(短編集)

カナダ金貨の謎

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評判

カナダ金貨の謎の評価:

4.13/5点 レビュー 16件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.13pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全30件 21〜30 2/2ページ
No.10
(1pt)

挑戦なのかスランプなのか

火村と有栖が出会った詳細な経緯が明らかになる。このコンビのファンであれば満足な書だろう。しかしそれ以外特筆するものはく、筆者にはもう推理小説を書くのは無理なのだろうかと悲しさすら覚えた。近年、筆者はよく挑戦という言葉を使うが、挑戦の上の迷走ならまだしも、ここまで続くとただのスランプにしか感じられない。
カナダ金貨の謎 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: カナダ金貨の謎 (講談社ノベルス)より
406516687X
No.9
(4pt)

安心して手に取れる数少ない作家だ

国名シリーズ十冊目。中編三本と短編二本という構成だ。
安心のブランド、安定の品質だ。名探偵がサクッと謎を解く話は、やっぱりいいな。
一時は大流行した形式だが、今やコンスタントに本格推理を書いてるのは作者だけではないか。
もちろんベテラン量産作家は除く。西村とか内田とかは読む気がしないし。

『船長が死んだ夜』殺人現場のポスターが剥がされ、燃やされていた。火村は小さな謎から真相に至る。
論理が美しい逸品。最高に気に入った。解決後のエピソードが深い余韻を残す。

次の二篇は短編である。
『エアキャット』は火村の猫好きがフィーチャーされる。謎は他愛ないが、「なるほど」と思わせる。
『あるトリックの蹉跌』は有栖川のボツ作品の話だ。固定ファン向けの番外編という感じ。

表題作は、いつもの有栖川の一人称と犯人側からの記述が同時進行する。
倒叙物のサスペンスと犯人が現場で行った不可思議な行為の謎を解く本格推理の両方が味わえる。贅沢な中編である。作者は他の新本格作家と違って、人間を描くのが巧みだ。だからいまだに需要があるんだろうな。
絶妙な間の悪さとか、周囲から仲良しに見えるのに怨みが蓄積されていたとか、いかにも現実にありそうだ。
バーのマスターがさりげに印象に残る。キャメルクラッチ。

『トロッコの行方』冒頭でトロッコ問題が語られるが、本編の事件に結び付けるのは、やや苦しい。
解決が唐突だが、意外性があって悪くはない。

本格ミステリはかくあるべし。
サイコ野郎の生育歴や心理の裏側をねちねち掘り起こす小説も、メタがかった捻くれプロットも、もういらない。
衝撃ぶった作品に飽きると、子供のころから好きだった世界に戻ってくるのかなあ。
新鮮な驚きには乏しいので、星4個。
カナダ金貨の謎 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: カナダ金貨の謎 (講談社文庫)より
4065238234
No.8
(4pt)

安心して手に取れる数少ない作家だ

国名シリーズ十冊目。中編三本と短編二本という構成だ。
安心のブランド、安定の品質だ。名探偵がサクッと謎を解く話は、やっぱりいいな。
一時は大流行した形式だが、今やコンスタントに本格推理を書いてるのは作者だけではないか。
もちろんベテラン量産作家は除く。西村とか内田とかは読む気がしないし。

『船長が死んだ夜』殺人現場のポスターが剥がされ、燃やされていた。火村は小さな謎から真相に至る。
論理が美しい逸品。最高に気に入った。解決後のエピソードが深い余韻を残す。

次の二篇は短編である。
『エアキャット』は火村の猫好きがフィーチャーされる。謎は他愛ないが、「なるほど」と思わせる。
『あるトリックの蹉跌』は有栖川のボツ作品の話だ。固定ファン向けの番外編という感じ。

表題作は、いつもの有栖川の一人称と犯人側からの記述が同時進行する。
倒叙物のサスペンスと犯人が現場で行った不可思議な行為の謎を解く本格推理の両方が味わえる。贅沢な中編である。作者は他の新本格作家と違って、人間を描くのが巧みだ。だからいまだに需要があるんだろうな。
絶妙な間の悪さとか、周囲から仲良しに見えるのに怨みが蓄積されていたとか、いかにも現実にありそうだ。
バーのマスターがさりげに印象に残る。キャメルクラッチ。

『トロッコの行方』冒頭でトロッコ問題が語られるが、本編の事件に結び付けるのは、やや苦しい。
解決が唐突だが、意外性があって悪くはない。

本格ミステリはかくあるべし。
サイコ野郎の生育歴や心理の裏側をねちねち掘り起こす小説も、メタがかった捻くれプロットも、もういらない。
衝撃ぶった作品に飽きると、子供のころから好きだった世界に戻ってくるのかなあ。
新鮮な驚きには乏しいので、星4個。
カナダ金貨の謎 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: カナダ金貨の謎 (講談社ノベルス)より
406516687X
No.7
(5pt)

