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エンプティー・チェア
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エンプティー・チェアの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.21pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全61件 21~40 2/4ページ
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ディーヴァーの独特な博識と場面展開が内容に深みを与え、さらにきれのよいテンポで最後まで読者をひきつけて はなさない。一見のんびりと見える田舎町の隠された悪事と恐怖が 徐々に明るみに暴かれていくプロットは、さすがと 言える。 | ||||
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ディーバーらしい、どんでん返しの連続です。 もう物語は解決して終わりが近い、と感じても、 まだ残りのページが妙にたくさん。 つまり、まだ話は終わらず、 覆されることになるんだな、と推測する癖が付きました。 最後の最後まで、何かありますよ。 | ||||
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さすがにジェフリーディーヴァーの作品を読み続けていると大まかな展開、結末が読めてしまいます。 だからと言ってつまらないことはなく、やはり楽しめます。 誰が黒幕側であるかということについては、自分の予想よりも多かったという印象です。 | ||||
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ライムシリーズにはまって読んだ本 相変わらず、二転三転するストーリーにはまります 推理小説は、想像しながら読んでいくのですが、今回もまただまされました なかなか勝てないです | ||||
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J.ディーヴァーはマンネリを嫌う作家の由で、ライム・シリーズ第三弾にして、舞台をニューヨークから自然豊かなノースカロライナ州へと移した。"昆虫少年"が重要な役割を演じているという風である。完全アウェイの闘いを受け、アウェイならではの物語展開と、ライムとアメリアの心理模様を中心に描かれている。しかし、物語の出来としてはシリーズでも下位の部類ではないか。 ライムの科学捜査に全体的に冴えがない点と敵側に智謀が欠けている点が物語の緊張感を著しく弱めている。また、後半畳み掛けられるドンデン返しモドキも書き方次第でどうとでもなるもので、予め良く計算して書かれたという印象をまるで受けない。これだけ雑な背景・人物設定では読む者は驚きを覚えないであろう。ライムと敵のスリリングな知恵比べというシリーズ本来の面白みを覚えなかった。むしろ、ライムとアメリアの互いの情愛を深めるために1つのエピソードを作ってみましたという印象が強い。 マンネリを避けるために環境を変えたが、シリーズ特有の面白みを欠いてしまった作品という印象を受けた。 | ||||
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ノースカロライナ州に手術の為に訪れたライムとサックス。 不馴れな土地、揃わぬ機器のままに事件に参加せざるを得なくなり、 そこで確保した殺人と少女誘拐疑惑の少年、ギャレットをアメリアが逃がしてしまう事で、 ライムとの師弟対決が発生してしまう作品。 このあらすじを読む限りでは充分面白そうだ! と、コフィンダンサーでテンション上がった私はこれを読み進め… 色々と気にはなったが読み進め… 結果、かなりガッカリした。 肝心の師弟対決も、これだけ?な感じ。 もっともガッカリしたのは今作の犠牲者達。 いやぁ、もう 都合が良すぎる。 出来すぎもいい所だ。 コンセプトや素材がいいだけに、この出来レースにはウンザリした。 以降の作品で、コレは!と思えるのが無くなったのは、 エンプティー・チェアで体感した『都合の良すぎる現実』が見え隠れするからかもしれない。 ここまで結果オーライだと萎える。 | ||||
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上巻のラストで思わぬ展開になってどうなることかと思いましたが、いやはや…。 下巻は上巻以上に意外な展開になって、先が気になって目が離せませんでした。 ライムとサックスの師弟対決は、 頭脳のライムと行動力のサックスといった感じで見ごたえがあります。 やはり、経験と洞察力に勝る師匠の方に軍配があがったようですが、 サックスもなかなかのものでした。 結局のところ彼女の勘は当たっていたのだから。 二転三転する物語に油断出来ない。昆虫の豆知識が楽しかった。 | ||||
