ポーランドを跨いで描かれる人々の暮らし、思い。人物像がハッキリしててしかも魅力的だから、読みにくい名前ばかりだけど、迷子にならなかった。所々で登場するキラキラ輝くような音楽の描写、言葉すくない愛情表現など鮮やかで、が素晴らしかった。悲しい場面、心底むかつく場面も多いけれど、最後の読後感は素晴らしかった。作者は人の善良な魂を信じているのだなと思いました。北の英雄アテルイみたいな血湧き肉踊る感じも時々あり、神なるオオカミのようなスケールの大きい叙事詩でもあり、思い切って読んでみて良かった。直木賞おめでとうございます! | ||||
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アイヌ民族史に触れることができた。 | ||||
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直近の直木賞を受賞した、19世紀末から第二次大戦最末期にいたるまでの樺太アイヌの物語である。 途中まで、完全なフィクションだと思って読んでいたが、登場人物を何人か検索してみて、ほとんどが実在の人物であると知った。 もちろん作中に登場するウラジミール・ウリャーノフ(レーニンの兄で「人民の意志派」活動家、刑死)や、大隈重信、金田一京助、白瀬矗、二葉亭四迷などは実在であることがすぐわかるが、本書の主人公ともえるヤマネクフ(山辺安之助)、シシラトカ(花守信吉)、千徳太郎治、ブロニスワフ・ピウスツキ、その妻のチュフサンマ、チュフサンマの叔父のバフンケまでもが実在である。 白瀬探検隊を調べて、ピウスツキ以外の名前が出てくるのに驚いた。 確かに、樺太アイヌの民族的な物語と、ポーランドの独立革命、そして白瀬探検隊、これらが史実として繋がっているのは新鮮であり、物語性にも溢れていると思う。 そこには大変な興味を掻き立てられたが、しかし、小説としては語る人の視点が多すぎてなんだか落ち着かない。 素材が豊かなだけに、もっと書きようはなかったのだろうかと、少し残念な気持ちが読後感として残った。 | ||||
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札幌赴任したので興味があり、コロナ自粛中に2日半で読み切りました。主人公と言える人が普通は最後まで書かれますが本作品はちょっと違って登場人物がそれぞれ絡み合い繋がって物語が形成されています。やまべやすのすけの物語ではなくアイヌの、時代に翻弄されたそれぞれの苦難の物語なのだと読み終わってしみじみと思った。 | ||||
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読み応えがあった。私は普段女性作家の小説を読むことが多く、日常に潜む心の機微などを描いた作品が好きだった。そんな私がこの本を読もうと思ったのは、直木賞受賞は言うまでもないが、アイヌに少しばかり興味があったからだ。 こういった小説を読み慣れていないこともあり、比較的読み終えるのに時間がかかった。毎日少しずつ読み進めた。一日に一度は胸にくるシーンがあった。人物がそれぞれに熱を持ち、失い、取り戻す。そうした一つ一つに胸を打たれた。この作者が描く人物は生きていた。地球全体を舞台とした大きなスケールで語られるこの小説、一人一人の小さな思いでできている。 詳細をここに書くことはしないが、生きていることをここまでのリアリティを以って描けるものなのかと感動した。 恥ずかしながら涙を浮かべたシーンもいくつもあった。 歴史小説に精通した方がどういう風に読むのかはわからない。 しかし、近代を舞台にした一つの小説として文句なく最上の大衆文学であると思った。 読者に熱を灯す、大傑作だと思う。 歴史小説というだけで敬遠する私のような読者に、この本を手に取るきっかけを与えてくれた直木賞には感謝したい。 | ||||
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この時期にアイヌのことを取り上げた本が受賞、あと、不自然なほどに褒めるレビューの多さ。何かの力が働いています。文学は、純粋な物だと思ってたのに、残念 | ||||
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樺太、アイヌ、ポーランド人の囚人、このテーマで100年前の出来事を完璧に小説として描けている。 ただの歴史小説以上の熱さ、凄みを感じる作品。 読了した後の満足観!! オススメです! | ||||
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手に入る文献を適当にリサーチして書いただけ。 盛り上がる箇所もなく、ラスト近くの南極探検もリアリティゼロ。 自分で雪山にビバークしてやばい体験くらいしてから書け、と言いたい。 戦前の樺太物なら三浦綾子『天北原野』をお薦めします。 | ||||
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先住民としてのアイヌの人たちの歴史に興味があり、今回購入した。 アイヌの歴史とソビエト革命の歴史を紡いでいく作者の構想力に脱帽。 大河ドラマとして見てみたい。 | ||||
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凄い本だと思いました。生きる熱源は自分自身への誇りとそれを証明、実現すること。人間は思った以上に熱く、強いものだと思いました。 | ||||