気兼ねなく読めるミステリ

学生時代によく読んでいた作家さんですが、ドラマ放送のため本屋さんで平積みしていたので購入しました。
気づいたら、自分も火村やアリスと同い歳になっていてびっくりしました。

内容ですが、相変わらず安心して読める内容でした。
旅行の長距離移動の前に買うとしたら、この作家さんの本だとハズレがないかな。

まず、登場人物が、本当に生活していて、物事を見て考えているように書かれているのがとても良い。
ミステリでも登場人物があまりに作られた感がするもの、これはミスリード狙ってるな的なものも多いし、生活感ゼロで突っ込みたくなるものも多いので。

それから読んだ後の後味がいい点も、とても良い。
北欧ミステリなど内容がすごくても後味が悪かったり気分が重くなるものも多くて、育児の合間に読むのはちょっとな、と思うことがあるが、この作家さんだとその心配をしなくて済む安心感がありますね。

どんでん返しや、無茶をしすぎてひねくれてるトリックなどはないけれど、きちんとミステリを読ませてくれる本でした。

どちらかというと、火村シリーズは長編が好きなので、次はまた長編が近いうちに出てくれるとありがたいです。
カナダ金貨の謎 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: カナダ金貨の謎 (講談社文庫)より
4065238234
No.6
(5pt)

気兼ねなく読めるミステリ

学生時代によく読んでいた作家さんですが、ドラマ放送のため本屋さんで平積みしていたので購入しました。
気づいたら、自分も火村やアリスと同い歳になっていてびっくりしました。

内容ですが、相変わらず安心して読める内容でした。
旅行の長距離移動の前に買うとしたら、この作家さんの本だとハズレがないかな。

まず、登場人物が、本当に生活していて、物事を見て考えているように書かれているのがとても良い。
ミステリでも登場人物があまりに作られた感がするもの、これはミスリード狙ってるな的なものも多いし、生活感ゼロで突っ込みたくなるものも多いので。

それから読んだ後の後味がいい点も、とても良い。
北欧ミステリなど内容がすごくても後味が悪かったり気分が重くなるものも多くて、育児の合間に読むのはちょっとな、と思うことがあるが、この作家さんだとその心配をしなくて済む安心感がありますね。

どんでん返しや、無茶をしすぎてひねくれてるトリックなどはないけれど、きちんとミステリを読ませてくれる本でした。

どちらかというと、火村シリーズは長編が好きなので、次はまた長編が近いうちに出てくれるとありがたいです。
カナダ金貨の謎 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: カナダ金貨の謎 (講談社ノベルス)より
406516687X
No.5
(4pt)

表題作が特に良い

中編3本と短編2本を収録した国名シリーズ。
短編の方は箸休め的な内容ですが、火村&アリスシリーズの始まりの物語である「46番目の密室」で描かれた2人の出会いを膨らませたエピソードは、シリーズのファンとしては楽しい内容。

中編3本の中でも特に気に入ったのは表題作の「カナダ金貨の謎」
国名シリーズ初の犯人視点が入るストーリーですが、過去作の「ショーウィンドウ〜」といい「完璧な遺書」といい、火村アリスの倒叙ものにはハズレが無くて面白い。

「トロッコ〜」は所謂トロッコ問題の提議に始まり、現実に起きた状況(事件)に対する結果が印象的。

「船長〜」も内容的には好きですが、犯人があることをせざるを得なかった理由はもっと別の事情(怪我とか)の方が説得力があったのでは?とも思う。
カナダ金貨の謎 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: カナダ金貨の謎 (講談社文庫)より
4065238234
No.4
(4pt)

表題作が特に良い

中編3本と短編2本を収録した国名シリーズ。
短編の方は箸休め的な内容ですが、火村&アリスシリーズの始まりの物語である「46番目の密室」で描かれた2人の出会いを膨らませたエピソードは、シリーズのファンとしては楽しい内容。

中編3本の中でも特に気に入ったのは表題作の「カナダ金貨の謎」
国名シリーズ初の犯人視点が入るストーリーですが、過去作の「ショーウィンドウ〜」といい「完璧な遺書」といい、火村アリスの倒叙ものにはハズレが無くて面白い。

「トロッコ〜」は所謂トロッコ問題の提議に始まり、現実に起きた状況(事件)に対する結果が印象的。

「船長〜」も内容的には好きですが、犯人があることをせざるを得なかった理由はもっと別の事情(怪我とか)の方が説得力があったのでは?とも思う。
カナダ金貨の謎 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: カナダ金貨の謎 (講談社ノベルス)より
406516687X
No.3
(3pt)

