カナダ金貨の謎
評判
カナダ金貨の謎の評価:
4.13/5点 レビュー 16件。 C ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全26件 21〜26 2/2ページ
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カナダ金貨の謎の評価:
4.13/5点 レビュー 16件。 C ランク
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安心のブランド、安定の品質だ。名探偵がサクッと謎を解く話は、やっぱりいいな。
一時は大流行した形式だが、今やコンスタントに本格推理を書いてるのは作者だけではないか。
もちろんベテラン量産作家は除く。西村とか内田とかは読む気がしないし。
『船長が死んだ夜』殺人現場のポスターが剥がされ、燃やされていた。火村は小さな謎から真相に至る。
論理が美しい逸品。最高に気に入った。解決後のエピソードが深い余韻を残す。
次の二篇は短編である。
『エアキャット』は火村の猫好きがフィーチャーされる。謎は他愛ないが、「なるほど」と思わせる。
『あるトリックの蹉跌』は有栖川のボツ作品の話だ。固定ファン向けの番外編という感じ。
表題作は、いつもの有栖川の一人称と犯人側からの記述が同時進行する。
倒叙物のサスペンスと犯人が現場で行った不可思議な行為の謎を解く本格推理の両方が味わえる。贅沢な中編である。作者は他の新本格作家と違って、人間を描くのが巧みだ。だからいまだに需要があるんだろうな。
絶妙な間の悪さとか、周囲から仲良しに見えるのに怨みが蓄積されていたとか、いかにも現実にありそうだ。
バーのマスターがさりげに印象に残る。キャメルクラッチ。
『トロッコの行方』冒頭でトロッコ問題が語られるが、本編の事件に結び付けるのは、やや苦しい。
解決が唐突だが、意外性があって悪くはない。
本格ミステリはかくあるべし。
サイコ野郎の生育歴や心理の裏側をねちねち掘り起こす小説も、メタがかった捻くれプロットも、もういらない。
衝撃ぶった作品に飽きると、子供のころから好きだった世界に戻ってくるのかなあ。
新鮮な驚きには乏しいので、星4個。