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騎士団長殺し
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【この小説が収録されている参考書籍】
騎士団長殺しの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.46pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全721件 501~520 26/37ページ
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明らかに最初から作者に対し悪意を持った稚拙なレビューが目立つけれど、本作は決して彼らが言うような駄作ではない。 1000ページ超を一気読みしてしまうほど、ミステリアスで読ませる一級の作品なのは間違いない。 ただし同時に、これまでの村上春樹の焼き直しという印象も強い。 霊感の強い少女、グレート・ギャツビーを思わせる男などのキャラクター造形から 井戸や第二次大戦、失踪する女、根源悪との対決などモチーフも村上読者ならどれもおなじみのものだ。 そしてまた、世間一般のことなんか与り知らないよ、という姿勢もまた堅持されている。 金に悩まされる大多数の人々のリアルな生活や、テクノロジーが支配する現代を描けているかといえばそうではない。 相変わらず主人公は社会に背を向けたままだ。 国民作家の地位に押し上げられながら、小説の内容はますます現代社会から遊離していく、そんな不可解な現象が起きている。 これまで通り、いやこれまで以上に浮世離れした人々が、人里離れた場所でオペラを聞きワインを飲みながら メタファーだのイデアだのに翻弄されたり自分の中にある得体のしれないものを持て余したりする、 そういったある種閉じた箱庭世界をとんでもない力量で描き上げた作品というだけだ。 非常に優れた作品ではあるものの、そこに時代を切り拓く何かが提示されているわけではない、 という評価がしっくりくる。 あるいは3・11後の世界について、村上春樹ならなにかとんでもない作品を放ってくるのではないかと 勝手な期待をしていたけれど、そんなことはなかったぜ、というところです。 | ||||
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酷評が散見されますね… というのは、冒頭初っ端からの性描写がやはり人の鼻に付くんでしょうか…。 ここでハルキストでもアンチでもない僕の率直な感想をここに投下しておきます。 まず僕が感じたのが、村上春樹さんの小説の主人公が人間くさいんです(別れた妻に主人公がくよくよする所など)。 あれ?村上キャラクターはもっとクールな人達じゃなかったっけ?笑 前作と比較し人間を描いてるなーって感じです笑 それはさて置き、、 物語としても中々引き込まれますよ。エピローグから顔のない男が主人公の前に現れ、ん???って感じから物語は始まります。 まだ上巻しか読んでませんが、上巻だけでばらまかれた伏線の数々…(騎士団長殺しの絵、妻の見た夢、免色という男、そしてイデア…)。これらの点をどうやって結んでいくのか楽しみですね。 さて、下巻を読みますか。 | ||||
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僕は無駄な文がなるべく少ない、綺麗に削ぎ落とされた文章を愛します。 本作は全体の設定やそこに漂う雰囲気は好みではありましたが、その描写にくどく感じるところが多く見受けられました。 そこが好きな人もいるのでしょうが。 特に下巻の不思議な世界を漂うところの描写は読み飛ばしたくなるものでした。 逆に、あれだけキーパーソンになっていたはずの免色氏の描写が、クライマックス以降にはほとんどされておらず、消化不良が残りました。 | ||||
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海辺のカフカとグレート・ギャツビーの各要素を組み立て直した、という感じです。 本歌取りと言えるかもしれない。 エンターテイメント的なものは少なく、読み手に相当な教養を要求するのは明らかです。 事前に関連作品を読まれることを強くお勧めします。 | ||||
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判る人には判るのかもしれないけれど、おいらには読み終わっても何も残らない不思議な小説。 三島由紀夫が最期に唯識に嵌まり訳のわからぬ死に方したけれど、春樹先生大丈夫かな。 ペーパーバックになってから読んでもいいと思う。 | ||||
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最高に普通にオモロイわぁ。ご近所物語やわ。買って良かったわぁ。ありがとうございました。 | ||||
