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熱源
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熱源の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.07pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全136件 21~40 2/7ページ
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商品の状態が「良い」ということだったので購入したが、裏表紙にシミがあり、全体的に表紙の色が褪せている。「良い」というより「可」にあたるのではないかと思う。残念です。 | ||||
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私に読書力がないのか、作者の書き方が分かり難いのか、45ページまで読んだところで、主人公らしき子供3人がいた(いる)場所がロシア本土なのか樺太なのか、そもそもアイヌ人なのか普段何語を話しているのか、ずっと不明なまま読み進めています。 日本にほぼ騙されてやって来た様だが、今立っている土地は北海道の今の稚内辺りなのか、樺太から来てどこなのか分からないから地を想像出来ない。そもそもその理解で合っているのかも分からない。出て来た喧嘩相手の日本人の親が江別村の者だと言う。江別とは今の札幌の隣だが、樺太から日本に渡ったのだからかなり道北だろうと思っていたのだが違うのか、舞台はどこなのか。石狩川というのだから、札幌近郊で当たりなのかも知れないが、樺太から渡った先が札幌、江別、岩見沢周辺?なのだろうか、凄く距離があると思う。対雁(ツイシカリ)という村にいるので石狩なんだろうとは暫くして思うが、それも当てずっぽうでしかない。 そういう分からなさはあり、読みながら土地を想像するタイプの私には難解ですが(私は北海道各地で働いて来た北海道通なので余計に混乱します)。それはさておき、三者(ロシア人、アイヌ人、日本人)が凛としていたり、頑としていたり、骨太であったりとその言動が本当に心に沁みる。まだまだ当初の本書を買った動機のポーランド人が出て来るのは相当先な様ですが、今にない人間の正しさ、正義を求める力、教える力などが私の背筋を伸ばしてくれる様で心して読んでいる、先人を尊敬して読んでいる。 そんな感覚になる読み物は素晴らしいに尽きます。これが文学というものか。感心してワクワクと読んでいる至福の時間です。 Ps.ただ1つ間違いだなと思えるのは、稚内から樺太が見えるという記述です。いかに樺太が大きくてもそれは無さそうです。私は稚内の沖に浮かぶ利尻島に数年働きましたが、その利尻山に1000mほど登って、翌日は雨が降る日にだけ、空気中の湿気が微細な玉の様になりレンズの役割をする。遠くのものが近くに見えます。それで辛うじて島影が見えるのですが、それとて樺太ではなくて、樺太のずっと手前にある小さな島なのです。だから海の上から樺太が見えるという本書の記述は昔々の空気が綺麗だった時を考えても、それはないなと思うのでした。野暮かなぁ。それほど実際は遠いという印象があります。 | ||||
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感動。とても考えさせられる良い本でした。 | ||||
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スペクタクルな長編であり、開拓とアイヌ、サハリンと日本の関係を、登場人物を通して魅せられる作品です。 | ||||
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アイヌと日本の物語です。 戦時中、翻弄されたアイヌの人々を描き出しています。 知らなかった歴史の一つを学んだ一冊です。 | ||||
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明治維新から第二次世界大戦終結までの樺太(サハリン)を舞台に、その島を故郷とする少数民族の人々の生き様を描きます。 サハリン→樺太→サハリンと100年足らずの間に2度も統治国が変わった地を故郷とするアイヌ、オロッコ、ギリヤークといった少数民族の人々は野蛮で無知な土人としてロシア人からも日本人からも蔑まれており、押し寄せる近代化の波に揉まれて彼ら自身も自分たちは劣った民族ではないかという疑念を抱えて葛藤しています。 しかし、彼らこそが樺太の地に最も適した風習に従って心豊かに生きている人々であることを、サハリンで刑に服するロシア系ポーランド人、ブロニスワフに見出されます。 -文明的な産業と文明を知る教育がギリヤークに必要と思えた。 だが、そのコツを得た時そこには誰が残るのだろうか… 近年「シェアリング」という言葉がキーワードになっています。 遠い将来、人々が所有という概念を捨てて土地の恵みを共有して生きる世界が再び訪れるかもしれません。 叶わぬ夢とは思いながら、どのような社会になるのかとても見たいです。 | ||||
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遠い国で起きている民族争い、近隣諸国によるアイヌが暮らす土地での争い、人間は愚かで悲しい生き物だと思いました。 世界では今でもあちこちで戦争が続いている。 この本の中で起きている苦しみ悲しみを繰り返してほしくないと思う。 知らなかった事を沢山勉強しました。 金田一さんの人柄も描かれています。 | ||||
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アイヌの文化に大変興味が湧いた。読み終わった後もしばらく余韻がありました。 | ||||
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この世はやはり弱肉強食、適者生存の摂理が普遍なのだろうか? 侵略者の権力、権威、文化に蹂躙され滅びゆく先住少数者民族(アイヌやオロッコの人達)、支配者の恣意、横暴により殺害され難民化する人々(かつてのポーランド)。本書はこのような弱き立場の人たちの抵抗、生き様をテーマとするが明るい希望が見いだせたとは言えない。未開の地、樺太を舞台とした着眼、構想は良かったが私には「熱源」という表題、結語がさほどぴったりとは来なかった。 | ||||
