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騎士団長殺し
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【この小説が収録されている参考書籍】
騎士団長殺しの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.46pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全721件 341~360 18/37ページ
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賛否うずまく新刊だが、レビューは難しい。 ネタバレになるが、冒頭最初のページのカオナシの登壇に惹きこまれて、つい購入してしまったが、結局出てこないじゃんカオナシ! 第三部続編あるかのような終わり方だし、アリス的地底訪問は、かってのようなワクワク感がなく消化試合をおこなうようなマンネリ描写に、作家本人もやれやれ・・、と書きながら、もう飽きたとつぶやいてる空気が伝わってくるほどw 逆にいえば、冒頭のフェリーニを思わせる映画技法的設定は、お見事という他はない。「1q84」でみせたジョンアービング的な文学史に残るリトルピープルの「世界を編む」描写もすごかったが、そういうサリンジャーのようなセンスは失われていない。 とある少女を軍事双眼鏡でのぞき見をするために、山頂の豪邸を購入する白髪長身のメンシキというストイックな魅力的富裕キャラで、維持される物語。現実といつもの空想的ハルキワールドの接合が、昔と比べ、妙に生々しく書かれた分、違和感どころか、2次創作作家の模写をみせられたような落胆を感じた。(作家がかっての自分を飽きながらなぞる感じ) 団長のジブリ的な設定はいいとして、肝心の老画家のウイーン留学時代にあった反ナチ・テロ計画事件の発覚と逮捕拷問という「物語の重力」部分を、いつものように「あえて描写しなかった」ことで、作品全体が本来あるべき設計図の奥行きを喪失して、いびつにゆがみ、彼の作品に何度も出てくる「井戸の底トラウマ」描写のみが浮上して、作者の都合の良いように「物語が破たん」しないようなぎりぎりのところで、無理にねじ込まれた感がある。 ただし、そこは同じ、閉所恐怖症的井戸底がでてくる昔の「ねじまき鳥」「ハードボイルドワンダーランド」でも同様なので技法に進化がないだけなのだが、なんだろう、妙な喪失感に、とっちらかした感が残る。 「核心の重力部分の省略」は編集側の意図(指示?)なのか、作家のスタンス(手抜き?)なのかわからないが、埴谷雄高『死霊』世代へのアンチテーゼで40年前に颯爽とデビューしてきた、60代後半の春樹自身の作家としてのマンネリ、限界を示しているのかもしれない。 もちろん、春樹のヘタレ読者は「重力部分」それを読みたいわけではないのだが(笑) なんというか、ナイジェル・ケネディのような現代的なクラシック奏者ではなく、半ズボンをはいた老化したラッパーの、若者時代には通用した「脱コード・差異化」という古い手法を繰り返し聴かされた、お付き合い感かなぁ。1980年当時流行した記号論や消費論のボードリヤールとともに、春樹の時代を満喫した世代ならわかってもらえるかなぁw(いとうせいこうが「想像ラジオ」で芥川賞を取り逃したような無念さもあるが) 抵抗したかっての権威はそこには不在で、自身がいまや世界の中心にたつのだが、その重力を最初から拒否してきたせいで、ひとかどのメッセージもだせないという居心地の悪さ・・・(我ながらヒドイ感想ですみません!もちろん、ファンならば読む価値はあるし、彼が天才的作家であることに変わりはないですよ。時間があれば二次創作wしたいくらいの内容です) | ||||
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少し安く買えました。新品です。満足しています。ポイントも付くので利用しました。 | ||||
