天地に燦たり
- 松本清張賞受賞 (6)
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歴史エンターテイメント小説でしょうか。 | ||||
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本作は川越氏のデビュー作にして松本清張賞を受賞したという。そして二作目『熱源』が直木賞を受賞したというのだからすごい。 正直なところ直木賞受賞作『熱源』より本作のほうがより私の好みに合う。登場人物がこちらの方が魅力的だからである。 戦に次ぐ戦、凄惨な殺戮に倦む大野七郎久高。島津家の重臣である。幼いころから学んできた儒学では天地万物はすべて「理」によって統べられる、人は生来「至善」であって、不善や悪に陥らず誠を尽くし続ければ人は「天地と参なる」と教えられたのに、現実は人は人たることを捨て、禽獣と変わらぬ行いを続けている。はたして人と禽獣を別つという仁や礼をそなえた王に仕えることは出来るのだろうかと疑問を持っている。また朝鮮に被差別民の白丁として生まれた明鐘。儒学を学び、いつか仕官して理由もなく虐げられる白丁たちを自由にするという夢を持つ。 いつか二人は「天地と参なる」人をみることができるのだろうか。諦めずに人の誠と道を信じ続けることができるのだろうか。そうした問いかけが本作の肝なのだろう。ワクワクしながら読ませていただいた。 | ||||
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最後の方のページで1枚だけ変な形のがあった。長方形ではなく、紙の上部が三角形みたいになっていて、それを隠そうとしたのか折りたたんでいた。ネットで買うと、こういう落丁本が平気で定価で売られてるから信用できなくなるんだよな。 | ||||
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戦国時代の小説となると、どうしても京都や近畿が中心となる。権力者の集まるところだからだ。 この作品の特異な点は周辺からの視点で描かれていることだ。しかしその周辺は外国との接点という意味ではダイナミックで国際的なドラマが作れて面白い。確かに周辺も中央からの影響は無視できない、いやむしろその影響を否が応でも受けている。その交わる地域で生きる者はその渦に巻き込まれてしまう。 この作品はそんな運命に翻弄されながらも、最終的には「生きる」という解を提案している。 それこそが矛盾や二者択一の厳しい状況の中で人が選ぶべきものではないだろうか。 読者は大いに励まされるに違いない。 | ||||
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文庫版の巻末の解説で担当編集者が書いているように、「粗削りではあるけれど骨太な物語」というのが読後の感想である。 著者は文章があまり上手ではない。特に前半はたどたどしささえ感じられ、比喩が適切ではなく、読みにくさすら感じた。だが、中盤過ぎあたりから的確な単語が散りばめられるようになり、読ませる文章にレベルが上昇したように感じられた。 文治、礼による平和な世の中を希求しながらも、戦わざるを得ない主人公たちの葛藤と生きざまは、読んでいてとても熱く感じられた。結末の出来事も印象的だが、慶長の役における泗川の戦いで、朝鮮人の明鍾が丸腰のまま樺山久高へ近づき、「俺の世界を、元通りにしろ」「小父さんと靴を作らせろ。先生に学ばせろ。信石を生業に戻してやれ。国に帰れ。今すぐ、帰れ」と叫びながら久高の頬を拳で殴る場面が圧巻だった。 著者の筋立ての構想力はすごいと感じたが、文章力が今一つなので、☆ひとつ減である。 | ||||
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思わず涙がでてきました。単なる日本の武士の生きざまを描いたのではなく、当時の世界事情を取り込んで物語が展開していったのが、私には斬新でした。現実もこんな交流ができればいいのに、と切に願います。 | ||||
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