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北海道の7人に一人が読んでいるみたいな記事を読んで、読んで見ると主要な登場人物かと思っていた人たちがあっけなく死んでいき、展開の速さについていくのが精一杯でなんとか読了しつつ、ロシア語を勉強しているせいかはわからないけど、アイヌ語のカタカナ表記よりロシア語のカタカナ表記のほうが耳に馴染んで、北海道に住んでいたにもかかわらずアイヌに関して無関心すぎたと反省したり、登場人物を改めてウィキペディアで読んで、登場人物の生涯に思いを馳せつつ、もう一度読み直したくなってしまうような作品でした。読後は熱源の名の通り、燃えたたぎる熱さではなく、体の奥にある熱いものを感じさせてくるような気持ちになりました。 | ||||
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この平和ボケした日本に住んでいて、外の真実の世界の空気は充分に伝わる。 そう言う点では、読んで良かった本。 やはり、世界みんな仲良くなんてかなり危険な考えということがよくわかる。 対等な力を持つものだけが、平和という言葉を使うことができる。 外国を決して性善説で見てはいけない。 まあ、色々考えらされる小説ではあるが、小説自体はあまり面白くない。 | ||||
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史実をベースにした、樺太アイヌたちとポーランド人との「故郷」を巡る物語。 現代のグローバル化の世界では、生まれ故郷を離れて暮らす人は多く、国内であっても田舎から上京してそのまま東京で一生を過ごす人も多い。そんな世の中で、改めて自分の「故郷」とは何なのか問う作品だと思いました。 ただ単に、生まれ育った場所が「故郷」とは限らない。今は既になくなってしまったものが「故郷」の場合もあれば、自分に生きるための「熱源」を与えてくれたものが「故郷」となる場合もある。 折しもコロナ禍により自分の「故郷」が姿を変えていってしまうところに直面している人も多いことと思う。 自分は何のために生まれて、何のために生きるのか、改めて自分自身と向き合い、自分の「故郷」=「熱源」を考えさせてくれる物語。 | ||||
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久々に良い本と出会った気になりました。登場人物も実在の人が多く、アイヌ文化や北海道、樺太、ロシア、ポーランドの地名の位置関係等を合わせて調べながら読むと、より楽しめると思います。 | ||||
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北海道白老町にウポポイ(民族共生象徴空間)が完成したこの時にこの1冊に出会えたのは必然だと思いました。ウポポイの意味はおおぜいで歌うこと。人が生きていく事のまさに熱源を感じます。 | ||||
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直木賞を受賞したということで読むかどうか、買うか買わまいか、しばらく静観していました。わたしにとってこれまでの直木賞には,当たり外れがありました。この作品はAmazonのレビューをみると高評価です。そしてこの本は,当たりでした。骨太の読み応えのある作品です。 川越さんは、巻末にあるように膨大な資料をもとに書き上げています。 読み初めは,北海道と樺太を流転するアイヌの人々の民族としての誇り,生き様と流刑の身になったヤヨマネクフとの交流を書いているのかなと思っていましたが,実はそれだけではありませんでした。物語の主人公だけでなく登場する全ての人々が,樺太を軸に北海道,東京,ウラジオストク,南極,ポーランド,パリ等と様々な土地で自分の居場所,やるべきこととアイデンティティを探し出そうとしています。いったいなぜ彼ら,彼女らはそこへ行ったのか。何が彼ら,彼女らを突き動かしたのか考えさせられます。「熱源」とは何と聞かれて,わたしは「生きている証」と答えるでしょう。 | ||||
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北海道樺太アイヌの文明と熱を追いながら、舞台は、ポーランド、南極探検隊と広がり、読み終わるのが惜しいと言う気持ちと葛藤しながら、結局、 一気に読み終わった。金田一京介、大隈重信、西郷隆盛、その弟の従道の名も出てくる。 | ||||
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大河のように流れて行く時代の片隅に、取り残されたようなたゆたい。文明という船に乗った人たちは、一緒に 航海しようと誘う。「よけいなお世話だ」。 文明とは何ぞや?文明人とは何者?あなたたちの持っている航海図なんかで、評価しないで欲しい。少数民族 や虐げられてきた人たちが、己の存在意味や生きる証を探す航海物語。 生きる熱とは他人なかんずく文明人から教えられ与えられるものではない。自分で探し、見つけるものなのでは ないだろうか?テーマが重くて最後まで読み進めるのがつらかった。 | ||||
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活字が小さくてあまり読む気がしないので、全部呼んでいない。まことに残念。 | ||||
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歴史を知ります | ||||
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