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(短編集)
砂の女
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【この小説が収録されている参考書籍】
砂の女の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.30pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 21~24 2/2ページ
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| 安部作品の中でもとりわけウェットで「日本的」な作品。 これが海外でも評価されたのは、その普遍性もたしかにあったが、日本という異国の地の作家に対するオリエンタリズムとしての評価も多分に手伝った。 これが最高傑作とされる安部公房の現在の評価は不幸なことだと思う。 同じくウェットな作品なら『飢餓同盟』や『石の眼』や『けものたちは故郷をめざす』のほうがずっと面白く読める。 「不条理前衛作家」安部公房が、わかりやすい普通小説を書いた。 ただの普通小説ではなくて、ちょっとばかり教訓もこめてみた。 だからそこに意味されるものはだれもが理解できた。 「オレにも不条理がわかったぞ!」そんな気分になった。 それだけのこと。『砂の女』は安部にとっては異色作なのだ。 最初に『砂の女』を読んで「安部公房ってこんな作家なんだぁ」などと思われては大変だ。 『砂の女』は後で読めばいい。寝苦しい夜に、もっと寝苦しくなるために読めばいい。 カラスの名前が「ホープ」じゃなあ。 「ほら、お前らはこういうのが高尚だって思うんだろ?」安部にそう言われているようで苦笑してしまう。 | ||||
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| 「最高傑作」と言われていますが、自分には合わなかったみたいです。 確かに、著者の想像力はすごいと思います。 文章は、まるでノンフィクションであるかのように緻密でした。 また、テーマである「砂」に自分の人生を比喩している点も、なるほどと思いました。 しかし、深さ以上に世界の狭さを感じます。 主人公のウジャウジャウジャウジャした脳の中のお披露目会みたいで、 あまり入り込めませんでした。 私がまだ若いから理解不十分なだけかもしれません。 10年後に再読したら、面白いと思うのかも。 | ||||
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| 読書通の友人に強く勧められたが、眼を見張るような表現力も発想力も見られなかった。 主人公のネチネチした愚痴も不快だった。 絶望的な状況の中であきらめずに力強く前を向く姿勢には好感が持てたが、あの状況に陥れば普通の男性であれば誰だってそうするだろうし、特に感動は感じられない。 地味な話以外を認めない、自分勝手且つ無意味なこだわりをもつ一部の人たちには最高の作品なのだろうが、特殊な思想を持たない普通の人にとっては、得るものは無いと思う。 | ||||
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| 砂の中に入り込んでしまい、始めはにげようと試みた男が、少しずつ逃げる気力を失っていく・・。砂の中の生活にも快楽を見つけ、現実世界にもう戻らなくてもいいか・・と考える男に、正直言ってじれったさを感じます。しっかりしろ!と。 どこか官能的でもある一冊ですが、読んでいくと、現代社会への批判的な一面も見え隠れします。自分の隠したいと考えている部分が主人公の男に重なる時もあり、抽象的ではありますが考えさせられる一冊です。 | ||||
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