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いつもながら Lincoln Rhyme シリーズは,フーダニットとして傑出している上に,実に緻密に組み合わされたピースから出来ている。 (以下,ネタバレはしていません。 読んでも大丈夫です。) Rhyme は捜査中の事故のために四肢麻痺で,首から上と 左手薬指だけが動く犯罪学者だ。 Rhyme は微かな希望を実験的手術に託して Sachs, Thom と共に南部へ飛ぶ。 手術の予備検査期間中に地元の保安官がやって来て,凶悪事件の証拠品を見て貰えないかと嘆願する。 手術の順番を半年も待った Rhyme は渋るが,Sachs はまだ数日あるんだから,見てあげたらと言う。 Sachs は Rhymeに手術を受けさせたくないのだ。 その理由は切ない。 Rhymeが手術を受ける決心をした理由も切ない。 この小説にはかすかな基調低音としてラブストーリーも流れている。 Insect boy と呼ばれている,家族全員を交通事故で無くし,社会に適応できず,昆虫だけに興味を持っている少年 Garrett が居る。 彼が川の近くで男を殺し,発掘作業をしていた女子大生 Mary Beth を誘拐した。 更に,その現場に花を捧げに来た看護婦までも誘拐したと言うのだ。 Mary Bethの家族が懸賞金をかけたたために,密造酒を造っている ごろつき達も Garrettを追い始める。 Sachs が保安官代理達を率い,Rhyme の証拠品の分析から Garrettの居所を突き止め逮捕する。 Garrettは Mary Beth があの場所にいたら殺されるから保護したのだと Sachs に繰り返す。 彼の瞳を見つめるうちに,Sachs はレイプ殺人事件の被疑者とされている Garrettを逃がすという重罪を犯して,Mary Bethを救うために,Garrettと行動を共にする。 保安官代理達が SachsとGarrettを追い,居所を突き止めたところで,ごろつき達が銃を撃ち,それをSachsが撃ったものと勘違いした保安官代理が Sachs に飛びかかる。 その衝撃で撃ってしまった弾が別の保安官代理の額を打ち抜いてしまう! でも誰も信じてはいけない。 この小さな郡には,巨大な金の流れがあった。たくさんの殺人が隠されていた。 魑魅魍魎が跋扈していた。 わたしは,この小説の舞台である南部の沼沢地の雰囲気が好きだ。 Great Dismal Swamp という不気味な地名がすごくいい。 | ||||
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ライムシリーズの中では私は下の方になるかなぁ。 最後の最後はびっくりな展開だったけど、あとはちょっと残念だなって思ってしまいました。 | ||||
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手術に訪れたノースカロライナの町での活躍。いつもと違い、分析道具が整わず、有能な分析助手もいず、且つ土地勘がないという全くのアウェイ状態の中で犯罪分析を進めていく。足りない部分を補う形で色々な登場人物が登場するが、アメリアの直感的な判断が重要なポイントになる。物証重視のリンカーンの姿勢とは反する形だが、このアウェイ状態の中では、通常とは異なる展開をする。この関係で、アメリアの内面的な部分が多く語られ、この小説の大きな特徴になっている。 | ||||
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2000年発表、2001年邦訳の本作品は、四肢麻痺の元科学捜査官、リンカーン・ライムの活躍を描く、シリーズ第3作。 「ジェット・コースターサスペンス」と「どんでん返し」が売りの本シリーズ。 今回は、リンカーン・ライムが住居のニューヨークを離れ、ノースカロライナ州の病院を訪問するところから、幕を開ける。 目的は、神経麻痺を改善させるための手術を受けることであったが、同州パケノーク郡で発生した誘拐事件の捜査依頼を受ける。 看護婦のリディア・ジョハンソンを誘拐した犯人が、彼女を連れて、逃走中だというのだ…。 【ジェット・コースターサスペンス】 身動きできないリンカーン・ライムが、現場に向かったアメリア・サックス捜査官と連絡を取りながら証拠を収集し、それを分析しながら、犯人を追いつめていく、という図式は今回も健在。 