■スポンサードリンク
長いお別れ
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
長いお別れの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.36pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全241件 201~220 11/13ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
村上春樹がレイモンド・チャャンドラーを翻訳した。これ以上の楽しみはそれほど多くはありません。読んでいる最中は至福の時。また巻末には村上春樹によるチャンドラーへの文章を寄せているのですが、これだけでも味わい深いものがあり、最初から最後まで楽しめる一冊です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
『ロールズロイス』という村上ファンならおなじみの“ズ”のこだわりから始まり、 流れるような美しい文体で冒頭の不思議な男の友情話に引きずりこまれます。 「私」については確かに、清水マーロウとの差はあまり無いように思います。 が、テリー・レノックスが素晴らしいです。村上ワールドに必然的に存在する悲しみを 湛えたキャラクター造形に脱帽しました。 お恥ずかしい話ですが「長い間離れているお別れ」 ではなかったんですね!「お別れの言葉を言うのに長くかかる」という意味だと気づくまで、実に40年かかった! 思い込みとはおそろしいものであります。 そういえば「キャッチャー…」の時もフィービーの誤字の話はまったく知りませんでしたっけ! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
あくまで清水俊二訳との比較においてですが、原文に忠実な翻訳です。 とはいえ、紳士的過ぎると批判されていた清水マーロウ同様、 「私は〜」ですし、雰囲気はあまり変わりません。 気になった文章が1つ 3章のラストの1文(P.33): しかしそれはあくまで「あるいは」であり、どこまでいっても「あるいは」でしかない。」 意味が分かりづらいです。 「あるいは」は原文の"possibly"の直訳なのですが、 「もしも」ぐらいに意訳した方が日本語としては自然です。 無論、村上氏は重々承知の上。 氏の「原文に忠実に訳す」という強い意志を感じました。 後書き解説のフィッツジェラルドと絡めたチャンドラー論も読み応え有りです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
名作であることは、疑う余地のないこと。古典と位置づけても異論はない。何故、これ程までにレイモンド・チャンドラー、フィリップ・マーロウが評価されるのか。主人公であるフィリップ・マーロウに侍(サムライ)の精神性や人生観を感じました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
名作であることは、疑う余地のないこと。古典と位置づけても異論はない。 何故、これ程までにレイモンド・チャンドラー、フィリップ・マーロウが評価されるのか。 主人公であるフィリップ・マーロウに侍(サムライ)の精神性や人生観を感じました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「ギムレットには早すぎる」で有名な本書。名台詞があるだけでなく、作品の完成度も優れており、ミステリーの範疇におさまらない、一流の文学作品に仕上がっています。先ほどの台詞は物語の最後の鍵となっているので、未読の皆様はギムレットを飲むときに隣の女の子にそっとささやくだけでなく、出自を確認しておくのは礼儀だと思います。駄目なテリー・レノックスになぜマーロウはそんなに手をかけるのかよくわからない面が多々ありますが、本書から男の生き様について教わることは多いはずです。男は我慢しなければならない局面がいっぱいあります。自分に好都合のことでも、マーロウは自分の信念に正直なのです。つまり自分の信念が No といったら絶対にそちらを選択しません。本当損な生き方をしているのですが、マーロウは自分を変えません。その生き様に私たちは震えるのです。今回で3回目の再読。いつも私たちに新しい感動を与えてくれる本書はいつまでも手放せません。だんだん本書のマーロウの年齢に近づいていく私ですが、マーロウの生き様に近づけるのはまだまだのような気がします。