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特捜部Q アサドの祈り



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特捜部Q アサドの祈りの評価: 4.47/5点 レビュー 34件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.47pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全29件 1~20 1/2ページ
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No.29:
(5pt)

敵はイスラムテロ組織、舞台はドイツへ

タイトル通り、今回はアサドの過去にフューチャーした物語です。
 
アサドがカールの相棒として特捜部Qに送り込まれる前に、彼の身に起きていたことが明らかになります。
スペインの海岸に流れ着いた難民の写真から舞台はドイツに移り、カール・アサドのコンビ+ドイツ警察 vs アサドの宿敵ザイード率いるイスラム原理テロ組織の構図へと発展していきます。
またデンマーク本土では、ローセとゴードンが"サムライ"を名乗り大量殺人を予告する人物との緊迫したやり取りが描かれます。
本シリーズは警察サイドと犯人サイド、関係者サイドで代わる代わる、小気味よく展開するストーリーが特徴ですが、カール・アサド・ローセ(+ゴードン)の漫才風でユーモラスなやりとりも、後半ではシリアス一本となります。
 
終盤の銃撃戦は激しい戦闘がイメージできるぐらいに読み応えがあり、最後はカールがキチっと決着を付けてくれるのが、このシリーズならではだと思います(市民がテロ組織の犠牲になるためハッピーエンドとは言い切れませんが・・・)
特捜部Q―アサドの祈り― 上 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:特捜部Q―アサドの祈り― 上 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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No.28:
(5pt)

善と悪の間に横たわるもの・・

アサドは、宿敵が計画するテロを追うが、それは生きていた家族が生贄にされる残忍な計画であった・・。
カールは、アサドの問題、モーナの問題、ローセ&ゴードンが抱える問題に引き摺られ、動き回るが、やはり何時もの様に傷だらけ。ラストは、アサドのラクダの話で締めて欲しかった・・?です。
特捜部Q―アサドの祈り― 下 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:特捜部Q―アサドの祈り― 下 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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No.27:
(5pt)

何・・アサド&ローセが「おせっくす」、カール&モーナに「赤ん坊」・・

と、タイトルで煽るほど、Qチームに最も戦慄的な物語が用意されていました。何処からこのアイディアが舞い落ちてくるのか・・凄いとしか言い様がありません。チーム内のジョークも今回だけは、静かに笑うだけでした。今は、下巻のラストを読みたい誘惑と戦っております。
特捜部Q―アサドの祈り― 上 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:特捜部Q―アサドの祈り― 上 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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No.26:
(5pt)

過去のシリーズ中、最高のおもしろさ

ローセが20kg太って復活し、アサドの過去がいよいよ明らかになる。ドイツを舞台に進むメインのドラマと並行して、日本刀で無差別殺人を試みるオタクのドラマも進行し、ラストはなんとなく予感できるものの、まったく目を離せない。本国以外で読者が多いドイツと日本へのサービスを意識した作品。土日で満喫したが、過去作を全部読んでいないと、おもしろさは半分も味わえないだろう。
特捜部Q―アサドの祈り― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)Amazon書評・レビュー:特捜部Q―アサドの祈り― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)より
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No.25:
(5pt)

テロと隣り合わせの日常を生きるヨーロッパ

デンマーク、コペンハーゲン警察の地下にある難事件解決専門の特捜部Qだが、今回は舞台をヨーロッパ全土、特にドイツにカールとアサドが出向いて事件解決にあたる。
物語の幕開けはキプロスに地中海を船で逃亡してきた難民の溺死事件から始まり、今回は多数の水死者や餓死者で問題となったシリアや北アフリカからの難民問題がテーマかと思われたが、やがて難民を偽装したイスラム過激派のテロが大きなテーマとなっていることが明らかになる。しかも、テロの首謀者とアサドの過去の因縁が物語の太い縦糸となってストーリーが展開していくのである。
これと並行して、コペンハーゲンでも難民の死亡ニュースに触発された引きこもり男のテロ計画事件が特捜部Qに持ち込まれ、カールとアサドのいない留守部隊を翻弄するが、大小異なるタイプのテロを対比して進行させる展開が小説的工夫を感じさせる。