表題作「カナダ金貨の謎」は、部分的ですが、国名シリーズとしては初の倒叙ものです。

収録作品は、中編(長めの短編?)3本と「コンパクト」な短編2本で、それを交互に並べた形になっている。国名シリーズだけを考えると『モロッコ水晶の謎』から『インド倶楽部の謎』までは13年ほどあいたのに対し、本作は『インド~』から1年しか経過していない。

巻頭に収録されている「船長が死んだ夜」は、『7人の名探偵 新本格30周年記念アンソロジー』に収録されたもの。犯行が不可能な人を容疑者から外していくのではなく、この人だけが犯人足りえるという推理を火村英生が披露する。
表題作「カナダ金貨の謎」は、殺害現場から持ち去られていたのは、一枚の「金貨」だけだったということがポイントになる。アリスの視点から語られる部分と犯人の視点から語られる部分に分かれている。「あとがき」にも書かれているが、「国名を冠した作品では初の倒叙もの」である。この金貨(メイプルリーフ金貨)ともう一つの証拠を繋げた謎の解明は見事だ。
最後の「トロッコの行方」は、サンデルの「トロッコ問題」がキーとなっている。ネイリストを歩道橋から突き落とした容疑者として3人が浮かぶが、それぞれのアリバイには微妙な部分があり、火村とアリスは刑事と一緒に聞き込みに行く。私は、この作品には、やや釈然としない部分がある。
「船長~」と「カナダ~」の間の「エア・キャット」は猫好きの火村ならではの作品だ。
「カナダ~」と「トロッコ~」の間の「あるトリックの蹉跌」は火村とアリスの最初の出会いが描かれた作品。「あとがき」によると『46番目の密室』でも描いているそうだが、本作はその時にアリスが書いていてミステリー作品の内容にも触れている。また、煙草好きの火村ならではの作品だ。

「カナダ金貨の謎」の切れの良さは買うけれど、全体としては及第点という感じなので、★は3つにした。
カナダ金貨の謎 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: カナダ金貨の謎 (講談社文庫)より
4065238234
No.2
(3pt)

表題作「カナダ金貨の謎」は、部分的ですが、国名シリーズとしては初の倒叙ものです。

収録作品は、中編(長めの短編?)3本と「コンパクト」な短編2本で、それを交互に並べた形になっている。国名シリーズだけを考えると『モロッコ水晶の謎』から『インド倶楽部の謎』までは13年ほどあいたのに対し、本作は『インド~』から1年しか経過していない。

巻頭に収録されている「船長が死んだ夜」は、『7人の名探偵 新本格30周年記念アンソロジー』に収録されたもの。犯行が不可能な人を容疑者から外していくのではなく、この人だけが犯人足りえるという推理を火村英生が披露する。
表題作「カナダ金貨の謎」は、殺害現場から持ち去られていたのは、一枚の「金貨」だけだったということがポイントになる。アリスの視点から語られる部分と犯人の視点から語られる部分に分かれている。「あとがき」にも書かれているが、「国名を冠した作品では初の倒叙もの」である。この金貨(メイプルリーフ金貨)ともう一つの証拠を繋げた謎の解明は見事だ。
最後の「トロッコの行方」は、サンデルの「トロッコ問題」がキーとなっている。ネイリストを歩道橋から突き落とした容疑者として3人が浮かぶが、それぞれのアリバイには微妙な部分があり、火村とアリスは刑事と一緒に聞き込みに行く。私は、この作品には、やや釈然としない部分がある。
「船長~」と「カナダ~」の間の「エア・キャット」は猫好きの火村ならではの作品だ。
「カナダ~」と「トロッコ~」の間の「あるトリックの蹉跌」は火村とアリスの最初の出会いが描かれた作品。「あとがき」によると『46番目の密室』でも描いているそうだが、本作はその時にアリスが書いていてミステリー作品の内容にも触れている。また、煙草好きの火村ならではの作品だ。

「カナダ金貨の謎」の切れの良さは買うけれど、全体としては及第点という感じなので、★は3つにした。
カナダ金貨の謎 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: カナダ金貨の謎 (講談社ノベルス)より
406516687X
No.1
(5pt)

長年愛読しているシリーズの最新作。

最近は電子版を購入しているのですが、表紙が収録されていないのは残念です。

内容は期待通り楽しめました。
また、某サイトに掲載され、読むためにはIDが必要だった為に諦めていた「あるトリックの蹉跌」が収録されているのもありがたい。やっと読めて嬉しいです。
カナダ金貨の謎 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: カナダ金貨の謎 (講談社文庫)より
4065238234