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他の商品とレビューを間違えました。こちらはいつも通り素晴らしいです。 | ||||
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普通にオモロイなぁ。買って良かったわぁ。あざーす。また、読み返したのう。 | ||||
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村上春樹REMIX、とでも言えばいいのか? どこかで読んだことのあるひとが勢ぞろいでお芝居してる、という感じ。難解な学芸会みたいだ。 ・・・年老いたのか、才能の枯渇か、あるいは何かに固執してるのか。 作品としては冗長すぎるし商品としては高い。細部の描写は細かくしつこくなってるのに、内容は簡素に、というか淡白、いや凡庸になってきてる。 それとも村上春樹って昔からこんなだったのかな。しばらく読んでなかったから忘れてしまった。 なにか新しいものが読みたいなぁ。村上春樹ならではの、なにか新しいやつが。 1Q84のBOOK4が出れば買うだろうし、これの第3部が出ればきっと買うんだろうけど、期待薄いなぁ。 老境に入ったハルキムラカミの次の作品に期待、するしかないよなぁ。 | ||||
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騎士団長のキャラクターが、とても現実的であたかも本当にいる人のような気がした。私も会ってみたい! 確かにカフカやねじまき鳥や1Q84のモチーフは沢山出てくるが、更に進化し、洗練された、喪失と再生の物語だと思うし、カタルシスを感じた。 ファンタシーは夢物語ではなく、心の深淵をリアルに描く、一つの手法なんだなーと思った。村上さんの創造力は、素晴らしい。 | ||||
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死んだ妹と、別れた妻、謎の人物免色氏、スバル•フォレスターの男そこに騎士団長が加わり物語が展開して行く。生と死、異界、邪悪、ファンタジー、ユーモアが交わり村上ワールドが構築されていく。物語としては『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』に近いが、より読みやすくなっている。今回は、絵が、重要なモチーフになっておりそこが従来の村上春樹とは異なる仕上げとなっている。スティーブンキングの作品にも絵がモチーフになっている優れた作品があるが、読み比べても面白いかも知れない。第2部を読み終えても多くの謎が残されたままで、IQ84のように第3部が期待される。 | ||||
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だんだん不必要なポルノ描写が多くなってきて途中で読むのを辟易してしまった。 免色がかつての女との行為を回想するシーンなどその最たるもの、免色が他人の主人公にあれほどに微に入り細に入り、事細かに交わるシーンを話すだろうか? 人妻の恋人との電話で射精するくだりなんてフランス書院のアダルト小説だろ。 時代は違うが伊藤整のチャタレイ裁判なんて、この小説に比べればありえない話。 まるで渡辺淳一の晩年の作品みたい。 またオペラやその他音楽についてもやたら多すぎて、小説の文字数を埋めるのに利用したかに思える。 ねじまき鳥クロニクルの作品をピークにして、徐々に退化していっている村上春樹。 1Q84は許容できたが、個人的にこの作品でミソをつけた。 ノーベル賞受賞はなくなっても仕方ない。 | ||||
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イデア編、メタファー編を読みました。 これは読者を楽しませるものではなく 女性読者が性的描写を呼んでいる場面を 村上が想像して楽しむ作品だと感じました。 あと、胸の成長を報告する思春期の女性とか 今回の作品は多くの点で馴染めないです。 | ||||
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初期から愛読していましたが、小説はすっかり受けつけなくなりました。 登場人物すべてがスーパーマン&スーパーウーマン…人物描写が鼻につく…ダメですわ。 免色のような高尚なヤツどこにおるねん?(目の前の家に住んどった) かといってギャツビーのようなスケール感はない。 知的で品のいいセフレ主婦なんかおらんやろ?(駅前の絵画教室に二人もおった) 国内外の著名な作家に音楽家に画家…他人のふんどし自慢してどないするの? 格好つけずにたまには料理とアルコール抜きで書いてみなはれ。 そんな感想を述べるとハルキストは そういうところは枝葉であって物語の本質はもっと深いところにある…なんてことを言う。 騎士団長の造形も過去の作品に似たようなのがあったような… イデアは手がつけられない邪悪な概念として描くべきだったのでは? 関西人特有のユーモアのセンスとサービス精神。 丁寧な仕事をする人なので翻訳は買い、エッセイも面白い。 好人物だとは思うけど、有能な技術者ではあるが芸術家ではない。 そういうところが物足りない。 小説は「もうたくさん」という感じですね。 | ||||