近年、欧州諸国ではイスラム過激派等のテロが頻発しており、海外旅行で訪れても空港や繁華街の警備が厳重になっていることを肌で感じる。有名な事件を挙げると、
 2015年11月 パリでレストラン、劇場、競技場での同時多発テロで、死者130人、負傷者約350人
 2016年3月 ブリュッセルの空港ロビーと地下鉄駅で爆弾テロ。死者28人、負傷約340人
 2016年7月 ニースでトラックが花火見物の群衆に突入し、死者84人、負傷者202人
 2016年12月 ベルリンのクリスマスマーケットに大型トラックが突入し、死者12人、負傷者48人
 2017年5月 マンチェスターでコンサートツアーを狙った爆弾テロが発生し、22名が死亡
 2017年8月 バルセロナの目抜き通りで暴走車が群衆に突入し、死者14名、負傷者100名以上
このように、欧州諸国はテロと隣り合わせの日常を生きているといっても過言ではない。
本書で登場するテロリストはイスラム原理主義とはいっても、首謀者は個人的な復讐心で仲間を巻き込み、無辜の市民を大量殺戮することを厭わないモンスターとして描かれているが、これが著者のテロリスト像であり、テロ批判のメッセージなのだろう。
2001年にアメリカで起きた同時多発テロ事件のときは、第三世界の貧困やパレスチナの空爆による大量殺戮に対する超大国アメリカへの抗議行動として理解を示す人もいたが、あのときも被害者の大部分は無辜の市民であり、擁護することも理解することも絶対にできない非人道的大量殺戮事件だった。
こうしたテロ事件の増加に加え、近年の移民問題への不寛容な世論の高まりにより、自由、民主主義、国境を越えた人と経済の交流というEUの理念は大きな挑戦を受けている。その切迫感を感じる1冊である。
(2020年7月17日の単行本レビューを再掲する)
特捜部Q―アサドの祈り― 上 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:特捜部Q―アサドの祈り― 上 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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No.24:
(4pt)

読むべし!しかし、ラストは、ね。

毎度楽しみにしてる特捜部Q。映画も、ちゃんと観たし、これも面白かった。今回は、文庫で最初から刊行されて、早川サンありがとう!期待に違わず、どんどんページが進みます!それでも、あの敵役の最期はねぇ!!でも、読みましょう、Q Qファンならば!
特捜部Q―アサドの祈り― 下 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:特捜部Q―アサドの祈り― 下 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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No.23:
(5pt)

アサドの謎に包まれた過去が明らかになる。今後の特捜部Qの展開に期待する。

ローサの現状やカールの家族ができることにもワクワクします。アサドが今後、取り戻せた家族関係をどのように再構築してゆくのかも大変気になるところです。特捜部Qの今後の在り方や捜査に一層の期待感が高まります。
特捜部Q―アサドの祈り― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)Amazon書評・レビュー:特捜部Q―アサドの祈り― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)より
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No.22:
(5pt)

ハラハラ,ドキドキ.読み終えてもガッカリしない

どのような結末を迎えるのか,そのプロットを想像して読んでいくと思わぬ展開に巡り会える.敵役が全滅であるのに対し,主役側が軽微な損害であるのは少々肩透かし.
特捜部Q―アサドの祈り― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)Amazon書評・レビュー:特捜部Q―アサドの祈り― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)より
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No.21:
(5pt)

良品でした。

中古品ではありましたが、新品同様と言えるレベル
でした。大変、満足しています。
特捜部Q―アサドの祈り― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)Amazon書評・レビュー:特捜部Q―アサドの祈り― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)より
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No.20:
(5pt)

続編が楽しみ過ぎる!