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あまり今まで知識が無かった、樺太に住む人々。厳しい自然と環境の中で生きた人たち。読んで良かったと思える一冊でした。 | ||||
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著者はおそらく多文化共生主義者なのだ。樺太のロシア人、アイヌ人、日本人の共生と、リトアニアのポーランド人とリトアニア人とロシア人の共生による繁栄を描いていて、ロシアの独裁、日本の軍国主義により壊されていく人種と文化の交差する地点の活力と豊かさを惜しむ気持ちが伝わってくる。 アイデンティティの問題に踏み込んでいる。自らの出自に対する愛着と自尊心、そして異なるアイデンティティを持つ者へのリスペクト、これがあるうちは豊かな交流が可能だ。自己のアイデンティティのみに固執して、他のアイデンティティを否定すればマイノリティには不利だ。 重層的な歴史のうねりと翻弄される人びとの生きた足跡を描き切った。日本人になろうとした少数民族は、ヤヨマネクフの懸念した通り、生き残っても文化、アイデンティティを喪失していくことになったのだ。 | ||||
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直木賞なんだけど、樺太やアイヌぼ歴史小説なんだけど、物語に入り込みたいんだけど、どうしても、背景や登場人物に共感できず、終了。自分にとって興味が湧かないテーマなだからというのが理由かな。 | ||||
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始まり方がライトノベルです。受賞作にしては文が浅く、美人礼賛がつづくので「??」、 アイヌのことを知りたくて買いましたがレビューを参考にして「やっぱり」な印象を持ったので他の良質な本を買う事にします。 ちなみにアイヌの文化に言及しているのではなく小説家の品位のことです。 | ||||
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「熱源 」(川越宗一)を読んだ。 これは熱い。 人が人としてあるがままの自分として生きられない世界なんて。 『だから私は人として、摂理と戦います。』(本文より) アイヌ民族が主題の物語を読むのは、小学校の課題図書「魔神の海」以来51年振りかも。 こっちは大人の課題図書にどうでしょう。 | ||||
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アイヌを題材にした人の生き様や人種の生き残りについて考えさせられる本でした。面白かったです。 | ||||
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面白かった。読み終わったときにこの本を読んでよかったと思った。最初は頭に入りづらく進みが遅かったが、途中からかなり面白くなって速度が上がった。二人の主人公がいろんな境遇で濃い人生を送る。他の人の書評に実在と書いてあって驚いた。大変な人生だ。ゴールデンカムイを読んでる人は読んでいない人より楽しめると思う。 | ||||
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アイヌ民族と文化にかなり興味があったので読みました。 ちょっといろいろ詰め込みすぎて、話がとっちらかってる印象かな。 早稲田のOBなので突然、大隈重信がでてきたのは嬉しかったけど、 でも、必要かなあw 後半、ドタバタ感あり。 | ||||
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樺太(サハリン)の領有の変遷は日本史・世界史的な知識としては知ってはいるものの、領有を謳う国家そのものが、アイヌを含めてその地を生来の住みかとしていた人々にとっては理不尽なものだったーもちろん考えてみれば想像つくことだけどー考える機会を与えてくれたのが「熱源」。 もちろんアメリカ・インディアンやインカやアステカにとってのヨーロッパ人の仕打ちなど世界は理不尽にあふれているわけだけど、樺太や北海道のアイヌの人々にとっての日本とロシアの理不尽も同じことだとあらためて気づく。 小説としては盛り込みすぎのところがある。樺太アイヌとポーランドだけでも相当間口が広がっているので東京や南極はもっとあっさり、あるいはバッサリ切るというのもありだっかも。シーンごとに主人公が多くなりすぎて、小説というよりはエピックになってしまい、おなか一杯感が残る。 それでも、こうした形で歴史が記録として残されるのは意味があることだと思う。知識ベースとしてはたいへんためになった。 | ||||
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冒頭の1ページで惹かれました。登場人物は皆、時代の波に翻弄されていきます。日本、ロシア、アイヌ。文明と文明。そして、人間。人間として生きること。文明を受け入れること。樺太というあまり焦点の当たらない極寒の地で感じる熱。1冊にまとめた著書の力量、スケールの大きさにとても満足の1冊でした。白瀬矗など登場人物に知ってる名前もありましたが、主役のアイヌの人たちや登場人物の多くが実在の人物ということに驚きました。いや、傑作です。 | ||||
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ランキング上位に来ていたので前知識なしにいきなり読んだ。自分は以前北海道に小学生の頃、住んでいて教育を受けたから、余計そうなのかもしれないが、突然の郷愁が襲ってきた。あぁ、アイヌ!そうだった!って。 一方で、アイヌのことを何も知ってなかった(知ろうとしてなかったな)とも思い知らされた。結婚したら口に入れ墨を入れるなんて、、、思わずググって勉強しなおした。アイヌにもお歯黒のような文化があったのだな、と。 著名な作家、金田一京助や二葉亭四迷、大隈重信が登場したり、南極探検隊の話が出てきたときに、少なからず歴史に影響を与えたその存在感、いや熱源を感じることができた。 | ||||
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