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騎士団長殺し
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【この小説が収録されている参考書籍】
騎士団長殺しの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.46pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全721件 461~480 24/37ページ
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良くも悪くもトヨタプリウスのような作品。 顔のない男の画ことも免色の秘密も穴の顛末もガールフレンドのことも何一つ腑に落ちずに、唐突に終わる。まるで鈴の音につられて林のなかをゆっくりと進んでいったあと、突然穴の中に落とされてしまった感じだ。 第1部の序盤から会話も少なく、想像力をかきたてる余地のない細かな背景や人物プロットが延々と続く。これは最後に我々を驚愕させるためあえてイメージの固定化を狙ったと思ったのが、終盤の2chapterは1000枚で終わらすことが目標であるかの如くスピードアップし、もはや書くことが面倒になったのか、物語の謎が急速に粗雑に収束していく。こういった投げやりにも見える書き方は村上さんの小説では珍しいというか、ちょっとこれはあらないなという印象。 日本文学史上にいくらかの名を遺すであろう村上さん、騎士団長殺しという作品がどこか屋根裏の人目付かぬようにそっと置かれ、そのまま世間から忘れ去られ、いつの間にか作品群のなかにあらなくならないことを願う。 | ||||
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私は小説を読んで登場人物に感情移入できる程度に面白いと感じる場合、必ずと言っていいくらい結末を先に読んでしまう。今回もいつも通り、2部に入るあたりで結末を先に読んでしまった。それでもこの作品は結末を知っていても、そこに至る経過を読まずにいられなくなる力強い物語であった。そのことだけが優れた小説には重要であって、物語に別の意味を読み取ろうとする必要はない。多くの人に読んでもらいたいと思う。 | ||||
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面白かったです。毎回の事だけど、登場人物の言葉づかいや比喩表現がおかしくて笑えました。 前作1Q84は途中で挫折したのですが、今作は読みやすく、内容も個人的には好みです。 第2部も読みましたが、秋川笙子の読んでいた小説名が明かされず、それだけは残念でした。 | ||||
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久しぶりに村上春樹節の長編小説だなあと思いながら読み進めました。マンネリと言うご意見もあると思いますが、なんか、久しぶりだったので、それはそれで良かったです。私にとっては、所々に、ハッと考えさせられる部分があり、読後も、スッキリした感覚でした。 | ||||
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自称村上春樹好きとしては、文章がくどいとかは気にならない。 また、構成とかも気にしすぎる必要はないと思う。 面白かったらそれでいいんじゃないかな。 | ||||
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物語の後半、「顔なが」が出現した穴から暗黒の地下通路を進む場面。 暗闇に意識を飲み込まれないよう「私」は意識的に何か別のことを考える。 雨田具彦が過ごした戦前のウィーン・・・ウィンナ・ワルツ、甘いザッハトルテ、建物の屋根に翻る赤と黒のハーケンクロイツ、美しい恋人と聴いたベートーヴェンの交響曲第7番。 村上はベートーヴェンの7番を「物静かで身だしなみがよく、決心の堅い」と書いている。 え?そうかな?と思い、唯一手元にあるアンセルメ指揮スイスロマンド管弦楽団のCDを聴きながら物語の続きを読んだ。 明るく光沢のあるアンセルメのベートーヴェンが不思議とこの物語と共鳴して、時間を忘れて一気に読み終えた。 「すべては関連性の産物なのだ 絶対的なものなど何ひとつない」 マンネリだとか非難は予想されますが、私としては充分楽しめました。 | ||||
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私的には思ったより面白くなかった。ただ、彼の文章のリアルさは相変わらず。ぜひ一読を。 | ||||
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いつ面白くなるんだろうと期待して読んだけど最後までつまらなかった。がっかり。村上春樹は1Q84で引退してた方がよかったかもしれない。 | ||||
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フランス書院文庫の方がよっぽど上品に感じるセックス描写、車名にいちいちメーカー名を付ける辺りが、ヌメヌメするような感覚。 なぜこのオッサンが(ありもしない)ノーベル賞候補なのか教えてほしい。 | ||||