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1部と2部を通読しての感想です。 「グレート・ギャツビー」や歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」などを下敷きにしたと思われる筋書きがあり、この先、どうなるのであろうとページをめくっていくと、なんと、話者がシレッと変わります。それまで、第一人称語りであったのが、終盤にきて、まりえの行動を詳述するのに、まさかの「神の視点」。しかも、信じ難いことに、「ここで時間経過に関する私の註が入る・・・」などという反則技を用いています。村上さん、余程、行き詰ったのでしょう。こんなことになるのであれば、最初から、第三者の視点で語ればよかったのです。村上さん、もう、最初から書き直す気力がなかったのでしょうか。日本文学もここまで堕ちたか、と思わず、嘆息が漏れます。編集者は何の助言もしなかったのでしょうか。「騎士団長殺し」の絵画についての記述にも無理があります。何故、時代設定を飛鳥時代にしなければならなかったのか、疑問があります。しかも絵の題名が、「豪族殺し」ではなく、時代も場所も遠く離れた「騎士団長殺し」・・・。一体、なんなんでしょう。そして、絵に描いたような噓くさいハッピーエンド。のみならず、最後には東日本大震災のエピソードをくっつけて、自己満足しているようです。 巷間、この人は現代日本を代表する作家と喧伝されていますが、同じ日本人として、何とも恥ずかしい限りです。もう強迫観念に取り付かれた、としか言いようがない性描写、これ、どうにかならないのでしょうか。多くの人は辟易している筈です。ヴォネガット(多分、ブローティガンではなかった筈)のひそみに倣えば、「男と女が出会えば、性交する。そういうものだ」というところでしょうか。 読み終えた今、満足感、ではなく、徒労感にどっぷりと漬かっています。 やれやれ。 | ||||
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十代のころから村上春樹の世界に魅了されてきて、いつも少しだけ違う世界に連れて行ってももらっていたと思っていた。 でも最終的にたどり着いたのがここかよ!!!! なんだよ。この20年間は。村上春樹を愛していた時間を返してくれ! うづ この人の本当の姿はどこにあるのだろう?と思い続けていたが、こんな陳腐な反日左翼思想だったとは・・ それをいままで見抜けなかった自分に失望している | ||||
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一番驚いたのは、南京大虐殺のことではなく、免色が豪邸に独り暮らししているのを「大脳は10%しか使われてない」というありがち過ぎる俗説をそのまんま誤って使っていること。もうちょっと検証してから書いてほしい。 | ||||
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日記じゃないんだから、自分の妄想を、色々と責任逃れ出来るように上手く書くための、筆の才能は無駄使いでしょ。 村上さんの、自己投影して描き出すかっこ良さって、本当にかっこよく生きてる人から見るととてもかっこ悪いんだよ。 早く気付いてよ~~頑張ってほしいんだけどねー 試練の一つとして★は一つ。 | ||||
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村上春樹『騎士団長殺し』レビュー 正直なところ、「ああ、またこれか」と思ってしまうような記述、言い回し、登場人物の設定などが散見された。 村上春樹の3.11後初の長編小説ということで、彼の心境の変化がどう作品に現れるのかということに期待していたのだが、期待通りであったと断言することは難しい。 また、思わせぶりなタイトルにしても、名折れな感は否めず、氏の作品を多く読了してきた自分としては物足りなさが強い。露骨な性行為シーンや歴史問題に関する記述に関しても同じである。 私は、この作品だけで村上春樹はすでに終わった作家だと判断はしないが、自らの中での評価・優先度は確実に下がったと言わざるをえない。やはり、彼のような作家であってもマンネリ化と商業化には勝ち得ないか。 | ||||
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春樹さんの本はずっと読んできたけれど すごくつまらないし、疲れるし、団長が形になってでてきた時に、ああなんだこれ。全然面白くない。無理とおもってしまいました。わくわくもしない深さもないセリフにはイライラする。 今までの作品に似たパターン.登場人物がとても雑に感じ、残念です。長編を書いてくださりありがとうございました。 | ||||