捜査側のライムと、犯人側の描写が交互に行われ、緊迫感を高めていくところも、第1作以来のもので、「一気読み」をさせてしまう手法は高評価できます。 【どんでん返し】 これに対し、後半部分の売りである「どんでん返し」への評価は低め。 と、いうのも前作「コフィン・ダンサー」同様、アンフェアなものだから。 「意外性」は認めますが、「心地よく騙された」という感じがないのはこのためと思われます。 捜査途中で収集した証拠物件の中に、真相解明のヒントが隠されており、一応伏線は張られているのですが、「一番肝心な事柄が事前に示されていない」。 その事柄は、「解決編で、探偵がいつの間にか調べ上げていたとして、初めて明かされる」というものなのです。 本シリーズは「サスペンス」と標榜されており、「本格ミステリ」とは呼称されていないことは確かです。 でも、「真相解明のための手がかりをすべて事前に明かすということ」は、著者の出身国アメリカが産んだミステリ界の巨匠、エラリー・クイーンが一番苦心して執筆した点だったはずです。 | ||||
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テンポは良いし、『まさか!?』の展開はあるし、ラスト近くでのどんでん返しも相変わらずで、 前二作(ボーン・コレクター、コフィン・ダンサー)同様に楽しめました。 個人的には、昆虫の生態と犯罪科学を繋げながらの展開が特に◎。 昆虫ってすごい! | ||||
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裁かれる罪と、善意と悪意、その正当性と現実社会のうつろさをドラマティックすぎるほどに描いた挑戦作。ライムシリーズの中でも「やりすぎじゃない?」的な一作だが、私は個人的に、法と人類史への挑戦的意欲作として好きです。 | ||||
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不思議だなと思った。四分の一を過ぎたあたりで先が読めたのだ。しかしそれなら、残りの頁数が多すぎるではないか。 半分まできてちょっと待て、次の展開が読めなくなってきたではないか。 そしてそこから、いよいよジェットコースター・サスペンスの醍醐味が味わえる。後半はあざといほどのドンデン返しが有り、息もつけないという比喩がぴったりで、いやはやリンカーン・ライムシリーズは健在である。 | ||||
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四肢が麻痺した科学捜査官”リンカーン・ライム”ものを、「ボーン・コレクター」、「ウォッチ・メイカー」の二作を以前に読んでから、私の好みではないから避けていた。 過日、児玉清さんがジェフリー・デーバー氏へインタビューしているTV番組を観ていたら、氏の作品に取り組む苦労話が興味深かったので、とりあえず「エンプティー・チェアー」を読んでみることにした。 上巻で町の嫌われ者の昆虫に異常な興味をもった16歳の”昆虫少年”を描写するために、よく此処まで昆虫のことを調べたものだと感心しながら読んだのだが、児玉さんとのインタビューで、氏が物語のディテールに対し執拗ともいえる拘りを持っていることを強調して話していたことを思い出して納得してしまった。 下巻では、犯人である気味の悪い“昆虫少年”を逮捕したが、尋問するうちに少年の無罪を信じたサックスがライムの信頼を裏切るような衝動的ともいえる少年との逃走劇を開始する。 著者が児玉清さんのインタビュー番組で語っていたように、ストリーの過程で結末へ向かって矛盾のない布石が必ず、其処此処にちりばめられていた。 結末に向かって次から次へと隠れていたスズメバチ(本書を読んでいただければスズメバチが何か判ります。)が現れるのは、いくら矛盾のない布石が置いてあったとしても、隠れていたスズメバチが少し多すぎないかと思ってしまった。 ”サックスが刑務所なんかに行くものか!”、と、先を読めているのだが、ハラハラ、ドキドキさせる作者の意図に嵌って読んでしまった。 先に読んだ二作品より、今作を面白く読ませてもらったのは、児玉清さんのインタビューで、作者の緻密な作品構成への拘りなどの苦労話を思い出しながら読み進んだからかもしれない。 | ||||
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次から次へとたたみかけるような物語の展開で、最後の1ページを読むまで安心ができませんでした。コストパフォーマンスの高い小説でした。 | ||||