いくつになっても本書から教えられることばかりなのでしょう。こんな場合マーロウはどうするのか。こんなことを考えながら、数年後また手にとることでしょう。それにしてもローズのライムジュースで作ったギムレットを飲んでみたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「ギムレットには早すぎる」で有名な本書。名台詞があるだけでなく、作品の完成度も優れており、ミステリーの範疇におさまらない、一流の文学作品に仕上がっています。先ほどの台詞は物語の最後の鍵となっているので、未読の皆様はギムレットを飲むときに隣の女の子にそっとささやくだけでなく、出自を確認しておくのは礼儀だと思います。 駄目なテリー・レノックスになぜマーロウはそんなに手をかけるのかよくわからない面が多々ありますが、本書から男の生き様について教わることは多いはずです。男は我慢しなければならない局面がいっぱいあります。自分に好都合のことでも、マーロウは自分の信念に正直なのです。つまり自分の信念が No といったら絶対にそちらを選択しません。本当損な生き方をしているのですが、マーロウは自分を変えません。その生き様に私たちは震えるのです。 今回で3回目の再読。いつも私たちに新しい感動を与えてくれる本書はいつまでも手放せません。だんだん本書のマーロウの年齢に近づいていく私ですが、マーロウの生き様に近づけるのはまだまだのような気がします。いくつになっても本書から教えられることばかりなのでしょう。こんな場合マーロウはどうするのか。こんなことを考えながら、数年後また手にとることでしょう。それにしてもローズのライムジュースで作ったギムレットを飲んでみたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
たぶん今回3回目くらいになりますが再読してまたしても感銘を受けました.チャンドリアンにはたまらない一冊.ギムレットを飲みたいと思わせてくれた一冊でもあります.日本語で読んで英語で読むとまたさらに味わい深いです.ハードボイルドを文学研究の対象にさせたともいえる大作. | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
1泊2日の突然の関西出張で、車中と、待ち時間に読んだ。京都、大阪の風のない街中で、本書を読み、一人で飲む酒の味は、また格別だ。20代で読んだときは、Barで一人で酒を飲むなんて、全く考えられなかった反面、一緒に酒を飲む友人は何人もいた。今は、酒は一人で飲む。友人は、一人もいない。一人で飲むようになってはじめて、マーロウやテリーの心情がわかるようになった。10年前は気づかなかったが、今回気づいたことは、この名作に、最後のほうで一瞬だけ日本人が登場すること。50年前の作品だが、全く古さを感じさせない。チャンドラーの結構は全編にわたって揺ぎ無く、マーロウのせりふは光を放ち続け、最後の一行を読み終わった後も、深い芳香は、いつまでも消えることがない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
たぶん今回3回目くらいになりますが再読してまたしても感銘を受けました.チャンドリアンにはたまらない一冊.ギムレットを飲みたいと思わせてくれた一冊でもあります.日本語で読んで英語で読むとまたさらに味わい深いです.ハードボイルドを文学研究の対象にさせたともいえる大作. | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
1泊2日の突然の関西出張で、車中と、待ち時間に読んだ。 京都、大阪の風のない街中で、本書を読み、 一人で飲む酒の味は、また格別だ。 20代で読んだときは、Barで一人で酒を飲むなんて、 全く考えられなかった反面、一緒に酒を飲む友人は何人もいた。 今は、酒は一人で飲む。 友人は、一人もいない。 一人で飲むようになってはじめて、 マーロウやテリーの心情がわかるようになった。 10年前は気づかなかったが、今回気づいたことは、 この名作に、最後のほうで一瞬だけ日本人が登場すること。 50年前の作品だが、全く古さを感じさせない。 チャンドラーの結構は全編にわたって揺ぎ無く、 マーロウのせりふは光を放ち続け、 最後の一行を読み終わった後も、 深い芳香は、いつまでも消えることがない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