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村上春樹はこれまで初期の作品しか読んでいません。ここ最近の作品を知らないので、初期の作品としか比較できませんが、本作は鼠三部作にくらべ、円熟期に入った作家の完成度を感じました。 文章力、描写力、構成力がすごく、小説の時間の流れを表現する方法論も秀逸です。情景描写、人物描写、心理描写、さらには性描写まで緻密で、これにアクション描写が加われば、よいハードボイルド小説も書けたのでは、と脱線的な感想も抱いてしまいます。 おしいのは騎士団長や「顔なが」といった漫画的系キャラが作品全体を壊していること。彼らが哲学を語るのも不自然に思えました。もっとホラー的な雰囲気にした方がよかったと思います。 南京虐殺を非難するなど政治的発言にも注目が集まってますが、これはほとんど余計。政治問題をテーマにした小説にはなっていません。主人公をはじめ、経済的に豊かすぎる階層の人々の物語なので、個人的にやや感情移入しづらい感じがしました。 | ||||
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中年男のカタルシス。 作者の既刊はほぼ全て網羅しておりますが、正直言いまして本作には何も感じるところがありません。 村上春樹ならではの世界観ではありますが、 どうにも既読感があるというか、どこかで読んだような話の展開が続きます。 ポルノ描写も過多かな?ちょっと鼻につきます。 期待値が高かっただけに残念です。 名前が大きくなりすぎると大変ですね。 | ||||
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村上春樹の作品を読むのはこれが初めてです。 以前から村上春樹という名前は知っていたものの、インターネットミームからの印象で、 「意識高い系」「なんだかんだで性交する」「何が面白いのか分からない作品」 そういったイメージを漠然と抱いていました。 本書を読んだところ、それは決して間違ってはいないものの、しかしそれが全てと一蹴できるほど浅い作品ではないことが分かりました。 一面を過剰に取り上げ大騒ぎする悪質なメディアと、同質であるまとめサイト、アフィリエイトブログの影響を受けて、 読まずに批判するのは非常にもったいないです。 恥ずかしながら、私もそれらの影響を受けて偏見がありましたが、読んでみて考えが180度変わりました。 今作はファンタジーではなく、大人の日常ものです。そこに少々のミステリーとホラー要素が混ぜられています。 (大人の日常といっても願望や理想がやや入ってます。 クラシックやオペラの造詣が深く、ワインや料理を嗜み、不思議と女が寄ってきて、当たり前のように性交する、やれやれ系の主人公を中心とした日常です。 ファンに言わせれば「いつもの村上春樹」らしいですが、私は今作が初ですので新鮮に読めました。) 物語は離婚して引っ越してきた画家が、引っ越し先の家で騎士団長殺しという絵を見つけるところから始まります。 そこから静かに物事や人間関係が動く何でもない日常を描いた作品ですが、不思議と退屈さは感じられませんでした。 読みやすく情景を思い浮かべやすい文章が世界に浸らせ続け、そして緩やかな心地よさを提供するからでしょうか。 決して絶頂興奮するような面白さはありませんが、スルスルとページをめくっていく程度の興味や好奇心は保てます。 数字で表せば65~70点ぐらいの面白さがずっと続いていくような作品です。 この本を読んでまず上手いと思ったのが、比喩と抽象的な表現を言語化するセンスの良さです。 様々な感情や事象を、分かりやすい物事に喩えて説明するその表現力には脱帽しました。 あれは誰にでも真似できるようなものではないでしょう。 また、その表現力が主人公が一流の肖像画家であることの説得力を醸し出します。 唯一、気になった点は登場人物の女性の性格が日本人らしくないこと。 4、5人ほど出てきますが、彼女らはみな海外ドラマに出てくる皮肉屋のキャリアウーマンみたいな口調で話します。 二人称で話したり、返答をオウム返しっぽく話したりするところがそう感じさせるのかもしれません。 逆に言えば海外の読者にはこれが自然に感じるのでしょうか(笑) このアメリカ人みたいな女性陣以外には特にケチをつけるようなところもなかったので、(多くの日本人と同じく、何かと減点方式で評価したがる私ですが)評価を★★★★★とさせていただきました。 この本は私にとっては、こういった類の文芸小説に対する見方を変える一冊となりました。 実用書や新書ばかりを読んで、このジャンルを中身がないと馬鹿にしていた節がありましたが、 何でもない日常、ちょっとした日常をどこか魅力的に、甘美的に描くこの作品を読んで 感性や情緒を育むことの重要さは、実用的な技術や知識を吸収することに負けず劣らず重要であると、改めて認識させられました。 ノーベル賞だの南京事件だので何かと悪目立ちしてしまった村上春樹氏と今作ですが、どうか奔流にのまれず 適切で確固たる評価がされるよう願っております。 | ||||
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作者は有名だし、本も話題みたいだから買ってみたけど別に面白くなかった 正直それ以外の感想はない この作者が好きな人にはたまらない内容なのかな? それ以外の人にはお勧めできない | ||||