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残念、というレビューが多すぎの気がします。 村上ファンとして言わせてもらうと、ちゃんと面白いじゃないか。という気持ちです。 話題の本を読んでも、こんなに面白い小説は他に無いのですが。 人間の無意識の普遍性をここまで深く、物語にして世に出せる作家は他にいない、作家も年をとる 昔の作品との比較をしてもしょうがない。 おもしろい作品は面白いと素直に認めたいものです。 ジェイルービンの村上のエッセイなど読んでから読むとまた違う感想も出るのでは無いかと思います。 | ||||
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画家である主人公が白紙のキャンバスに絵を描く時の描写があるが、あれはまさに白い原稿に向かう小説家村上春樹本人の心の動きそのものなのだろう。なかなか興味深い。そういう意味では作品全体がメタファー。 | ||||
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長い。 「あっちの世界」との継ぎ目に無理があり移行しがたい。 「ねじまき鳥」「ダンス・ダンス・ダンス」を混ぜ合わせたセルフカバー。 セルフカバーだよ。くっそう。 あらないなー。 村上春樹は一度「あっちの世界」のない物語に立ち戻ったほうがいいんでないの? 栗城史多は一度ノーマルルート・有酸素で登頂した方がいいように。 遠隔操作で受胎しようが病院の床と穴が繋がっていようが、 よく描かれていれば受け入れられますがこれは無理。 物語世界として出来上がってない。 何も残りません。 | ||||
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最後のどんでん返しを期待しつつ、ようやく読み終えたが、駄作。 イデア、観念、メタファの混乱。セックス描写は何のため?俗悪な人妻・幼児コンプレックス? 従来のユング心理学的パラレルワールドから、より高次元の哲学的「形体化」に脱皮を図ったようだが、失敗。 初めて予約購読したが、時間もコストも大損。返品もの。出版社の責任も大きい。 作家が文芸誌に登場し始めて以来のオールドファンより。 | ||||
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この読後感、個人的には、春樹さんの最高傑作。 春樹さんの物語の井戸が、より深くなっています。 この物語を原語で読める、幸福感。 現実は、小説より奇なり。 いや、小説(物語)により、現実が奇になる を実感しています。 本気でこの物語を読むと、 現実が変容し、こんな奇妙だけど、 オリジナリティにあふれた現実に 変わるんですね。 僕は、もう少しこの物語が置かれている 共通無意識の中にとどまり、 騎士団長、免色氏といった愛くるしい存在に、 逢いたくて、2回目突入です。 | ||||
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ミステリー要素があり、まずまず面白かったです。 相変わらず癖のある描写ですが、嫌いじゃないです。 この第1部で投げ掛けた謎を、どう完結するか楽しみです。 やっぱりこの人の本を読んでいると、作者の見た目からか なぜか生理的に受けつけづらくなってきてしまいます。 | ||||
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現実と空想の交錯が良かった。絵を描いて生きていくことのディティールがリアルある話で共感した。 | ||||
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世の中には意識高い系と呼ばれる人種が増えているそうな。意識高いならいいではないか、と思うけれど、さにあらず。意識は高いんだけど、人からずれているために、どうも言動が空回りしてしまっている人々だ。ひと昔前の言葉で言えば、社会を知らないモラトリアム学生と本質は同じ。なんとも御し難い、青臭い人種とでもいいますか。 で、何が言いたいのかと言えば、村上春樹という人は、この意識高い系の元祖のような人なのではないか。しかも極めて純度の高い。小説家とか詩人、哲学者なんてすべからくそんな人種なのだろうとも思うけれど、この方はそうした同類とも意思疎通を図れないような、完全なコミュケーション不全の、でも黙ってはいない意識高い系なのではないか。この空回り感を実にうまく物語に仕立てる能力があるから、教祖として祭り上げられているし、なんとか読者とお友だちになりたいからコミュケーションできるふりを演じてはいるけれど、本来は沼の底とかでじっと耳をふさいでいたい人なんだろう。 