チャンドラーは短い作家としてのキャリアからしても作品が少ないが、秀作ぞろいだと思う。そして、この”長いお別れ”こそは、最高傑作ではないだろうか。物語の初めの描写から、プロット、主人公マーロウの一人称から描き出されるロサンゼルス、全てが素晴らしい。そして、本当に素晴らしいのはシーン。つくづくチャンドラーは、シーンの作家だと思わされる。シスコ・マイオラノスが”ギムレットには早すぎるね”と言うシーン、こんなシーンを描ける作家が何人いるだろう?ハードボイルドファンは、その全てのシーン、台詞を覚えていると言っても過言ではないだろう。次に読むときには、冷えたギムレットにしようか、それともバーボンにしようか。じっくり名作を味わおう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
チャンドラーは短い作家としてのキャリアからしても作品が少ないが、秀作ぞろいだと思う。そして、この”長いお別れ”こそは、最高傑作ではないだろうか。物語の初めの描写から、プロット、主人公マーロウの一人称から描き出されるロサンゼルス、全てが素晴らしい。そして、本当に素晴らしいのはシーン。つくづくチャンドラーは、シーンの作家だと思わされる。 シスコ・マイオラノスが”ギムレットには早すぎるね”と言うシーン、こんなシーンを描ける作家が何人いるだろう? ハードボイルドファンは、その全てのシーン、台詞を覚えていると言っても過言ではないだろう。 次に読むときには、冷えたギムレットにしようか、それともバーボンにしようか。じっくり名作を味わおう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
50年前の小説で主人公の名前は英語の辞書にも出てくる有名な推理小説です。 ふとしたきっかけで知り合った私立探偵マルローとレノックスは、親密ではないが、なんとなく友情を深めていきます。マルローはレノックスが、いつか大きなトラブルに巻き込まれるのではないかと気にかかるのですが、レノックスは妻殺しの容疑をかけられ、マルローは逃亡を手助けします。 ストーリーは次々と意外な展開をしていき、最後の6ページで予想外の真実が明らかにされます。 英語は若干読みづらいように思いましたが、本格的な推理小説で、読んで損はしないと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
原寮が心酔したというレイモンド・チャンドラーの名文句。「さよならをいうことはわずかのあいだ死ぬことだ」このせりふの本当の意味がわかるまで僕は読み続けるだろう。そのころにはどんな大人になっているのだろうか?楽しみである。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
原寮が心酔したというレイモンド・チャンドラーの名文句。 「さよならをいうことはわずかのあいだ死ぬことだ」 このせりふの本当の意味がわかるまで僕は読み続けるだろう。 そのころにはどんな大人になっているのだろうか? 楽しみである。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
好きなハードボイルド小説は?と聞かれたら、おそらく8割近くの人がこの作品かダシール・ハメットの『マルタの鷹』を挙げるだろう。この小説はハードボイルド界ではそれ程の金字塔である。もし本格派ミステリが好きな人がこの小説を読んだら拍子抜けしてしまうかもしれない。特にすごいトリックがあるわけでもないし、背景に過去の怨念から来る謎があるわけでもない。 どのレビューでも書かれているがこの小説の魅力はやはり単純に文章の素晴らしさにある。人物、情景の描写とマーロウのワイズ・クラック、これにつきる。特に最初にテリー・レノックスという人間をロールスロイス・シルヴァーレイス一つで端的にあらわすシーンと、マーロウとレノックスがギムレットを飲みあうバーの描写は秀逸。生涯忘れられない情景になります。ワイズ・クラックについては他のレビューで多く取り上げられているのでそちらを参考にしてください。いつか使いたいセリフのオンパレードです。この小説は清水俊二さんという人が訳されています。この方は確か戸田奈津子さんの師匠で翻訳家の大家みたいな人です。訳は大変素晴らしく、日本人にとってはこの人なくしてマーロウなしと言ってもいいくらいですが、大変失礼なんですけど実は原著と比べると仮定法などでわかりにくい部分(当然僕にもわかりませんけど)を少々飛ばしてたりもするので出来ればこの小説を読み終わったら原著にもがんばって挑戦してほしいです。ビートルズの歌詞あたりで鍛えれば、なんとか読めるようになりますので是非がんばってほしいです。それ程文章が素晴らしい作品なんです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