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1作ごとに全く違った展開を見せてくれるのが、このライムシリーズですよね。 本作では手術のためにノースカロライナを訪れていたライムとサックスに保安官ジム・ベルから捜査協力の依頼が舞い込みます。 このジム・ベルは前作【コフィン・ダンサー】で活躍してローランド・ベル刑事の従兄弟です。 町一番の問題児ギャレットが引き起こした誘拐と殺人事件の捜査への協力をする事になったライムとサックスなんですが、全く知らない土地という事もあってニューヨークでのチーム捜査のように捜査は捗らないんです。 それでもライムの知識とサックスの行動力でギャレットを包囲していくのですが、ここからがジェフリー・ディーヴァーの真骨頂。 全く予想もしなかった展開にページをめくる手を止める事が出来なかったです。 特に中盤から後半にかけては、まさにジェットコースター・サスペンスというに相応しい展開です。 リンカーンとサックスが追うものと追われるものに別れて対峙するので、ファンとしてはちょっと辛い部分もあったけど、夢の対決でもありました。 最後の1ページまで息を抜けないのですが、そこに至るまでの伏線が見事でよく練られてるなって感心します。 読み終えるのが寂しくなるぐらい面白いので是非読んでみてください。 | ||||
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リンカーン・ライムとアメリア・サックスを主人公とするシリーズの第三作。 これまでの「ボーン・コレクター」や「コフィン・ダンサー」との違いは、 圧倒的な存在感を持った殺人鬼や暗殺者が登場しないこと。これらの敵役を 期待する読者には「アレッ?」との肩すかしを食らう感じ。 このシリーズの面白さは、ライムとサックスの二重性にあります。体が不自由な ライムが科学捜査を駆使して犯人を特定して行くプロセスと、時には対立・反目 しながらも協力して実働部隊としてのサックスの活躍が見物のはず。 つまり、犯罪を通じての二人の関係性が強力な敵(犯人)の存在により生きてきます。 今回の「エンプティー・チェア」は、上記の趣向とは異なります。 | ||||
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本シリーズはNYが舞台になっていますが、本作品ではライムの手術のためノー スカロライナ州に訪れている設定になっています。動けないライムがNY以外で活躍 するのはシリーズ初になりますが、さすがディーヴァー、ノースカロライナ州の 歴史と本作品でキーのひとつとなる昆虫の生態に関しての綿密な取材を基にディ テールが書き込まれています。本シリーズはノンスットプ・ジェットコースター・ サスペンスと冠されますが、圧倒的なディテールがストーリーの奥行きをもたせ ています。ストーリーだけ追う分には読み飛ばして支障はないのですがシリーズ 愛読者には各作品のディテールも楽しみの一つとなります。 またライムとサックスの関係もシリーズを重ねるごとに変化しており、今回は サックスのある意味屈折したライムへの感情がシリーズに厚みをもたせています。 タイトルの『エンプティ・チェア』とは容疑者に対する精神科医の心理的アプ ローチの手法(実在するかは不明)として描かれていますが、もうひとつライムの ストーム・アローの電動車椅子にもかけられています。どう関わってくるかは 読んでのお楽しみとしておきましょう。 | ||||
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いやいやいや、とてもおもしろかったです。最後のページをめくるまで。こんなに最後の1ページをめくるまで(最後になるほどよりいっそう強く)楽しませてくれる本にはなかなか出会えない。毎回ラスト100ページあたりからぐわーっと盛り上がるもんだから、最初のほうがちょっと退屈に感じてしまうくらい。でも読み終えれば、その退屈に感じる前半部分にこれでもかと伏線がてんこもりなんだよなぁ…ボーンコレクターを手にしてから、このライムシリーズを次々に読んでます。猟奇殺人を扱うばかりでなく、毎回毛色の違う事件と背景で楽しませてもらえる。今回は自分には全くなじみのないアメリカ南部の湿地が主な舞台ともなり、想像するのも難しいんだけど勝手に映画「ニューワールド(コリン・ファレル主演)」なんかの開拓時代のイメージ?とにかく、圧倒的な自然って都会育ちには脅威です。そして排他的な田舎も。その小さな街を覆い尽くす影。どんな猟奇殺人なんかよりも恐い事件かも、なんて最後はかなりぞっとした。こういうの実際にあるんだろうなって映画「エリン・ブロコビッチ(ジュリア・ロバーツ主演)」なんかを思い出したりもして。それでいてさわやかな読後感。うーん、お腹いっぱい。いったい次はどんな事件で楽しませてくれるのか…今作が最高傑作と呼ぶ声もあるのがちと心配ですが。笑 | ||||
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