特捜部Qシリーズは映画で知り、ドハマりして一気に8巻まで読みました。残忍な犯行や登場人物の重過ぎる境遇に心が乱されますが、ハラハラして止められない展開、胸のすく読後感にすっかり大ファンになりました。キャラクター達も全員が大変魅力的です。この巻でシリーズの大きな疑問の一つ(アサドの過去)が明らかになり、もう特捜部Qはこれで終わりということなのかなぁと思っていました。著者ももう70代ですし。ところが、2021年11月に第9作目が上梓されており、2022年春から各国で次々と出版されるそうです!!
日本語版はドイツ語版の重訳だそうですので更に先になりますが、楽しみでなりません。
特捜部Q―アサドの祈り― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)Amazon書評・レビュー:特捜部Q―アサドの祈り― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)より
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No.19:
(4pt)

面白かった。

前作読んで、立て続けにこちらも読みました。

原作者…どんだけS仕様なんだー!前作ローセにもヒドイことしやがるナと思ってたら、今作のアサドへの絶望と希望の上下感。

その前から何度も彼は死ぬほどのケガを負わされ続け泣。「可哀想に…」と見守りつづけておったら、今回はアサド周りの女性への描写が酷すぎて気を失いそうになる。

極悪のS、いやお前がサイコパスやーって叫びたくなったわ。

少しずつ皆が幸せになりますように。
特捜部Q―アサドの祈り― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)Amazon書評・レビュー:特捜部Q―アサドの祈り― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)より
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No.18:
(5pt)

アサドの素性の明確化と決死の復讐劇・家族愛を中心として、国際的視座で中東(宗教)問題を扱いながら、多彩な家族・社会問題を濃密に描いた<北欧ミステリ>の傑作

「特捜部Q」シリーズの第八作の由だが、私は作者の作品は初読。本作でアサドの素性が明かされるという趣向らしい。物語は様々な登場人物の一人称の連鎖で進行する。最初の記述者であるフリーのジャーナリストのジュアンがキプロスで発見した多くの溺死者中で唯一殺害された老婦人がアサドが失ったアサドの最愛の家族とアサドとを繋ぐ人物だったというのが発端(アサドが老婦人の死を知るのはもっと後だが)。続いて、自身以外に対して憎悪の念を持つ"引き籠り"ゲーマーのアレクサンダが唐突に記述者として登場する。<北欧ミステリ>らしく家族・社会問題のトピックスが多い。また、同様に<北欧ミステリ>らしく、警察内の諸問題・チームワークが良く描かれている(福祉国家の介護問題という事であろうか、障害者用の<BMI>に言及する作者の勉強振りには感心した)。

老婦人の死を新聞で知ったアサドは慟哭すると共に、自身がフセインのためにイラクから亡命(その後、幾つかの戦争体験と苛酷な収容所暮らし)した人間で、シリア在住のリリーという婦人がアサドの命の恩人であった事を告白する。そして、ジュアンの取材で、リリーを殺害したのはギリシャへの密入国を企むアラブのテロリスト(そのボスがアサドが収監時の残忍な看守のガーリブ)らしい事が判明し(ただし、ジュアンはガーリブの支配下にあり、2人を取り違えているという趣向も面白い)、リリーと同行していた母娘の写真を見たアサドはその母親に自身の妻の面影を見る...。アサドの出自と犯人像を重ね合わせて作品の背景を拡げた上に、現実に起きている中東内戦に起因する中東からヨーロッパへの移民・難民問題も扱っている様で作者の国際的視座を感じさせる。警察に犯罪の予告電話が掛かって来るが、これはアレクサンダの仕業だろう(予告とは別に、アレクサンダは父親を殺害してしまうが、これは家族問題の一環だろう)。勢い、「アサドvs(ドイツに居る)アサドの宿敵ガーリブ」という構図になる。

これ以降、爆弾テロを目論むガーリブとそれを阻止しようとするアサド達の壮絶な攻防戦を主体として描かれる(並行して、アレクサンダの連続殺人やカールが妊娠させた51歳(!)の恋人の入院先での容態も描かれる)。アサドの素性の明確化と決死の復讐劇・家族愛を中心として、国際的視座で中東(宗教)問題を扱いながら、多彩な家族・社会問題を濃密に描いた<北欧ミステリ>の傑作だと思った。
特捜部Q―アサドの祈り― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)Amazon書評・レビュー:特捜部Q―アサドの祈り― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)より
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No.17:
(5pt)