好きなハードボイルド小説は?と聞かれたら、おそらく8割近くの人がこの作品かダシール・ハメットの『マルタの鷹』を挙げるだろう。この小説はハードボイルド界ではそれ程の金字塔である。もし本格派ミステリが好きな人がこの小説を読んだら拍子抜けしてしまうかもしれない。特にすごいトリックがあるわけでもないし、背景に過去の怨念から来る謎があるわけでもない。 どのレビューでも書かれているがこの小説の魅力はやはり単純に文章の素晴らしさにある。人物、情景の描写とマーロウのワイズ・クラック、これにつきる。特に最初にテリー・レノックスという人間をロールスロイス・シルヴァーレイス一つで端的にあらわすシーンと、マーロウとレノックスがギムレットを飲みあうバーの描写は秀逸。生涯忘れられない情景になります。ワイズ・クラックについては他のレビューで多く取り上げられているのでそちらを参考にしてください。いつか使いたいセリフのオンパレードです。 この小説は清水俊二さんという人が訳されています。この方は確か戸田奈津子さんの師匠で翻訳家の大家みたいな人です。訳は大変素晴らしく、日本人にとってはこの人なくしてマーロウなしと言ってもいいくらいですが、大変失礼なんですけど実は原著と比べると仮定法などでわかりにくい部分(当然僕にもわかりませんけど)を少々飛ばしてたりもするので出来ればこの小説を読み終わったら原著にもがんばって挑戦してほしいです。ビートルズの歌詞あたりで鍛えれば、なんとか読めるようになりますので是非がんばってほしいです。それ程文章が素晴らしい作品なんです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
~主人公のフィリップ・マーロウってどんな感じの人なのかな?~~ と、読みながら考えていたらこういう描写がある。 「.....髪は濃い鳶色。グレイが少々混じっている。眼も鳶色。身長六フィート一インチ半。体重はおよそ百九十ポンド。姓名はフィリップ・マーロウ。職業は私立探偵」 シンプルにして明快な人物描写。彼の描写はともかく、マーロウの眼から見た一人称単数で語られていく話を読めば、自然「この人」がどんな人~~なのかはっきりとわかります。 全編を通じてマーロウとレノックスの言葉は少ないが暖かいやり取りに「こんな関係になれる友達って欲しいよね」と感じる瞬間も。この本、文庫で持っているのですが既に三冊目。 何故かと言うとしょっちゅう読むのでぼろぼろになってしまい、ページがほつれる度に新しく買っているから。初めて読んだのは二十歳の頃、ずい~~ぶんと啓蒙された部分もありましたが、しょせんけつの青いガキがまねしても格好がつかないという事もよくわかりました。ストーリーの最後、「ギムレットにはまだ早すぎるね」という台詞が素晴らしいと世間では評判のようでしたが、それがなぜなのか自分にはわかりません。しかし早く「ギムレットの似合う大人」になりたいものだとは思います。~ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
~主人公のフィリップ・マーロウってどんな感じの人なのかな?~~ と、読みながら考えていたらこういう描写がある。 「.....髪は濃い鳶色。グレイが少々混じっている。眼も鳶色。身長六フィート一インチ半。体重はおよそ百九十ポンド。姓名はフィリップ・マーロウ。職業は私立探偵」 シンプルにして明快な人物描写。彼の描写はともかく、マーロウの眼から見た一人称単数で語られていく話を読めば、自然「この人」がどんな人~~なのかはっきりとわかります。 全編を通じてマーロウとレノックスの言葉は少ないが暖かいやり取りに「こんな関係になれる友達って欲しいよね」と感じる瞬間も。 この本、文庫で持っているのですが既に三冊目。 何故かと言うとしょっちゅう読むのでぼろぼろになってしまい、ページがほつれる度に新しく買っているから。初めて読んだのは二十歳の頃、ずい~~ぶんと啓蒙された部分もありましたが、しょせんけつの青いガキがまねしても格好がつかないという事もよくわかりました。 ストーリーの最後、「ギムレットにはまだ早すぎるね」という台詞が素晴らしいと世間では評判のようでしたが、それがなぜなのか自分にはわかりません。しかし早く「ギムレットの似合う大人」になりたいものだとは思います。~ | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!