そのフワフワした空気感、閉ざされた脳みその中の空虚な世界観に酔える人たちにとっては、中毒性のある最高の文学だといえる。なにも文学や物語に道徳や社会を持ち出す必要なんかないし、空想世界に没頭できればそれでいいじゃないかとファンはいうかもしれない。その通り。だから、読みたい人は読めばいい。文字だけの大衆娯楽を提供できる稀有な存在には違いない。 だけど個人的には、だいぶ前からもうどうでもいい作家のひとりになっている。この人の作品が、ちゃんと時代と切り結んでいるか、文の芸になっているか、長く読み継がれる世界文学なのか、と問われれば、答えはノーと言わざるを得ないからだ。人が時代や社会とともに歩み、傷つき、反発しあい、認め合い、愛し合う、そんな当たり前の人間らしい精神性や身体感覚が、この人の作品からは感じられないのだ。たぶんこの作家が実感を持って書けるのはSEXくらいで、だからこそやたらとその描写が出てくるのだろう。その描写にしたって、いたって直裁的で、一言でいえば文学で読む必要のない描写だ。実際の体験の方がよほど文学的かもしれない。 それ以外の内容については推して知るべし。空疎なお題目を拝聴させられている気分になるのは、意識高い系の人たちと話すときと同じだ。ノーベル文学賞を取ろうが取るまいが、たぶんそこの評価は変わりそうにない。いや、たぶん取れない。「羊をめぐる冒険」「世界の終わりと...」のあの緊密な文体で物語を書き続けていたら、まだしも功労賞的に取っていた可能性はあるかもしれないけれど。「ダンスダンスダンス」あたりからこの人は両方の能力が失われ始め、「ねじまき鳥」あたりでほぼ枯渇しきったように感じる。 村上ファンの9割以上は、ひょっとすると9割9分が、ドストエフスキーも三島由紀夫も読んだことがないのではないか。いや、手に取っても半分も読み進められないのではないか。ふわふわした気分では決して読めない物語があることを、作家の文章や精神が自分の血肉となる瞬間の高揚感を、そうした読書体験の豊饒さを、村上作品は決して教えてくれはしない。 以上、どうでもいいと思ってるわりには、ずいぶん辛辣なことを書き連ねてしまいました。あくまで個人の感想とご寛恕願いたい。 | ||||
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全編を通していつもの細かい比喩に支えられているけど、 騎士団長である物語の必然性みたいなのが、ちょっと弱い気がしました。 起承転結が足りないというか、上巻・下巻の重さがかなり違うのが気になります。 7年ぶりの長編なので、もっとちゃんとした起伏が欲しかった。 物語がちょっと薄いかな。 | ||||
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わたしはこの本を読んで、よく分からないところもあったけど勇気づけられました。 | ||||
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主人公は30代半ばの穏やかな男で、奥さんが急に別れたいと言い出したので1人で旅に出る、といういつもの村上春樹パターンから始まったので、やれやれと思いながらしばらく積ん読していたのだが、一旦読み出したら不思予想もつかない展開で止まらない。しばらくすると井戸らしきなものが出てきたので、またいつものパターンかと思ったが仏教的なところがちょいと違いどんどん話に引き込まれ、夜もふける。おしゃれで危険な香りのする男が出てきてこれはノルウェイの森の五反田くんに似てるなー、海に飛び込んで死ぬなよと思いながら上巻を一気に読んでしまった。ドキドキワクワクしながらも、ん?結局は風呂敷は閉じれたんだっけ?とか思いながらも、なんだかんだで久しぶりに物語の楽しさを思い出させてくれた本であった。 | ||||
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初めての村上春樹。 色んな人が村上春樹っぽいパロディ文章を書いているが、本物はそこまでではない。と思った笑 内容については、たぶん良くある村上春樹的なストーリーなんだど思う。 主人公はちょっと変わった人物。色々な出来事があった。 現実を超越した出来事があり、それが何かを示唆しながら物語が思ってもみない方向に進んでいく。 第二部を早く読みたい! | ||||
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