読み応えありました

読み応えありました。
アサドの悲しみを思うと適切ではないけれど。そして今後の展開を思うと憂鬱な気持ちになるけれど。
特捜部Q―アサドの祈り― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)Amazon書評・レビュー:特捜部Q―アサドの祈り― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)より
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No.16:
(5pt)

特捜部Qの中毒に

シリーズを読み続けて登場する人物に思い入れがあるせいか、つい熱中して読んでいます。現在社会で起きている問題に巻き込まれながらそれぞれのキャラクターが生き生きと臨場感を持って迫ってくる感じがたまりません。
特捜部Q―アサドの祈り― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)Amazon書評・レビュー:特捜部Q―アサドの祈り― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)より
4150019576
No.15:
(4pt)

面白い。

面白い。
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4150019576
No.14:
(4pt)

カール凶弾に倒れる! 今回は「ホームランド・シーズンQ」だ!

■人気ロングランシリーズともなると、作者も何かと大変です。マンネリ回避の工夫が・・
前作でエラい目に遭ったローセのその後が心配で本作を買いましたが、話しはトンでもない
事態!になっていました。
もう「捜査」とかではなく、対テロリストとの「戦闘」じゃありませんか・・実際、カール
も実弾喰らって倒れますし・・まるで、ホームランド・シーズン4に近い世界です。

■さて、今回も問題は邦題です。なんで「アサドの祈り」になるのか、全く理解できません。
多分コピーライターが〇〇(不適切な単語が入ります)なのは間違いありませんね。
原題は「Offer2117」なので「犠牲者2117号」が妥当でしょうか・・独断と偏見で命名すれ
ば、ホームランド・シーズンQ(笑)と言う所です・・尚、ローセは元気になりましたよ。
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4150019576
No.13:
(5pt)

やっぱり面白い。

私がこのシリーズを知ったのは、地下鉄内で一心不乱に「自撮りする女たち」を読んでいた人を見たからでした。そんなに面白いのなら・・・と思って、シリーズの最初から読み始めましたが、どれも面白い!すっかりハマってデンマークにも行きました。今回もかなり分厚いのに、一気に読んでしまいました。アサドと家族がその後どうなったか知りたいので、続編が待ち遠しいです。
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No.12:
(5pt)

アサドに負わされた過酷な過去

私は「特捜部Q」が大好きで、やっとシリーズ第八が出版されました。今回は、アサドが主役。負わされた過去に、苦悩しながら立ち向かうアサド。 彼の敵役が、もう憎々しげに描かれていて、敵役の最後はいかに。 今回の特捜部Q―アサドの祈り―が、読者に示した、社会問題は、「難民」と「この世に愛がなくなれば」。ユッシ・エーズラ・オールスンは特捜部Qに必ず社会問題を取り入れるので、それを知るのも読む楽しみの一つです。「この世に愛がなくなれば」、難民の生活はもっともっと過酷なものなっていくでしょう。親と子の関係も、ここに描かれているように、父親の首をはねるとゆうところまでもいかなくても、そんな寒々とした関係しか結べなくなってしまう。次の作品が楽しみです。
特捜部Q―アサドの祈り― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)Amazon書評・レビュー:特捜部Q―アサドの祈り― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)より
4150019576
No.11:
(4pt)

ちょっと期待はずれ

今までの作品と比べると、シチュエーションは大きいけど、今一つのめり込めませんでした。
特捜部Q―アサドの祈り― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)Amazon書評・レビュー:特捜部Q―アサドの祈り― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)より
4150019576
No.10:
(5pt)

シリーズの中で一番好きです!

ストーリー展開もさることながら個々の人物の心理描写も細やかでユーモアを忘れないセンスに毎回感動させられます。
今回は個人的に大好きな登場人物アサドのストーリーで、幸せになって欲しいと祈るような気持ちで読みました。笑
特捜部Q―アサドの祈り― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)Amazon書評・レビュー:特捜部Q―アサドの祈り― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)より
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