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1部と2部を通して読んだ感想としては、まるで物語に目新しさが無いという事です。 特に、穴の中に入る主人公や、戦時中の挿話には、ねじまき鳥の要素を強く感じます。 そもそも主人公自体がキャラが薄く、魅力的な免色に完全に立場を食われています。 後半、主人公が試練を受けている間、まりえはどんな凄い体験をしていたのかと期待していたら、ただ免色の家に隠れていただけ・・・と、展開にも拍子抜けでした。 終いに、不倫した妻を許し、誰の子かも解らない子を(それがイデアの子だとしても)普通に受け入れ育てている主人公には嫌悪感を超えて、気持ち悪さすら感じました。 とにかく、1Q84のような傑作を期待して読むと、肩透かしを食らう作品だと思います。 | ||||
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有名だし話題にもなってるから買ってみたけど別に面白くなかった それ以外の感想はない この作者が好きな人にはたまらない内容なのかな? それ以外の人にはお勧めできない | ||||
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結局、“自分だけが愛おしい”という話を延々と書いているだけではないのか? 既読感…第二部は「世界の終りとハードボイルドワンダーランド」(1985年) と似ていませんか? どなたかが本気で書いていない、 内側からではなく頭で書いているようだ… そんな感想を書かれていましたが、私もそう感じます。 物語の整合性を保つために長々と続く説明書き。 終盤ではご丁寧に太字の注まで入れる執着ぶり。 比喩が得意のようですが、比喩だらけでは効果が減じてくどくなる。 登場人物は書き分けられることなく、 すべて同じ人物が話しているように思える。 知的レベルに教養レベル、趣味や嗜好の範疇もみな同じ。 女性にしても女性言葉にしているだけで同様の印象を受ける。 十三歳の天才的な美少女の造形を おっさんが必死に絞り出していると思うと悲しくなってくる。 手癖というのか書き癖というのか どの人物にも「うまく〜」「もちろん」が頻繁に出てくる。 編集者がチェックし、修正するべきであろう。 性的な描写はモテない男が脳内妄想しているようで気味が悪い。 佳境になると必要のない人物(人妻)は唐突に相手の方から去って行く。 子供は夢の中で作られ、離別の理由が不明な妻は戻ってくる。 妻が付き合っていた男には魅力がなく、(魅力のある)僕のところへ… はぁ?白けませんか? もうたくさんです。 | ||||
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村上春樹氏のファンなもので、過去の作品は大体読んでいます。 今作も予約をした上で入手し、読みました。 今回はなんというか、過去の作品の焼き直しのような印象を受けてしまいました。 モチーフがねじまき鳥やハードボイルドワンダーランドといった過去作と似ており、読んでいて新たな何かが感じられません。 物語自体の推進力もあまりピンとこず、性描写と食べ物の描写という原始的に人間の脳に訴えかけるような力で無理くりひっぱっていった感じがしました。 とはいえ流麗な文章と描写力はさすがで、その点はいつも通り楽しめました。 なんだろう、筆者本人はモチーフを変えずに書くことを意識しているのでしょうか? 個人的には文章力という技術だけではなく、新しい何かを期待したいところでありますが。 | ||||
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装幀がダサすぎて買う気になれません。 パワポで作ったかのようなデザイン。 残念すぎる。 | ||||
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ずいぶんと久々に(具体的に言えば『ダンス・ダンス・ダンス』以来)文句なく面白く読めた村上作品。テーマは中年〜初老男のクライシス。サブテーマ的に「もう若くない職業的クリエーターがぶつかる壁」「中年男の人生の基盤を脅かす過去からの声」「父親を葬る息子のあり方」などの問題が浮上してくる。これまでの村上作品に登場した素材やモチーフがちりばめられ、作品の背景には村上が愛するフィッツジェラルド『華麗なるギャツビー』があり(それは明らかすぎるほど明らか)、そしておそらく東日本大震災(最後の方で示唆されハッとする)があるのだろう。そしてこれまでの作品以上に自己言及的なメタファーが濃厚に感じた。30代半ば〜50代の男読者にはきっといくつか刺さるポイントが見つかるに違いない。私は刺さりまくって、全身傷だらけです。ただしエンディングのつけ方は(いつもの村上作品同様)やや物足りなし。 | ||||
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何度読んでも何度読んでも何回もみてしまう。 本当この人が書く本は凄い | ||||
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