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村上春樹さんの作品のモチーフが随所に散りばめられた短めの長編小説といった印象を受けました。 ねじまき鳥クロニクルに比べると登場人物の人となりや主人公との馴れ初めの描写が控え目で物足りなく感じました。 またほとんどの登場人物が車とセットになっていてどういう意図があるのか気になりました(カローラ、ジャガー、プリウス、ボルボ、そしてスバル・フォレスター...)。 物語の展開については章ごとに早く次の謎解きを知りたいという気持ちをかき立てられ淀みなく読み進められました。 主人公が絵画作品を仕上げていく過程は画家の考えていることが村上春樹さんのわかりやすく豊かな表現方法でこと細かく言語化されていて本作の中で最も読み応えがありました。 自分は村上春樹さんの作品の中でも「一人称」で「主人公がモラトリアムみたいな状況にある」ものが好きなので本作はトップ10に入るくらい好きになりました。 また長年の村上春樹ファンとしては遂に「ぼく」に子供ができて「ぼく」と子供とのやり取りを読めたことに感動し心が温かくなりました。 | ||||
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ずいぶんと辛口の評価が目立つのは、著者が「宿命的に」過去の傑作と比べられてしまう作家だからでしょう。 現在乱発されている低クオリティーの小説群に比べれば、十分に「AAA」の評価になると思います。 ※もちろん著者はそんな作品と比較されたいとは全く思っていないでしょうけど。 「ラバーソウル」の後に一体どんなアルバムを出せば、全てのファンを納得させることが出来るのか? 村上春樹にとっての新作とは、そんな高すぎるハードルとの戦いのように思えます。 新作の長編小説を読むことが出来たというだけで喜んでしまう自分もどうかと思いますが、この方だけは「永世竜王」みたいな位置付けなので(自分の中では)しょうがないですね。 | ||||
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フィクションとはいえ、南京大虐殺のくだりにがっかりです。しかも40万人に増えてるとは日本人として有り得ません。 ネットのおかげで、やっと日本が自虐史観から立ち直ろうとしているこのタイミングに。 新聞記事等では左翼思想だと感じていましたが、作品にするというのはノーベル賞取るために中国からの賛美を獲たかったのでしょうか? | ||||
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期待どおりの村上ワールド。様々な仕掛けや趣向がちりばめられて引き込まれていく。 | ||||
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どなたかのレビューで、「鏡のような小説」と表現されていましたがその通りだと思いました。 その時の自分の立場、環境で物語の捉え方が変わりそうな気がします。 また何度でも読み返す、私にとっては大切な作品になりました。 | ||||
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村上長編はすべて読んできました。 自分のなかでは「1Q84」よりも、登場人物に好感がもて親近感がわき読んでいて楽しかったです。絵画の関する記述も興味深く読めました。 ただし、さんざん書かれているように、本作を含めた近作はすべて、これまでのモチーフが反復され、作者の書きたいことは一貫しているように思えます。(村上ファンからすると)安心して読める安定性があるともいえますが、目新しさがありません。 また、日中戦争や独墺合併の歴史的記述はどうかんがえても、あらゆる意味で中途半端で、「ねじまき鳥」のような心にせまるものではありませんでした。現代史に関して、作者はもっと深い見識を持った人物だと私は思っています。どうしてこのような中途半端な表面的な記述に留めたのか首をかしげざるを得ません。この程度であればこういう話題は持ち出さない方がかえって良いのでは、と思いました。 63章で小説としてきれいに完結しており、第一印象としてはエピローグ的な64章はまったくの蛇足で興醒めしてしまいました。読後いろいろ考えていますが、やっぱり64章はいらない。この点が一番不満が残りました。 いろいろ書きましたが、現代日本の小説家でここまで読ませてくれる人は稀有な存在であることは間違いありません。 | ||||
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